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必見!オリバー・ストーン監督『スノーデン』 [現状把握]

トランプ大統領の出現がそうさせているのか、時代は堰を切ったように「事実」が溢れ出し「真実」が白日の下に曝されようとしている、そんな気がします。映画「スノーデン」のオリバー・ストーン監督、真実を知ろうとする岩上安身氏の質問に、涙を浮かべんばかりにして、今語らずにはいられないとばかりにまくしたてる様子が感動的です。英語を聞き取る力が欲しいとつくづく思いながら聴いていましたが、通訳の方が(多分)見事に対応してくれています。衝撃的な内容です。


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映画「スノーデン」のオリバー・ストーン監督がIWJ岩上氏の質問に激賞「この部屋で目覚めている人がいて、とても嬉しい」

http://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/396.html

投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 19 日 21:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU


映画「スノーデン」のオリバー・ストーン監督がIWJ岩上氏の質問に激賞「この部屋で目覚めている人がいて、とても嬉しい」

http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/26064
2017/01/19 健康になるためのブログ

映画「スノーデン」公式サイト

岩上安身の質問に名匠・オリバー・ストーン監督が呼応!

今日は私から、『プラトーン』『7月4日に生まれて』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などの作品で有名な名匠、オリバー・ストーン監督と岩上さんが意気投合した!というちょっとワクワクするニュースをお知らせします!

 昨日1月18日、最新作『スノーデン』をひっさげて来日中のストーン監督が都内で記者会見を開き、記者として参加した岩上さん。司会から質問が募られると真っ先に挙手し、トップバッターでストーン監督に鋭い質問を投げかけました。

 それまで椅子に身体を深く沈め、「取材詰めで『カロウシ』(過労死)状態だ」などと発言するほど疲れてきっていた様子の監督。さんざんつまらない質問ばかりを受けてきたのでしょうか、岩上さんが質問するや否や、みるみると生き返るように、通訳無視で怒涛の勢いで話し始めたのです。まさに、ダムが決壊した、ごとく。

 まず、ストーン監督は岩上さんに対し、「この部屋で目覚めている人がいて、とても嬉しい」と謝意を述べました。「目覚めている」という言葉の真意ははっきりとは分かりませんが、岩上さんのように核心をつく質問をした記者は、これまでアメリカにもヨーロッパにもいなかった、というのです。


オリバー・ストーン監督最新作 映画『スノーデン』記者会見

映画『スノーデン』 予告編 
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もう一つ、18日の「NEWS23」。オリバー・ストーン監督のインタビュー。「日本は昔持っていた主権がない。アメリカの衛星国で人質なのです」、よく言ってくれました! 動画はもう見れなくなっていますが、文字起こしがあります。「衝撃的な内容」が語られています。

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NEWS23 オリバー・ストーン監督が明かした衝撃情報 「日本は昔持っていた主権がない。アメリカの衛星国で人質なのです」
http://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/380.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 19 日 10:55:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU

  

  

オリバー・ストーン監督が明かした“衝撃情報”
動画→http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2962642.htm
18日23:38 TBS

「プラトーン」や「7月4日に生まれて」をはじめ、戦争やテロなど、社会派のテーマで多くの名作を

生み出したオリバー・ストーン監督。自身もベトナム戦争を体験し、広島や沖縄などの式典にたびたび
参加しています。オリバー監督は、トランプさんのアメリカについて、どう考えているのでしょうか。
「ニュース23」の雨宮キャスターが話を聞きました。動画でご覧下さい。

 

NEWS23 オリバー・ストーン監督が明かした“衝撃情報”

オリバーストーン監督の日本への警告20170118NEWS23 投稿者 gomizeromirai

※テロップ文字お越し
オリバー・ストーン監督

訪れると毎回印象が違う興味深い国だ。
いい食事、いい文化、教養もある賢い人たちです。
でも、ひとつだけ問題がある。

あなたはジャーナリスト。

ジャーナリストはすぐに真実を知りたがるけど僕はドラマティストだ。
まず、物語を伝えて核心に触れてから真実を明かします。
だから最後に日本の問題について言おうと思う。
インタビューの最後まで覚えていたらね。
僕が題材を選んだのではなくて、題材が僕を選んだのです。
2013年6月にあの(スノーデンの告発)ニュースが流れて感銘した。
非常に重要なことだと思いましたが映画を作ろうとは思いませんでした。
技術的に複雑な内容だったからです。
不思議な縁でモスクワでスノーデンと会うようにとの連絡を受けました。
9回会う中、貴重な情報を得ることができました。
それはニュース以上に価値のある情報でした。
彼は2年間、日本に駐在していた。
将来的に日本がアメリカの同盟国でなくなったときのために
スパイプログラムをダム、駅、発電所、銀行などに組み込んでいた。
いざとなれば機能停止に追い込めます。
非常に恐ろしいことです。

これは僕の視点ではなく、スノーデンの視点から描いた物語なのです。
重要なことを一つ言っておきたいです。
ターゲットを絞った監視の形態がある。
それは怪しいと思われる対象を絞って監視を行うことです。
これはテロリズムに対する有効な手段だとスノーデンは繰り返し述べています。
(それに対して)マス監視はすべての国民が対象です。全てです。
全てを監視して、テロリストを見つけ出そうとする手段です。
スノーデンは映画のようにテロに限らず全ての情報を標的にしていた。
全ての情報を把握し権力を得ようとしている。
テロに限ったことではないのです。
アメリカは全ての情報を把握することで権力を得ようとしているのです。
人々は分かっていないのです。
テロを見つけるためだと思い込んでいますが違います。
もっと危険なことになるでしょう。
スノーデンのやったことは違法だと思う人もいるかもしれない。
しかし、彼が暴露したことで誰も傷ついていないのです。
(映画を)見た人は彼を人として理解できたと言います。
ドラマティストとして、これほど嬉しいことはありません。
歴史家として成功ではないかもしれないけれども
人々に考えるきっかけを与えたいのです。
日本は東南アジアを侵略した歴史がある。残虐行為も行ってきた。
若者はこういった事実を知らない。
日本はアメリカの要塞になっていて、その半分は沖縄にある。
人々は不満を抱いているし、基地からは何も恩恵もなく抗議をしている。
辺野古は沖縄の中で最も美しいのに基地がある。
日本はとてもいい役割を果たせるのに安倍首相は真逆の方向に進んでいます。
憲法9条をなくそうとしていたり、「共謀罪」を通そうとしたりしています。
僕からすると、完全に間違った方向に安倍首相は導こうとしている。

