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「反知性主義」をめぐって [政治]

昨日の山形新聞の文化欄は「反知性主義」についてだった。見出しは《倫理が崩壊、思考を停止 背景に弱肉強食の格差社会》とあり、冒頭、《理性的判断や論理的思考より目先の利害を優先し、空気を読んで大勢に迎合する—。そんな人々の振る舞いが論壇で「反知性主義」と呼ばれ、その広がりが懸念されている。子どものいじめから政治家の言動まで、一様な局面で指摘される風潮の実を探った。》と書き出している。


実は「反知性主義」という言葉は、副島さんと佐藤優さんの対談本『崩れゆく世界 生き延びる知恵』2015.6 日本文芸社)で行きあたっていた。


《副島 安倍の横にいる菅義偉内閣官房長官というワルが大変な知恵者のように言われています。かつての野中広務のようです。委員会で野党の議員が鋭いことを質問したら、なんとその答弁で[あんた、そんなこと言っていいのか」とスゴミを利かせました。それで相手が震え出す、という感じです。

 菅義偉は、集団就職で上京した法政大学出で、横浜のニコヨン(注一旦雇い労働者のこと)、沖仲仕あがりです。下からの叩き上げだから、ドスが利いていて根性があります。

 しかし、どうも彼も知性というか知能が足りない。がむしゃらに精いっぱいやっているのでしょうが。

佐藤 なんか、本当に知性を憎んでますからね(笑)。本を読めば読むほど、人間は悪くなるみたいな発想ですから。だから知的なことを言われるほど反発します。「お前、本で勉強したことで、役立ったことなんか何一つねえぞ。ふざけんじゃねえ。こっちは体張っているんだからな」という感じです。

安倍政権はコンビニの前でウンコ座りしている、暴走族みたいな雰囲気ですよ。》(70-71p


《佐藤 ここまで来ると、安倍さんの反知性主義というのは、すごい力になります。難しいことがわからないのですから。わからないほど強いことないですよ。

副島 お金(国家予算)の数字合わせだけは、役人にやらせればいい。

佐藤「輪転機を上手に使いなさい」とお札を刷らせているのでしょう。

副島 もう外務省なんか何の力もないでしょう。それでもやはり、世界中に国家情報員を派遣して、それなりの機能は果たしているのでしょうか。

佐藤 結局、上に気に入られないような情報は上げません。それでは情報を持っていっても意味がありませんから。そうなるとそのうちに、面倒くさい話は知らないほうがいいということになっていきます。

副島 重要な世界情報を下が集めて報告しても、上のほうの需要がないわけですね。本部の本社が機能しない。

佐藤 やはり、上の需要に合わせて供給が生まれます。これぐらい頭の悪い連中を相手にしていると、官僚もやる気をなくすと思います。ちょっとケタが違いますからね。そのうえ、人事にまで、手を突っ込んでくるから怖いですよ。

副島 それでも安倍たちは、アメリカに貢ぐ金のことだけは真剣でしょう。そのワイロで自分の首がつながっているのですからね。》(78-79p

 

阿修羅版で、安倍総理の育ちについて身近に知る人たちなどから探った記事が週刊ポストに連載され、その内容がピックアップされているのを今見てきた。

 

《嘘つきで無責任で頭が悪かったのは幼少時からという関係者の証言を紹介します。》として、

No.2 夏休みの最終日、兄(安倍寛信)は宿題が終わっていないと涙顔になった。だが、晋三は違った。(養育係の久保ウメの証言)「『宿題みんな済んだね?』と聞くと、晋ちゃんは『うん、済んだ』という。

No.3 寝たあとに確かめると、ノートは真っ白。それでも次の日は『行ってきまーす』と元気よく家を出ます。それが安倍晋三でした。たいした度胸だった。」

No.4 (養育係の久保ウメの証言)「 でも、学校からはあと1週間でノートを埋めてきなさいと罰が出る。ノート1冊を埋めるのはたいへん。私がかわりに左手で書いて、疲れるとママに代わった」》

No.8 成蹊大学政治学科に進んだ安倍(晋三)は、真っ赤なアルファロメオで通学し、雀荘に入り浸るようになる。

等々、26項目にわたっている。

 

No.25 (93年衆院選初当選、2002年核武装合憲論をぶってタカ派として売り出す。それに対する筆者野上忠興さんの意見筆者はこの頃から、安倍が岸の言葉や思想を借り、“タカ派のニューリーダー”として意識的に自分を装い始めたと考えている。》とあるが、初当選以来の思想上の指南役のひとりが、私にとっても懐かしい伊藤哲夫日本政策研究センター所長だった。安倍総理の発言にはいつも伊藤さんの影を見るのだが、その思想への姿勢の危うさについては先に書いたことがある。

 

伊藤さんの講演を聴いた最後は、このブログを始めて間もない9年前だった。そのとき、こう書いている。

 

