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mespesadoさんによる経済談義(105)あらためて「 オカネ」とは [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

6月1日のmespesadoさんによる1億人のための経済談義(73)オカネの誤解を解くためのエッセンスは、堺のおっさんが「10回は繰返し、繰返し熟読してほしい」と呼びかけたmespesadoさん渾身の発言記事です。↓mespesadoさんのオカネの仕組みと経済の話をするときに一番最初に説明すべきは「マネーストック」という概念を教えること》を頭に入れて、あらためて読み直しました。

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910:mespesado:2019/07/10 (Wed) 06:52:02

miffiさんんという、学校で貨幣の正しい仕組みを通じて「反緊縮」を教えようとガンバっている人がいます↓

https://twitter.com/miffy41028586

 学校の政経の教科書自体に国の会計を家計と同一視するようなことが書いてあって、生徒さんもそれを根っから信じちゃってて「矯正」するのに一苦労だったそうです。
 で、こういうの見てて思ったのは、オカネの仕組みと経済の話をするときに一番最初に説明すべきは「マネーストック」という概念を教えることだと思いました。この「預金通貨をオカネと認識し、銀行が所有している現金は逆にカウントしない」という、すごく人工的に見える「オカネ」の定義こそが経済現象を説明するパラメターとして真に意味のある「オカネ」の概念だからです。
 これさえ理解してしまえば、「銀行から誰かが借金すればオカネが増える」とか、「国は国債の発行によってオカネを増やすことができる」という事実もスンナリと理解できます。実際、前者は借金により(MSの計算に入らない)銀行内部の現金が、借金した人という「銀行の外」に渡ることにより、MSがその分増えるから。後者は国債を市中銀行が購入すると、その「代金」が銀行の外に出るのでMSが増えるからです。
 考えてみれば、現代の不換紙幣というのは「国家の供給力」本位制、とも言えるものですが、MSで新たに加わった預金貨幣というのは「銀行が保有する現金」本位制、とでもいうべきものです。
 こういった体系で貨幣の理論を組みなおしてみると、驚くほど体系的でスッキリした(高校生でも理解できる)貨幣理論が出来上がることがわかります。巷間では一部でMMTが受けていますが、いきなり「通貨発行権を持つ国はいくらでもオカネを発行できるから財政破綻しない」とか言って話を切り出すより、この方がいかにも知らない人に新しい概念を説明する手法としては穏当な方法のような気がします。

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