アメリカが協力で難しかもしれないが日本は東南アジアの最大の貿易国になるべきです。
中国、台湾、インドネシア、ベトナムなど、これは大きな平和的な役割です。
日本は自分の運命を変えるべきです。
アメリカの同盟国として核の傘の下で、アメリカが中国に攻撃的になるように煽るようなものです。
それは危険なことです。
冒頭で監督が語った「日本の問題」
もう、忘れたと思っていたよ。
日本は素晴らしい国だ。文化だって。
ただ、ひとつだけ問題がある。
日本は昔、持っていた主権がない。アメリカの衛星国であり、人質なのです。
こう言いたかった。
最初に言わなかったのはわかってもらえるとは思わなかったからで
今までの話を聞いたうえでなら理解してもらえると思いました。
ありがとう。
 

   今夜の『NEWS23』で放送しました。

   監督の歴史観、世界観が浮き彫りとなるインタビューでした。ぜひ、ご覧ください。

   #スノーデン#沖縄#オリバー・ストーン 監督が明かした衝撃情報” https://t.co/xBi5jBKuYw

   — 萩原 豊 Yutaka HAGIHARA (@hagiharayutaka) 2017118


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トランプ大統領就任を前にした「堺のおっさん」の現状把握です。飯山一郎氏への質問の形をとっています。

http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=15951444 


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914:堺のおっさん : 2017/01/20 (Fri) 00:23:56 host:*.ocn.ne.jp

>>913

いや、これは失念。

おめでとうございます。 


さっそくプレゼントを一つ。

トランプ大統領に移行後、日本のアメリカとの付き合い方は

オバマ時代よりも複雑になるような気がします。権力闘争の本質を

日本側が理解できていないと思うからです。 


うっかり、戦争屋よりの姿勢を見せればツイッターでこき下ろされるだろうし、

トランプべったりで行くと、在日米軍の中から突き上げられる。

どうなるか、まだわかりません。 


マイケル・フリンがDIAを実質傘下に置き、軍部とアメリカ

本国の政府が一本化されるのか? この場合はこれまでの駐留利権から

戦争屋が少しづつ締め出されていくか? 


あいも変わらず在日米軍は戦争屋勢力のラストリゾートとして本国から独立して

機能していくのか? この場合は、ラストリゾートですから、今まで以上に

露骨な収奪をもくろむでしょう。そして、本国の政府はこれを軌道修正できるか? 


軍部に基盤を持たなかったオバマは、消極的抵抗でかわし続けてきましたが、

トランプは違う。軍部も就任で正式に掌握できれば戦争屋の牙城に手をつけない

事はないとみています。必ず手を付けます。

 

CIAの縮小を就任前からぶち上げるのも、軍部を味方につけているからで、

当然戦争屋の駐留利権も奪取ないし、縮小へと進めていくとみています。 


まずは、在日米軍内部に変化は起きるでしょうか? 


追伸ですが、あの電通がぼろくそにたたかれていますが、これもCIAの

特務機関としての役割を修正させる前触れのようにも見えます。 


是非、お教え願います。(と、隠居の爺さんをこき使う


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めい

きれいごとでない「本音政治」の始まりを期待します。

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●民主政治家の言葉遊びは飽きた 怖いもの見たさの本音政治
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/e87e8d128851a2a0406d1d1fbc289e93

 毎日新聞に限らないが、バラク・オバマ米大統領を評価するコラムや社説を読んでいると、筆者は、ひどくトンチンカンナ言説が、未だに世間を牛耳っている事実に愕然とする。

 オバマの米大統領としても功績評価等を、表向きの公式に表明された絵空事的な“標語のような理想”を追いかけて論じることへの、怒り、虚しさ、“本音で行こうぜ”みたいな動きが、全世界で起きたことと対比して、オバマの功罪は論じられるべきである。

 いや、バラク・オバマの功罪ではなく、デモクラシーや資本主義の本質的問題が露呈した時代という事実に対し、正対する姿勢が問われる時代に突入したと云うことだ。その時代的課題に対して解を持たない知識人、有識者などが、訳知り顔で、何かを口にしているわけだが、彼らは、ポジショントーク以上の、自分の言葉を持っていないのだから、聞くも観るも、無駄骨ということだろう。オリジナルに、デモクラシーやグローバリズム経済に変る、次の世界を創造するよう人類は追い込まれている。但し、今現れている「極右政党」のようなものは、一過性の過渡期に起きる現象で、世界の基本理念にはならないのも確かだ。

 オバマが就任以降取り組んだ経済不況からの脱出も、グローバル化した資本主義や、そのことで歪んでゆく民主主義や自由主義のシステム上の過ちは、公式に誰一人認めず、何ごともないかのように隠密裏、事実関係が無秩序に世界的に発生した。

