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舟山やすえ総決起集会(山形)報告 [舟山やすえ]

やすえちゃん決起集会280614.jpg

一昨日(14日)、息子と酒田へ行く用事があり、その帰途山形で下ろしてもらってやすえちゃんの総決起集会に参加してきた。会場に着くと置賜自給圏のMさんとばったり、Mさん言われるには椅子は1500席用意なっているとのこと。開始予定時刻まで30分ぐらいあったが会場はほぼ満席だった。さらに30分ぐらい前に着いて前の方に陣取っていた南陽グループと合流。前の方のまんなか、特等席に座ることができた。


レコーダーを持っていかなかったのが悔やまれたが、メモから拾っておきます。


開会は阿部喜之助元山形市議会議長「ものづくりのまち東京大田区では町工場が二日に一つの割合で消滅。アベノミクスの失敗。山形県がゴッシャガなければダメ!」


最初の弁士は枝野幸男民進党幹事長というサプライズ。さすがのスピーチで一挙に盛り上がった。「この国は変です。政府がもっぱら野党批判。それがことごとくピント外れ。自信がない表れでしかない。アベノミクスではダメ。ふつうの人が豊かになる経済でないと。高齢者には老後の安心を、働く世代には雇用の安定を。経済対策の要は何より少子化に歯止めをかけること。国内でモノが売れるようにしなければ。目先の株価操作にカネをつぎ込むのでなく、価値あるところにカネを流せ。経済第一と言いつつ、実は特定秘密保護法やら安保法制。カゲでコッソリのアベノミクスにストップを!」


今田正夫元JA山形中央会長TPP絶対阻止。日本の農業がなくなる。大規模化農業のカゲで集落がどんどん消えてゆく。反対意見を言う人がいないとダメ。」

 

岡田新一山形連合会長「暴走政治に歯止めを。」


広谷五郎左衛門県議「言行一致の誠実な政治を。山形が変われば日本の政治が変わる。」


白鷹の若いおかあちゃん、山本のり子さん「舟山さんがいることで政治が身近になった!民主主義とはこれか、と。一票の価値がいとおしく思える。本気でがんばる姿を子どもに見せてあげれるのがありがたい。がんばります!」実感のこもった「一票の価値がいとおしく思える。」の言葉がすごい。そのままやすえちゃんのすごさです。


近藤洋介選対本部長2400名を超えました。ロビーもいっぱい。入りきれません。今回の選挙は、山形県民による山形県民のための選挙。安倍総理の代議員を選ぶ選挙ではありません。ひとりひとりが舟山やすえとなって戦ってゆく。」


寒河江市長、三川町長、川西町長、中山町長、遊佐町長、飯豊町長、大江町長からのメッセージ。


いよいよやすえちゃんです。

 

「今回の選挙は負けることのできない選挙です。昨年1212日に決意表明して半年、市民県民の声の大きさによって野党統一候補となりました。自公という巨大政党に対する市民県民連合の戦いです。安倍総理はまちがいなく、憲法改正をやりとげたいという強い意志をもっています。安倍政権下での憲法改正をどうしても阻止せねばなりません。あれほど言っていた消費増税が経済の悪化でできなくなりました。アベノミクスは明らかに失敗です。それをすべてウソでごまかそうとしています。


ゴマカシ1. アベノミクスで雇用を増やした?

130万人増やしたと言うが、その中味は非正規雇用167万人増に対して正規雇用は36万人減。ごまかすのはやめて欲しい。雇用の4割が非正規か派遣。大卒で最初の就職の1/3が非正規か派遣。これでは希望も夢ももてない、結婚できない、子どもができない。


ゴマカシ2. GDPを増やす?

これまで入っていなかった研究開発費や不動産取引の手数料をGDPに含めることで、GDPを増やすゴマカシ。


ゴマカシ3. 年金資金を株式で運用!

