SSブログ

幼稚園創立五十五周年にあたって [幼稚園]

園長に創立五十五周年にあたって30分ほど教職員に話してくれと言われて書いたメモ。

○初期の歴史
昭和26年(1951)10月  賀川豊彦先生講演会 
(熊野講堂が立錐の余地も無いほどの聴衆で埋まったという。そのとき集まった入場料8000円がそっくり幼稚園建設基金として託されたのがはじまり。その時残された色紙。)

   「幼児を我に来たらせよ 天国に入るもの かくの如し」

続きを読む


入園式挨拶 [幼稚園]

暖かい日差しのほんとうにいい春の日の今日、M幼稚園に入園のみなさん、そして保護者の皆さん、おめでとうございます。そして一緒にお祝いしてくださるご来賓のみなさん、ほんとうにありがとうございます。
ここ数年来、「生きる力」を育てる教育の大切さが言われています。今年で創立五十五周年を迎えるM幼稚園が育ててきた「生きる力」は、「おれがおれが」と人を押しのけるといった「生きる力」ではありません。M幼稚園では、ひとりひとりの子どもの心をしっかり見つめ導くことを通して育む、みんなと心を通わせあうことのできる力こそが「生きる力」です。友だちや先生方と心通わせあい、お互いが助け支え合う幼稚園での体験は生涯の力となって人生を支えてくれるはずです。
今日入園したみんな、明日からひとりでお家を離れても大丈夫です。M幼稚園の先生方はみんな一人一人を大事に大事にしてくれます。お友だちもいっぱいできます。安心してひとりで幼稚園に来てください。そしてみんなとお友だちになってください。
希望あふれるこの日、理事役員を代表して歓迎のあいさつとさせていただきます。


幼稚園辞令交付式 [幼稚園]

今日はM幼稚園での辞令交付式。30分ほど時間をいただいて教職員の方々の前で話してきました。以下、用意していったレジュメです。

○ 一本筋の通った卒園式という評価
・ 園長先生の意志の表れ。
・ そしてそれは、それを裏付ける園長先生のパッションがあってはじめて可能なことであった。
・ 今後具体的にどういう方向に向くことになるか、先生ご自身の中で模索が始まっている。
・ M幼稚園の保育の原点への回帰

本園の教育目標
1. 神を敬い、友だちを愛して生きる子ども
2. 健康で明るく元気な子ども
3. きまりを守って遊べる子ども
4. 美しさを求めて創り出す子ども

○ 私自身の「M幼稚園体験」から言えること
・ 卒園式、そのあとの茶話会でいちばん多く使われた言葉は「心」という言葉ではなかったか。
・ 小中高、他の卒業式では考えられないM幼稚園らしいところ。
・ 心とは何か。
・ この問題に本気で踏み込むと大変なことになりそうなので、心を問題にすることで私なりに浮かび上がってきたこと。
1. デリカシー
    繊細さ―あいまいさを理解できるということ
    デジタル社会は1か0かで割り切ろうとする社会
    マニュアルではとらえきれない心の動き。
    心を通わせる能力を育てることのたいせつさ。
2. 内省力
   どういう行動をしたかではなく、どういう気持ちで行動したかが問題になる。
3. 一貫性
   「本人の前で言えない悪口は陰では言わないようにしよう」
   「その人の悪口は本人の前で言うようにしよう」
・ ややもすると、今の世の中で生きてゆくには上の3つはかえってじゃまになるということにもなりかねない。
・ M幼稚園の良さも悪さもこの辺にあるのではないか。
・ それでも円滑な社会形成、安心してすごせる世の中にするためには、やっぱりたいせつなこと。

○ 「経営が大変」の日常化からの脱出
・ 今年の期末手当はなんとか2.5ヶ月を確保したい。
・ 保育料、給食費等の値上げ検討。
    幼児教育のたいせつさのPR  
    「食育」のたいせつさへの着目
・ 寄付行為で成立っているのが学校法人。M幼稚園のかけがえのなさをわかっていただくことを通してM幼稚園の支援体制をつくってゆく。
・ 公私格差の是正を訴えつつ私学助成の上積みを図る。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。