 オバマの「核兵器のない世界」は、オバマの無能と演説上手に役立ったが、世界の平和に役立つことはなかった。アフガン、イラク戦争の終結を宣言したが、福島原発事故収束宣言の野田佳彦同様、その言葉とは裏腹に、問題のすべては終息していない。オバマに至っては、隠密裏にウクライナとシリアで内乱や騒乱が起きるべく、裏道から反政府勢力に手を差し伸べていたのだから、実質的には戦争や混乱の当事者であることは確実だ。当事者である点、ロシアと遜色のない地位に米国はある。

 自由や民主主義を通じた、経済システムが明白に行き詰り、壊死状態であることは、認めたくないとしても、目をそらせない現実である。いま、生きている人類に、次のシステム構築の器量がないのであれば、次なる地球規模の民主主義に替わる「理念」の誕生を邪魔する勢力に似にならないようにしたいものだ。

 オバマを理念の人と持ちあげることが多いが、彼も、単にエスタブリッシュメント層においては、幾分リベラルなフリがしたい人間だったというだけど、20世紀的欧米理念に関して、守旧派な政治家に過ぎない。演説で、米国民や日本のメディアを上手いこと騙したが、上手な言い逃れを沢山振り撒いたに過ぎない。次期大統領トランプは散々な支持率のようだが、現実と本音のマッチングを間違えなければ、退任時にはオバマ以上である可能性は多いにある。

by めい (2017-01-21 06:34) 

めい

新ベンチャー革命2017年1月23日 No.1590
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/36494253.html

タイトル:アカデミー賞受賞のオリバー・ストーン監督の重大証言:日本の原発を含む重要インフラ施設はすべて、いつでもサイバー攻撃で破壊できるようスタンバイされている

1.米国映画監督・オリバー・ストーンが、日本の重要インフラはいつでも破壊できるようスタンバイされているとTBS番組で証言

 著名な米国映画監督・オリバー・ストーン(アカデミー賞受賞監督)(注1)は今、ロシアに亡命中のエド・スノーデン(元米国NSA技術諜報員)(注2)の映画をつくっていますが、TBSのインタビューにて、重大な証言をしています。それは、日本の重要インフラのITシステムは、米国NSA(注3)によって、いつでもサイバー攻撃で破壊できるよう、すでにスタンバイされているというものです(注4)。

 上記、エド・スノーデンは過去、米軍三沢基地に駐在していましたが、ここには、米国NSAの監視・盗聴・傍受システム・エシュロン(注5)が設置されています。

 このエシュロン・システムで日本の政官財・産官学の情報はすべて盗聴・監視されています(注6)。

 このことを、信用のある世界的な著名人・オリバー・ストーンがあらためて認めたということです。この点は極めて重要なポイントです。

 さて、本ブログは日本を乗っ取る米国戦争屋のウォッチをメインテーマとしていますが、NSAは米国戦争屋CIAネオコン配下の組織です。彼らが日本を乗っ取って徹底支配するため、NSAによる対日監視は必須なのです。

なお、上記、日本を乗っ取ってきた米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンまたは悪徳ヘキサゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.816の注記をご覧ください。

ちなみに、上記、米戦争屋は今、旧・戦争屋から新・戦争屋に移行しつつあると本ブログでは観ています。そして、新・米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンまたは悪徳ヘキサゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.1560の注記を合わせてご覧ください。

2.2011年の3.11地震津波襲来で破局事故を起こした東電福島原発もNSAによる監視下にあったはず

 上記、エド・スノーデンは3.11事件前の2009年頃から2年間、日本に駐在していますから、2011年、東電福島原発が被災したとき、この原発はすでに、NSAの監視下にあったとみなせます。

 ところで、エド・スノーデンと同じく、NSAの技術諜報員であったジム・ストーンは、東電福島事故原発のITシステムには、NSAやCIAやイスラエル・モサドが開発したサイバー攻撃用ウィルスソフト・スタックスネット(注7)が仕込まれていたと証言しています(注8、注9)。

 上記、オリバー・ストーンの証言を信用すれば、ジム・ストーンの主張していることが信憑性を帯びてきます。

 また、日本の原発にはイスラエルの監視システム企業・マグナBSP(注10)の監視システムが設置されており、東電福島事故原発にもマグナBSP製品が入っていました。

上記、ジム・ストーンは東電福島事故原発に設置されていたマグナBSPの監視塔の中に小型核兵器が仕込まれていたと主張しています。

 ちなみに、米国はすでに20kgの小型核W54を400発も生産しています(注11)。また、元・米国務長官・パウエル氏によれば、マグナBSPのあるイスラエルは、米国で開発・生産された核兵器を200発持っていると証言しています(注12)。

 したがって、マグナBSPの監視塔に小型核が仕込まれていた可能性を否定できません。今では、小型核・W54をさらに進化させた超小型核がすでに開発されている可能性が大です。

3.東電福島原発事故の真相を追究しなければ、第二の原発破局事故が日本で起こされることを避けられない

 日本政府は、東電福島原発の事故は自然災害を装ったテロだった可能性について、国民にはまったく何も知らしめていません。

 いずれにしても、上記、オリバー・ストーンの証言から、日本の重要インフラのITシステムはすべて、いつでも、NSAなどによるサイバー攻撃で破壊できるようスタンバイされていることがわかります。したがって、日本の重要インフラのひとつである原発のITシステムも当然、NSA、CIA、イスラエル・モサドなどから常時監視されているとみるべきです。そして、東電福島原発のように、彼らから攻撃ターゲットにされると、いつでも破壊されてしまいますし、原発を暴走運転させることも可能です。

 日本国民の安全確保のため、日本政府は、東電福島原発事故はテロだったのではないか再度、追究する必要があります。

 ところで、安倍首相は二言目には、日米同盟の深化を強調しますが、東電福島原発事故の真相究明は喫緊の課題です。さもないと、第二の原発破局事故が日本でまた起こされる危険があります。

