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mespesadoさんによる経済談義(144)「クニはみんなのもの」 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

mespesado理論では「無税国家」は自然の成り行きです。それに対して「立花孝志は田原坂を超える」さんが、「それでは国が成り立たなくなるのでは」と心配します。mesさんは、「・・・超える」さんの心配を別の角度から受け止めます。

《「人々の勤労意識」とか「人々の共助意識」という霊長類の本能に支えられた日本の国民意識を、もしかしたら「無税国家」にすることによって破壊してしまうかもしれない》《「税金を廃止すると国が成り立たなくなる」というのが「実は正しいかもしれない」》《公務員は「住民のおかげで食べさせてもらっている」という意識が無くなるわけですから、今まで以上に「住民のために」という意欲を持たない職員が増えてしまう、という弊害が出てくる可能性があるわけです。/「無税国家の弊害」というのは、このような純粋な財政上の問題とは違うところに噴出する可能性がある》

この問題の答えは、最後の堺のおっさんの発言から見えてきます。だんじりの想像を超える負担ができるわけは…/だんじりがみんなのものであるためだ。》《現代以前はその共有財産がほかにも/もっと生活に結びついていくらもあった。》

今日の即位の礼の報道、戦後教育に洗脳されたままのテレビのコメンター達、天皇という御存在に対して腹にイチモツあるような発言が気に障りますが、平成の始まりに比べて国民意識はずっとまともになっているように思えます。「だんじりがみんなのもの」であるように「クニはみんなのもの」、本来日本では天皇の御存在を通してそう思えるクニになっているのです。mesさんの心配は無用、と私には思えます。

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mespesadoさんによる経済談義(143)「超重要!」(3) [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

「超重要!」の(3)、とにかくすごい議論です。ひとりでも多くの心ある人にじっくり読んでいただきたい。私も何度も読んで自分のものにします。本気で読んでくれる人がどれだけいるか。本気で読めば必ず腑に落ちます。世の中も変わります。

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100分de名著「善の研究 西田幾多郎」(若松英輔) [思想]

善の研究.jpg100分de名著「善の研究  西田幾多郎」を読んだ。「大空に聳えて見ゆる高嶺にも登れば登る道はありけり」という明治天皇御製を思った。井筒俊彦という巨峰を「親しい人」にしてくれた若松英輔氏、今度は、雲の上の西田幾多郎という存在を「身近かな人」にしてくれた。

《「純粋経験」と「直接経験」は同義であり、それは「自己の意識状態を直下(じか)に経験」することである、とも述べています。「直下」 とはカ強い表現ですが、「自己を垂直的に深める」というほどの意味です。/こうした言葉遣いが現代の読者を悩ませてきました。しかし、別の見方をすれば、「経験」や「実在」といった、いくつかの重要な鍵となる言葉を改めて定義し直す手間を惜しまなければ、西田の本からは不思議なくらい「難解さ」という覆いが剥がれ落ちるのです。》(84p)自分をじっくり省みる気持ちがあれば、「知識」なんて必要ない。いや、むしろ邪魔になる。《現代に生きる私たちは、「自分とは何か」を知ろうとするとき、 多くの情報を集めようとしがちです。/しかし、 こうした道は、西田のいう「垂直的に深める」 ことではなく「水平的」に拡散していくことです。 西田は、さまざまな書籍や情報を水平に集めて自分に「ついて」知ろうとするのではなく、 自分「を」垂直的に深く見つめる道を読者の前に開こうとしているのです。》(84-85p)

その思索の成果が的を得たものであればあるほど多くの人を惹きつけ、その解釈講釈も山を成す。その思索そのものに触れる前に、解釈講釈の山に怖気づき、その思索そのものは遥か高みの雲の上で見えなくなる。若松は言う。《西田のいう「経験」は私たちを量的な世界から質的な世界へと導きます。「多い/少ない」の世界から「ただ一つ」の世界へと誘うのです。/「純粋経験」とは、どこまでも対象「を」深く見つめ、直接的に認識することです。このことを考えるときは「直接経験」という言葉の方がよいかもしれません。ある対象に「ついて」、なるべく多くのことを知ろうとするとき、私たちは「直接」ではなく、「間接」的に世界と交わろうとしているのです。このことは対象を「愛する人」に置き換えてみるとよく分かります。その人に「ついて」知ることは、 必ずしもその人の「本質」にふれることにはなりません。むしろその人のことに「ついて」知ろうとすることは、相手に不信感を抱かせることにもなります。》(85p)

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mespesadoさんによる経済談義(142)「超重要!」のつづき [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

「超重要な議論です!」のつづき。今回もいつも通り淡々と述べられるmespesadoさんですが、鳥肌立つようなすごい議論です。「近代国家」にとって「税金とは何なのか」が、理屈でなく、くっきりとしたイメージを伴って理解できます。

「放知技」板のmespesadoさんの議論をこのブログに転載させていただくのは、誰のためでもない、こうすることで私自身mesさんの議論をじっくり読むことになるからです。淡々とごく当たり前のことを言うように書かれるmesさんですが、その背景には「産みの苦しみ」があるはずです。そうしてはじめてたどり着ける「真実」、すなわち「だれにも納得できる」地平です。mesさんは前人未到の世界を切り拓いておられるのです。今回の議論、ひとりでも多くの方にじっくり読んで腑に落としていただきたいです。そのことで自ずと世界は変わります。

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mespesadoさんによる経済談義(141)「精神の自立」で自殺から救う [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

