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舟山やすえちゃんのスピーチ(南陽総決起集会) [舟山やすえ]

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18日、小林節平和講演会に併せての舟山やすえ総決起集会。平和講演会についてだけのチラシで、決起集会のことが書いてあればもっと集まったかもしれないが、1000人まであと一息というところか。2時〜4時までのうち3時半から30分が決起集会に充てられた時間。最後列に陣取って小林先生の講演がちょっと聞き取りにくかったのが残念。その内容の方はどなたかにお任せすることにして、やすえちゃんのスピーチを文字にしてみました。聞き取れないところは空白にしてあります。

山形集会報告で引用させていただいた須田達郎さんの言葉をもう一度引かさせていただきます。

須田 達郎 いつも感じ入ってしまうんです。いろんな方のスピーチを聞かせて頂いておりますが庸江さんのスピーチは別格です、なんか言葉が澄んでいて思わず聞き入ってしまうのです。私だけでなく大勢いる会場全体が聞き入っているのです。スピーチのテクニック等でこの世界は出せないでしょう。嘘や偽りのない心から出る言葉なのですね、逸材の人です。

以下、語った通り文章にして全然おかしくないので、語られた言葉そのままです。

*   *   *   *   *

風通しの良い政治へ


私(舟山やすえ)は、昨年12月に立候補を決意致しました。立候補を決意したいちばん大きなきっかけというのが、今の政治の在り方があまりにも風通しが悪いということでした。これは地域でも会社でもどんな組織でも、風通しのいい状態の中で議論が行われるということがいい社会をつくり、いい会社をつくり、いい組織をつくることになるのだと思います。それぞれにリーダーはおられます。でも、リーダーが決めたことにただ盲目的にすべて従う組織に発展はないと思うんです。リーダーが何かを提案した時にやはりきちんと議論が起って、具体的な提案があって、時にはリーダーに耳の痛い事もきちんと言えるようなそういう組織が私は発展の可能性のある組織であるというふうに思います。(拍手)これは政治の世界でも同じことが言えますし、ある意味政治の世界こそこの風通しの良さが必要なのではないでしょうか。何よりも地域や社会ではその閉ざされた空間の中でだけ効力を有するわけですけれども、政治というのは、全国民に対して全時代に対して全地域に対して効力が及びます。国民生活の隅々にまで入り込んでくる(政治というものの)性格を考えた時に、誰かが決めたから何も言わずにそのまま決まってしまうということではいい生活は生まれません。まちがってもリーダーに対して、ほんとうは思っているんだけれども何も言えない、口を挟めないという、こういう状況では現場に即した政治というのは行われないと思います。ところが今の安倍政権を見ておりますと、まさに政治の中で全く風通しの悪い状況になっています。野党の声を聞かないのはもちろん、現場の声も聞かない、そしてあろうことか、与党の側からは声が全く出ていない、総理を怖れているのかほんとうに正しいと思っているのか、それはわかりませんけれども、総理に対しておかしいという声がまったく与党からは出ない。それこそが今最大の問題であり、現場の思いと今やろうとしていることとの乖離がどんどんどんどん大きくなっている原因の一つではないかと思っています。(拍手)やはり、そこを変えてゆかなければわれわれのための現場のための政治に変わることはできないと思います。

 

民主主義崩壊危機に歯止めを

私は、たしかに野党候補であります。野党統一候補であります。与党側からは、「野党で何ができるんだ」とか「無所属で何ができるんだ」というような揶揄の声も聞こえてまいります。でも、冗談じゃあないと思います。野党であったって、無所属であったって、今の政治がおかしいと思えばおかしいという声をつなげて、国会の中で議論をすることではじめて、いいものが生まれてくるのだと思います。いくら与党であっても、声も出せずに議論しなければ、そこからは何も生まれてはまいりません。私はそういった意味で今回、市民権民のみなさんの後押しによっての立候補直後から、山形県でもとにかく野党統一を実現するべきだ、野党が一本化して今の政治に向うべきだという多くの声をいただきまして、声を受けて、今日近藤民進党代議士に今回の選対本部長を引き受けていただいておりますけれども、民進党、社民党、共産党をはじめ様々な政党がその声に動かされて、話し合いの舞台にのって、そして野党統一ということが実現できました。今回の選挙は、自公という大きな組織に対して、野党統一、市民県民連合での戦いだと思っています。これ以上風通しの悪い、議論のできない政治を許すわけにはいかないと、野党の声を受けてそんな思いをますます強くしているところでございます。あと四日、間もなく選挙戦がスタートしますけれども、今回の選挙はほんとうに大事な選挙だと思っています。多くの皆さんがこういう統一の行動をとったということは、逆に言えば、今の現状がそれだけ厳しい、今のままではダメだという思いの裏返しであるとの思いももっております。あちこちで権力の使い方を間違っているというか、いろんな脅しとか圧力が加わっているという話も聞いております。こういった脅しに屈するようでは、私は民主主義はこのまま崩壊してしまうと思うんです。  に屈せず思うことをきちんと言ってゆくような仕事をしてゆきたいなというのが、私の今回の立候補の思いであります。