注1:オリバー・ストーン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

注2:エド・スノーデン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3

注3:アメリカ国家安全保障局(NSA)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%B1%80

注4:阿修羅“NEWS23 オリバー・ストーン監督が明かした衝撃情報 「日本は昔持っていた主権がない。アメリカの衛星国で人質なのです」”2017年1月19日
http://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/380.html

注5:エシュロン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%B3

注6:米軍基地のNSAは、日本を盗聴・監視している
http://naotatsu-muramoto.info/nihonnomondai/mondai.nitibeidoumei11.html

注7:スタックスネット
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

注8:Kazumoto Iguchi’s blog“日本政府と東電の「21世紀最初の真実」:日本がイランにプルトニウムを売っていた!?”2011年6月12日
http://quasimoto.exblog.jp/14939980/

注9:本ブログNo.1069『2015年春、第二の3.11事件は起こるのか:東電原発が致命的損害を被った原因は、日本がイスラエルの脅威国・イランに高濃度プルトニウムを密輸出した罰だったという説を改めて検証する』2015年2月25日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/34686801.html

注10:Magna BSP
http://magnabsp.com/

注11:W54(核弾頭)
https://ja.wikipedia.org/wiki/W54_(%E6%A0%B8%E5%BC%BE%E9%A0%AD)

注12:毎日新聞“パウエル氏 「イスラエルは核兵器200発保有」”2016年9月17日
http://mainichi.jp/articles/20160917/k00/00e/030/277000c

by めい (2017-01-24 07:38) 

めい

トランプ大統領出現の意味の見事な解明です。スッキリわかります。

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田中宇の国際ニュース解説 無料版 2017年1月24日 http://tanakanews.com/

●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
米欧同盟を内側から壊す http://tanakanews.com/170120useuuk.php
まもなく米露が戦争する??? http://tanakanews.com/170115nato.php
トランプと諜報機関の戦い http://tanakanews.com/170108hack.php

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★トランプ革命の檄文としての就任演説
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 まず書こうとすることの概要。トランプは米国と世界に巨大な転換を引き起こそうとしている。全体像が膨大で分析が間に合わないので、とりあえず今回はトランプの大統領就任演説を分析する。演説は、米国を支配してきたワシントンDCのエリート層による支配構造をぶちこわせと米国民をけしかけている。トランプは米大統領という、支配層のトップに入り込んだのに、その地位を使って支配層を壊そうとしている。これは革命、クーデターだ。支配層の一員であるマスコミは、就任演説を否定的にとらえ、趣旨をきちんと報じない。リベラル派は反トランプ運動を強めている。おそらくトランプ陣営は、意図的に対立構造の出現を誘発している。概要ここまで。以下本文。

http://www.independent.co.uk/news/world/americas/donald-trump-inauguration-speech-transcript-text-full-read-a7538131.html
Donald Trump inauguration speech: Read the full transcript

 ドナルド・トランプが米大統領に就任した。彼は、米国と世界の政治・経済・社会状況に、大きな転換をもたらしそうだ。昨春に彼が有力候補になって以来、私は彼について何本も記事を書いてきた。最近の私は「トランプ情勢分析者」になっている。それほどに、彼は国際情勢の巨大な転換役となる感じがする。米大統領という、人類の覇権体制の中枢を占めた彼が、どんな戦略に基づいて、何をどこまでやれそうか、何を破壊して何を創設するのか、どこからどんな敵対・妨害・支援を受けるのか、全体像が膨大だし、曖昧・未確定・未言及な部分が多いので、読み込みや分析が追いつかない。とりあえず今回は、トランプが1月20日に発した大統領就任演説の分析をする。

http://tanakanews.com/161213taper.php
トランプの経済ナショナリズム

http://tanakanews.com/161111trump.htm
米国民を裏切るが世界を転換するトランプ

http://tanakanews.com/160402trump.htm
世界と日本を変えるトランプ

 就任演説を読んでまず驚くのは「ずっと前から、ワシントンDCの小集団・エスタブリッシュメントだけが儲け、あなたたち米国民は失業や貧困にあえいでいる。だが今日からは違う。米政府はあなたたち米国民のものだ。(トランプが主導する)この運動は、米国の国家を(エスタブ小集団の支配から解放し)、米国民のための存在に変えるためにある」と明言し、米国民に対し、エスタブ小集団を権力の座から追い出すトランプの運動に参加するよう呼びかけていることだ。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-20/following-words-had-never-appeared-inaugural-address-until-today
The Following Words Had Never Appeared In An Inaugural Address, Until Today

http://nationalinterest.org/feature/america-first-begins-19140
Donald J. Trump takes the helm. What happens now?

For too long a small group in our nation's capital has reaped the rewards
of government while the people have borne the cost. Washington
flourished but the people did not share in its wealth. Politicians prospered
but the jobs left and the factories closed. The establishment protected
itself but not the citizens of our country. That all changes starting
right here and right now because this moment is your moment.
It belongs to you. At the centre of this movement is a crucial conviction
that a nation exists to serve its citizens.

http://www.washingtonpost.com/news/the-fix/wp/2017/01/20/donald-trumps-full-inauguration-speech-transcript-annotated/
Donald Trump’s full inauguration speech transcript, annotated

