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mespesadoさんによる1億人のための経済談義(71)これからどうする? [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

①今必要なのは、一歩一歩国民の緊縮脳という洗脳を解いていくこと

538:まる :2019/05/24 (Fri) 20:46:43

どなたかご回答のほどよろしくお願いします。
安倍政権についてなのですが、増税、種子法廃止、水道民営化、浪費するであろうオリンピック、などなど・・・
国民として簡便してくれということ目白押しです。
しかもこれは安倍政権が主導でやっているように見えます。
飯山さんが生きてらっしっゃた時は安倍さんは増税は絶対しないと言ってましたが
現在は主導でやってるように見えます。
本当に安倍政権がネオコンから離れプーチンのように国民側に立ったなら
上記のようなネオコンのイベントは絶対やらないと思うし
普通に支持率上げるには(国民を味方につけるには)、
山本太郎が今やってるようなこと(上記と反対のこと)
やれば簡単じゃないですか?山本太郎が実はカラー革命でやらされてるのか分かりませんけどね。
なんせ安倍政権はネオコンと戦ってるようにまるで見えないのですね。
みなさまはどのようにお考えなのでしょうか?

簡単でいいのでご教授のほどよろしくお願いします。

540:mespesado:2019/05/24 (Fri) 23:27:41

>>538
 政治家のホンネというのは読むのが大変難しいですが、こと経済に関しては、安倍さんは自分で一から考えるという「もし専門外のことに対して自分の思い違いがあったら国民が一家心中になる」ような危険は冒さずに、自分が信頼できると考えた経済の専門家の意見を聞いてアベノミクスを実施しているように見えます。で、安倍さんに入れ知恵したのは浜田さんで、リフレ政策を吹聴されたことは明らかで、しかしこのリフレ理論は実は現代の現実の世の中では成立せず、たまたま海外投資家の円売りで超円高が解消したことで雇用だけは改善した、というのが正直なところだと思います。これに対して山本太郎氏の経済に対する理解は反緊縮なところは正しいし、MMTについても一応理解しているように思えますが、何よりも政治の世界では、いかにして財務省の抵抗に対抗するかという実行力こそが問われるのに、そのような力があることを示すものが何もない、というのが一番の問題です。確かに自民党の石破、岸田、河野、小泉Jrといった時期総理候補者や立憲民主党の枝野党首などはそれ以前に緊縮派ですからお話になりませんが、政治家は、正しい考えとそれを実行する実行力が共になければ意味がありません。そういう意味では安倍さん以上の「正しい政策の実行力」を持った政治家は、もしかしたら菅さんがそうかもしれないが、それ以外にはいないというのが正直なところです。もし今の安倍さんの経済政策がダメだ、と言うのなら言うでよいが、それならまともな経済政策を実行できる政治家は(もしかしたらの菅さんを除いて)一人もいない、ということになります。
 さて、アベノミクス第一の矢はそんなところですが、第二、第三の矢はどうした、何もやってないじゃないか、しかも増税、種子法廃止、水道民営化、浪費するであろうオリンピックばかり、という件ですが、これはやはり具体的な政策を官僚の発案に頼っているからで、特に経産省の意向が強く反映しているように見えます。これは財務省や外務省に対抗するために経産省を味方に付けるためだと思いますが、じゃあまともな政策を持った政治家が他にいるのかというと、やはり一人もいないように思うのです。山本太郎氏も、掲げる政策の理想は結構ですが、じゃあどうやったら実現するのかという力があるようには思われない。これらの政策↓
https://www.reiwa-shinsengumi.com/policy/

は、そりゃできたらいいだろうけれど、強い敵の抵抗が強すぎて実行不可能ですよね。例えば消費税の廃止は財務省の抵抗があって無理だろうし、奨学金の徳政令は奨学金を管轄する独立行政法人日本学生支援機構という天下り組織の抵抗が強すぎてやはり無理でしょう。これらがなぜ無理かというと、国民の大多数が緊縮脳だからです。まずはこれを何とかしないと誰が政治家になって理想を実現しようとしても、抵抗勢力の言い分が緊縮脳の一般人には尤もらしく聞こえるので対抗できません。
 そういうわけで、一歩一歩国民の緊縮脳という洗脳を解いていくしか方法が無いのではないでしょうか。そのためには野党の側として山本太郎の存在は大きいと思います。野党第一党である立憲民主党は緊縮を正義と見做している以上、全く期待できないのですから、山本太郎氏には、まず野党支持者の緊縮脳を解きほぐすために頑張ってもらえればよいと思っています。野党が一致して反緊縮を主張し、国会討論でもモリカケのようなクダラナいことに勤しまずに、財務省などの財政緊縮の矛盾を野党がバシバシ指摘するようになれば、かなり流れが変わると思います。

