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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(80)マンデル=フレミング・モデル批判(序) [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

かなり込み入った議論で、どこまでついていけるかわかりませんが・・・

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616:mespesado: 2019/06/05 (Wed) 22:08:15

 リフレ派でアンチMMTの高橋洋一さんや田中秀臣さんの腰巾着のような立ち位置の上念司さんが得意がってMMT派に挑戦を挑み、田中さんや高橋さんのマネをして「数式は?」と呟いたら、実はMMTの某講演で実際に数式が紹介されていたことが指摘されて見事返り討ちに合った、というお笑いのツイッターのスレッドです↓

上念 司@smith796000
> リフレが失敗とか言ってる奴らは、80兆円の金融緩和で足らないなら足
> りるまでやるという単純な理屈(要はコミットメント)も分からんらし
> い。そんな連中の大半がMMT押し。アメリカの極左と同じこと言ってる
> Dupesです。景気悪くなるとこういうアホが勢い付けるので要注意。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> 足りるまでやるのはけっこうだけど、市中の国債が枯渇してる状態で一
> 体どうやるんですか?
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> 国債がないなら外債を買えばいいじゃないアントワネット。あとは国民
> に直接ばら撒くか。もっと穏健なやり方は現在の日銀が保有する国債を
> 毎年10兆円ずつ永久国債にする。いずれにしてもやり方はいくらでもあ
> る。知恵を絞りなさい。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> なるほど。
> では外債を買えば民間の資金需要が増えるんですね?
> 国民に直接ばらまくのは財政政策では?
> 永久国債にしていいけど、それで今と何が変わるんですか?
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> あのね、そういうのは『昭和恐慌の研究』とか、『デフレの経済学』と
> か、そういう書籍に全部書いてあるんで自分で勉強してからおいで。結
> 局、リフレ政策のこと何にも知らないし、分かってないってことな。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> 確かにリフレ政策の事分かってないですね。
> 両冊の著者である岩田先生は既に「デフレ脱却には財政政策が必要」と
> 転換されてますけど。
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> 財政政策上等じゃん。何が問題?岩田先生の理論を知らずに報道のコメ
> ントを針小棒大に取り上げてこういうこと平気で言うのが極めて反知性
> 的な態度ですな。まずは教科書読んで出直してください。批判をするな
> ら理論をちゃんと把握してからにしような。
 ↓ ↓ ↓
竜蔵@真・経済論@ryuzou1200
> >財政政策上等じゃん。

> 財政政策の拡大に異論は無いし反対もしないと解釈してよろしいですか
> ね。
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> 効果があるならやってもいい。効果がないならやめた方がいい。それだ
> けの話。
> 今は前と違って金融緩和してるから財政政策は効く。前からそう言って
> るじゃん。でも、麻生政権の時は効かなかかった、なぜなら金融引締め
> してたから。
> 時に、君らは何の言質取りをしてるんだい?それ何かのゲーム??
 ↓ ↓ ↓
竜蔵@真・経済論@ryuzou1200
> >今は前と違って金融緩和してるから財政政策は効く。

> つまり国債の増発もOKということですね。

> その上でなら量的緩和は継続可能ですし、それでこそ量的緩和の意味が
> あります。
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> 国債の増発が可能なのは、あくまでも望ましいインフレを達成するまで
> の話。インフレターゲットの枠組みなしに野放図に発行していいという
> わけではない。MMTはその辺が雑、というか定性的な話してゴマ化してる
> のでダメね。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> >あくまでも望ましいインフレを達成するまでの話。
> ん?それが正にMMTそのものなんですが(・д・)

> まさか報道のデマを針小棒大に取り上げて正しく理解しないまま社会主
> 義だのパクりだの反知性的な態度でMMT批判してません??
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> は?それリフレそのものやん。何言ってんの???
> MMTはもっと過激で大胆なやつな。君のグルは違うこと言ってるかもしれ
> んが、世間のコンセンサスはそれな。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> コンセンサスか知らんがメディアではMMT藁人形を特集し批判するものが
> 大半なんです。
> ケルトンら提唱者は「インフレ率が制限になる」とずっと言ってますよ。
> というかMMTの根幹の一つです。
> あなたもそのデマ報道しか見てないんでしょう?
> 批判する前にちゃんと理解しなきゃいけないのはあなたです。
 ↓ ↓ ↓
takehisa@take0373
> リフレ派の方ほど、MMTを知ろうしないwww
> お金の本質を説いて、お金が何かを理解すれば政策(デフレ脱却)も可能
> だよね?って単純な話だよね!
> どうして上げ足取りたがるのか分からないww
> リフレ政策で成功しなきゃいけない理由でもあるの?
> プロセスを批判しあって目的を忘れている日本の経済…
 ↓ ↓ ↓
上念 司@smith796000
> じゃあ数式教えてくれ。以上。
 ↓ ↓ ↓
ふじもん@fuzisan0613
> どうぞ。

https://pbs.twimg.com/media/D8NLTwrU0AAr7Ai.jpg
 ↓ ↓ ↓
takehisa@take0373
> 誰も反論しなくなりましたね…
 ↓ ↓ ↓
島梟@ishioka771977
> 正論で責められると、数式でと逃げるのがリフレ信者。
> 経済評論家なら、それを素人にもわかりやすく説明するのが仕事なのに、
> 素人以下。

 ここの読者なら、いかに上念氏が知ったかぶりで中途半端な知識でチャランポランを述べているかよくお判りでしょう。
 ところで、上記で議論になっている「金融緩和」と「財政出動」の関係ですが、上念氏は高橋さんや田中さんのようなリフレ派の専門家の主張であるマンデル=フレミング・モデルに従って、変動相場制を採用している日本では、財政出動は効果が無く、金融緩和が効果がある、という説の受け売りを主張していますが、上念氏に反論している人たちは、財政出動は効果があり、金融緩和はしてもしなくてもどちらでもよい、とするMMTの主張に従っています。これはMMTの方が正しい、すなわちマンデル=フレミング・モデルは明確に「間違っている」のですが、その詳細についてはあまり説明されたのを見たことがありません。そこで、マンデル=フレミング・モデルについて探したら、丁度良い資料が見つかりました↓

基礎マクロ経済学(2015年度)
10.マンデル=フレミングモデルと為替相場制度
http://www.econ.kobe-u.ac.jp/student/pdf/15kiso-macro10.pdf

 アドレスから察するに、神戸大学の経済学の授業で使われた資料のようですが、ここで「変動相場制を採用している国では、財政出動は効果が無く、金融緩和が効果がある」ことが“証明”されています(7ページ)。
 ですが、この証明は、実は「間違って」います!
 「ええ?!大学の経済学の講義が間違ってるって??」とびっくりされるかもしれませんが、この“証明”では、MMT論者がまさに財政出動について従来説の誤りを指摘した重要ポイント、すなわち「信用創造」を無視したために結論が誤ってしまっているのです。
 何回かの連載で、まずこの“証明”をできるだけ数式を使わず言葉に翻訳してどのような論法で“証明”しているのかを解説し、次にこの“証明”のどこが具体的に誤りなのかを指摘していきたいと思いますが、内容はどうしても数式に全く触れないわけには行かないので、読む方はちょっとシンドイかとは思いますが、決していい加減な根拠で批判しているのではないということを示すためでもあるので、その点はご勘弁ください。  (続く)

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