年金運用は安全運用が原則なのに、株式で運用。バクチに関わってはいけないカネをバクチに使って失敗。


ゴマカシ4. TPP反対はどこに行った? いつのまにかの合意文書。


もうアベノミクスに期待するのはやめるべき。経済重視ではなく、かつてライシャワー大使が言った『山の向こうのもうひとつの日本』を目指すべき。そもそも『強い農業、攻めの農業、輸出力向上』というのがまちがっている。農業の大切さはそんなところにあるのではない。食料の供給という地域全体の共同の仕事を通して人と人とのつながりが生れ、お祭りがあり地域のまとまりができてゆく。それこそが地方創生の原点、そこに生まれる心の豊かさ。決してGDPでは計れない。そういう日本を目指したい!」

 

心からこう言える政治家が、今の日本にどれだけいるだろうか。胸にひびくすばらしいスピーチでした。舟山やすえ事務所のfacebook

須田 達郎 いつも感じ入ってしまうんです。いろんな方のスピーチを聞かせて頂いておりますが庸江さんのスピーチは別格です、なんか言葉が澄んでいて思わず聞き入ってしまうのです。私だけでなく大勢いる会場全体が聞き入っているのです。スピーチのテクニック等でこの世界は出せないでしょう。嘘や偽りのない心から出る言葉なのですね、逸材の人です。

 

とありました。同感です。「行ってよかった」総決起集会でした。


◉やすえちゃんのスピーチ、ここで聴けます。必見!

【2016.8.3 追記】
8/2山形新聞です。(クリック拡大)
舟山氏が登院.jpg

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めい

「山形-山の向こうのもう一つの日本」(やすえの活動日記)
http://yaplog.jp/yasueblog/archive/438

   *   *   *   *   *

山形-山の向こうのもう一つの日本
January 14 [Tue], 2014, 12:51
 「山形-山の向こうのもう一つの日本」は、1988(昭和63)年、アメリカの元駐日大使、ライシャワー博士が、英文誌「YAMAGATA」に寄稿、掲載された文章です。
 
 日本の良さは地方に、山形にあり。
 文章の最後は、『将来において自然と人間が健全なバランスをとっている、そのような「もう一つの日本」に日本全体がなることを望みます。』と締めくくられています。

