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最近見えてきた二つの『革命的』出来事(2) ミラーニューロンの発見 [メルロー・ポンティ]

2.DNA発見に匹敵する世紀の大発見」ともいわれるミラーニューロンの発見


ミラーニューロン:「霊長類などの高等動物内で、自ら行動するときと、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように""のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感能力を司っていると考えられている。」(ウィキペディア)


・誰かが転んでケガをするのを見たとき、思わず「痛っ!」。自分が転んでケガをしたときと同じ脳の領域が反応。

・「物まね細胞 ミラーニューロン」の働きで、他人の心理状態を自分の脳内で再現→他人の気持ちへの思いやり

・「ミラーニューロン」の形成は、生後間もない赤ん坊のときに既に始まっている。

・母親が笑いかけると、赤ん坊は笑い返す。また、母親が答えて笑う。この繰り返しにより、ミラーニューロンが、育まれ、これが、成長すると、他人の心理状態を理解する脳へと発展する。(共感能力の形成)



「私」とは見えない心の中にあるというのは大きな間違い。「我思う、ゆえに我あり」(デカルト)ではなくて「我なし得る、ゆえに我あり」(メルローポンティ)。「私」は身体と共にある。

 

「人の心はお互いみんなお見通し!」と思っていた方がいい。身体にあらわれるちょっとした仕ぐさからすべてを読み取ってしまうミラーニューロン。



(以下はアマゾンレビューから)

 

自分を大切にする人は、周囲の人を大切にする人, 2009/8/12 Isolde (東京都新宿区)

 ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) (単行本)

 

 自分を知りたければ、自分の周りの人を見てみること。自分が他人にしてほしいと思うことを、他人にしてあげること。他人の幸福を喜ぶことが、自分を幸福に導く。なんとなく真実らしく語られてきたこれらのことが、ミラーニューロンの発見によって科学的に裏付けられた。

 誰かに会ったときは、まず自分から笑顔であいさつをしてみる。あなたの笑顔を見た相手の脳の中では、ミラーニューロンがあなたの表情をそっくりそのままシミュレーションして、相手は幸せな気分になるとともに、あなたに笑顔を返す。相手のこれらの行動は、ほとんど本人の意識的なコントロールが及ばないうちに行われる。笑顔を作っただけですでにいくぶん幸福感を感じていたあなたは、相手の笑顔を見てさらに幸福になる。

 この逆のことも起こりえる。楽観的な気分で歩いていた友人が、たまたま道であなたに出会ったとする。あなたは、昨日起こったイヤな出来事が頭から離れず、苦虫をかみつぶしたような顔をしている。友人の脳の中でミラーニューロンがあなたのしかめっ面をシミュレーションする。友人もイヤな気分になって、眉間にしわを寄せた顔をあなたに向ける。その顔を見て、あなたはますます暗い気分になる。

 簡単に言えば、ミラーニューロンはこんなことをするらしい。人間には他人の喜びを自分の喜びと感じたり、他人の痛みをあたかも自分の痛みであるかのように感じる能力があるのだ。周りの人を大切にする人は、自分を大切にする人でもある。この本は、科学的根拠に基づいて、そのことを実感させてくれる。

 テレビで戦争でケガをした人たちの姿を目にすると、まるで自分が傷つけられたかのような痛みを感じて、戦争に反対する気持ちが強くなる。レーダーに映るピンポイント爆撃の映像を見ただけでは感じられない痛みだ。戦場で多くの人が虫けらのように殺されていく場面を見た兵士が、頭の中で自分が殺される場面をシミュレーションしているとしたら、帰還兵たちの中にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する人が多くいることにも納得がいく。


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コメント 1

めい

ITスペシャリスト
「ミラー・ニューロン・システム(その1)」
https://www.kaynotes.com/archives/10069424.html

by めい (2023-07-07 02:11) 

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