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mespesadoさんによる1億人のための経済談義(91)前々回、前回記事を承けて [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

昨夜の地震、ここは震度4でしたが、4強か5弱の感覚でした。けっこう長く感じました。スマホの警戒音と揺れがほとんど同時で「何事か!」と驚きましたが、揺れが収まってからは落ち着いていて、何も心配ありません。大丈夫です。

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前々回前回記事の「つづき(補足)」です。

①財務省による「働く女性層」洗脳の実態。→mesさんの叫び国債は国の借金じゃない。国が発行する有期の「政府紙幣」なんですぜ~。勘違いするな~。》

スウェーデンの移民政策が大変な事態を起こしている。ストックホルムでは平均1日で5人が強姦されているらしい。》

③中野剛志氏の「租税貨幣論」「信用貨幣論」に対置されるmespesadoさんの「貨幣信仰論」。貨幣の本質とは「それを店に持っていくと、その価格(=価値を貨幣の数値で表したもの)のモノやサービスが手に入る“と信じられている”もの」という一点に尽きる》

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711 名前:mespesado 2019/06/18 (Tue) 06:59:14

働く女性が消費増税に「賛成」!?
 なぜ増えているのか、調査担当者に聞くと......
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190617-53549922-jct_kw

> 消費増税について働く女性の半数近くが「反対」、2割が「賛成」という
> 調査がまとまった。前回(2014年4月)増税時の調査に比べると、「反対」
> が2割以上減り、逆に「賛成」が増えているのが特徴だ。

> いったい働く女性の意識にどんな変化があったのか――。調査担当者に
> 聞いた。

 な??なんと???どうして???

> フリーコメントで「賛成」と答えた人の中には、「こども世代の将来の
> ためには増税は仕方がない」とする意見がもっとも多かった。

> 「家計の負担は増えるが、増える社会保障費などを次世代に先送りせず
> に現世代で負担していくことは重要なことだと思う」(40代、パート)

> 「これ以上、国の借金を増やすわけにはいかない。子供たち世代の豊か
> な暮らしのためにも、生活を切り詰めてでも増税を受け入れようと思う」
> (40代、派遣社員)

 もろ、財務省に見事に洗脳されてる!
 洗脳されやすいのは高齢者とはよく聞くけど、主婦層もそうなんですよね。
 呆れてモノも言えません。おい!増税すると経済が崩壊して生産力がかえって落ちて、逆にこども世代の将来を奈落の底に落とすことになるんですぜ。しっかり自分の頭で考えてくれ~。国債は国の借金じゃない。国が発行する有期の「政府紙幣」なんですぜ~。勘違いするな~。
 もうね、↓の室伏さんの呟きのとおりですわ。

https://twitter.com/keipierremulot/status/1140578166932557825

室伏謙一@keipierremulot
> 消費税増税についての勘違い、誤解、間違いのオンパレード。財務省の
> 長年にわたるキャンペーン(と書いてプロパガンダと読む)の成果なの
> でしょう。「欲しがりません勝つまでは」に似た心理なのかもしれない
> ですね、ストックホルム症候群というか・・・



714 名前:mespesado 2019/06/18 (Tue) 17:14:33

>>709

> 移民が犯罪率を高めるという明確なデータはありませんが、1980年代に
> は日本と同じ犯罪率だったのが、今ではスウェーデンの犯罪率は日本の
> 17倍というデータと移民増加を無関係とするのは無理があるのではない
> でしょうか?

 このスウェーデンの移民政策による犯罪の増加について、生々しい記事がありました↓

狙われたスウェーデンの白い肉 / 移民による強姦の増加
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68303778.html

> 世界を見回しても、スウェーデンは南アフリカに次いで二番目に強姦犠
> 牲者が多い国となってしまった。10万人当たり53.2人が強姦されていて、
> 米国の被害者と比べれば6倍高いことになる。統計によれば、成人女性の
> 四人に一人がレイプされる危険性があるらしい。強姦魔にはイスラム教
> 徒移民が多いとみられ、強姦件数の77パーセントを占めるという。イス
> ラム教徒移民の増加と強姦件数の増加とが比例しているのだ。特に有色
> 人移民が集まる都市部で多発しており、ストックホルムでは平均1日で5
> 人が強姦されているらしい。この首都では人口の3分1くらいがムスリス
> ム系住民だという。

 このブログの管理人はウヨクっぽい人なんで、移民に対する敵視がすごいのですが、サヨクのような綺麗事を言っても仕方がない。これに続く部分は具体例を示して生々しすぎてちょっと引用がはばかられるくらいです。
 ポリコレで世の中が雁字搦めになっていて、犯人が移民だったりすると、その事実を報道すること自体が差別だとして憚られるらしい。
 誰ですか、日本はスウェーデンをモデルにするといい、などと言っているのは!