 今年は甲午、新しいことが始まる、そんな年だからこそ、改めて今、地方の価値、役割を見つめなおし、一人一人が素晴らしさを再認識すべき時だと思います。

 ここに、全文を掲載させていただきます。

『山形-山の向こうのもう一つの日本』
 日本はある意味で、2つの違った国で成り立っています。
 一つは、巨大な工場や切れ目なく続く都市、そして東京一帯から北九州まで延々と続く高速道路から成り立っています。この意味での日本は、近年他の国々に知られるようになりましたが、たいして魅力的ではありません。生活環境が制約されていて快適ではありません。自然自体も、人間の圧力によって無慈悲にも脅かされてきています。
 ところが、このおびただしい主要地域とは遠くない所に、もう一つの日本が存在するのです。そこには、果てしなく続く山脈や大森林が広がり、そしてあちこちに点在する村や町や小都市の住民にとって、とても快適な生活空間があります。日本の本来の姿を思い出させる美しいところです。
 それは、松尾芭蕉が300年前にかの有名な旅行で山形を訪れた時に目に映ったものであり、私自身が20年以上も前に山形に旅した時に感じたものです。山形が過去の日本であるばかりでなく将来の日本であると共に発展の余地があり、しかもその発展には自然と人間の喜ばしい均衡を決して損なうことのないものであって欲しいと私は望んでいます。
 山形の位置する日本海側の気候は、暖かい時期には太平洋側とほとんど変わりません。しかし、冬においては著しい差があります。シベリアからの季節風は日本海側を横切るときに湿気を吸収し、山脈の西側に多く雪を降らせます。そこがかの有名な『雪国』 です。冬期間常に5~6フィート (150~180cm) の雪が積もっています。
 私はこの 「もう一つの日本」 に属する山形を訪ねるにあたり、あえて晩冬を選びました。トンネルを抜ける短い線路は、私を太平洋の乾いた地面や太陽のまぶしい空から、雪に埋もれた冬の不思議な国山形に連れていってくれました。
 私には、ほんの一瞬のうちに世界の半分を旅したかのように感じられました。山形の人は雪のことを言い訳し、当惑しているように思われました。
しかし、私にはすばらしいことに思われました。雪は山々や広大な山形の自然の美しさに、さらに素敵な魅力を与えてくれているのですから。
 私の山形への関心は、言うまでもなく、自然の美しさに留まりません。
私の学者としての経歴のはじめに、円仁(慈覚大師)の日記の翻訳や研究に多くの年数を費やしました。円仁は日本の僧侶で、9世紀に10年にわたる中国留学の間、日記を書き続けたのです。後に円仁は山形に寺を築き、その遺品は山形の歴史的財産になっているのです。もちろん、それらは私にとって興味深いものです。
 山形の人々もまた魅力的です。外国人があまり訪れないので、人々は外国人の訪問客には新鮮な気持ちで親切にしてくれます。
 私は友人から日本でどこを見るべきかと尋ねられると、きまって踏みならされた道から一歩はずれてみるように勧めます。もちろん、東京や大阪などの大都市は日本の縮図であるから見るべきであるし、日本の歴史を残す京都や奈良のようなところも見逃せません。
 しかし、私は強く言いたいのです。
山形を良い例として 「もう一つの日本」 を見落としてはならないと。将来において自然と人間が健全なバランスをとっている、そのような「もう一つの日本」 に日本全体がなることを望みます。
エドウィン・O・ライシャワー
   ベルモンド, マサチューセッツ 1988年 3月 1日
(日本語訳: ハル・M・ライシャワー) 『山形-山の向こうのもう一つの日本』 より
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*エドウィン・オールドファザー・ライシャワー
  (Edwin Oldfather Reischauer/1910年~1990年)
東京生まれ。ハーバード大学教授、ケネディ大統領の要請で
米国駐日大使として活躍。日本人の女性(ハル:松方正義の孫)を妻とし、
慈覚大師・円仁 (山寺(立石寺)の開祖) の研究で博士号を取得した
親日家としても知られる。

by めい (2016-06-16 13:39) 

めい

やすえちゃん、お願いします。国民のくらしをしっかり見据えた「まともな政治」の視点を世の中に示して下さい。

《とてもじゃないが、中央銀行が打ち出すマトモな金融政策とは言えない。》
http://www.asyura2.com/16/senkyo210/msg/574.html

この記事に対して次のコメントがありました。
《1. 2016年8月03日 00:59:14 : Qk0z0gVGLY : lQZkNLxHm_4[527]
▲△▽▼
ふつうに考えればありえない話なんだが、アメリカの金融崩壊をふせぐために日本が金融緩和している。そして、それを日本の財政破綻やハイパーインフレが起きても続けるのか、ということ。/政治家や官僚に少しでも大和魂があるのなら日本国民をアメリカのために犠牲にするなどありえないのだが、彼らが根っからの米国の奴隷に成り下がってしまっているなら
そうなる可能性が高い。/財務省は国債購入に抵抗を示しだしたらしいが、この先どうなるかわからない。とうぜんアメリカは抵抗する者に対してあらゆる手段で脅迫してくる。/命がけで日本を守れるのか?》

   *   *   *   *   *

株買い支えの無意味 黒田日銀が踏み込んだ悪魔の選択
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186931
2016年8月2日 日刊ゲンダイ 

 連日続いた嵐のようなテレビの「都知事選ショー」番組の裏で、亡国の経済政策がどんどん進行している。

 先月29日の金融政策決定会合で、日銀が公表した追加の金融緩和策。ETF(株価指数連動型上場投資信託)の買い入れを現在の年3・3兆円から年6兆円に倍増させる――とてもじゃないが、中央銀行が打ち出すマトモな金融政策とは言えない。

