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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(81)「国家社会主義」「国家資本主義」 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

2年前、「国家社会主義」「国家資本主義」が「放知技」板で議論になりました。

2017/07/17の「てげてげ」《東京株式市場は「外資支配」から「政府支配」へ 日本企業の配当は政府が頂く! 外資より日本政府が儲ける》の記事に堺のおっさんが反応します。《日本は…国家資本主義になった、鼠ことです。露中もそうした体制で飛躍的に国富を増大させました。日本も間違いなく、国富は増大します。》(208さらに、《富とは偏在するものだ。よくあるのが、企業に偏在する場合。これも、多国籍企業に偏在するように仕向けるのがネオコンの手法。政府に偏在する場合。そして、広く国民に偏在する場合。残念ながら国民に富が偏在する国家は歴史上皆無。結局、富は政府か企業のどちらかに偏在する。政府に偏在する国家は重税。企業に偏在する国家は政府が膨大な借金を請け負う。日本は後者だが、ワールドアベノノミクスは企業を毀損せず政府の膨大な借金を薄め、企業が絶対にやらない国民へのトリクルダウンを政府が直接行う可能性に道を開く。国家社会主義ともいえるが、借金返済の原資をどのように調達するのかという部分に焦点を当ててあえて「国家資本主義」と表現しました。これが可能なら、歴史上初めてベーシックインカムを導入できるかも。》(216

これに応えたのが飯山氏の以下記事⇩

*   *   *   *   *

217飯山一郎 :2017/07/19 (Wed) 00:00:57
    >>216
    「国家資本主義!!」
    ↑↑国家・政府が資本主義(その根幹である金融市場)を変えてゆく!
    堺のおっさんは,政策=アベノミクスの本質をズバリ!と的確に表現する「造語・定義」の天才です.
    それにしても…
    「国家社会主義者」である安倍晋三が,日本国を「国家資本主義」を目指して着実に改造してゆく流れ…
    これが↑↑成功すれば,その行き着く先は…,ベーシックインカム!

    「先が見える!」=「先読みができる!」ってゆ~スレッドにしましょう! 『放知技』を.

    >「国家社会主義者」である安倍晋三が,日本国を「国家資本主義」を目指して着実に改造してゆく…
    このことが↑↑見えれば…,プーチンと安倍晋三の「同志関係」も見えてくるワケで…
    プーチンの政治哲学の中核にも,じつは,「国家社会主義」があり…
    プーチンは,すでにロシア国を「国家資本主義」に改造することに,ほぼ成功している!と.
    そうしてプーチンは,いま,広大なシベリアの国土を,ダーチャ用地として,国民に無料で配っている.
    ロシアの「ベーシックインカム」は,現金ではなく,ダーチャ用の土地!
    これが,やがて↑↑値上がりや農作物の生産・販売でカネ(現金)を生むワケで…
    「ディス ランド イズ マイランド!」という深い愛着心=愛国心をも生んでいます.

*   *   *   *   *

この後、mespesadoさんも参入して「国家資本主義」をめぐる壮大な議論が展開されました。「国家資本主義」と題して記録してあります。↓(コメント欄も必読です)


このときの議論を前提にしたこの度の議論です。堺のおっさんの発言、通貨発行権と予算編成権をコントロールできる新たな国家体制が不可欠となります。そうなると、それは今まで以上に強力な内閣が必要という行き着くところに行きつきます。》に注目されます。

*   *   *   *   *

620:堺のおっさん: 2019/06/06 (Thu) 04:42:30 host:*.enabler.ne.jp
安倍晋三の政治理念は「国家社会主義」である。
これは、故飯山氏と到達した結論なんだが、国家社会主義という概念は幅が広い。
ましてや、ナチズムにも通じる用語だけに拒否反応を起こす人も多いかと思う。
しかし、考えてもみよう。
もし対置する概念があるとしたら…
国家を否定したグローバリズムではないか。
今の世界がナント何の争いなのかを考えた時、
また、プーチンやトランプの手法を考えた時、
極めて有効な政治思想であると断言する。