717 名前:mespesado 2019/06/18 (Tue) 22:31:27

>>713

 中野さんの例の記事の件ですが、「貨幣商品論」批判のところで、①貨幣が最初に誕生したのは何が切っ掛けか、という話と、②今の不換貨幣がなぜ貨幣として機能するか、という話をごっちゃにしていると思うんですよね。
 中野さんの話のうち、①に対する批判はそのとおり、正しいと思います。それこそ『21世紀の貨幣論』に書いてあるとおり、というか、その内容のいくつかは、中野さんの著書『富国と強兵』の61頁以降に書いてあるとおりで、古代エジプトで、私有財産や市場での交換は存在しなかったにもかかわらず預金口座としての国家倉庫や価格表が存在していた例などがわかってきたので、「計算単位としての貨幣」が「硬貨のようなモノとしての貨幣」に先行していた、というような事実が判明しているからです。
 それに対して②に対する中野さんの答は「租税貨幣論」。税金を当該貨幣で支払わなければならないからその貨幣を入手しようとするから、その貨幣が流通するようになる?
 ンなアホな。私が挙げたような無税国家で貨幣が流通していた例以外にも、経済的に弱い国で、自国の通貨が使ってもらえず店ではドルしか受け付けてくれない国があるとか、アングラの世界(例えば麻薬の売人は売る方も買う方も税金など払うつもりは更々無いような連中がカネは欲しがる)とか反例は枚挙に暇がありません。
 ところで私が >>704 で解説した「貨幣信仰論」の「信仰強化の原理」ですが、そこでは「買う人も店の人も共に貨幣信仰を持っている」ということを前提にして「貨幣信仰が現実によって強化される」ことを証明したのでした。でもそうなると、「じゃあ最初にすべての人が貨幣信仰を持っているのはなぜだ?」という疑問が当然わいてくると思います。私は「例えば円の場合だと、兌換紙幣から不換紙幣に移行した」という事実と「兌換紙幣の間は金に交換できるという安心感で貨幣として流通する」ことと「不換紙幣に切り替わった直後はまだ貨幣信仰が残っている」ことの2つの事実から導けるものとばかり思っていました。ところがそうでなくても導けるんですね。
 つまりどういうことかというと、「買う人が貨幣信仰を持っていなくても、店の人が貨幣信仰を持っていれば貨幣信仰が現実になる」ことが証明できるからです。なぜなら貨幣信仰を持たない買い手が誰かにそそのかされて「試しに貨幣を店で差し出してごらん。モノが手に入るから」と言われたとして、「え~?こんな紙切れで?」と疑いながら貨幣を差し出すと、店の人は貨幣信仰を持っているのでちゃんとそれを受け取ってモノを渡すので、買い手にとっては貨幣信仰の主張する通りのことが現実に起きるわけですから、最初は信じなくても「論より証拠」なので、次第に貨幣信仰を持つようになってきます。
 つまりこういうことです:
 最初は一部の人が貨幣信仰を持っていれば、彼らが店を開くと、次々にその店で最初は貨幣信仰を持たなかった人たちが試しに貨幣を使うと本当にモノが手に入るので、次々に貨幣信仰の信者が増えて行き、最後は全員にこの貨幣信仰が行き渡る、というわけですね。つまり最初の切っ掛けとして「兌換紙幣から不換紙幣に移行した」というケースでなくても不換貨幣は流通するようになるわけです。いや、それどころか、「兌換紙幣」ですら、実は金と交換できるという安心感など関係なく、不換紙幣の時と同じ「貨幣信仰」によって流通していたのかもしれないんですよ。
 というわけで、「租税貨幣論」、破れたり!

718 名前:mespesado 2019/06/18 (Tue) 22:59:39

>>717
 中野さんの『富国と強兵』を引き合いに出したので、もう一つ。
 同書の53頁に「貨幣とは何か」と題して次のように書いてあります:

>  経済学の教科書的な解説では、貨幣には、交換手段、計算単位、価値
> 貯蔵の三つの役割があるとされている。この解説自体は間違いではない
> が、これはあくまでも貨幣の機能についての説明であって、貨幣の本質
> をとらえたものとは言えない。

>  ならば改めて問い直そう。貨幣の本質とは、何か。

>  この問題を巡っては諸説あるが、イングランド銀行は、その季刊誌
> (2014年春号)に掲載された解説「現代経済における貨幣:入門」
> において、「今日、貨幣とは負債の一形式であり、経済において交換手
> 段として受け入れらられた特殊な負債である」と述べている。

>  このように、貨幣を負債の一種とみなす貨幣観を「信用貨幣論」と言
> う。イングランド銀行が立脚する貨幣観は、信用貨幣論なのである。

 このあと、無理やり「負債」は「信用」の対概念だ、とか屁理屈を捏ね回してこの信用貨幣論とやらを正当化していくのですが、これもまた租税貨幣論と同じ強引な論です。例えば日本銀行券は確かに日銀の負債ですが、硬貨の方は政府の負債ではなくて資産です(政府は貸借対照表を作る義務は無いから厳密に言うと政府の資産という概念は存在しませんが)。でないと、そこから硬貨鋳造にかかった費用を差し引いたものを「通貨発行益」として計上することなどできるはずがありません。
 このように明らかに発行側にとって資産とみなすべきものを「信用」の対概念だからといって「負債」だ!と主張するのは、単なる言葉遊びとしか思えません。
 私の素直な見立てによれば、貨幣の本質とは「それを店に持っていくと、その価格(=価値を貨幣の数値で表したもの)のモノやサービスが手に入る“と信じられている”もの」という一点に尽きると思います。「貨幣信仰論」と表裏一体ですね。負債だの信用だの、全然関係ありません。まあ、信仰があることを「信用」というのであれば、「貨幣信用論」という言葉はあながちナンセンスではないような気がしますが、「交換手段として受け入れらられた特殊な負債」などと「特殊な」という形容詞を入れて胡麻化すのは大概にしてもらいたいものです。
 あ~あ、散々悪口言っちゃったw




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