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皇統はなぜ男系なのか(3)「男系が尊い」理由 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

ちょうど一ヶ月前、嫁いでいた下の娘が里帰りして出産(実は初孫)。男三兄弟の父親は女の子が欲しかったらしいが、生まれたのは男児。生まれて「どっち?」と聞かれて「男」と答えると、返ってくる言葉は一様に「よかったね」。なぜなのか。その理由がmespesadoさんによって見事に解き明かされました。

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378:mespesado:
2019/04/16 (Tue) 22:08:20

>>377
> また、皇統譜は男系因襲であり、王統譜は女系因襲である。

> つまり、皇統譜の男系因襲は、天皇という種を蒔く畑(女性)は誰でも
> 良い、すなわち天皇の種を育てる畑であれば誰でも良いという考えであ
> る。これは女性を尊重していることを意味する。

> 逆に、王統譜の女系因襲の種は何処の男でも良く、それをプリンセスと
> 云う畑に蒔くという考えであるため、連続性が無く女性を見下している
> 形である。

  これは「精子」が「種」で、「膣」が「畑」というアナロジーで考えているのでしょうが、現実には男女ともに「遺伝子」を持っているし、そもそも男の「精 子」に対しては女にも「卵子」があるので「男女対称」なので、このアナロジーは、一見すると、「DNA」が最近まで未発見であったことや、「卵子」が外部 からは見えないことによる先入観による「暴論」であるように見えます。
 ところが、
生殖細胞の減数分裂における染色体の遺伝子組み換え機構↓https://www.nig.ac.jp/museum/genetic/07_b.html
というものがあり、ペアになった染色体同士がランダムに途中のどこかで切れて互いに入れ替わるという仕組みが発見されると、女の場合は性染色体がXXですから、これらもペアになるので染色体組み換えの対象になり、子が引き継いだX染色体は親のそれとは変化してしまう。ところが男の場合は性染色体がXYなの で、これはペアになることができないので染色体組み換えの対象にならず、Y染色体は父から子へそのまま引き継がれるわけですね。つまりY染色体を「種」それ以外の染色体を「畑」と見做せば、上記引用部分の比喩は実は正しいわけです。
 このような遺伝学の詳細に立ち入った考察によってようやく正当化されるような話は一体何なんだ、という疑問を感じるところですが、現実にはY遺伝子が代々引き継がれることから、男の場合はY遺伝子に依存する性質が親から子へ面々と引き継がれていくわけですから、「男系ではなぜか女系と違ってある特質は代々続いているなぁ」という印象が存在するはずで、これが「男系が尊い」という古代からの「しきたり」の由来になっているのかもしれませんね。

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