《伊藤所長の話の中で、中国、北朝鮮を批判するに「自由と人権」を持ち出されることに違和を感じて質問した。「もっと別の言葉はないのだろうか」と。伊藤氏も自覚しておられるようで、「しかし、『自由』と『人権』という言葉は国際的には力を持つ」と答えられた。私には、アメリカによる占領下の「ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム」を批判し、その流れでサヨクの持ち出す「人権」に異議を唱えつつ、中国、北朝鮮を「自由と人権」の視点で批判するというダブルスタンダード、結局アメリカの言い分に巻き込まれている今の日本の「保守」の姿が見えてくる。日本本来の保守の立場とは、そうではないはずなのだ。としたら、「日本本来の保守の立場」とは何なのか。「もっと別の言葉」を本気で探したいと思った。

講演の後半で、教育における「情」の面の大切さを強調された。「知」も「意」も「情」の基盤の上にある、と。「情」とは要するに「共感の能力」だと思う。哲学的にはメルロー・ポンティが基礎づけてくれていると私には思えている。》


教育における「情」の面の大切さ》を私なりに「共感の能力」につなげたのだが、伊藤さんはどうだったのだろうか。ここから「反知性主義」へと通底してゆく可能性がほの見える。

 

山形新聞の記事は、《高みから相手をばか呼ばわりするような知性とは何か。気に入らない他者を打ちのめし、おとしめる道具になりさがってはいないか》《多数派や強者に身を寄せ、声なき少数派に冷淡な言論人が目につく》との説を持ち出しつつ、最後を《知性が「強者の道具」と化したとすれば、必要なのは素朴な生活実感に根差し、反権力を掲げて弱者を支える「真の反知性主義」なのかもしれない。》と締めて、何がなんだかわからなくしてしまっているが、一方が「量的知」に走ればそれに対する反発が「反知性」となって出てくるのは当然であり、戦後日本の教育が「量的知」をヒエラルキーとしてきて、その反動として「情」が大きな顔をしだすのも必然なのだろうが、「知性」であれ「反知性」であれ、本来「真実」をめぐってのことでなければ何の意味もないはずなのだ。安倍総理に決定的に欠けているもの、それは「真実を求める心の誠」ではないか。それは経済を至上とする限りどんどん遠のいてゆかざるを得ない。伊藤さんはその危うさをどう感じておられるのだろうか。「真実を求める心の誠」こそが、「生長の家」が原点だったはずの本来伊藤さんたちが求めておられたものであり、その心をみていたからこその伊藤さんたちへの共感だったのにちがいないのだ。もう交わることはないとは思いたくない。


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(山形新聞 27.7.3)


◎反知性主義 

倫理が崩壊、思考を停止 背景に弱肉強食の格差社会


 理性的判断や論理的思考より目先の利害を優先し、空気を読んで大勢に迎合する—。そんな人々の振る舞いが論壇で「反知性主義」と呼ばれ、その広がりが懸念されている。子どものいじめから政治家の言動まで、一様な局面で指摘される風潮の実を探った。

 

憂さ晴らし

 「自ら思考を停止させ、とにかく全体に従おうとする空虚な人間が、保身や憂さ晴らしを目的に弱者を抑圧している」。京大教授の藤井聡さんは近著「〈凡人〉という悪魔』で、現代日本を覆う全体主義の脅威を論じた。「反知性主義」に関する雑誌や書籍た。「反知性主義とされている現象も、全体主義とほぼ同じとみていい」と話す。

 病理の源流は70年前の敗戦にあるという。「義、仁、誠、恥」といった戦前の価値が否定され、むき出しの本音を知性で押さえ込む『建前』という営みが空洞化していく。最後のとりでだった戦前世代が1990年代に現役を引退し、倫理のたがが外れてしまった」

 歯止めを失った欲望が全面展開した結果、少数派をいたぶる「いじめ」が横行、我田引水の改革がブームとなり、成果のためなら手段を選ばない新自由主義が定着したとみる。「正直者がばかをみる世相に逆らうのは難しい。弱肉強食の格差社会が反知性の流れに拍車をかけている」


消費者心理

 「理屈をこねずに結果を出せという物言いが力を持つのは、誰もが最小のコストで最大の便益を得ようとする大衆消費社会の宿命」と言うのは、立教大特任教授の平川克美さんだ。昨今の反知性主義は、損か得か、快か不快かで動く消費者心理の表れでもあると説く。

 その意味で、守旧派との闘いを演出した小泉純一郎元首相、既得権をたたいて支持を得た橋下徹大阪市長は、複雑な問題を単純化し、二者択一を問う明快さが時流に適合したと分析。他方、安倍晋三首相は「自分に近い学者は利用するが、批判する学者は黙殺する。反知性というより知性に無関心で、自説への執着はもはや信仰に近い」

 ただ、集団的自衛権の行使容認をめぐリ変遷する国会答弁をみても、首相の背後に反知性的な「知恵者」の存在を感じると平川さん。「難解な問題を好まない世論の弱点を見抜き、巧妙に批判をかわそうとする思惑が見え隠れする。分かりにくい問題にはそれ相応の意味があると、分かりやすく語る知性が欲しいのだが・・・」と苦笑い。