 米大統領は、米国を支配するワシントンDCのエスタブ小集団のトップに立つ地位だ。トランプは、自分がその地位に就いたのに、就任式の演説で、自分がトップに立つ支配体制をぶち壊したいので協力してくれと、国民に呼びかけている。しかもトランプは、これと同趣旨の演説を、共和党の候補の一人だった昨年初めから、何度も繰り返している。トランプは思いつきの出まかせばかり言う人だとマスコミは報じてきたが、全くの間違いだ。トランプは一貫して同じことを言い続けている。確信犯だ。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-20/trumps-declaration-war-12-things-he-must-do-america-be-great-again
Trump's Declaration Of War: 12 Things He Must Do For America To Be Great Again

http://tanakanews.com/160828trump.php
米大統領選挙の異様さ

 ふつうの人は、大統領になったら、エスタブ小集団に迎合してうまくやろうとする。民主主義や人権といった建国以来の米国の理念を賛美し、世界の「悪」(独裁国家や社会主義)に立ち向かう決意を表明するのが、従来ありがちな大統領の就任演説だった。しかし、トランプは、そういうことを全く演説に盛り込まないどころか「中身のない話をする時は終わった。実行の時がきたのだ」(The time for empty talk is over, now arrives the hour of action.)と明言している。

http://www.ft.com/content/73b8f37e-df3a-11e6-86ac-f253db7791c6
Donald Trump meant everything he said

 トランプは、大統領になって米国の政権(エスタブ小集団)を握ったとたん、米国の政権を破壊し転覆する政治運動を、大統領として開始し、国民に参加を呼びかけている。これは革命だ。就任演説は、トランプ革命への参加を国民に呼びかける「檄文(召集命令)」となっている。演説は「私たち、あなた方(we, you)」といった米国民全体をさす呼称が多用され、「私(I)」がほとんど出てこない。トランプ自身が英雄になるつもりはないようだ。悪い権力構造を破壊して最後は自分も消される運命を予期しているのか。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-20/trumps-inugural-address-full-transcript
"We Are Transferring Power Back To The People" - Trump's Full Inaugural Speech

http://www.paulcraigroberts.org/2017/01/20/trumps-declaration-war/
Trump’s Declaration of War - Paul Craig Roberts

 米支配層(エスタブ小集団)の一員であり、支配層による支配体制を「いいこと」として報じることが不文律的な義務となっているマスコミは、当然ながら、トランプ革命の檄文という就任演説の主旨を報じず、トンデモ屋のトランプがまたおかしな、危険なことを言っているという感じで報じている。米国民の中でも、大統領選挙でクリントンに入れ、トランプを嫌い続けているリベラル派の人々は、トンデモ演説とみなしているかもしれない。だがトランプ支持者は、よくぞ言ったと評価し、鼓舞されているだろう。米国は、トランプ支持者と、リベラル派(と軍産マスコミなど支配層)とが対峙する傾向を増している。

http://www.express.co.uk/news/world/757073/BBC-newsnight-left-wing-bias-Barack-Obama-Donald-Trump-president
Viewers SAVAGE BBC Newsnight for Obama BIAS as Donald Trump described as 'JOKE'

http://tanakanews.com/161129trump.php
マスコミを無力化するトランプ

▼トランプの魅力は、決して屈服しない強固な喧嘩腰

 トランプは選挙戦中から、中露イランや欧州、日韓など、同盟国や非米反米諸国との関係をいろいろ表明してきたが、それらは就任演説にあまり盛り込まれていない。政治面の個別具体策としては「古くからの同盟を強化しつつ、新しい同盟を作る。過激なイスラムのテロリズムをこの世から根絶するために世界を団結させる」という一文のみだ。

 このトランプの「テロ戦争」は、おそらく911以来の米国のテロ戦争と全く似て非なるものだ。従来のテロ戦争は、米支配層の一部である軍産複合体が、アルカイダやISといったテロリストを裏でこっそり支援しつつ表向きの戦いをやる、軍産エスタブ支配の永続を狙った恒久戦争の戦略だった。トランプのテロ戦争は対照的に、軍産が敵視するがゆえに軍産の傀儡でないロシアなどと協力し、米政府内の軍産(国防総省やCIAなど)に裏のテロ支援をやめさせつつ、アルカイダやISを本気で全滅する計画だろう。トランプ革命(エスタブ潰し)には、テロリスト(テロの脅威)を使って軍産エスタブが米国を支配する911以来の構造を壊すことが必要だ。

http://news.antiwar.com/2017/01/20/trump-inauguration-address-centers-on-fighting-islamic-terror/
Trump Inauguration Address Centers on Fighting Islamic Terror

http://tanakanews.com/110914WTC.htm
911十周年で再考するテロ戦争の意味

 トランプは就任演説で「これまでわれわれ(米国)は、自国の国境を守ることを拒否する一方で、諸外国の国境を守ってやること(愚策)を続けてきた」(We've defended other nations' borders while refusing to defend our own.)とも言っている。「米政府は従来、米墨国境を抜け穴だらけに放置し、メキシコから違法移民が大量流入して米国民の雇用を奪うことを黙認する一方で、日韓やイラクの駐留米軍やNATOなどによって、大して米国の国益にならないのに諸外国の国境や領海を守ってやってきた。こんな悪い政策はもうやめる」という意味だ。トランプは「貿易、税制、移民、外交に関するすべての決定は、米国の労働者と家族の利益になるものにする」とも言っている。いずれも、選挙戦中から彼が言ってきたことだ。

http://nationalinterest.org/feature/why-donald-trumps-inaugural-address-matters-19141
Why Donald Trump's Inaugural Address Matters

 貿易政策で度肝を抜かれる一文は「保護(主義、Protection)は、大きな繁栄と(国家や経済の)強さにつながる」というくだりだ。世界的に「極悪」とされてきた保護主義をみごとに肯定している。「これまで何十年も、われわれ(米国)は、自国の産業を犠牲にして外国の産業を儲けさせてきた。自国の軍隊をすたれるままにしつつ他国の軍隊に資金援助してきた。米国のインフラを整備をしない一方で外国に何兆ドルも支援してきた(今後これらのことを全部やめる)」とも言っている。

http://buchanan.org/blog/new-president-new-world-126437
New President, New World Patrick Buchanan

For many decades, we've enriched foreign industry at the expense of
American industry, subsidised the armies of other countries, while allowing
the sad depletion of our own military. And spent trillions and trillions
of dollars overseas while America's infrastructure has fallen into
disrepair and decay.

