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mespesadoさんによる目からウロコ ■ 「自衛隊」の方が「軍隊」よりも「格が上」である ■ [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

mespesadoさん感覚が冴えわたります。読み終えるとほんとうにスッキリした感覚になります。
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516:mespesado : 2018/02/24 (Sat) 23:17:55 host:*.itscom.jp
てげてげ:
曰く、
> そうして現在,日米関係は(ほぼ)対等である.
> 日本国内に駐留する米軍(海軍・空軍・海兵隊)は,日本国が雇う「傭
> 兵」に近い存在になっている.
 わが意を得たり!
 最近、私はある「発想の転換」を体感しました。それは、憲法9条改正についてです。
 マッチョ主義のウヨク論壇では、安倍さんの「自衛隊」の存在を憲法に明記する「加憲」案について、「本当は『国防軍』として位置づけるのが本来だが、国民に抵抗が強いので、とりあえず加憲でお茶を濁し、国民のアレルギーが無くなったら自衛隊を国防軍に昇格させればよい」などと思っているようです。
 確かに今の「自衛隊」というのは、現行憲法がGHQにより日本が二度と戦前のような、白人にとって「恐ろしい」軍隊を持たせないようにするため、完全武装解除のために「戦争放棄」させたものの、国際環境において共産主義勢力の台頭に対抗するため、日本に再軍備させようとしたところ、日本が「戦争放棄は貴方方米国が押し付けたんでしょう?なのに再軍備なんてできないですよねぇ」とうまくかわして、米国は仕方がないからタテマエ上「軍隊ではない」警察予備隊を結成させ、これが「自衛隊」へと名称を変えて今日に至る、というのが大枠での経緯ですよね。
 で、こういういきさつだから、ウヨク論壇もサヨク論壇も米国も、当たり前のように認識している「自明の前提」があります。それは…
● 「自衛隊」は「軍隊」に「準じた」存在である ●
という前提というか認識です。ウヨク論壇が「自衛隊のままでは国際的に軍隊で無いので不当な扱いを受けると困るから、これを軍隊に『昇格』すべきだ」などと言うのも、この前提があるからですね。
 ですが、最近私は、この前提に疑問を持ち、ふとあることに気がつきました。その「あること」とは、
■ 「自衛隊」の方が「軍隊」よりも「格が上」である ■
というテーゼです!
 以前も説明したように、もともと生物は、通婚可能なグループの構成メンバーを「助け合う」ことにより、将来にわたる遺伝子の繁栄に有利になることから、「助け合いの精神」「利他の精神」というものが「本能」として組み込まれています。これは霊長類たる人類にも成り立つ原則なんですが、日本以外の世界では、異なる風俗習慣を持った民族がぶつかり合うことが多かったことから、日本以外の世界では、「ゲームの理論」で有名な「やったもん勝ち」のロジックが「利他の精神」より遺伝子の繁栄に有利になってしまったことから、この「利己的」あるいはキレイな言葉を使えば「個人主義」的な倫理が主流になってしまったわけですが、ひとり日本だけが霊長類本来の「利他的」本能を維持している、ということを述べました。
 さて、「軍隊」というのは、このような「自分達の民族」という風俗習慣や遺伝子が非常に近い集団における人類のサブグループ(つまり、いわゆる“民族”)を他グループの攻撃から守るために発生したものと考えられます。
 ですから、「軍隊」は、その経緯から、「専守防衛」だけでなく自分達の「国土」だけでは自分達の生計が「維持」できなくなると、他のグループの「領土」を「侵略」してでも自分達の生計を「維持」しようとします。
 事実、戦前の「列強」の軍事行動はまさにこのような行動原理に支配されていましたし、戦後の米国を主体とする「軍産複合体」もこの原理によって、「侵略は悪」という戦後のイデオロギー下でも、「国防」の定義を限りなく「拡張」することにより、事実上の「侵略戦争」行い、それを「国防の一環」であると強弁して正当化して来ました。
 ところが戦後日本の「軍隊もどき」として設立された「自衛隊」は現実にはどうか?
 確かに「実力」は正真正銘の「軍隊」ですが、「災害救助」で常に活躍し、「国際貢献」で海外に「派兵」される自衛隊の活動についても、その一挙一動が「尊い活動」であると誰しもが認める「自衛隊」の行動原理をよ~く観察すると…
 「自衛隊」は、「日本民族を他民族の侵略から守る活動」というよりも、世界で日本以外の世界が「やったもん勝ち」のロジックが勝っている、そんな人類の歴史以前の、霊長類本来の「利他の精神」を持った集団を、「やったもん勝ち」勢力から「守る」ために活動している…。
 このように思えて仕方がありません。
 つまり、「軍隊」とは「やったもん勝ち」世界において「自分達と同じ風俗習慣を持った小集団(すなわち“民族”)の利害を守るための武装集団」であるに過ぎないのに対して、「自衛隊」は「利他的本能をやったもん勝ち世界から守る実力集団」という、人類の精神レベルで考えると、より高度な役割を担っているといえるのではないか、ゆえに「格」ということからすれば「自衛隊」の方が「軍隊」より上位に位置するのではないか、そして大多数の国民も潜在的無意識的にそのように感じているがゆえに、アンケートを取ると、常に「憲法改正反対が多数派を占める」ということになっているのではないか。
 そして、日本に駐留している「在日米軍」は、この「崇高な」日本の自衛隊に「感化」されて、限りなく「自衛隊」に近づいている、それが「日本国が雇う『傭兵』に近い存在になっている」という印象の「真の」意味ではないか、と今は考えているところです。
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