KH君への弔辞 [弔詞]
10月25日、中学の時の同級生のKH君が亡くなった。ご主人とともに老人施設におられる担任の遠藤先生にお報せしたところ、先生も参列してくださったのはほんとうにありがたかった。先生にとってはずっと気になる生徒だったのだと思う。
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弔 辞
運転している君と車同士ですれ違って、一瞬だったが久しぶりに相変わらずの君の姿を見て、ほっとしたのが十日ぐらい前のことでした。それから間もなく、あまりに突然の訃報、あてにされても「がんばれ」という以外、何の役にも立つことができなかった不甲斐ない自分を省みつつ、逝ってしまった君の顔を拝しました。穏やかないい顔でした。がんばってがんばって生き通して果たし終えた顔にも見えました。
千葉繁さんへの弔詞 [弔詞]
5月5日、商工会青年部の時代、共に行動した先輩が亡くなった。昭和17年生れ68歳。書籍も扱う大きな文房具店だったのだが、時代の波に乗り切れなかったのに加えて、連帯保証も重なって自宅も手放し、晩年はアパート暮らしだった。先輩からも後輩からも「ヤマチョー」「ヤマチョーさん」と慕われていたが、晩年は病気もあって人との交流はほとんどなかった。弔詞もわたし一人だけだった。一つの時代が幕を下ろした、そんな思いである。
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