 

年金積立金をバクチに使うのは許されない


さてこの乱暴な政治、議論のない風通しの悪い政治の中で、まあ経済的にいい方向に進んでいるのならまだしも、全く経済もいま、ガタガタめちゃめちゃだと思っております。今回増税を見送りました。あれだけ上げたかった、5%から8%へ、そして今回8%から10%への増税、絶対にやると大見得を切っていたわけでありますけれども、今回それでもできなかった。それができないほど今の日本の経済の状況が悪いことの裏返しだと思っております。ここで、「税金が上がらなくて良かったな、安倍内閣の御蔭である」などとは間違っても言わないでいただきたいと思います。増税ができないくらいいま、社会の状況、経済の状況が悪すぎるということなのです。(拍手)にもかかわらず、相変わらずこの失敗をお認めにならないで、外国の経済のせいにして、しかも株高を装うがために、そしてみなさん、私たちの年金積立金が株式運用で使われている。特定銘柄を一気に買越せば一時的に株価が上がる。アベノミクスの成功を装っているだけ。そして結果は、株価が上がれば投資家はすぐに売り抜けます。売りが多ければ株価はすぐに下がります。下がった時に「これではあかん、アベノミクスの失敗がバレてしまう」ということでまた株を買う。また上がって売り抜ける。こういうくり返しの中で今大きく、私たちの財産、年金積立金が減少している、こんな状況なわけです。世界中どこを探しても。それこそあのアメリカでさえ、公的年金を株で運用するなんていうバクチ的なことをやっている国はありません。日本だけが、目先の自分の手柄を立てんがために、手柄を装うがために、こういったことをやっているということは、私はほんとうに許されるべきではないと、そんな風に思っているわけです。


企業のもうけ第一の国ではなく、国民の暮らしやすさを大事にする国に


そして何よりも   と思うのは、いま発言がありましたけれども、若い世代の皆さんが、将来ほんとに夢を持ちにくい状況にあるということであります。雇用が改善したと言いましたけれども、これはお話にありました通り、増えたのは非正規雇用だけであります。トータルで130万人の雇用があったと言いますけれども、中味を見てみると、増えたのは非正規雇用167万人、逆に正規雇用は36万人減って、差引130万人増えたということでありますけれども、非正規が増え正規が減ることを私たちは望んではいないはずであります。この結果、全労働者の実に4割が正社員になれないという厳しい状況に直面していますし、何よりも深刻なのが、若い世代の皆さん、私たちの頃はみな、高校を出て大学を出て就職活動をして最初の就職先は、まずまちがいなく正社員でありました。大企業だったり、公務員だったり、町の工場だったり、いろんな職種がありましたが、少なくとも正社員でない就職先というのはまずありませんでした。しかし今は、夢も希望もないことを言って申し訳ありませんが、3人にひとりが正社員になれないという厳しい状況に直面しています。「まあ、時代が変わったから、社会の波だから仕方がない」とあきらめるのは、間違いであります。派遣を増やしたのは、まぎれもなく政治が派遣労働というものを野放しにして、大きく広げてきて、期限の定めも取っ払って認めてしまったからこそいま、派遣労働が増えました。政治がつくった間違いであれば、政治が全力で直してゆかねばなりません。将来の希望のために、この働き方をなおす、企業が世界でいちばん活動しやすい国ではなくて、(国民が)世界でいちばん暮らしやすい国を目指す、これがわれわれの目指す社会なのではないかと思います。(拍手)