〈物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資する〉

 国内唯一の中央銀行である日銀がホームページで掲げている理念だ。「セントラルバンク」と呼ばれる中央銀行は銀行券の独占発行権を有し、金融政策の運営にあたる。当然、政府機関から高い独立性が維持されなければならない。ところが、今の黒田日銀は、高い独立性どころか安倍政権の手足となって株価維持にせっせと励んでいる。

 今回のETF購入額の増額なんて象徴的で、株価維持の目的以外に〈国民経済の健全な発展に資する〉意味はどこにもない。黒田日銀はなぜ、こんなバカげた緩和策を打ち出したのか。経済評論家の斎藤満氏はこう言う。

「日銀は、追加緩和に踏み切った理由に英国のEU離脱問題などによる海外経済の不透明感や国際金融市場の不安定さを挙げていますが、不安定どころか安定しているというのがマーケットの認識です。それなのになぜ、日銀が追加緩和したのかといえば、何らかの策を出さないと株価が大暴落するのが分かっていたから。今のマーケットは日銀の独立性など全く信じておらず、安倍政権の『金庫番』と見ている。

 今回も麻生財務相が決定会合前に『(日銀に)引き続き最大限の努力を期待したい』などと発言したため、市場の期待はかなり膨らんでいました。黒田総裁はETF購入増の効果は期待薄と承知しつつも、やらざるを得なかったと思います」

 最近の決定会合は、黒田総裁が何らかの「サプライズ」を演出して市場を円安・株高に誘導するのではないかとの期待感が広まり、前後に円相場や株価が乱高下する事態が常態化している。

 今回は「期待外れ」として市場に失望感が広がったわけだが、よくよく考えると、「日銀の政策=株価」と捉えられている現況そのものが極めて異常と言っていい。

■「戦力の逐次投入は行わない」は大ウソ

 あらためて振り返れば日銀が「異次元緩和」と称して「量的・質的金融緩和」に踏み切ったのが2013年4月。「アベノミクス第1の矢」として、「デフレ脱却」「2年間で2%の物価上昇」を目標に掲げ、国債を年60兆~70兆円、ETFを年1兆円、REIT(不動産投資信託)を年300億円それぞれ買い入れることを決定した。黒田総裁は当時の会見で「戦力の逐次投入は行わない」「必要な政策は全て講じた」と胸を張ったが、わずか1年半後の14年10月には、国債買い入れ額を年80兆円に増やすことや、ETF、REITともに買い入れ規模を3倍に拡大することを公表。さらに今年1月には“禁じ手”とされるマイナス金利政策の導入を打ち出した。

「戦力の逐次投入は行わない」なんて嘘っぱちで、しょっちゅう戦力を「小出し」にしてきたのだが、肝心の「2%の物価上昇」の達成は3年3カ月経っても実現せず、直近の消費者物価指数(6月、生鮮食品を除く)も前年同月比0・5%下落し、4カ月連続マイナスとなった。もはや異次元緩和は誰の目から見ても失敗なのに、いまだに“株価連動内閣”といわれる安倍政権を買い支え、イカサマ相場を維持しようと躍起になっている。これが今の黒田日銀なのだ。

「物価や経済の安定を重視するという本来の日銀の役割を忘れ、株価重視の政府に唯々諾々と従っている。このまま政府と一体となって突き進めば恐ろしい状況になります」(前出の斎藤満氏)

●万策尽きてバブルを招く悪魔の選択にすがる

〈政府の取り組みと相乗的な効果を発揮する〉

 今回の追加策で、こう声明を公表した黒田日銀。「相乗的」なんて言葉でゴマカしているが、要するにこれまで以上に安倍政権と日銀がタッグを組んで突っ走る――と宣言したのに等しい。

