ケネディ大使、明日米沢へ。「鷹山公まつり」 [上杉鷹山]
第27回農村文化ゼミナール「人を神に祀ること」(2)「神になった上杉謙信と鷹山」 [上杉鷹山]
角屋由美子上杉博物館学芸員による「神になった上杉謙信と鷹山」のつづきです。私にはたいへん貴重な内容でした。
近代になって神社が創建される以前、謙信と鷹山を祭神にすることについては、全然問題なかったと思うんですけれども、その具体的なところはもうちょっと調べればわかってくると思いますが、今回はタイムリミットでそこまでいかなかったので、この地域の人たちにとって謙信や鷹山という人がどういう存在であったかについてお話ししたいと思います。
上杉謙信という人は、越後で生まれ越後で亡くなった人でこの地域の人ではないんですけれども、跡を継いだ景勝が国替えをされて会津から米沢へとやってくるんですが、米沢の本丸に向って左側の小高い丘に御堂というかたちで遺骸が納められていました。明治4年に御堂が改められて上杉神社が創建されることになりました。その時の祭神は謙信と鷹山の二柱だったのですが、別格官幣社に昇格する際に一柱だけにということで、鷹山の名が外れてしまった。ただこの地域の人にとっては、鷹山を祀らないではいられないという思いがありまして、大正元年に鷹山を祭神とする松岬神社が創建されております。その後初代藩主の上杉景勝が合祀され(大正12年)、昭和になって、景勝の重臣直江兼続、鷹山の学問の師細井平洲、鷹山の改革の両腕となった竹股当綱と莅戸善政が合祀されておりまして、松岬神社にはたくさんの神々がいらっしゃるということになるのですが、もとより謙信と鷹山はともかく、その家族とか臣下もまた祀ろうという意識はどこからくるんだろうかということを考えるのも意味のあるかなと、今回思ったところです。
第27回農村文化ゼミナール「人を神に祀ること」(1) [上杉鷹山]
8月2日午後一時から、伝国の杜2階会議室で農村文化ゼミナール。今年で27回となるこのゼミナールは、遠藤宏三氏(元米沢市議)のお父さんが米沢市六郷に民具等を蒐集してつくった農村文化研究所置賜民俗資料館を、昭和45年当時東京教育大学の学生だった佐野賢治現神奈川大学教授が訪れたことに始まるという。その後、レヴィストロースの紹介者としても著名な文化人類学者川田順造東京外語大名誉教授がしばしば置賜に足を向けられ、「〈もの〉語り―もの・モノ・物が伝える世界」をテーマにした平成15年の第16回ゼミナールでは、「昔話を記録・保存・伝承するとはどういうことか」の題で基調講演されている。この時は武田正先生もパネラーとして登場しておられる。私が遠藤氏に誘われて参加するようになったのはその後(翌年?)のことだ。その懇親会が終って遠藤宅で川田教授と親しく話す機会があり、メルローポンティの話をしたことから、川田先生が上杉鷹山公についてフランス語で紹介されたフランス語の論文をいただいた。いまその論文を探していて、川田先生が講師をされた平成22年2月に米沢市制120周年記念特別文化講演会のレジュメを見つけた。『グローバル化の中で、地域おこしを考える―米沢・置賜地域を中心に―』とある。すこやかセンター二階大会議室が超満員だった。川田論文の鷹山公、草木塔に関わるところをアップしておきますので、フランス語のできる方、訳していただけたらありがたいです。ご希望あればA4で21ページ全文お送りします。
ケネディ大使からお礼状(サイン入り) [上杉鷹山]
2014年5月16日
白鷹山に「伝国の辞」碑をつくる会
齊藤さんと高岡さんへ
親愛なる齊藤さんと高岡さん、
私は、上杉鷹山を称える南陽市の記念碑に、父と私の名前が一緒に刻まれたことを光栄に思います。私は除幕式には出席できませんでしたが、この大変尊敬されるべき日本のリーダーの記念碑をいつか訪れることを楽しみにしています。
記念の手拭とパンフレットありがとうございました。いくつかをジョン・F・ケネディ大統領図書博物館の同僚にもお分けしたところです。皆様の深い御配慮、ほんとうにありがとうございました。
キャロライン ケネディ
大使が山形にお出でになる時は、まちがいなく白鷹山が目的地のひとつになりそうです。
読売新聞が取り上げてくれました。
また昨日のNCVニュースの「置賜なんでもレポート」のコーナーで「世界に届け!鷹山公精神」と題して詳しくレポートしてくれています。https://www.youtube.com/watch?v=zSHLMaX7Pp0&feature=youtu.be
上杉鷹山公「伝国の辞」碑除幕式、盛大に挙行 [上杉鷹山]
ケネディ大使から除幕式に御祝のメッセージ [上杉鷹山]
May 12, 2014
On behalf of the people of the United States of America and of my family, thank you for honoring President Kennedy by including his message on Uesugi Youzan’s monument. I am sorry that I am not present for the unveiling, but I am very much with you in spirit.
My father greatly admired Uesugi Youzan for his wise governance and willingness to sacrifice for the public good. Uesugi Youzan introduced democratic-type reforms, encouraged people of different social classes to join together and serve their communities, and wisely invested in the future by building schools and starting businesses. Uesugi Youzan and my father echoed each other over the span of many centuries. President Kennedy’s “Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country,” and Uesugi Youzan’s "If you put your mind to it, you can do it; if you do not, you cannot” are as true today as ever.
Congratulations on the completion of this monument, which I am sure will continue to inspire the people of both the United States and Japan for generations to come.
Sincerely,
Caroline Kennedy
「伝国の辞」碑完成を確認してきました [上杉鷹山]
いまなぜ上杉鷹山公か (「金融市場を操られる絶望国家・日本」を読んで) [上杉鷹山]
副島隆彦書『金融市場を操られる絶望国家・日本』を読んだ。
昨日の朝、最後の章を読み終える前に、アマゾンレビューにこう書いて送った。
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「今回は気合い入っています。この四年ほどで説得力が一番感じられる書籍です。」とあるのに引かれて買った。
p.139以降の勢いが凄い。自由競争を原理としたはずの資本主義の行き着いた果ての操作金融資本主義。その中でまだ「自由」を幻想し、身ぐるみ剥がされ続ける日本の現状。その様がくっきりとイメージできた。
〈まだ戦争の記憶がある高齢の人々は、ションボリと次のように言う。「70年前に日本が戦争に負けた、ということは、それで戦争が終わった、ということではなくて、その後もずーっと。負けたまま、アメリカに支配され貢がされ続けることだったのだ」と。〉(p.142)
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そしていま最終章「靖国参拝で日本は世界を敵に回した」を読み終えた。
ケネディ大使とトン公使へのお礼状 [上杉鷹山]
「ケネディ発言 史実を探る」 [上杉鷹山]
ケネディ大統領が上杉鷹山公について言及したことについての検証
を書いておきましたが、齊藤喜一会長(白鷹山に『伝国の辞』碑をつくる会)の頭の下がる探求が続いています。その一々は書ききれませんが、このほど「情報お願い」のよびかけが山形新聞投書欄に掲載されました。