②グローバリズム自体は悪くない。金持ちがどんどん金持ちになるのも悪くはない。いちばん問題なのは、必要最低限の生活ができない低所得者が放置されていることしていること。→負の消費税とかBIをどんどんばら撒いて「貧しい人をなくす」ことに精力を傾けるべし


542:通りすがり :2019/05/25 (Sat) 11:15:52

>>538 まるさんへ
官僚だけでなく、自民党も菅官房長官、二階幹事長はじめほとんどがグローバリストだからだと思います。
馬渕睦夫×水島総 第2回「日本解体!ディープステートによる日本のグローバル化、その尖兵としての霞ヶ関官僚」
https://www.youtube.com/watch?v=tOqOn3ttvPg
「ひとりがたり馬渕睦夫」#12 安倍首相と日本の生きる道・質問祭り後編(国内問題編)
https://www.youtube.com/watch?v=yH0v5jOE-LM

548:まる :2019/05/27 (Mon) 05:53:06

>>540
>>542
ご回答ありがとうございます。

今の安倍政権の状態というのはようは隠れネオコンに囲まれ八方塞、
安倍さん以外にまともな人材がいない、
それなら安倍さんがまだマシだという感じですかね?
なんとなく分かった気がします。
マシだというのは失礼な言い方ですが国民からして簡便してくれということが目白押しですから(笑)

549:mespesado:2019/05/27 (Mon) 07:18:59

>>548
 それに加えて安倍さん自身がグローバリストだと思うのですよね。だって、もともと清和会の人ですから。
 ただし、私は緊縮財政や新自由主義には反対ですが、グローバリズムはそれ自体が悪いことだとは思っていません。利己的過ぎる多国籍企業(というより、その企業の創始者など)が自分の利益のためには自分の出身国や消費者までも商売のために犠牲にしてもかまわないと考えて行動するのがいけないのであって、①新しいサービスや商品が世界規模で開発されているのがいち早く消費者のもとに届くとか、②旧タイプの生産者が自分たちの利益だけを考えてやたらに規制で鎧をまとって国内の政治家をたらしこんで、その結果消費者が不利益を被っているような場合にグローバル企業がそこに風穴を開ける、というメリットもありますから、グローバリズムは消費者に利益をもたらすこともあるという意味では必ずしも否定的にとらえる必要は無いと思っています。
 ですが、つくづく思うのは、本当に賢くて実力のある人間は政治家になりたがらない、というのが最大の問題であるということですかね。その一つの原因に「供託金」制度が悪いのだ、という議論があって、供託金のかわりに推薦者を何人集めなければならない、という制度にしている国もあるということですが、これも売名や候補者乱立防止にはあんまり機能しないという説もあって難しいですね。逆にアメリカのトランプのように、度外れた金持ちが大統領になれば、カネで操作することができないからかえってまっとうな政治ができる、という考え方もありますから、この点で日本はずば抜けた金持ちが居ない、というか存在が許されない、というのが問題なのかもしれませんね。私も金持ちはどんどん金持ちになればよいと思うんですよね。悪いのは「格差」ではなくて、「必要最低限の生活ができない低所得者を放置している」ことなんですから、そういう点では金持ちの税率を高めるというようなルサンチマン政策ではなくて、負の消費税とかBIをどんどんばら撒いて「貧しい人をなくす」ことに精力を傾ければいいのに、と思いますよ。でもそういう政策を実現するにはちゃんとした政治家を選ぶ必要があり、そのためにはトランプのような大金持ちに政治家になってもらう必要があり、そのためには大金持ちを容認する世の中にする必要があり、そのためには政治が…、と、これでは永久ループですねw
 でも、世の中が少しずつまともな方向に動き始めているように感じるんですが、これは自分の期待でバイアスがかかった観察による気のせいでなければいいのですけどね。

③財政緊縮派の「将来にツケをまわすな」が、結果として日本をダメにするという大逆説に気づくべし


552:mespesado:2019/05/27 (Mon) 22:20:11

>>545 で取り上げた、新自由主義DS手羽先の維新のツイート:
藤巻健史(参議院全国比例区)@fujimaki_takesi
> 日本政府は破綻しないと思います。ハイパーインフレ(債権者(=国民)
> から債務者(=国)への実質的富の移行)という大増税で究極の財政再
> 建を行いますから。ただし国民は地獄です。