 しかし、すでに万策が尽きたとみられる中で、果たしてアベクロ・コンビが打つ手はあるのか。

 埼玉大名誉教授で経済学博士の鎌倉孝夫氏はこう言う。

「金融緩和策をいくら繰り返しても2%の物価上昇は達成せず、今の手法の限界を露呈しています。すでに日銀が買い入れた国債保有残高は約380兆円と国債発行残高の4割にも達しており、これ以上、国債の買い入れ額を増やすのは難しいでしょう。となれば、あってはならない最悪の事態ですが、考えられる策はバラマキしかない。いわゆる『ヘリコプターマネー』(ヘリマネ)に向かうと考えられます」

 ヘリマネとは一言で言えば、中央銀行が通貨、紙幣をバンバン刷って政府の財源を賄うことだ。財政法で原則禁止された、政府の借金を中央銀行が直接肩代わりする「財政ファイナンス」と言っていい。貨幣の流通量が増えれば、当然、通貨価値が下落するため円安になり、物価高につながる。しかし、ヘリマネは資産バブルや急激なインフレ(物価上昇)を招く“悪魔の選択”だ。

■やるべきことは異次元緩和の軌道修正

 1969年に論文でヘリマネを発表した米国の経済学者ミルトン・フリードマンも「所得増を伴わないマネーの増加は、悪性インフレを通して社会に災いをもたらす」と警告している。前出の斎藤満氏も「国民は『タダでカネがもらえればいい』とヘリマネを安易に考えがちですが、とんでもない」と言い、こう続ける。

「財政需要と貨幣価値の大幅低下でハイパーインフレが起き、国民の実質所得、実質資産は大きく目減りします。つまり、『インフレ大増税』となって国民生活に跳ね返ってくるのです。戦時中も日銀が戦費調達のために国債の引き受けを行った結果、戦後に家計の貯蓄を紙くずにして生活を破壊しました。黒田日銀は9月の次回会合で、緩和策の『見直し』を示唆し、政府と組んで危険なバクチに出ようとしているように見えます。政府が需要をつくり、日銀がマネーを供給する“連携”は広義のヘリコプターマネーになる。大変な一歩を踏み出すことになります」

 すでに出口戦略が見えない中で国債の“爆買い”を続けている日銀は事実上の「ヘリマネ状態」にあると言っていい。アベクロ・コンビのこれ以上の悪辣を許せば国民生活の破滅は必至だ。

「今やるべきことは一刻も早く『異次元緩和』を総括し、軌道修正を図ること。さらに『ふかす』なんてとんでもありません。国民生活は取り返しのつかない状況に追い込まれます」(前出の鎌倉孝夫氏)

 こんな暴挙が許されていいわけがないが、大メディアは沈黙だから怖くなる。


by めい (2016-08-03 04:20) 

めい

無所属でありつつ民進党会派に所属したやすえちゃんの主張は、民進党を本来野党へと脱皮させる梃子の役割を果してくれそうな気がします。民進党内部にもやすえちゃんと同じ主張の潮流が動き出しているようです。(岸本周平衆院議員)

《民進党が野党と認められる条件は、既得権益構造から抜け出す決意をしたときだけだ。問題はアベノミクスのような「GDP重視経済(成長経済)」の愚かさを確認して、根本的に「成熟国家の矜持」を目指す政党になることだ。》《100%の日本国民のための政治、「成長神話からの脱却」と云う「正論」勝負に出るべきだ。この政治姿勢は、永田町の論理からは異端になるのだろうが、先進諸国の「正論」である。》

   *   *   *   *   *

世相を斬る あいば達也
●現状の民進党に期待すべきものはない 目糞鼻糞既得権内の争い
2016年08月03日
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/37c6401305a7db7b9711c3e8f044564a

 以下は、少々刺激的な小林よしのり氏の「民進党」への叱咤激励文か、同党右派勢力へのメッセージなのか。まあ、現在の民進党の一側面を捉えた檄文と受けとめることは出来る。今夜は、このブログを触媒として、現民進党と云う政党について考えてみようと思う。筆者にとって、現在の民進党と云う政党は、嘗ての鳩山・小沢の「民主党」ではないのだから、半ば、どうでも良い政党に過ぎないが、痩せても枯れても“野党第一党”なのだから、“対与党”と云う意味では、無視も出来ない。そう云う意味の興味である。先ずは、以下の小林よしのり氏のブログを読んでもらおう。

