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mespesadoさんによる1億人のための経済談義(番外16) 「大和心」 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

「大和心」で、飯山師追悼の中で明石原人さんが言われた「自灯明」が思い浮かびました。「納得することは、自分しかできない。/思い上がったり、不遜にならず、/自分に納得できることを灯明にすればよい。」日本人はそれでいい。

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157:mespesado:
2019/03/09 (Sat) 23:38:20

 亀さんが、最新のエントリーで梅原哲学について記事にしておられました。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1657.html

 そこでは長らく文明国の間で主流だった西洋哲学の「人間中心史観」に対して異を唱える哲学が生みの苦しみにある中で、日本流というか東洋流の哲学が出てきたことに対して、これを手放しで歓迎すると日本中心主義という独断に落ち込むことの危険性があるから

> だいたい、グローバルな世の中で東洋だの西洋だの言って正統性を主張
> すること自体ナンセンスだ。人類としての存在が我々の唯一の拠り所と
> なるはずだ。他との違いより共通点を見出すべきだ。

という意見に行き着く、という「読書日記」というブログのブログ主の意見に対しても、亀さんは

> 確かにその通りなのだが、梅原が日本の思想の原理だと主張する、「草
> 木国土悉皆成仏」について深く言及していなかったのは残念である。

という意見を述べておられます。
 なんかサヨクな人 は、民主主義だの人権思想だのが「人類普遍の真理」であるかのように主張するのに対して、ウヨクな人は、こんな考え方は西洋人のご都合主義による「ポリコ レ」に過ぎず、もともと日本人が明治維新で自ら「脱亜入欧」して以来、戦後はGHQの洗脳で更に強化された「西洋かぶれ」に過ぎない、と看破して「日本人 には日本人の価値観があっていい」と最近は主張するようになってきたわけですね。
  こうした流れの中で、サヨクな人は、ウヨクな人による「西洋のポリコレに反する日本の習慣の正当化」を「極右」だの「国家主義」だのと言って非難する。す るとウヨクな人にはサヨクが「日本の良さを否定している」ように見えるので、サヨク連中のことを「反日」と言って批判する。
 で、このようなウヨクの主張に対して更に、上で引用した「読書日記」氏のような再反論が出てくるわけである。
 これに対する私の意見は次のとおり:
 「日本古来の思想に立ち返るべき」という考え方を、日本人なら日本の伝統を尊重するのは当たり前だからという理由で正当化するのは、通常の「愛国心」の一例のように見え、一見すると問題ないように見える。しかし、国家間で利害が対立しているときでも、自国を支持することが「愛国心」でありそのような態度が正しい、としてしまうと国際紛争はいつまでたっても終わることがない。事実、こうした考え方の強いウヨク論者に嫌中嫌韓嫌北
考え方をする人が多くなるのはいわば必然の流れである。
 では上の「読書日記」氏のような人類としての「共通点」を見出すことこそが「正解」なのか、というと、それは単純すぎると思う。なぜなら日本人は無益な争いをせずに共存する「霊長類の知恵」を集団本能として縄文時代(いや、もっと前から?)育んできたと思われ、いわゆる「大和心」と いうのはそういうものではないだろうか。日本以外では昔から異なる民族がそれぞれ飢餓などによる存亡の危機において「背に腹は変えられず」他民族と闘争し て生存のために資源を相手から奪ったり、相手が弱いと見るや支配・簒奪をほしいままにしてきた、という黒歴史がある。ところが近代の著しい技術の進歩により、飢餓を克服することがしやすくなったことと、一たび闘争が起きれば近代兵器により両者ともに一瞬で滅亡するようになると、下手な武器による物理的な闘争がしにくくなった、という劇的な変化が生じてきており、今日では古くからの日本人による「霊長類の知恵」が世界的に通用するような方向に進んでいるように見える。
 つまり、「日本人だから日本の習慣を優先する」のではなく、「技術進歩により世界が日本の習慣から教わることが多く」なってきた、という事実こそが大事なわけである。
 サヨクのポリコレに凝り固まった「西洋かぶれ」は、そういうわけでこの流れに逆行しているし、一方のウヨクも「日本人だから日本を尊重する」という「狭義の愛国心」からそろそろ脱皮すべき時が来た。
 亀さんの記事はこういう流れに沿った意見のように思える。

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