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認定こども園東北地区地区活性化研修会参加報告(2) [こども園]

○認定こども園の意義について(承前)

(里見)

・幼保連携型認定こども園について、認可・指導監督を一本化し、学校及び児童福祉施設としての法的に位置づけることになった『子ども・子育て支援新制度』によって、認定こども園の財政措置が「施設型給付」に一本化されることになった。このことは、就学前の子育てのしくみへの社会資本の投下が、社会保障と同等の義務的経費となったことを意味する。このことによって、お母さんの負担が軽減されるようになった。→就学前「教育」への関心が公的に明確になったことはたしか。その背景には「女性を職場へ」があるし、また子育てを家庭だけにまかせておけなくなった時代の現実もある。


(古渡)

・平成18年に「認定こども園」が登場して今年でちょうど10年。今回の会合が開かれるようになって6回目。「地区活性化研修会」であることに着目してほしい。認定こども園は「子どもを中心にした社会づくり」の核たらんことを目指す。したがって地域とのリンクが不可欠。→ここは「忘れてならない大事なこと」と思った。

 

人口減少地域としての地方と、人口増あるいは微増地域の中央都市部のレベルのちがいにどういう対応をしているのか。

(小野)

・「交付税」制度によって地方の自由裁量を可能にしている。またお金だけでなく、「一緒に悩む人」をという考えに立った人材派遣も行う。情報支援も当然の事。ただ、県庁レベルだと対応できるが、市町村レベルではその対応に差がある。それらを支えて一緒にやって行こうという思いを持っている。→国は地方からの働きかけを待っている。地域地域で独自な課題を見つけることができるかどうかが鍵。市町村行政の質が問われる。


(里見)

・地方からの情報発信が欲しい。地方版「子ども子育て会議」をおねがいしたい。認定こども園を核にした地域の子育てを。→認定こども園の重要な役割と理解しました。


(古渡)

・施設型給付制度の重要さをあらためて思う。

・産前産後のお母さんにとお腹の中にいる子どもをどうみてゆくかも課題に組み込む必要がある。

・行政との連携が重要になる。

・地域全体に貢献するパブリックな施設に。

・「0号認定」、すなわちすべての子どもの家庭へのケアにも目を向ける必要。

→これまでの「私学」感覚から「公立」的感覚へ?その中で「私学」としての独自性をどうやって保ちつづけることができるか。そのことの意識化が重要です。「公的感覚」に埋没することのない「私学としての矜持」です。ただし、自己満足に陥ることのないプロとしての絶えざる検証が前提です。


若い世代への対応のポイント

(小野)

・若い人が都会から帰るにはどうするか、Uターン、Iターンの意見を聴く。

→若い人の都会離れ、地方志向はまちがいなくトレンドです。


人口減の進行を踏みとどまる地域はどういう仕事をしているのか。

(古渡)

・住宅、雇用を含めた子育て環境が整っていること。

・一定のレベルになれば自然の流れがでてくる。そこまでにどうやってもってゆくか。そういう地域は「伝え方」がうまい。そのことで外からの意見が聞けるようになる。そのことで自分たちの良さもわかってもらえるようになる。

3.11以降、福島県中通りでの子ども人口調査の結果、ほとんど変わらないのが本宮市と大玉村。ふたつに共通するのは行政マンが明るいこと。情報の共有がスムーズで、そういう地域での除染は教育機関が優先されていた。

→公的性格が高まったということは、行政への積極的提言が必要とされるようになったとも言えます。


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認定こども園東北地区地区活性化研修会参加報告(1) [こども園]

全国認定こども園協会主催の第6回東北地区地区活性化研修会に参加してきました。午後1時半から6時過ぎまで4時間半、席を立たずに坐りっぱなし、身のある話がいろいろ聞けたのでメモしておく事にします。会場は山形市山交ホールで園長先生と一緒でした。


  13301345  開会式

  13451515  講演会「地方の人口減少問題と地方創生」 

             講師 : 小野 太一 氏(国立社会保障・
人口問題研究所企画部長)

  15301630  行政説明「新制度施行後、実務情報について」
    

             講 師 : 里見 昭彦 氏

               (内閣府 子ども・子育て本部参事官補佐/認定こども園担当)

