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宮内小創立145周年記念行事「鍾秀学」講師を務めました [地元のこと]

宮内小145周年パンフ1p.jpg宮内小145周年パンフ4p.jpg仙台の翌日、65日が宮内小学校創立145周年記念行事。記念式典の後、地域の宮内小出身者12名が全12クラスの道徳授業の講師を務める「鍾秀学」の企画があり、その講師の任を負う。そもそも新任の淀野校長、前任の梨郷小時代、そこでの活動を論文にして32回東書教育賞入賞論文小学校の部最優秀賞獲得の強者、今春宮内小に来て最初の企画がこれ、早速乗せられた次第。

 

宮内小学校は明治5年の学制発布と同時にスタートした学校で、「鍾秀学校」の名をもつ。「鍾秀」とは「秀でる者を鍾(あつ)める」の意。「鍾」は「鍾馗(しょうき)さま」「鍾乳洞」の「鍾」で、元来は中国漢代の青銅製酒器であることと、このたび校長が調べてくれた。

 

1)宮内賑わいの記憶(宮内小用)2.jpg1)宮内賑わいの記憶(宮内小用)1.jpg授業の内容、あれこれ頭の中では思いめぐらしてはいたが、資料作成は前日仙台から戻ってから。翌朝早く起き出して完成したのは朝8時を過ぎていた。

 

正味30分ぐらいしかないのだからもっともっと絞って組み立てればよかったのだが、あれもこれもで結局行き当たりばったり、子どもたちどう受けとめてくれたか。感想の作文を書いてくれるとのことで、楽しみ半分、心配半分。思い出すままにメモっておきます。(つづく)

 

 ・自己紹介で粡町通りの「よもやま歴史絵巻」のことを知っているかどうか聞いたが、反応はいまいち。だいたい「粡町」と言ってもわかる子どもはごく一部。自分の住む場所以外地域全体への関心は低いのだろう。

・「宮内音頭」のDVDを聴いてもらって、その歌詞に添って、宮内町、金山村、吉野村、漆山村が合併当時、62年前の宮内を説明する流れにはなった。(宮内音頭は合併を記念して歌詞を公募、林伊佐緒と斎藤京子に歌ってもらったもの。裏面は「宮内小唄」で照菊さんが歌っている。当時小学2年生、町を挙げての発表会があった。「林伊佐緒」のポスターの記憶があるがこの時なのだろうか。会場の小学校のすごい賑わい、当時の興奮の記憶がある)

 

宮内音頭(作詞 本間一咲/作曲 山木俊郎)

ハー さす陽(ひ)ナア 入陽(いりひ)の 慶海さくら/ 松は相生 みどりを綾(あや)に/エエ 染めてうららな花がすみソレ/ミンナ宮内 工場の窓は/晴れて繁盛(はんじょう)の 糸をとる/ミンナキテミヤ ヨッテミヤ

 

・公園東斜面の「慶海桜」が夕日に映える様子など言葉で言っても伝わらない。そもそも朝日に映える「慶海桜」は見たことあるが、入り陽とはどう結びつくのか、話しながらそんな疑念がわいてきた。

・「相生の松」と言ってもわからない子どもが大半で、ここで初めてチョークをもって下手な絵で説明。「妹背の松」とも言って「結ばむと思ふ縁はむかしより妹背の松に祈れ諸びと」の歌もあり、好きな人ができたらこの松に祈ると叶う縁起のいい松・・・、このあたりでちょっと手ごたえ。

・「工場の窓」、明治時代から宮内は製糸業で栄えていた。「いま日本で輸出といえば?」『自動車」「そう、製糸はいまの自動車のような日本の輸出産業の中心」。その前に「製糸」とはどういうことか、繭の絵を描いて説明。絹織物もすっかり縁遠くなっている現在、製糸業を説明する、それだけで一つの授業が必要。女工さんが3,000人もいて宮内の町は賑わっていた・・・

・昭和30年当時と今の比較、宮内の人口推移。そのとき気づいたのが小学校児童数の減少率と総人口減少率の差。計算してもらったら、総人口69%に対して児童数23%、ちょうど1/3。「こんなに子どもの数が少なくなっている。粡町に私の同級生は6人、一級上は13人もいた。それが今では小学生から中学生までたったの二人。みんなは数少なくなった、宮内にとってほんとうに大切な子どもたち。東京に行ったきりになったりしないでしっかりこの宮内を支えて欲しい。」という一応のしめくくりだった。

・もっとごちゃごちゃ語ったが、大筋、以上の流れ。

 

終ってからの質問の時間、いくつか出たがその中で「宮内のいちばんいいところは何ですか?」ウッと詰まりつつ出てきた答えが「隣り近所みんな仲良くつきあって、町中みんな知り合い、みんなニコニコ住みよい町ということです。」その答えにうれしそうに大きく頷いてくれました。

 

宮内小145周年(山新).jpg←山形新聞6月6日

 

「宮内音頭」の歌詞、全文です。

 

(作詞 本間一咲/作曲 山木俊郎)

 

ハー さす陽(ひ)ナア 入陽(いりひ)の 慶海さくら

  松は相生 みどりを綾(あや)に

  エエ 染めてうららな花がすみソレ

  ミンナ宮内 工場の窓は

  晴れて繁盛(はんじょう)の 糸をとる

   ミンナキテミヤ ヨッテミヤ

 

ハー  逢うてナア うれしや 熊野の祭

  青葉すずしい 銀杏(いちょう)の風に

  エエ どこが人やら参道じややらソレ

  ミンナ宮内 太々神楽(だいだいかぐら)

  祈りゆかしい 鐘の音

    ミンナキテミヤ ヨッツテミヤ

 

ハー  菊のナア 香りも すがしく暮れて

  月はまどかな 長谷寺あたり

  エエ 誰になさけの 光やらソレ

  ミンナ宮内 掘り出す金は

  景気吉野の たから石

    ミンナキテミヤ ヨッテミヤ 

 

ハー 愉(たの)しいナア 希望の春来る町は

  鶴の羽(はね)かや 降る淡雪(あわゆき)に

  エエ 君と詣(まい)ろか 珍蔵寺ソレ

  ミンナ宮内 人情の花も

  なびく居ごころ 住みごころ

    ミンナキテミヤ ヨッテミヤ

 


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