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mespesadoさんによる経済談義(156)「強欲経済」の終焉は近い? [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

①「東西冷戦」とはそもそも、「発展途上国」に犠牲を強いる代理戦争を起こすための理由づくりだった。《「先進国は、第二次大戦直後の一時的特需の味が忘れられないから、この特需を継続させるべく東西代理戦争がわざと引き起こされた」》「冷戦崩壊」とは、代理戦争の「やらせ」がバレだしたのと、高度成長の終焉によって「(強欲経済の目的である)金儲け」の方法が、「実物経済」から「マネーゲーム」に重点移動した結果。その際、日本は「マネーゲーム」の格好の餌食となった。「失われた20年」は東西冷戦」の終焉によってもたらされたとする考え方に対する、mespesadoさんの別の角度からの異論》です。納得。「強欲経済」の終焉も見えてきます。

②「緊縮」vs「反緊縮」のせめぎ合い。二階さん、ガンバレ!》。ダメな立憲民主の中にあって、石垣のりこ議員ガンバレ!→https://www.asahi.com/articles/ASM7C4S5RM7CUTFK00C.html

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954:mespesado :2019/11/16 (Sat) 11:43:17
へっぴりごしさんの記事↓
https://ameblo.jp/yamatokokoro500/entry-12545036343.html
で引用されている産経の記事↓
【風を読む】「壁」は、あった方が良かった 論説委員長・乾正人
https://www.sankei.com/column/news/191112/clm1911120007-n1.html
> 冷戦を背景とした戦争も日本経済を助けた。【中略】米軍は大量の軍需
> 物資を日本で調達し、風が吹けば桶屋が儲(もう)かるで、軍需優先で
> 民需が逼迫(ひっぱく)した米国への輸出が急増し、高度成長の下支え
> となったのは意外と知られていない。【中略】
> 好事魔多し。最大の宿敵だったソ連が消えてなくなったあと、米国にと
> って日本は、巨額の貿易赤字を抱える「敵国」となった。【中略】「失
> われた20年」の起点は、冷戦崩壊だったのだ。

↑日本の高度成長や、その終焉が生じた理由が、米ソの「代理戦争」特需や「ベルリンの壁の崩壊」が原因だった、とする論ですが、へっぴりごしさんは、この記事をもとに
> こうして「通貨の流通量が増やせない体制」こそが「失われた20年や30
> 年」の元凶でしょう。
と、産経の記事にはない不換貨幣に対する誤解が「失われた20年」の真の原因である、と述べています。