  16301800  パネルディスカッション


             「人口減少とこれからの地域における認定こども園のあり方」

             パネラー 小野太一 氏

                  里見昭彦 氏

                  古渡一秀 氏(全国認定こども園協会 副代表理事)

             ダブルコーディネーター

                  内田量樹 氏(認定こども園こばとこども園理事長)

                  齋藤正博 氏(福島学院大学認定こども園主幹保育教諭)


とりわけパネルディスカッションはコーディネーターのツッコミがなかなかで、多彩な内容になりました。メモを整理しておきます。

 

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「宮内こども園」の原点を考える [こども園]

昨日は2学期最初の朝礼の日でした。実はお盆前までに「こども園」としての出発報告と寄附のお願い文書を卒園生宛てに届けることを理事会で約束し、それに載せる文章を「宮内こども園の歴史と展望」と銘打って書きはじめたのですが、なかなか前に進むことができません。とうとうズルズル、タイムリミットを切ってしまいました。そうなってしまったのは、ひとつはお盆前の仕事の忙しさですが、それ以上にフクイチの問題でした。展望が湧かないのです。そのことは以下に書きました。

 

「幼稚園」の時は、2学期のスタートにあたって1時間ぐらい時間をもらって職員みんなに話す機会があったのですが、「こども園」になってからは。ゼロ歳児からの保育もあることから、全員集まる時間が取れません。そんなわけで、とりあえずいま時点まで考えてきたことをまとめて文書にしてみんなに読んでもらうことにしたのが以下の文章です。「通り一遍の文章でないので赤線でも引きながら読んで下さい」と言ったのですが、どこまで読んでもらえるか。A3でびっしり4枚になりました。

 

*   *   *   *   *

 

「宮内こども園」の原点を考える

 

 300万人以上の日本人、世界中で2000万人を超える犠牲者を出した第二次世界大戦は、日本側の敗戦で終わりました。以後6年あまり、アメリカによる占領の時代が続きました。そしてようやく、日本の主権が認められることになる講和条約が調印されたのが195198日でした。(発効は翌年の428日です)「宮内こども園」の歴史は、それから間もないこの年の105日に始まります。この日、宮内熊野講堂(現 證誠殿)に満員の聴衆を集めて賀川豊彦先生講演会が開催されたのです。東西冷戦の時代と言われた当時の世界ですが、日本とは目と鼻の先、朝鮮半島では熱い戦争がくり広げられていた時代です。戦後の復興を経た日本はこれからどんな方向に進むことになるのか、まだまだ暗中模索の時代です。その後の経済の高度成長を予想した人など、どれだけあったでしょうか。そんな時、その国際的社会奉仕活動によって世界中に知られ、194510月東久邇宮内閣退陣のあと、総理大臣に推されたこともある賀川豊彦先生の講演会です。大きな注目が集まったにちがいありません。

 

お 賀川先生色紙.jpg

 賀川先生は、貧困からの解放、戦争のない平和な世の中を目指す社会運動に生涯を捧げたクリスチャンでした。若くして神戸の貧民街に暮らし、その体験から生まれた自伝小説「死線を越えて」は、大正時代、歴史的ベストセラーとなりました。その印税はすべて社会運動に注ぎ込みました。働く人の生活安定を目指す生活協同組合の運動を立ち上げたのも賀川先生でした。ノーベル文学賞の候補に2回、平和賞の候補に3回あげられています。


 賀川先生が宮内で何を語られたか。残念ながらその記録も記憶も見つかりません。ただ一つ確かなことがあります。講演会で集まった約8000円の献金をそっくり「50年後100年後の人材を育てるために幼稚園をつくりなさい」と宮内の人たちに託されたことです。「幼な児を我に来らせよ 天国に入るもの かくの如し」の色紙を添えて。


 賀川先生からの使命を受けた宮内の人たちは燃え上がりました。それから半年、195251日、13名の園児を集めて「宮内幼稚園」がスタートします。

 

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錦啓先生の講演「いま、子どものために親としてできること」 [こども園]

こども園で錦啓先生の講演を聴きました。ひとつひとつの言葉が心にしみる、しっとりしたいい講演会でした。緑文字が先生から用意していただいたレジュメ部分。黒文字が私のメモからです。


*   *   *   *   *


いま、子どものために親としてできること


はじめに

  ・人とチンパンジー

     相手の立場に立つことができるかどうか

  乳児期を見ると人間よりチンパンジーの方が進んでいる。しかしそのあとの人間の成長が著しい。

  人間の「相手の立場に立つ」能力による。この能力を育てるのは、乳児期におけるコミュニケーションである。  


1. 見 る

  ◇親子遠足で目にした、ある園長さんの驚き

  電車で移動中、20人中6人の親がスマホに集中!

