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皇統はなぜ男系なのか(2)「実用的理由」「シャーマニズム的第六感」? [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

女性宮家創設問題は《日本国家の弱体化と、國體破壊》に通ずるとする堺のおっさんの危惧。そこからあらためて「皇統はなぜ男系なのか」が論ぜられます。mespesadoさんの「実用的理由」は、ともすると「Y染色体を引き継ぐため」でわかったようなつもりでいる頭にも、ぐんと説得力があります。亀さんの「第六感」。これは後で出てくる「霊感」につながる考えで大切に思われました。
*   *   *   *   *
371:堺のおっさん:
2019/04/15 (Mon) 08:14:04

>>364 亀さん
>皇統には二つの流れがあり、ツランの観点で簡単に書けば、
>国体が京都皇統とすれば、政体が東京皇室ということになります。

この指摘は、亀さんだからサラッと書かれていますが、
おっしゃる通り、飯山史観の要諦であると私も思います。
さらに言えば、飯山国家観の要諦でもあると。
道州制で、地方政権の角度から問題提起しましたが、
我々は、國體の存在意義を再認識しなければならない
時に来ているのではないでしょうか。
女性宮家創設への世論誘導も気になるところ。
宮内庁あたりが発信しているのだと思いますが、
日本国家の弱体化と、國體破壊は並行して進められてきたのです。
新天皇がこの危機を認識しているとの確信はありますが、
何せ、敵が多すぎる。
日本国内だけならまだしも、中韓も國體破壊には同調する。
本来の國體に戻られるには遠い課程を経なければたどり着けません。
せめて、国民としては見守るしかない。
375:亀さん:
2019/04/16 (Tue) 02:38:08

>>371 堺のおっさん
> 飯山国家観の要諦でもあると。

御意。

> 女性宮家創設への世論誘導も気になるところ。
昨日も大島衆議院議長や菅官房長官が言及していましたが、お二人とも女性宮家創設に慎重意見、というか反対派です。ただ、これは宮内庁からのものというよりは、陛下自身が女性宮家創設に前向きな発言をされているのが気になるところです。尤も、〝皇格〟が上の京都皇統が女性宮家創設なぞ許すはずもなく、安心して良いと思います。

> 新天皇がこの危機を認識しているとの確信はあります
同感。「新天皇が即位後に初めて三権の長ら国民の代表の前でお言葉を述べる即位後朝見の儀は5月1日午前11時10分から開く」と日経の報道にあります が、斯様に五月一日は我国にとって近来ない重要な一日となります。小生は同日、関西方面に足を運びますが、そのあたりは今の時点では詳しく書くわけにはいかないものの、終わった後に詳細な報告を五月一日以降に拙ブログにて発表する予定です。

亀さん@人生は冥土までの暇潰し

376:mespesado:
2019/04/16 (Tue) 07:19:02

>>375
> お二人とも女性宮家創設に慎重意見、というか反対派です。ただ、これ
> は宮内庁からのものというよりは、陛下自身が女性宮家創設に前向きな
> 発言をされているのが気になるところです。

  この件について、保守派の中の陰謀論派の間では、GHQの企みかはたまた「近隣諸国」の企みか知らないが、現天皇は若い時のキリスト教によるポリコレ教育 で変な「男女平等」教育で洗脳されているからだ、ということを言う人がいますし、そもそも皇后として美智子妃をそういう目的で「送り込んだ」とまで言って いる人もいます。まあ、あまり書くと「不敬」になるでしょうからこの辺で止めておきますけどw。
 ところで、天皇の系譜が「男系」に拘るのは、「Y染色体を引き継ぐため」と か言ってる人がいますが、そもそも染色体というかDNAが発見されたのが最近のことなので、古代から伝わる伝統がそんなものを根拠にしていたはずはない w。ですが、おそらく女系を許すと、その「配偶者」の地位を狙って天皇の血筋を「乗っ取る」のを恐れたからなんじゃないでしょうか。つまり、古代の日本で は「血筋の乗っ取り」を狙う勢力が強かったために、「男系」に拘る伝統は、この乗っ取りを警戒するための「実用的な理由」があったのだと思われます。
  そうすると、突然話は古代史に飛びますが、いわゆる邪馬台国というのが現代の天皇家に繋がるという説は成立しませんね。有名な王に卑弥呼という女帝がいま すが、まあこれだけなら天皇にも女性天皇がいるから齟齬は無い。けれども魏志倭人伝によれば、卑弥呼が死んだあと、その「宗女」である壱與が王になった、 とあります。この宗女というのは直系の嫡子を意味しますから、まさにこれは「女系」による皇位の継承に他ならないからです。
 というわけで、これが一番の「邪馬台国畿内説」への反証だと思ってます。