ですが、MMTを理屈で批判できなくなって、ハイパーインフレだハイパーインフレだー言っていますが、そもそもどういう場合にインフレになるのかについて、彼らは完全に間違ったイメージを持っているんですよね。
 それどころか、通常のMMT支持者もインフレに対しては正しい認識を実は持っていないと思う。
 というのは、オカネを増やすとインフレになるという単純な常識自体が実は誤りです。インフレになるからには物価が上がるメカニズムが必要です。
 普通にオカネだけ増えたって物価は上昇しません。だって、どこかの店が値段を上げたって、他の店が追随して同じように値段を上げなかったら客が他の店に逃げてしまうからです。昔の日本で高度成長期に物価が上昇したのは、家電メーカーが儲けていたのでその従業員が羽振りが良かったのでそれ以外の業種が自分たちも生活水準を高めようと意図的に値上げをしたわけですが、これは今と違って商店が大店法で守られ、モータリゼーションがあまり発達していなくて「安売りの大型小売店」に客が逃げることが制限されていたからこそ値上げが可能だったわけで、今日のような流通革命後だったら値上げすれば客が逃げるから、安易に値上げはできなかったでしょう。つまり、高度成長期のような「良性インフレ」は、今日の日本では生じ得ないのです。
 では「悪性インフレ」が生じるメカニズムとは?
 これは単純にセリによって値上がりするという単純な仕組みではなく、輸入物価が絡んできます。
 というのは、悪性インフレとは国内の生産力が極端に不足している場合に生じますが、その場合でも消費者は消費材を消費する必要があります。つまり、消費者は国内の生産では足りないからどうしても輸入に頼ることになります。すると、輸入には外貨が必要で、その外貨を稼ぐには資源などを輸出して稼がなければならないわけですが、その輸出が何らかの理由で滞ってしまい、外貨が稼げなくなって、仕方が無いから自国通貨を刷りまくるわけですが、そんなことをすれば自国通貨の価値が下がって輸入物価が高騰し、それが原因で国内物価が急騰してハイパーインフレになるわけですね。
 つまり、国内の供給力が毀損したり、初めから不足してでもいない限り、ハイパーどころかマイルドなインフレにすらなる理由が無いわけです。
 ただし、特定のブランド力のある不動産のような、供給が有限の資源はセリが生じるので、これはオカネを刷れば刷っただけ値が上がる可能性があるわけで、こういうケースはハイパーインフレとは呼ばず、普通はバブルと呼びます。
 では日本では、今後、ハイパーインフレ、あるいはそこまで行かずとも悪性インフレには絶対ならないか、というと、残念ながらなる可能性はあります。それは維新の人が大好きな緊縮財政をこのまま続けた場合です!
 え?逆じゃないの?と思うかもしれませんが、このまま緊縮財政を続ければ、教育にも研究開発にも予算を出し渋らなければならないので、やがて技術革新ができなくなり、日本の製造業は競争にも敗れ、壊滅し、その結果、日本の莫大な供給力は一気に消滅し、供給力不足の途上国並みになってしまうからです。「将来にツケを回すな」の掛け声で将来の財政破綻を防ごうとして、緊縮財政によって累積赤字を「解消」しようとした結果、かえって将来の供給力を削ぐことになってハイパーインフレになって国家が破綻する。こんな愚かな話はないわけですが、日本人の誤った道徳観のせいで、早く勘違いの健全財政主義から目覚めないと、本当にそうなってしまいますよ。緊縮財政を主張し続けるポスト安倍候補も、立憲民主党の幹部も、維新の面々も、いい加減気付かないととんでもない禍根を残すことになりますぜ~。

553:mespesado:2019/05/27 (Mon) 23:00:07

>>552
 というわけで、新しいキャッチフレーズを作りました:

# 財政赤字を拡大すれば、皆が豊かになれる。
# 財政赤字を解消すれば、ハイパーインフレになって国が亡ぶ

 消費税増税に的を絞った場合は次のバージョンでもいいでしょう:

# 消費税を廃止すれば、皆が豊かになれる。
# 消費税を増税すれば、ハイパーインフレになって国が亡ぶ

 去る21日に、初めて財務省前でデモをやったらしいですが、今後はプラカードにこのキャッチフレーズ(スローガン)をプラカードに掲げて行うといいかもしれません。

554:mespesado:2019/05/27 (Mon) 23:13:26

>>553
 このキャッチフレーズの特徴は、一見逆説的なことを書いて「え?どうして」と訊きに来る人がいればしめたもの。そこでそのカラクリを説明して正しいオカネの理屈を知ってもらうことができること。
 そしてもう一つは藤巻某のようなハイパーインフレ厨に対して、彼らがハイパーインフレがーと言って反論する前に、この言葉を(彼らの想定とは逆の場合の現象として)先手を打って使ってしまっていることです。誰か試してみませんか?

