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「社会的微笑」(天見玲さん) [教育]

3ヶ月目の微笑.jpg昨日の山形新聞の「気炎」欄、天見玲さんの「社会的微笑」、いい文章です。転載させていただきます。

←ちょうど3ヶ月経ったところです。

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 4人目の孫が7月に生まれた。生まれおちてからまだ2カ月半しかたたないのに、こちらから話しかけたり、笑いかけたりするとほほ笑むようになった。ほほ笑もうとしてほほ笑んでいるのではないだろうが、明らかにこちらからの刺激に反応している。生後3カ月にも満たない赤ちゃんの中にすでに社会性の小さな芽が生まれかけているのである。
 生後2カ月過ぎたころから見られるこのようなほほ笑みを「社会的微笑」と呼んでいる。孫の社会的微笑を見つめながら人間社会における微笑のもつ働きや力や効能にあらためて気づかされる。微笑こそ人と人とを結び、円滑にコミュニケーションするための基本的なツールだったのである。
 生後間もない赤ちゃんは眠っている時などに口角をあげてほほ笑んでいるように見えることがある。「生理的(新生児)微笑」と呼ばれるもので、本能的に無意識で行われる。 これは、愛くるしい微笑を見せて親の注意を引き、きちんと世話をしてもらうため、という説が有力である。無力な赤ちやんの生き残りを賭けた先天的な自己防衛策と言える。欧米では〈天使がくすぐった〉とも言うらしい。 赤ちゃんの微笑を見て初めて親になったことを実感したと話してくれた人がいる。私も孫の微笑を見るとかわいさが何倍にもなる。この子を何としてでも守らなければならないと思う。
 赤ちゃんは、人の顔を見るのが、そして見られるのが好き。 好きというよりもそういう存在として生まれてきたー「新·赤ちゃん学」を1年間にわたり掲載した某新聞の担当デスクはそう語る。 赤ちゃんの微笑に会うには赤ちゃんをし○かりと見て、笑いかけ、 話しかけることが前提となる。
 教育の世界でも微笑は大切な要素だ。教室の中で微笑が交わされているだろうか。

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