 これらもすべて選挙戦中からトランプが言っていたことだが、意味するところは「覇権の放棄」である。戦後の米国は、世界の単独覇権国として、基軸通貨と基軸貯蓄ツールであるドルと米国債を世界に持ってもらうことで無限発行できる利得の見返りとして、自国の製造業をないがしろにしつつ世界から商品を旺盛に買い続け、世界の消費を底上げして世界経済の成長を維持する役目を担ってきた。この経済覇権の構造が、同盟諸国の軍隊を支援する軍事覇権の構造と合わせ覇権国である米国が維持すべき義務だった。米国の覇権的な義務を放棄することで、米国の産業や雇用を一時的に再生しようとするのがトランプの経済戦略の要諦だ。

http://tanakanews.com/161217trump.htm
トランプのポピュリズム経済戦略

 覇権の利得で儲けてきた米国の支配層は、当然ながらトランプを敵視している。もしくは、トランプは支配層の一員になったのだから、儲かる覇権構造を意図して破壊・放棄したがるはずがないと考え、そのうちトランプは姿勢を転換するはずだと考えている。投資家の多くは、金儲けの視点しかないので、トランプが姿勢転換すると予測している。日本政府も、トランプの姿勢転換を予測してTPPに固執している。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-23/jpm-it-remains-mystery-why-so-many-continue-anticipate-change-trumps-behavior
"It Remains A Mystery Why So Many Continue To Anticipate A Change In Trump's Behavior"

 だが実際には、トランプが姿勢を変えることはない。私が以前から何度も分析してきたことだが、米国の支配層の中には、ずっと前(第二次大戦で英国が米国に覇権を譲渡した直後)から、自国の覇権を意図的に放棄して多極型・分散型の覇権構造に転換しようとこっそり努力し続けてきた勢力(隠れ多極主義者)がいる。キッシンジャーやCFRつまりロックフェラーは、その一味だ。彼らは、多極分散型に転換した方が、世界は政治的、経済的に安定する(大戦争やバブル膨張・崩壊しにくい)と考えている。トランプは隠れ多極主義者だ。トランプは昔からでなく、大統領に立候補するに際して隠れ他極主義者になった。おそらく、隠れ多極主義者たちの方からトランプに立候補を持ちかけた。トランプが姿勢を変えることはない。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-17/reagan-and-trump-american-nationalists
Reagan And Trump: American Nationalists - Patrick Buchanan

 多極主義者たちが感じたトランプの魅力は「決して屈服しない喧嘩腰」だろう。オバマもCFRに評価されて大統領になったが、オバマは沈着冷静で喧嘩しない。とりあえず軍産エスタブの覇権勢力の言いなりになり、その上で微妙な転換や歪曲策をやる。たとえばオバマは、シリアに濡れ衣戦争を仕掛けて途中でやめて意図的に混乱を招き、仕方がないといってロシアに軍事介入を頼み、シリアなど中東の支配権をロシアに移譲していくという、回りくどいことをやった。オバマの下ごしらえのおかげで、今やロシアや中国は、米国が捨てる覇権の一部を拾って自分のものにしてもいいと考えている(この数十年の世界において、覇権は奪い合うものでなく押し付けあうものだ)。

http://tanakanews.com/130903syria.php
米英覇権を自滅させるシリア空爆騒動

http://tanakanews.com/f1129japan.htm
アメリカの戦略を誤解している日本人

 ビルクリントンは、覇権を軍事主導から経済主導に変えた。次のブッシュ政権は911とともに覇権を軍事側に戻したが、イラクで過激に(故意に)大失敗し、リーマン危機の対策(QE=ドルパワーの浪費)を含め、覇権を盛大に無駄遣いした。オバマもシリアやリビアやQEで覇権の浪費を続け、いまや米国の覇権は経済外交の両面で崩壊感が強い。ここで新大統領として、米中枢の覇権勢力(軍産エスタブ)に喧嘩を売り、覇権戦略の一方的な放棄、もしくは覇権運営どころでない米国内の内戦・内乱状態を作る無茶苦茶野郎が出てくれば、米国が放棄した覇権を、中露などBRICSやドイツ(いずれきたる再生EU)、イラン、トルコなど(日本=日豪亜も??)が分割するかたちで継承し、自然と多極化が進む。

http://tanakanews.com/141127hawk.htm
ますます好戦的になる米政界

http://tanakanews.com/160506submarine.php
潜水艦とともに消えた日豪亜同盟

 トランプは、こうした隠れ多極主義者のシナリオを引き受けることにして、大統領選に出馬して勝った、というのが私の見立てだ。トランプは、米国を主権在民に戻すと言っているが、それが最大の目標でない。最大の目標は、米国民を政治運動に駆り立て、米単独覇権を運営する軍産エスタブ、政界やマスコミの支配構造をぶち壊すことだ。近代資本主義の前提となる国民国家体制を作るためにフランス革命があったように、きたるべき時代の世界の基盤となる多極分散型の覇権体制を作るためにトランプ革命がある。

http://tanakanews.com/080814hegemon.htm
覇権の起源

 トランプが就任して米国の新たな混乱が始まったとたん、中国政府(人民日報など)は「米国の事態は、欧米型の民主主義の限界を示している。中国の社会主義の方が安定している」と豪語し、落ち目な米欧に代わって中国が世界に影響力を行使するという言説を発し始めている。ドイツの左派のシュタインマイヤー外相は「トランプの出現は、20世紀の古い世界秩序の終わりと、厄介な新たな事態の始まりを示している」と指摘している。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-23/china-says-its-ready-assume-world-leadership
China Says It Is Ready To Assume "World Leadership", Slams Western Democracy As "Flawed"

http://www.presstv.ir/Detail/2017/01/23/507477/germany-us-steinmeier-trump
Trump’s presidency harbinger of troubled times ahead: German FM