安倍晋三と言えばアベノミクス。
これはその一断面に過ぎない。
メッさんの分析した、日本国には財政問題が存在しないという結論。
他方で、国家が持つ通貨発行権を有効に使えていない現状。
これは、俗っぽい民主主義では使えない。
あらためて、国家社会主義者として安倍総理が何を打ち出すのか。
今後の政治手法に注目していきたい。


621:mespesado: 2019/06/06 (Thu) 07:21:46
>>620
安倍晋三の政治理念は「国家社会主義」である

 全く賛成です。

 サヨクの連中は、「日本会議」のようなウヨク団体が安倍政権の支持団体になっていることから安倍総理を極右だと言う。
 一方のウヨク連中は安倍総理が意外にも全方位外交をしているうえ、経済政策も欧米ではリベラル派が主張しているような政策を実行していることから安倍総理はリベラルだと言う。
 でも、いずれも表層的な評価でしかない。
 で、「国家社会主義」ですが、明治維新も要するに「国家主義」だったわけで、これを言うとサヨクはすぐ第二次大戦の特攻隊などを思い浮かべるのか、「国家のために国民を犠牲にする」主義のように捉えがちですが、明治維新のときは、とにかく日本には「国民のための国家」という近代国家という概念が無かった。だから突貫工事で日本を「近代国家」として正式に発足させるために大日本帝国憲法やら帝国議会やらを作って富国強兵に邁進したわけですね。そしてそれが戦後はGHQの策略もあって、「国家主義」を否定したわけですが、今度は国家さえも飛び越えるDSのような勢力が、再び国家間対立の姿をまとって再び襲ってきた。そこで再度「国家主義」が必要となってくるのですが、今回は明治維新のときとは基本的に違う
 それは、「国民を守るための国家」というような付け焼刃的なものではなく、もっと霊長類の本能に基づいた「通婚可能な集団の将来的な繁栄」を目的とした国家の実現だと思います。この次元だと「個人の尊厳」と「国家の繁栄」は、対立するものでも、一方が他方のための手段でもなく、共存共栄するものでしかないのです。だからこその防衛力強化だし、供給力の強化だと思うのです。
 ですが、残念なことに、経済に対する国民の根本的な誤解がもとで緊縮脳(=家計簿脳)から脱することができず、将来の供給力に必要な技術開発も、新しい国家主義の建設の妨害を防ぐための防衛力も、カネが無いからできな~い、と行き詰っているのが現状。結局「経済」に対する誤解の払拭こそが重要なターニングポイントなんですが、残念なことに、そこが突き抜けることができていない。経済以外では安倍さんは目標に向かって着実に進んでいるように見えるのですが、経済についてだけは、人々の本能に基づく誤解がベースなので、あまりにハードルが高いし多いしで、なかなか前に進んでいるようにすら見えないのが残念です(アベノミクスの部分的な成功などは、この流れの中ではほんの出だしの一歩、いや半歩くらいの意味しかありません)。


625:堺のおっさん: 2019/06/07 (Fri) 05:39:07
>>623
財務省の財政に対する視点が、実は会社や家計と同じであるという指摘。
今さらながら「そうだよな」と。
国の機関であるがゆえに、人が勝手に幻想を抱く。
しかしながら財務省の視点は何のことはない…
家や会社と同じ視点を国庫(という名の財務省)に置き換えた視点。
財務省が国の機関であるから、国家的視点に立てるのではないか?
という甘い期待、つまり省益を超えて仕事をするという期待は
2重の意味で不可能です。
それほど省益が現実に強力であること。
それほど省益が捨てがたいほど魅力的であること。
そこで通貨発行権と予算編成権をコントロールできる新たな国家体制が不可欠となります。
そうなると、それは今まで以上に強力な内閣が必要という行き着くところに行きつきます。
人は組織の目的以上の仕事や行動はとれないものです。ましてや、強力であるが、所詮部分的な責任範囲の官庁。
昔から縦割り行政の弊害が言われてきましたが財務省はそれらを睥睨する統括官庁という名前の最大の利権官庁であるという意識を変えることは不可能でしょう。
下からの革命で進んできた西欧。
日本は外圧と上からの革命で変わっていく歴史の国です。
国家社会主義の話に繋がっていきますが。今はこれくらいにしておきましょう。

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