≪ 民進党は改憲草案を作れ
参院選は自民党が勝ち、改憲勢力が3分の2に達した。
あまりにも予想通りの結果である。
ただ、意外だったのは若者の4割が自民党に投票した ということだ。
マスコミが虚像を膨らませたシールズ・ブームが 完全に否定された。
若者はシールズにむしろ反発を覚えていたようだ。
それが分かったことは大収穫で、嬉しい誤算だった。
シールズを政治利用した民進党が議席を減らしたことも 喜ばしいことだ。
わしは安倍政権支持ではない。
だが、民進党が「護憲政党」になってしまい、退行して 「社会党化」したことが一番腹が立つ。
自民党と覇を競う真の保守政党になれないかと思い、 応援してきたのに、岡田・枝野路線で逆戻りし始めた。
自民党の憲法草案が立憲主義に反するのなら、民進党は 立憲主義に適った憲法草案を作るべきなのだ。
当然、国軍を明記した草案だ。
今回の参院選で改憲勢力が「3分の2議席」取ることの 意味を投票に行った100人の86人が知らなかったという 調査が出ている。
そういう愚民が多数派だから、最近は不思議なことに、 護憲派の知識人から「国民投票」を否定する発言が 出てきている。
民主主義の信奉者だったくせに、究極の民主主義である 「国民投票」を否定し始めたのだ。
明らかにイギリスのEU離脱の結果が自分たちの希望に 沿わなかったから、「国民投票」に恐れを感じ出したのである。
なんという情けなさか!
自民党は憲法改正に向けて歩を進めるべきである。
あとは国民的議論を巻き起こして、議論に勝てばよい。
ただし、現在の憲法草案では勝てない。
立憲主義を無視して、日本独自の憲法を作ると言いながら、 恣意的な思い込みや情念をぶちまけた憲法はとても擁護できない。
だからこそ民進党が立憲主義に基づいた憲法草案を 用意する必要があるのだ。
改憲自体がダメダメなんて言ってたら、自民党に勝てるわけがない。
民進党は今の主流派では退化するだけだ。
民進党内の体制を転換しなければならない。
 ≫(小林よしのりブログ“あのな 教えたろか。”)

 一応、上記ブログに書いてある指摘部分の順に、筆者の考えを述べておく。
≪民進党が「護憲政党」になってしまい、退行して---「社会党化」したことが一番腹が立つ。≫
と云う件だが、立憲主義を無視した、集団的自衛権の行使容認の閣議決定、安保法制の成立に対抗するためには、カウンター勢力として、当面、「護憲勢力」の衣を纏うことは、緊急避難として容認できるのだと思う。あの参議院選時に合わせて、民進党独自の「改憲案」提出は無理筋である。参議院選時点での野党連合を、もっと早急に決断しておけば、改憲勢力2/3議席阻止は可能だったと考えている。

 8割近くの有権者が、2/3議席の意味を知らずに投票に行った事実も加味すれば、ギリギリ2/3議席は、改憲勢力に横からの追い風程度にはなったが、順風満帆とは言い難い状況である。その点では、当面の「社会党化」は緊急避難として、当然生まれた結果論に過ぎない。小林氏が主張する民進党独自の改憲草案を作るには、泥縄で情念的な“自民党壊憲草案”化にしないためにも、理念の籠ったプロ集団のたたき台が必要なわけで、言うは易くと云うことだ。

 次の指摘部分は、
≪護憲派の知識人から「国民投票」を否定する発言が出てきている。民主主義の信奉者だったくせに、究極の民主主義である「国民投票」を否定し始めたのだ。≫
この部分は、民進党から発信された公式な見解ではないので、政党批判に参加させるのはフェアーではない。もしかすると、民進党シンパと思われる人間の発言であっても、政党の公式声明ではないのだから、政党批判の中に紛れ込ませてはいけない。ただし、筆者は民主主義的選挙制度(国民投票含む)が、民主的政治を生むかと云う正論には、かなりの疑問を持っている。