ついつい頭の先っちょの議論になりがちなところを、mespesadoさんは見事に真っ当な議論へと展開させてくれています。

突然襲いかかられる避けがたい災難も切実ですが、「自殺」は避ければ避けることができたはずだっただけに、さらに切実です。どうやって自殺から救うか。mesさんの答えは「精神の自立」。結局はそこにゆく、納得です。その意味するところは人それぞれ、様々でしょうが。

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mespesadoさんによる経済談義(140)超重要な議論です! [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

《税金は単なる貨幣の回収に過ぎない” と、理解できるようになりたい》という「この世は焼肉定食」さんの切実な問いに対するmespesadoさんの答え。身体で理解(身につける)しておかねばならない超重要な議論です。

家計・企業会計(ミクロ)では、「収入が増える」は「オカネが増える」ですが、国の会計(マクロ)の「収入が増える」ことは「(流通する)オカネが減る」ことです。「税収」が増えると、それだけ市中から貨幣が政府によって回収されてしまうため、市中に流通している貨幣はミクロの場合とは逆に「減少」してしまいます。一方、「政府支出」が増えると、その分だけ政府から公共事業への支払額として市中に貨幣が供給されますから、これまたミクロの場合とは逆に市中の貨幣は「増加」します。》

国の会計(マクロ)では、オカネが増えすぎることでの過度なインフレを心配しなければなりませんが、日本の場合はその心配は要りません。日本のようにモノやサービスの供給力が限りなく沢山ある場合は、オカネが増えた分だけ買いたい量も増えますが、それに応じて生産量を増やすことが可能なので、実際に生産を増やせて、しかもそれがちゃんと売れるので、売る方も儲かるので、みんなハッピーになります。》

それなのに、そうしないで、増税によって国民の使えるオカネを減らそうという。どんどんオカネをつぎ込むべき災害時も相変わらずの「緊縮脳」でオカネはなかなか出回らない。家計・企業会計と国の会計とでは違うんだよ!ということが呑み込めなくなってしまっている日本人。個人原理の民主主義が、「国」を見誤らせている、ということのように思います。そもそも、オカネを集めてクニをつくったんじゃあない、はずです。

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mespesadoさんによる経済談義(139)資本主義の根本エートス [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

《資本主義の強烈な支持者は、その手に入れたい希少価値のモノが「お金」なのだ。つまり、逆に言うと、「お金というものは、希少価値で無ければならない。」だから、お金というものが「いくらでも刷って増やせるもの」であっては困る》

なぜMMTの主張が広がりにくいのか。その根本は、「資本主義の根本エートスと相容れないから」との指摘です。「何のためのオカネか、考えてみよう」というmespesado理論出発点の再確認に思えて、以下を発掘しました。→mespesadoさんによる1億人のための経済講座〈Ⅱ〉(番外編2) mespesadoさんの思考の原点

そもそも日本には、世界一(農業も工業も)の品質の製品が、国民全員に行き渡って余りあるほど溢れているというのに、何で景気が悪くて手に入らないで不満足な消費しかできない人がいるのか、ということが不思議で仕方がありませんでした。/その原因を一言で言えば「貧富の差」なわけですが、「貧富」とは何を比較して言っているのかというと、持っている「オカネ」の量の差に他なりません。/そこで考えたのが、それじゃあ、経済活動からこの「オカネ」を消去して眺めてみたら?というアイデアでした。》http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16340424/301/

埼玉知事選のN国党立花氏、当初の目論見通りには行ってないようで、時代は「資本主義的エートスからの解放」という、もひとつ先に進んでいるのだと思います。「反緊縮」も、力まずに、正面突破とは別の方向から考えると案外展望が開けてくるのかもしれません。

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「社会的微笑」(天見玲さん) [教育]

3ヶ月目の微笑.jpg昨日の山形新聞の「気炎」欄、天見玲さんの「社会的微笑」、いい文章です。転載させていただきます。

←ちょうど3ヶ月経ったところです。

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 4人目の孫が7月に生まれた。生まれおちてからまだ2カ月半しかたたないのに、こちらから話しかけたり、笑いかけたりするとほほ笑むようになった。ほほ笑もうとしてほほ笑んでいるのではないだろうが、明らかにこちらからの刺激に反応している。生後3カ月にも満たない赤ちゃんの中にすでに社会性の小さな芽が生まれかけているのである。
 生後2カ月過ぎたころから見られるこのようなほほ笑みを「社会的微笑」と呼んでいる。孫の社会的微笑を見つめながら人間社会における微笑のもつ働きや力や効能にあらためて気づかされる。微笑こそ人と人とを結び、円滑にコミュニケーションするための基本的なツールだったのである。

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mespesadoさんによる経済談義(138)自治体が契約者の損害保険提案 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

《あらゆる分野での人間の興味の持ち方や、ものごとの理解の仕方が自分のそれと違い過ぎて違和感感じまくり》つつ(生命)保険業界に身を置くmespesadoさんならではの提案、「自治体が契約者の損害保険を!」です。言われてみるとこれまで無かったのが不思議なくらい。自治体の災害対策への取組みも加速するし、損保業界にとって一大イノベーションにもなるはずです。

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mespesadoさんによる経済談義(137)国土清祓? [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

639:堺のおっさん:2019/10/14 (Mon) 07:26:39
・・・あのフク一の地獄の釜を止めたのも鬼怒川反乱をもたらしたあの豪雨であったことも忘れてはいけない。
日本と言う国は外圧以外に、「神風」と言われる自然災害で変われる国なのだろう。・・・

ラグビーの勝利もあった。なんとか前向きに考えたい。被災した方々の悲しみ、御苦労を悼みつつ・・・。

これから15日参りに行ってくるところです。

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