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アベノミクスは失敗か [現状把握]

小康状態だった「放知技」板、Conganasさんによる「統計偽装問題」であるが、景気状況を示す重要統計について官僚が筆を舐めて調整していたことが次々に明るみに出てきた。》との指摘(10:Conganas :2019/02/20)から、アベノミクス評価をめぐって一挙に盛り上がりました。咋夜、Conganasさんによる「まとめ」発言があり、そのあとmesprsadoさん絡みでさらに新たな展開があります。( 43Conganas : 2019/02/24)

「まとめ」発言の結論、巻き返しを考えず、誤魔化しの弥縫策に逃げるなら、安倍政権は今期中にレームダックになりジエンドとなるでしょう。》安倍政権の正念場です。以下「まとめ」発言。(20日以来の議論は別記事にします)

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41:Conganas :
2019/02/23 (Sat) 21:10:14

アベノミクスは3本の矢というが、心柱は金融政策と財政政策です。

財政政策は国土強靭化政策による公共投資として政権成立前の自民党案では10年で200兆円という構想をぶち上げていたが、アベノミクスがスタートしても財政予算がつかず、現在にいたるも何もやっていません。

金融政策については累々述べているように政策目標は、異次元緩和による2%のインフレでした。

日銀が2年で2%のインフレの達成を目的にした異次元緩和を始めたのは2013年4月で、それから足かけ6年たっています。

現在の日本のインフレ率はCPI(総合)で1%を超えることもありますがコアコアCPIは常時0.5%を下回る水準です。つまり政策目標である2%のインフレは大幅な未達です。となればこれはどう言い繕っても政策の失敗という評価はまぬがれないでしょう。

金融政策が失敗し、財政政策も失敗しているのでアベノミクスは失敗と考えてさしつかえないと思います。

問題は長期政権を構想するなかでこの政治の失敗をどう巻き返していくかということです。長期政権を維持するには経済政策の過ちを早期に検証して次の手をうつしかない。巻き返しを考えず、誤魔化しの弥縫策に逃げるなら、安倍政権は今期中にレームダックになりジエンドとなるでしょう。

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星岳雄講演会.jpg「アベノミクスは失敗か」の問題、実は以前、「『アベノミクスが成功する確率は12%、88%の確率で失敗する』星岳雄スタンフォード大教授」https://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2013-12-20の記事を書いています。第二次安倍内閣成立の1年後、2013年の12月です。宮内出身の星教授の判断を歴史はどう評価するか、気になっていました。昭和5年生れの御父君、肥料店の方はひとまず閉めて悠々自適、先日もお話しする機会がありました。以前「息子には、『あまり余計なことを言うな』と言ってるんだけど」と語られたことがありましたが、親から見ればこの発言も「余計なこと」だったのかもしれません。その後2016年に公益財団法人東京財団理事長に就任して現在に至っています。発言の情報源は阿修羅版「官邸に配慮 メディアが黙殺した米有名大教授の“爆弾発言” (日刊ゲンダイ)http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/517.html」の記事でした。10件ほどのコメントもあり、当時の空気が伝わってきます。ただ、星教授の判断は、アベノミクスの三本の矢「1.大胆な金融政策 2.機動的な財政政策 3.民間投資を喚起する成長戦略」のうち3.についてであり、Conganasさんが問題にする金融政策、財政政策について星教授がどう見ていたかはわかりません。mespesadoさん曰く技術革新が原因のデフレって、まず日本で世界史上初めて発生した現象で、 その当時の世界の経済学界では「日本の特殊性だろう」くらいに考えられていて、従来の経験則ベースの経済学を見直す必要を感じなかった。ところが、ここへ 来て、欧米諸国、特に米国でも日本と同じデフレの状況が発生してきて、初めて「今までの経済理論って本当に正しいんだろうか」って疑われるようになってき た、ってことですよね。/ ここには「学問の世界」における2つの問題が顕在化しているように見えます。/ その一つは「西洋人は、昔から日本を『非関税障壁』に代表されるように、何だか通常の理屈が通じない、わけのわからない習慣が支配している特殊な国だと思っている」ということ。/ そしてもう一つは「日本人は西洋の学問の受け売りばかりで、折角自国で今までにない現象が生じているのに、土地勘のある自国の現象であるという利点を使って新しい理論を打ち立ててやろう、という気概がない」という点です。この事情は特に文系の学問で顕著だけれども、私は実は客観的な論理や観察結果がベースとなっている理系の学問でも、表立ってその欠点が顕在化してはいないけれども、土台の所でこの弱点が壁になっているような気がしています。》mesさんの檄が星教授に届くことを願います。まだまだこれからの星教授、「先端を拓く」宮内精神を発揮して欲しい!

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