▼CIAを脅して味方につけ、マスコミを潰しにかかる

 戦後、覇権を牛耳る軍産支配を壊そうとした大統領はみんなひどい目にあっている。若気のいたりで冷戦を終わらせようとしたケネディは暗殺された。中国和解やドル潰しをやったニクソンは弾劾された(これらの教訓から、レーガンは目くらまし的な裏表のある政策をとって成功した)。トランプも、殺されたり弾劾されたりするかもしれない。しかし、軍産支配を壊そうとする黒幕のCFRなども、この間、知恵をつけてきている。黒幕に守られ、トランプは意外としぶといだろう。

http://tanakanews.com/160301trump.htm
ニクソン、レーガン、そしてトランプ

 トランプの目的は、米国の既存の支配層を潰して自分が独裁支配することでない。米国の支配層を潰し、その果実をBRICSなど他の諸大国が分散して受け取る新たな世界体制を作ることだ。トランプは、勝たなくても目的を達せられる。ただ喧嘩して壊すだけでいい。代わりの政体を作る必要がない。次の世界システムは、米国の覇権のしかばねの上に自然に生えてくる。

http://www.counterpunch.org/2017/01/19/the-trump-speech-that-no-one-heard/
The Trump Speech That No One Heard

 大統領就任後、トランプの喧嘩の矛先はまずマスコミに向いている。就任式に集まった人々の数をマスコミが過小に報じたかどうかをめぐり、さっそく大統領府とマスコミが相互批判している。トランプ陣営は、マスコミと折り合っていく常識的な道筋をとっていない。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-21/white-house-spokesman-slams-media-over-crowd-size-comparisons-bizarre-first-briefing
White House Spokesman Slams Media Over "Crowd Size Comparisons" In Bizarre First Briefing

 トランプは就任の翌日、CIA本部を訪れて職員を前に演説し、テレビ中継された。演説でトランプは、マスコミを「世界でもっともウソつきな人々」と非難しつつ「私はマスコミと戦争している。マスコミは、私が諜報界と喧嘩しているかのように報じているが、そんなことはない。私は就任後、真っ先にここに来た。私はみなさんを1000%支持する。マスコミは私を酷評するが、多くの人々が私の就任演説を支持してくれている。みなさんも支持してくれるよね」と述べた。

http://www.mirror.co.uk/news/world-news/watch-donald-trump-give-first-9670723
Watch Donald Trump give first CIA speech and his 1,000% backing - full transcript

 私から見ると、この演説が意味するところは、トランプがCIAに向かって「マスコミとの戦争で俺を支持しろ。これまでのように俺を不利にすることをマスコミにリークするをやめて、逆にマスコミを不利にすることを俺に教えろ。トランプ革命に協力しろ。そうすればお前らを優遇してやる。従来のように、俺を潰そうとするマスコミを支援し続けるなら、俺は逆にお前たちを潰すぞ」という二者択一を、テレビの前で迫ったことだ。

http://tanakanews.com/170108hack.php
トランプと諜報機関の戦い

http://thehill.com/blogs/pundits-blog/defense/315605-why-trumps-cia-speech-was-simply-inappropriate
Why Trump's CIA speech was simply inappropriate

 トランプはこの演説でもう一つ「われわれはISISを倒すしかない。他に選択肢はない」とCIAに通告している。CIAは軍産複合体の一部として、イラクやシリアなどでISISをこっそり支援してきた。それはトルコ政府も指摘する「事実」だ。トランプはCIAに行って「もうISISを支援するな。そうすればCIAを厚遇する。(逆に、こっそりISISを支援し続けるなら、お前たちもマスコミ同様、俺の敵だ)」と啖呵を切り、それをテレビで米国民にも知らせた。

http://www.lowyinstitute.org/the-interpreter/trumps-cia-speech-reveals-challenge-americas-deep-state
Trump's CIA speech reveals a challenge to America's 'deep state'

 これまでの、独自の諜報網がない米大統領なら、CIAは、大統領に知られないようにこっそりISISを支援し続けられたかもしれない。だがトランプにはプーチンのロシアがついている。露軍はシリアに駐留し、トルコやイランの当局とも通じているので、CIAなど米国勢がISISをこっそり支援し続けていたら、すぐ察知してトランプに通報する。トランプが就任前からプーチンと仲良くしてきたのは、米露関係自体のためだけでなく、米国内の軍産エスタブ潰しのためともいえる。

http://www.presstv.ir/Detail/2017/01/22/507331/russia-us-sanction-us-medvedev
Lifting of anti-Moscow sanctions an illusion: Russian PM