「山の向こうのもう一つの日本」山形県


「一億総活躍」という、これもほんとうにまあバカにした話でありまして、全員十把一絡げで   今必要なのは、立場もそれぞれ環境もちがう一人一人に寄り添って、一人一人が元気になれる、一人一人が豊かさを実感できる、そういうきめ細かい社会だと思っています。私は、アベノミクスが破綻したと断言していいと思っていますけれども、加えて申し上げるならば、この「経済、経済」「おカネ、おカネ」というこういう社会も見直すべき時にきているのだと思います。(拍手)かつて山形を旅した駐日大使ライシャワーさんが山形を評して、「山の向こうのもう一つの日本」という表現をしました。東京には豊かさはあるけれども何か物足りない。けれども、山の向こう、一山超えた向こうに、自然が豊かで、人間が豊かで、伝統を守ってすばらしい暮らしをしているもう一つの日本があるんだ。この日本の姿こそ残さなければいけないんだということを、アメリカ人の駐日大使ライシャワーさんが、もう30年も前ですけれども、日本を評してこのような言葉を遺しました。今目指すべきはまさに「山の向こうのもう一つの日本」の在り方だと思っています。地方創生も単に東京のマネではなくて、山形に残る財産、資源を活かすような取組み、それを応援できるような国の仕組みを考えるべきだと思いますし、農業についても、単に規模を拡大して、強い農業、勝てる農業、輸出に力を入れる農業の在り方ではなくて、そこに農業があって、 があって、様々な共同作業を育むといった、まさに目に見えない、いわばGDPでは計れない価値をどうやって図ってゆくのか、認めてゆくのか、伸ばしてゆくのか、こういった観点での生活が今求められているのだと思います。20世紀は  成長の時代と言われました。物質的な豊かさを追い求めた時代でもありました。21世紀に入りまして、この成長は限界に来ていると思います。今目指すべきは物質的な豊かさだけではなくて、精神的な内面的な豊かさではないでしょうか。そしてそれが残っているのは都会ではなく、まぎれもなくこの地方、山形県だと思っています。


美しい生き方の世界発信こそが安全への第一歩


安全保障にもいろんな側面がありますけれども、単に武力でがんじがらめで強くなるというのではなくて、食料を大事にし、地域を大事にし、この美しい生き方を世界に発信することこそが、私は、安全を守る第一歩につながってゆくのだという風に思っております。(拍手)まさにいま、高校生の方の話にもありましたけれども、今回の選挙のひとつの最大の焦点はおそらく、憲法改正だったと思っています。今年に入って安倍総理は、何度も何度も憲法改正への意欲を語りましたけれども、なぜかわかりませんけれども参院選が近づくにつれ、この言葉を封印しております。しかし振り返ってみると、前々回の選挙も、前回の選挙も、たとえば特定秘密保護法、安保法の制定、これらは選挙の争点として何も触れられませんでした。経済を問う、アベノミクスを問うということを選挙の争点に掲げたわけでありますけれども、でも実際勝ったあと真っ先にやったことは、特定秘密保護法の制定であり、安保関連法、集団的自衛権行使容認といったこの方向でありました。今回もアベノミクスの是非ということを争点に掲げておりますけれども、万が一今回の選挙で、相変わらず自民党政権に信認を与えれば、まちがいなく憲法改正だと思っています。 権力を縛る憲法を無視するような今の政権に、憲法を改正を議論する資格は私はないと思っています。(拍手)ぜひこういった隠された争点をしっかりと私たち一人一人が認識して、自由を奪われないような、そして地域の活力を奪われないような政権に変えるために、ぜひみなさまのお力を結集いただきまして、何としても今回の選挙戦で自民党政権の議席を減らす、ブレーキをかける、そうした声を大きく増やしていっていただきたいと思っております。


負けられない選挙です!


私もここ山形県の選挙区に於いて、多くのみなさまの結集としての支援体制をつくっていただきました。身の引き締まる思いであります。今回の選挙はどうしても負けられない選挙であります。ぜひみなさまの力で、私たちの政治を取り戻すために、最後の最後までお力をいただきますことを心からお願い致しまして、また、前段の小林先生の憲法の講演会がありましたけれども、ぜひこれからも、憲法を大事にする、憲法とは何なんだということの講演を続けていただきまして、全国民に憲法の役割をしっかりと知らしめるようなことをしていただくことを心からお願い申し上げまして私のご挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。(拍手)

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