  ◇目と目とがあったとき、人と人との間に「線」がつながる

   「心のへその緒」(愛着)ができる

  ◇「愛が足りない だからこの大学がある」(東北芸術工科大学)

  05歳で愛は定着する。愛着の関係

  ◇見るから好きになる

  =eye

  ◇「エンゼルスマイル」⇒親から育児する力を引き出す


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都会では「保育所は迷惑施設」!? [こども園]

1月15日の山形新聞で「保育所は迷惑施設? 子どもの声、送迎に苦情」の記事を読んで心外の思いをしたところだった。私たちのこども園では「朝から子供たちの声が聞こえて若返ります」という、すぐそばのおばあちゃんの声を私も直に聞いている。そんな中での思っても見ない記事にほんとうに驚いた。そういう見方もあることは心得てはおかねばならないがそれにしても・・・という思いでいたところ、昨日の投書欄にうれしい投書が載った。しかも書かれたのが多勢久美子さん。ありがたかったので転載させていただきます。

   *   *   *   *   *

多勢久美子さん投書.jpg
幼児たち伸び伸び育って
 南陽市 多勢久美子 73歳

 子育て支援、少子化が叫ばれている。保育所や幼稚園の建設が難航しているとの記事を読んだ。何と傲岸(ごうがん)な高齢者だろう。次世代を担う子どもたちと、人間形成の一番大事な幼児期教育の場に対し、「子どもの声がうるさい」とは。そのような苦情を読み、情けなく思わずにはいられない。
 去年4月、被災地の宮城県石巻市で一人の住職が「子どもがいなくなったら町もなくなってしまう」と立ち上がり、多くの支複者とともに保育園を開設した。今はその子どもたちの声がこだまし、街全体も活気づいているという。都会と田舎の生活環境が違っても、教育は違ってはならないと思う。
 高齢社会を支えるために多くの母親たちが働いている。その現実を理解し、日本の未来をつくる子どもたちが伸び伸びと育まれることを願う。
 施設は一人一人の″おかげさま″と感謝の気持があれば開設できるのではないだろうか。わが子が幼い時、庭先でプール遊びしていると、隣のおばあちやんが「子どもの声っていいね」と言って見に来てくれたのを思い出した。

   *   *   *   *   *

以下、当該記事。ネットにありました。
http://www.47news.jp/feature/kurashi/eye/260697.html

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認定こども園、新春の出発 [こども園]

昨日、こども園3学期のスタート。8時15分から朝礼。着くと幼稚園の先生方が駐車場の雪片付け。融雪の井戸水が行き渡らない場所の雪が溶け切らないでのっそり積もったままだったようだ。保育園は今日が始業だが幼稚園は明日からで、幼稚園の先生方が駆り出されていた。昨日一日、天気がよかったのであちこちで雪下ろし。日々雪との戦い。


幼稚園・保育園児数の推移.jpg

これまで幼稚園だけの時代は初出式ということで職員全員への講話の時間があったのだが、今年からはそれは省略。すでに昨日の給食数50食(現在の総園児数119名)とのこと。そのうち20名は幼稚園児の預かり保育。保育需要の多さをあらためて認識させられました。3歳児神話にすがって幼稚園にこだわり続けていたら今の宮内認定こども園はなかった。目を開かせてくれた福島栄光学園理事長岡村宣先生にあらためて感謝。

 

講話がない分ゆったりしたお正月で米沢への御年始も久しぶりに行けたのだが、年頭所感のようなものを書くことを思い立ち、昨日早起きして書いたものを職員みんなに配りました。

 

   *   *   *   *   *

 

あけましておめでとうございます。

 

宮内認定こども園として新しい園舎で迎える最初の新年です。いろんな思い、感慨があります。先日の忘年会の席で、それまでは思ったこともなかったことですが、「日本一のこども園に」という言葉が口から出て、後から自分ながらに驚いたところでした。そしてどんな思いがあってその言葉になったのか考えてみました。思いついたことをあげてみます。

 

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