 次の指摘部分が本論なのだろう。
≪民進党は今の主流派では退化するだけだ。---民進党内の体制を転換しなければならない。≫
その前段で ≪立憲主義を無視して、日本独自の憲法を作ると言いながら、恣意的な思い込みや情念をぶちまけた憲法はとても擁護できない。 だからこそ民進党が立憲主義に基づいた憲法草案を用意する必要があるのだ。≫
と振っているが、岡田・枝野体制ではない体制。結局、前原細野体制と云うことになるので、憲法改正以前に、自民補完勢力化した体制にしろと主張している。

 この主張こそ、大間違いになる、ミイラ取りがミイラ或いは飛んで火にいる夏の虫。ウッカリすると、自民党壊憲論者達は、先ずは改憲したいだけなのだから、速攻、まるまる抱きつき改憲に雪崩れ込むに違いない(笑)。小林氏は、日本会議派の情念的改憲ありきと云う立ち位置を見間違っていると思われる。立憲民主主義を強化改憲論は、政権交代の何らかの兆しがあるまでに、着手すれば済む。ただ、ここで問題になるのは、現民進党の、どの勢力によって行われる改憲草案なのかが問題だ。つまり、安倍的色彩を持つ民進党勢力が改憲案を作っても意味はない。その勢力は、いずれ自民党に吸収される可能性が強いのだから……。

 ここからは、小林氏のブログから離れて、筆者の考え中心に論を進めたい。そもそも、民進党の存在そのものが野合であるが、自公連立も野合である。小池百合子が「都民ファースト」等と「理念政治」みたいなムードを醸しているが、あきらかに、「政局政治」そのものなのと同じことだ。日本に限らず、個人の権利を保証した立憲民主主義においては、「愚民政治」が起きるわけで、綺麗ごとは、永田町を去った、細川、小泉、野中、鳩山の十八番ジャンルで良いと云うことだ。現役の政治家は、理念は程々に、ポピュリズムな方向性を目指すのは当然の成り行きなのである。

 昨今の民進党の動きを、部外者として見ていると、岡田・枝野ラインでは駄目だ。“前原・細野体制”或いは“野田・蓮舫体制”でと云う流れが強いようだ。BLOGOS編集部のまとめによると、
≪岡田代表の任期満了に伴い9月15日に投開票が実施される党代表選への立候補に向け、民進党の蓮舫代表代行は検討に入った。所属する野田佳彦前首相のグループを中心に、岡田克也代表を支えた党内主流派との連携も模索するという。  一方で、共産党との共闘路線に批判的な長島昭久元防衛副大臣も、1日、国会内で記者団に対し、代表選出馬に意欲を示している。  また、立候補を求める意見が相次いでいる細野豪志元環境大臣は記者団に対し、みずからの立候補にはこだわらず慎重に判断する考えを述べ、出馬の見送りも検討していることを明らかにした。≫

 つまり主流・蓮舫、反主流・長島が見えてきたが、おそらく、長島引っ込め俺が俺がの、前原が後出しジャンケン登場が見えてくる(笑)。民進党の党の性格を冷静に見つめると、自民党補完勢力と、チョッとだけ化粧直しした既得権益勢力に別れているだけで、既視感的事例を上げれば、自民党と民社党の違いがあるだけで、突きつめて考えると守旧派のカテゴリーに大きく分類される政治勢力である。筆者から見る限り、「大異を横に置いて大同に」と云う精神は大切だが、現状の“自民党と民社党の寄り合い所帯”である、民進党は、性格上野党ではないのかもしれない。