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めい

mespesadoさん激賞、「アラサーの投資家」makuma_x さんのtwitter。《 国の財政問題なんて「カネが足らないなら発行すればいいじゃない」というそれだけのこと。》

   *   *   *   *   *

562:mespesado:2019/05/28 (Tue) 23:21:39

makuma_x さんという「アラサーの投資家」の人のつぶやきがすごい↓
https://twitter.com/xmakuma

> カネと国民生活や国民経済や国の供給力。前者を貴重な資源のように扱
> って後者を痛めつけるという大事なものの取り違えをやっているのが、
> 今の日本の政治行政や緊縮言論クラスタ。愚かというほかない。

> 相変わらず緊縮増税クラスタは、経済観や貨幣観そのものを根本から間
> 違えて、カネこそに価値があるという「受益と負担のバランス論」や
> 「均衡財政主義」や「商品貨幣論」をそのまま無邪気に信じている。い
> い加減、経済の本質は「需要と供給」で、カネなんて無限に発行できる
> ただのデータだと気づけよ。

> 緊縮馬鹿は、少子化、貧困、科学技術衰退、インフラ整備、防災減災、
> 防衛力強化、経済停滞、東京一極集中などを政府の財政拡大や政府の積
> 極関与なしにどう解決するつもりなんですか?

> 何度も言うけど、緊縮馬鹿は社会で様々な問題が起こるたびに個別の領
> 域では国ガー行政ガーという公共部分の責任や重要性を説くくせに、マ
> クロ経済財政では政府の支出拡大を叩くという矛盾。ようするに、矛盾
> なく一貫した「かくあるべし」という政策の大方針のストーリーがない。

> 緊縮派クラスタの人ってよく「経済学の理論やモデルではこうだぜドヤ
> ア!」と、全然現実を説明できてない理論やモデルを持ち出すけど、あ
> れは何かのギャグなのかな

> 均衡財政派がハイパーインフレガーとか言ってるけど、緊縮繰り返して
> 景気停滞させて国の供給力を中長期的に劣化・毀損させたり、公共サー
> ビスを民間(特に外資)に売り飛ばして供給力の安全保障をぶっ壊す事
> こそがハイパーインフレリスクよ。

> 医療年金問題なんて超簡単で

> カネガーザイゲンガー!→じゃあ刷りゃいい
> 人手不足ガー!供給制約ガー!→国や自治体が介入して賃金上げたり従
> 事者の公務員化を進めろ

> 本当にこれだけの話

> 政党の政策を見る時は、個別にどうのよりも経済財政の基本的な認識や
> 方針を見ることが大事。「PB黒字化」とか「ムダの削減」とか「選択と
> 集中」という緊縮的な概念が出てきて推しているようなら一発レッドカ
> ード。

> 国の財政問題なんて「カネが足らないなら発行すればいいじゃない」と
> いうそれだけのこと。

> 需給バランスが取れてインフレが進まない限り税金なんて安けりゃ安い
> だけいいもので、おカネは通貨発行で賄えばいいだけのことですね。自
> 国民が自国の供給力でサービスを享受できるならそれでOK。未だに財務
> 省的な税金=財源論で「受益と負担のバランス」とか信じてるんでしょ
> うか。勉強しましょう。

> 別にトランプなんてめいいっぱいおもてなしすりゃいいし、どうせ日本
> はアメリカの属国なんだからアメリカに擦寄らざるを得ないのはしょう
> がない。外交は相手あってのことだから簡単に自分有利に物事は進めら
> れない。
> いいから安倍は内政しっかりやって緊縮財政なんとかしろよ。

> 増税主義の政治家や財務官僚や政商って「本当はこんなことしたくない
> んだ!でもお前のためを思ってやっているんだ!お前を鍛えるために必
> 要なんだ!甘えてはいけない!痛みに耐えろ!」と子供に暴力を振るう
> 親や教師と完全に一致。正義を装って悪事を働くクズ。

> 国には通貨発行権があるゆえに自国通貨建の限り財源は無限に用意でき
> る。これだけで一発KO。少なくとも財源が足りないから国民から税金で
> 徴収するというロジックは灰燼になる。
> 財政出動しすぎてハイパーインフレガーというのは別の話。栄養失調の
> 人間を救う話から肥満予防に論点をずらしてるだけ。

 他の発言も「よくぞ言ってくれた!」という発言ばかりです。すごい!

by めい (2019-05-29 06:06) 

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