 米諜報界では、オバマ政権で1月20日までCIA長官だったジョン・ブレナンが、現役時代から、トランプへの激しい敵視を続けている。ブレナンのトランプ敵視は、オバマや米民主党、リベラル派、軍産エスタブのトランプ敵視とつながっている。CIAなど米諜報界は今後、親トランプ派と反トランプに分裂する傾向を強めるだろう。国防総省とその傘下の業界も、軍事費の急増を約束しているトランプになびく勢力と、旧来のトランプ敵視を維持する勢力に分裂・内紛しそうだ。軍産内部を分裂させるのがトランプ陣営の作戦と感じられる。この分裂にオバマも一役買っている。

http://217.218.67.231/Detail/2017/01/20/506937/Neocon-axis-in-US-Senate-might-destroy-US-Ron-Paul
Plan of neocon axis in Senate to spend $5 trillion on military could destroy US: Ron Paul

http://tanakanews.com/160916trump.php
得体が知れないトランプ

▼軍産に取りつかれたマスコミやリベラルとトランプの長い対立になる

 トランプは、大統領就任後もツイッターの書き込みをさかんに続け、マスコミを迂回する情報発信をしている。FTなのに気骨ある分析を書き続けるテットは、トランプのツイートをルーズベルトの炉辺談話になぞらえて評価している。トランプ政権は、大統領府(ホワイトハウス)の大統領執務室の近くにあった50人収容の記者会見室を撤去し、代わりにとなりの建物に400人収容の記者会見場を設ける計画を進めている。従来の、大手マスコミだけが大統領の近くにいられる記者クラブ的な癒着状況を廃止し、大手以外のオルトメディアなども入れる大きな会見場を作る。

http://www.ft.com/content/8319c864-ddca-11e6-86ac-f253db7791c6
Twitter: Trump’s take on the ‘fireside chat’ Gillian Tett

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-15/trump-team-responds-may-move-white-house-briefings-accommodate-more-just-media-elite
Trump Team Responds: May Move White House Briefings To Accommodate More Than Just "Media Elite"

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-15/they-are-opposition-party-trump-may-evict-press-white-house
"They Are The Opposition Party" - Trump May Evict Press From The White House

 トランプは、マスコミの特権を剥奪する一方で、イラク大量破壊兵器に象徴される軍産プロパガンダを「事実」として報じてきたマスコミへの敵視を続けている。米(欧)国民のマスコミへの信頼は低下し続けている。共和党系のFOXなど一部のマスコミは、トランプ擁護の姿勢に転じている。米国のメディア機能はすっかりインターネットが中心になり、ネット上ではマスコミもオルトメディアも個人ブログも大差ない。トランプの喧嘩腰は、軍産の一部であるマスコミを弱め、軍産と関係ないオルトメディアを強める。

http://tanakanews.com/161201fakenews.htm
偽ニュース攻撃で自滅する米マスコミ

http://consortiumnews.com/2017/01/09/the-post-truth-mainstream-media/
The ‘Post-Truth’ Mainstream Media

 マスコミや軍産と並んでトランプを敵視するもうひとつの勢力は、民主党系の市民運動などのリベラル派だ。この戦いは、大統領選挙のクリントン対トランプの構造の延長として存在し、トランプの大統領就任とともに、リベラル派の方から仕掛けられている。負けたクリントン、大統領を終えたオバマ、世界的に民主化を口実とした政権転覆を手がけてきたジョージソロスなどが、指導ないし黒幕的な面々だ。ソロスはダボス会議での公式演説で、トランプを倒すと宣戦布告している。

http://investmentwatchblog.com/george-soros-vows-to-take-down-president-trump/
George Soros Vows To ‘Take Down President Trump’

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-17/putin-warns-maidan-style-attempt-delegitimize-trump-calls-trump-dossier-creators-wor
Putin Warns Of "Maidan-Style" Attempt To Delegitimize Trump

 草の根の右からのポピュリズムを動員して軍産エスタブを潰しにかかるトランプに対抗し、軍産エスタブの側は左(リベラル)の市民運動を動員している。もともと軍産は冷戦時代から、強制民主化、人権侵害の独裁政権の軍事転覆など、民主主義や人権擁護といったリベラルな理想主義を口実として戦争することを得意としてきた。イラク戦争を起こした共和党のネオコンは、民主党のリベラルから転じた勢力だ。リベラル派のお人好し(=人道重視)の理想主義が軍産に悪用されてきたが、今回また何十万人ものリベラル派が、トランプとの戦いに、軍産の傀儡にされていることも気づかずに結集し「トランプを強姦罪で弾劾しよう」と叫んでいる。トランプに反対するワシントンでの女性らの「自発的」な50万人集会を率いた人々のうち56人がソロスとつながりのある人だった。

http://www.zerohedge.com/news/2017-01-22/ex-wsj-reporter-finds-soros-has-ties-more-50-partners-women
Ex-WSJ Reporter Finds George Soros Has Ties To More Than 50 "Partners" Of The Women’s March

http://nationalinterest.org/feature/beware-the-rise-left-wing-authoritarianism-19145?page=show
Beware the Rise of Left-Wing Authoritarianism

 女性や有色人種、貧困層、都会の知識人を束ねているリベラルの運動を敵に回すのは、トランプにとってマイナスとも考えられる。だがリベラルと仲良くすると、軍産エスタブがリベラルのふりを展開してきた強制民主化・独裁転覆の戦争や、人権を口実にした格安労働者の導入である違法移民放置策、覇権とカネ儲けの策である地球温暖化対策などを否定しにくくなる。喧嘩好きのトランプは、リベラル全体を敵に回す荒っぽい策をとることで、むしろリベラルが不用意に軍産の傀儡になってしまっていることを浮き彫りにしている。

http://www.presstv.ir/Detail/2017/01/22/507312/US-Trump-protests-TV-Nielsen
Trump responds to protesters: Why didn’t you vote?

http://tanakanews.com/150216warming.htm
まだ続く地球温暖化の歪曲

 トランプと、リベラル派やマスコミ、諜報界、軍産エスタブとの戦いは、まだ始まったばかりだ。今後、延々と続く。すでに述べたように、この長い戦いは、トランプ陣営が好んで始めた計算づくのことだろう。対立が続くほど、トランプ側の草の根からの支持者の動きも活発になる。これぞ米国の民主主義のダイナミズムだ。誰もトランプ革命について語らず、自国のひどい官僚独裁政治にすらほとんど誰も気づいていない浅薄な日本から見ると、米国はラディカルで強烈ですごいと改めて思う。

by めい (2017-01-25 16:30) 

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