 民進党が野党と認められる条件は、既得権益構造から抜け出す決意をしたときだけだ。問題はアベノミクスのような「GDP重視経済(成長経済)」の愚かさを確認して、根本的に「成熟国家の矜持」を目指す政党になることだ。でなければ、アベノミクス批判を口角泡を飛ばして語ろうと、同じ穴の貉の目糞鼻糞論議であり、小田原評定に限りなく近い。99%の為の政治と云う表現も拙いのだろう。愚民の多くは、自分は1%の側ではないかと錯覚しているか、99%を馬鹿にしている、99%以下の生活者であったりするわけだ。ゆえに、100%の日本国民のための政治、「成長神話からの脱却」と云う「正論」勝負に出るべきだ。この政治姿勢は、永田町の論理からは異端になるのだろうが、先進諸国の「正論」である。

 民進党はさて置いて、“共産、社民、生活”の三党でさえ、この問題がクリアされていない。ただ、この三党の個別の主張を知る限りにおいて、「経済成長による分配ではない。生産と分配の構造改革だ」この点で、異論はなさそうだ。腹を据えて、そう言えるかと云うことだ。真実は、最終的に勝利する。ただ、かなりの長期戦になる。アベノミクスと「一億総活躍社会」で、日銀黒田が保身的にヘリマネ同質の金融政策を打ちだし、超円安を招き、日本社会がハイパーインフレを起こし、ズタボロになった時、有効に作用するだろう。問題は、そこまで、共産党以外生き残っているのか、そこには一抹の不安がる(笑)。

 しかし、民進党も捨てたものではなく、以下のような主張をしている議員(岸本周平衆議院議員)もいるのだから、「脱成長神話政治」に参加する政治家が少ないと云うのは間違いだろう。ただ、永田町政治家らしく、財源に拘っている(笑)。まあ、同議員が財務省出身なので、消費税に拘っているのはやむを得ないが、脱成長依存まで言及で来ているのは評価しておこう。問題は、霞が関文学で、中央集権統治構造に触れないのはフェアネスではない。先ずは、「増税の前にやるべきことがある」この言葉を忘れない政治の軌道を取るべきだ。細々でも、一番筋が良い。

≪ 民進党の行方―脱成長依存の格差是正
 今回の参議院選挙の結果は、民進党に対する国民の支持が依然として少なく、信頼の回復がなされていないことを明確にしました。
 今後、党の理念や政策を改めて練り直し、二大政党政治の一役を担うことのできる政党への再出発を図るべきだと思います。
 険しい道ですが、一歩ずつ進んで行きます。
 私は、慶応大学の井手英策教授の言う「脱成長依存の格差是正」というコンセプトを柱にして、政策を練り直すことを考えています。
 人口が減少し、成熟した経済の下で、いたずらに経済成長を目標にする政治には限界があります。
 成長を否定しているわけではありません。しかし、まずは国民一人一人の幸福を目標にする政治に変えるべきです。
 すべての子どもが、同じように必要な教育や医療を受けることができれば、子ども達の能力が花開き、結果として日本経済の力が強くなります。
 所得制限を付けずに、すべての子どもに教育や医療の現物サービスを提供すること。その財源は、消費税でみんなで薄く広く負担します。
 すべての人が負担し、すべての人が受益する社会です。
 私は、安倍総理の消費税の再延期に対して、反対すべきだったと考えます。
 予定通り、来年4月に10%に引上げますが、その財源5.6兆円は、予定していた低年金対策、子育て支援の他、借金返しに使わずに、幼児教育の無償化や大学授業料の無償化などに使うべきです。
 5%の引上げの内、4%が借金返しでは、国民の負担感のみ高まります。せめて、半分は普遍的な社会保障や教育に使って、受益の実感を国民に持ってもらうべきです。
 そうすれば、さらなる増税へのコンセンサスも作りやすくなります。
 財政の問題は、景気による増収などで解決できるような生優しいものではないのですから、すべての国民が受益者となる普遍的な政策を掲げる以外に解決の道はありません。 
 9月の代表選挙に向けて、政策と理念の再構築を行います。  ≫(BLOGOS>政治家>民進党衆院議員・岸本周平)

by めい (2016-08-04 05:49) 

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