 さて、私は上の産経の記事について、ちょっと別の角度からの異論を持っていて、それは
 ★ 原因と結果が逆じゃないの? ★
という疑いです。
 というのは、最初の「日本の高度成長の原因が東西冷戦の代理戦争による特需によるものだ」という件ですが、そもそも第二次世界大戦で欧州や日本が「焼け野原」になったとき、戦争による破壊からの復興という一時的な巨大な特需の発生で、企業は大変大きな利益を得ることができたわけですが、その後欧州や日本が焼け野原から復興すると、もう巨大な需要は残されていない。そこで、先進国は何をしたかというと、自国をわざと再び焼け野原にして儲けるわけにもいかないから、自分達ではなく「発展途上国」に犠牲になってもらうべく、東西冷戦の代理戦争であるという「大義名分」で途上国に東西両陣営による「やらせ」代理戦争を起こして彼らの国土を破壊し、無理やり「復興特需」を生み出し、第二次大戦直後の特需の再来を目指したわけですね。つまり「東西代理戦争がたまたま高度成長を生んだ」のではなく、「先進国は、第二次大戦直後の一時的特需の味が忘れられないから、この特需を継続させるべく東西代理戦争がわざと引き起こされた」と考えるべきではないのか、というわけです。
 ただ、高度成長は、日本以外の先進国では、確かに途上国を混乱に陥れることの特需が主要因だと言えるでしょうが、日本の場合は自国の白物家電特需が続いたことによる影響の方が大きいと思う。なぜなら日本では、他の西側諸国と違って中流層が厚く、白物家電を買える層が多いので、この特需だけで高度成長が維持できたのに対し、他の先進国は貧困層が多く、自国の家電特需の長期化があまり期待できず、途上国の戦争特需に期待せざるを得なかったわけですね(この点、欧米の戦後の高度成長は、『満蒙は日本の生命線』などと言って大陸での特需に頼らざるを得なかった戦前の貧しかった日本に似ているような気がします)。
 そして、二番目の件、つまり「東西冷戦の終了によって日本が西欧やアメリカの新たな敵になったから失われた20年になった」という話も実は逆で、日本では「失われた20年」などと言われますが、実は他の先進国も、日本ほどではないが、家電特需の終了やヤラセ代理戦争のからくりがバレてきて、これ以上できなくなってきたことによって高度成長が終焉したわけです。そこで既に軍需産業に活路を見出すことができなくなった米国は何をしたかというと、グローバリズムで当時の金満国であった日本の富を奪うべく、金融業という名のゼロサムなマネーゲームで巨大な儲けを得る、いう方針に切り替えることで、低成長を切り抜けようとしたわけです。そしてそれは大変うまく行った。金融のレバレッジは、まじめにコツコツとモノを作って販売するような製造業(軍需産業とて製造業の一分野に過ぎない)とは桁が違うほど儲かる。それで日本などをターゲットに大儲けができるようになったから、東西冷戦なんてチンケな構造、もう要らないよ、ということでベルリンの壁も用済みということで崩壊ということに相成ったのでしょう。つまり「東西冷戦の終了で日本が敵視されたことが高度成長の終焉の原因」なのではなくて、「必然的(=家電の完全普及やヤラセ代理戦争がバレてきたこと)な高度成長の終焉が原因で、グローバリズムによる金融ボロ儲け(特に日本が美味しいターゲットだった)できるようになって、東西冷戦は必要なくなったから止めた。その象徴がベルリンの壁の崩壊」というのが真相ではないでしょうか。



955:mespesado :2019/11/16 (Sat) 21:54:21
↓二階さん、ガンバレ!
二階氏、財務省とケンカ宣言? 国土強靱化予算巡り
https://www.asahi.com/articles/ASMCF4CMNMCFUTFK009.html
>  自民党の二階俊博幹事長は13日、「国土強靱(きょうじん)化」を
> 推進する党所属議員と経済界との会合に出席した。二階氏は、公共事業
> 費の増大を警戒する財務省に対して「財務省に政治をやってもらってい
> るんじゃない。ケンカしなきゃいかんところはケンカする」と牽制(け
> んせい)。予算確保に強い決意を示した。

>  この日の会合で、二階氏は「財政規律をいくら守っても、命を失った
> ら何もならん。公共事業はけしからんと言う方がけしからん」と声を荒
> らげた。この後、全国町村議長らとの会合にも出席。ここでも「財政当
> 局の大変な抵抗にあって、私は腹が立っている」と語気を強めた。

956:mespesado ::019/11/16 (Sat) 22:03:27
https://twitter.com/shiomura/status/1194604272433823745
塩村あやか 参議院議員(りっけん)@shiomura
> 政調会長勉強会。浜矩子氏と活発な質疑応答。MMTが機能するには長期に
> 渡り2つの条件が必要。①法定通貨の価値消失が絶対ない、②中央銀行が
> 政府の言いなりになる事。この2つ。無理だ。国債の大量発行政策は今の
> 日本だと海外からも指摘されている事を考えれば、再配分に責任を持つ
> 政治が大切!

 もうね、浜矩子なんかを呼んで勉強会してるって段階で立民は終わりだから。石垣のりこの爪の垢でも煎じて飲めや。
 このツイートには、↓の反論で十分。
池戸万作@mansaku_ikedo
> 日本では大量の国債が発行されているような認識みたいですけど、これ
> は明確に間違えです。先進G7諸国と比較しても、日本の国債発行の伸び
> 率は、イタリア並に低く、15年間で1.6倍にしか増えていません。イギリ
> スは4.5倍、アメリカは3.5倍、フランスは2.4倍にも増えており、海外の
> 方が増加しています。
https://pbs.twimg.com/media/EJSg463U8AAISSa.jpg

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