神が永次に石膏を与え給う [吉野石膏]
『吉野石膏90年史』本文の最後に、「種々の素材が開発されてきているが、いまだに石膏に代わる物質は生まれていない。おそらく将来にわたり、石膏のように単純な物質で、石膏の機能を代替するものは現れないと思われる」という瀬戸山克己工学院大学名誉教授の言葉があった。あらためて須藤永次の一生を辿ってみて、その成功のキモは「石膏との出会い」に尽きる。神が永次に石膏を与え給う。
石膏とは何か。吉野石膏サイトの説明がよくわかる。http://yoshino-gypsum.com/sitemap/index.html
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我々が目にする「せっこう」は2分子の結晶水をもつ硫酸カルシウムで、通常「二水せっこう」と言います。
この性質を利用し、2枚の厚紙(原紙)の間に水で練った「焼せっこう」を流し込み、板状に固化させて、せっこうボードはできています。
- 二水せっこうは120℃~150℃に加熱すると結晶水全体の3/2を失って「焼せっこう」になります。
- 「焼せっこう」に水を加えると水和反応を起こし、再び元の「二水せっこう」に戻って固まります。
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