377:亀さん:
2019/04/16 (Tue) 15:46:37

>>376
mespesadoさん
> キリスト教
その点で気になって、10年ほど前に読んだ本があります。『隠された皇室人脈』(園田義明 講談社+α新書)という本で、副題が「憲法九条はクリスチャン がつくったのか?」となっています。この園田氏については同氏のブログがあって昔は読んでいましたが、最近は見当たりません。ただ、古い記事ではあるもの の、同氏の記事一覧が別のサイトに載っています。ちなみに小生が購入した同書は、まほろば会の事務局に置いてあります。
http://www.yorozubp.com/sonoda.htm

> 男系
この話になると、いつも毎晩風呂で唱えている「古事記」(幸田成友校訂)の一節を思い出します。
__________
然かれどもくみどに興して子水蛭子を生みたまひき。此の子は葦船に入れて流し去てつ。次に淡島を生みたまひき。是も子の例に入らず。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここで、男系と女系の話で取り上げないわけにはいかないのが、中川八洋の『皇統断絶』(ビジネス社)で、何故男系でなければならないのかという根拠を、徹底的に研究した人物として井上毅が同書の中で紹介されています。
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〝碩学の中の碩学〟井上毅の皇位継承の理論は、今でも強力な権威がある。そのため、戦後の左翼憲法学者などは一様に、井上毅を持ち出されるのを怖がる。だから井上毅をいかに貶めるかは、あの古色蒼然とした「コミンテルン三二年テーゼ」を今も信奉する天皇制廃止論者にとっての、最優先仕事の一つになってい る。(p.75)
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-79.html
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上掲の井上毅ですが、井上と教育勅語を絡めて以下の記事も小生は書きました。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-324.html

最後に、ご参考までに9年前に栗原茂さんから一時間ほどかけて、男系と女系についての話を聞いていますが、その時のメモが以下です。解説は省略します。
__________
■平成22年度歌会始
皇族の詠進歌は、毎年11月22日から23日にかけての新嘗祭に一斉に創られる。

今 回は初めて今上天皇自ら昭和天皇御製を選録(六首)されている。1月16日に配布された栗原さんの第4ページ目「昭和天皇の御製 今上天皇選録の本年の 意」にある、「本稿一ページ目に記載の各お歌は、すべて今上天皇の御製に連れており、さらに右六首中の一首と照合するように詠まれており、たとえば、皇后 陛下の歌は今上天皇との連歌となりながら、右二番目の御製に応じているのである」を念頭に置き、昭和天皇の最初の御製「西ひがし むつみかはして 栄ゆか む 世をこそ祈れ としのはじめに」の冒頭、「西ひがし」について、栗原さんから以下のような解説があった。

「西ひがし」は、西洋文明で云うところの東西を意味しているが(ユダヤ人の不幸は、南北を知らなかった事)、皇統譜と王統譜の違いをも示している。すなわち、皇統譜では東西南北の真ん中に天が在る。しかし、王統譜には天は無く、かつ最初は東西だけで南北は無く、後に南北が出来ている。来月1日発行の『みち』(2月1日号)の栗原稿でエジプト王国が採り上げられているが、エジプト王国は典型的な王統譜であった。

また、皇統譜は男系因襲であり、王統譜は女系因襲で ある。つまり、皇統譜の男系因襲は、天皇という種を蒔く畑(女性)は誰でも良い、すなわち天皇の種を育 てる畑であれば誰でも良いという考えである。これは女性を尊重していることを意味する。逆に、王統譜の女系因襲の種は何処の男でも良く、それをプリンセス と云う畑に蒔くという考えであるため、連続性が無く女性を見下している形である。

古事記の観点から見れば、蛭子(中世以降は恵比須として尊崇された。すなわち、商業の神、市場主義の神)は王統譜を現しており、皇統譜を現しているのが天照大神である。そして、蛭子を産んだのがオリエントであると、古事記は明白に述べている。

また、王統譜は三角形に喩えられる。すなわち、ピタゴラスのサイン・コサイン・タンジェントである。一方、皇統譜は五角形(ペンタゴン)に喩えられ、円を入れると三角形と比較して余白が少ない。

意の世界と知・情の世界の違いであるが、文字の世界は知の世界であるのに対して、音の世界は意の世界である。人間の五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚) だけの世界が王統譜の世界を現し、一方で五感に閃きるあるいはインスピレーション(意)を加えたものが、皇統譜を現している。この閃きで今日まで来たのが 皇統譜である。この第六感である閃きこそ、シャーマンのシャーマンたる所以がある。   
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10日ほど仕事部屋に缶詰めになり、先程漸く開放されました。今は頭が回らないので、愚生の過去記事で誤魔化す次第…(笑)

亀さん@人生は冥土までの暇潰し

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