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mespesadoさんによる経済談義(135)小泉総理誕生とともに日本の犯罪件数が減った!? [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

小泉総理誕生とともに日本の犯罪件数が減ったのはなぜか→「閉塞感」が打破されてスカッとした→《政治の世界では、経済的に正しい政策を施行すればいいってもんじゃないのかもしれない。げに人間社会の政治とはいろんな価値観の側面がある。mespesadoさん、新境地へ? 議論はさらに進化(深化)を遂げそうです。

*   *   *   *   *

603:mespesado :2019/10/09 (Wed) 00:23:17
↓次のようなページがあります。

日本の犯罪件数の推移
https://graphic-data.com/page/society/001.html
犯罪件数の推移


>  見ていて意外だったのが西暦2000年前後の犯罪者の多さ。バブル崩壊
> 直後よりも終戦直後よりもひどく、終戦してから最も治安が悪かった時
> 代が2000年頃だったというのを知ってとても驚きました。この頃に何が
> あったんですかね?本当に何があったっけ?
>  ちなみにこの頃の警察白書には、「重要凶悪事件の多発、ひったくり
> 等の街頭犯罪や侵入犯罪の増加、少年非行の深刻化、来日外国人等によ
> る組織犯罪の多発等、極めて憂慮すべき状況にある」と書かれていまし
> た。

 そこに掲げてある最初のグラフによると、1996~2006にかけて、2003年を頂点とする鋭いピークがあります。そして記事の筆者はその原因を考えあぐねているようです。

 で、この時期に何があったか?
 それを示すのが次の記事です↓

平成の日本経済が残したもの
https://news.mynavi.jp/article/heiseieconomy-6/
全国銀行の不良債権の推移
 内容は竹中平蔵マンセーなスゴい記事ですが、その記事の中の「全国銀行の不良債権の推移」というグラフに注目。上記の1996~2006という期間がこの不良債権がピークになった期間とピッタリ重なります!
 そして2002年のピークを境に不良債権は激減。これが犯罪が増加傾向から減少傾向に転じた時期に重なります
 そしてこの不良債権がピークを打ったのは、まさに小泉政権下で竹中平蔵の「構造改革」により不良債権処理を加速させたその時期に当たります。
 そして初めの犯罪件数のグラフによれば、その後のリーマンショックや民主党政権下の超円高、消費税の増税などなんのその。犯罪件数は急減少の一途をたどります。細かなピークスら現れていません。
 ということは、財産をカタストロフィックに失うということが治安悪化の最大要因であり、いろいろな経済ショックというのは犯罪誘発に実はあまり影響していないということなんでしょう。明らかに荒療治で副作用も多かった竹中構造改革が犯罪率減少への方向転換のきっかけになったというのは実に皮肉です。

604:kenichi2409 :2019/10/09 (Wed) 01:36:08
メッサさん
>>603
の件。
犯罪率が、2000年前後で突出したとの事ですが。。。バブル崩壊で、ただ働きが横行、10年間で、従業員の精神状態が、ボロボロに成ったのでしょう。是だと自暴自棄に成る従業員が出て来ます。そして、新世紀待望論と、宗教団体が、浅はかな希望的観測を打ち出したのが、2000年前後。コンピュータ業界でも、2000年問題で、激務を強要された時代とも重なる。
犯罪者が、増えたのは一要因では無く、複合的と感じる。人間は、良くも悪くもピークを続けられないので、犯罪率も、減少したのでしょう。
2000年以降は、日本人全体として、諦めの境地、若しくは、会社に尽くしても、いざとなったら助けてくれない。
そんな考え方の従業員も、増えた時代でしたね。
一概に構造改革が、成功の元とは思えないですね。
言葉の魔術師モドキより


609:mespesado :2019/10/09 (Wed) 23:25:08
>>604

> 一概に構造改革が、成功の元とは思えないですね。

 私の >>603 は、今読みなおしてみると、何か竹中構造改革を「肯定的に」評価しているような文章になっちゃってるんですよね。
 でも、もちろん私は肯定的になんか評価していません。
 で、今、改めて >>603

日本の犯罪件数の推移
https://graphic-data.com/page/society/001.html

の最初の犯罪件数のグラフを見直してみると、過去において、1974年あたりで一旦底を打ち、そこから上昇に転じている。
 これはなぜかと考えるに、この1970年代の前半って、前にも指摘したように、高度成長が終了して低成長に転じた時期です。
 これ、今までと同じように努力してるのに、なぜか経済発展が鈍化した、なぜかな~、と皆が不思議に思ってた時代です。というか、そのころの人々はオイルショックが原因だと思っていたわけだけど、石油価格が適正化した後も経済がもとに戻らない。おかしいな~、とずっと思ってたわけですよ。
 で、実は1970年代前半までは生活必需家電が全戸に普及するまでの過渡期だった。つまり家電特需で景気が良かっただけだった。だからこれらが普及してしまうと高度成長は終わってしまった、それだけのことだったわけですね。
 ところが当時の人はそこに思いが至らなくて、何で景気が悪くなったんだ、と悩み続けていた。そして、その時代のキーワード
    ★ ★ ★ 閉 塞 感 ★ ★ ★
          ↑これです
 閉塞感が蔓延すると、精神が不安定になる。たださえ、職場というのは給料のために不条理を我慢する場面が数多い中で、閉塞感が高まれば、そりゃ、犯罪だって増えるでしょう。
 そう考えると、小泉総理誕生前夜って、閉塞感が極まった時期でしたよね。その閉塞感のはけ口として、小渕総理(例の「冷めたピザ」)や森喜朗総理(バカにされ方ハンパなかったですよね)と続いた後、「自民党をぶっこわせ」の小泉総理の誕生で、その構造改革が奏功しようが失敗しようがそんなこととは関係なく、この「閉塞感」が打破されたことは事実です。
 つまり、実体経済がどうなったとかじゃなくて、心理的にスカッとした、ということ、それこそが犯罪件数を減少に転じさせた主要因なのかもしれない、と今では考えています。
 そうすると、政治の世界では、経済的に正しい政策を施行すればいいってもんじゃないのかもしれない。げに人間社会の政治とはいろんな価値観の側面があるものです。

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