強者の道具

 一方、反知性主義と名指すこと自体に、知性の変質を見て取る向きもある。大阪府立大教授の酒井隆史さんは「高みから相手をばか呼ばわりするような知性とは何か。気に入らない他者を打ちのめし、おとしめる道具になりさがってはいないか」と鋭く批判する。

 厳しい市場競争の中で目先の勝負に勝ち続けなければならない切迫感からか、歴史的経緯とも社会的背景とも断絶した安易な言説がまことしやかに流布され、物事の本質を見えにくくしていると指摘。多数派や強者に身を寄せ、声なき少数派に冷淡な言論人が目につくと警鐘を鳴らす。

 もっとも大阪都構想が住民投票で否決され、安全保障関連法案に憲法違反の声が高まる中で「潮目が変わりつつある」との期待感も出ている。知性が「強者の道具」と化したとすれば、必要なのは素朴な生活実感に根差し、反権力を掲げて弱者を支える「真の反知性主義」なのかもしれない。


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『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(2015.6 日本文芸社)より     


1章 安倍“暴走”内閣で窮地に立つ日本

安倍政権はまるで「ウンコ座りの暴走族」


副島安倍の横にいる菅義偉内閣官房長官というワルが大変な知恵者のように言われています。かつての野中広務のようです。委員会で野党の議員が鋭いことを質問したら、なんとその答弁で[あんた、そんなこと言っていいのか」とスゴミを利かせました。それで相手が震え出す、という感じです。

 菅義偉は、集団就職で上京した法政大学出で、横浜のニコヨン(注一旦雇い労働者のこと)、沖仲仕あがりです。下からの叩き上げだから、ドスが利いていて根性があります。

 しかし、どうも彼も知性というか知能が足りない。がむしゃらに精いっぱいやっているのでしょうが。

佐藤 なんか、本当に知性を憎んでますからね(笑)。本を読めば読むほど、人間は悪くなるみたいな発想ですから。だから知的なことを言われるほど反発します。「お前、本で勉強したことで、役立ったことなんか何一つねえぞ。ふざけんじゃねえ。こっちは体張っているんだからな」という感じです。

 安倍政権はコンビニの前でウンコ座りしている、暴走族みたいな雰囲気ですよ。

副島 安倍音三と麻生太郎はやはり難しい漢字が読めない。昔、民主党の石井一に「総理。この漢字を読めますか」とコテンパンにやられたとおりです。

 ディスレクシア、難読症といいます。アメリカにもいっぱいいます。ブッシュの息子のほうがそうです。難しい単語が読めなかった。だから勉強ができない。このディスレクシアの人が、どこの国でも10人のうち本当は2、3人いるかもしれません。ものすごい数でいるのですよ。

佐藤 そうすると、ある意味、大衆の代表なのですね。

副島 そうです。だからジョージ・ブッシュは、アメリカ財界人の愛すべき代表でした。

財界人ボンクラ三代目たちと気持ちが通じているわけです。創案者と二代目までは知恵と才覚があって会社を大きくしたけど、ボンクラ三代目さんたちはボーッとしている。「ボクちやんたちバカなの。でも、頑張っているから」という感じです。

佐藤 日本でいえば、JC(日本青年会議所)の雰囲気ですね。

副島 まさしくJCの親分で、いまも全国の人事をすべて握っているのが麻生太郎です。

麻生太郎も立派なディスレクシアですから。マンガの「ゴルゴ13』しか読まない(笑)。

本当に、あれで世の中を勉強したらしいです。

佐藤 そうでしょう。麻生さんは、ナチス憲法があったと信じていますから。ワイマール憲法、形式的にはナチスの時代にもずっと生きていたのですけどね。

副島 そうです。体制上は、ドイツ第三帝国もワイマール憲法のままです。

佐藤 麻生さんの「ナチスの憲法に学べ」発言は、思わずポロッと国家秘密を漏らしたのかもしれません。ヒトラーの憲法顧問だったオットー・ケルロイター(ミュンヘン大学教授)のナチスドイツ憲法論に従って、実定法で矛盾するものを、別にいくつも作っていけば、実質的なナチス憲法ができるということです。

副島 どんどん法律で組み立てていけば、実質的に、憲法改正をしたことになるのですね。

それが解釈改憲ですね。

佐藤 諸外国から見ると、それをやっているように見えるでしょうね。そうすると麻生さ

んというのは、なかなかの戦略家のように、外から見ると見えるわけですよね。


安倍晋三の頭の悪さに官僚もやる気をなくしている


副島 自民党の幹部、親分たちは安倍に抑えつけられて、一人も逆らえない状況になっています。長老たちがいなくなって、自民党の良い部分が残っていません。

佐藤 わかりやすく、公明党政権にでもなればいいのです(笑)。そうすれば、権力の実態がどこまでかが、みんながよくわかるでしょう。

副島 安倍首相は後継ぎを育てる気がない。それぐらいアホなのです。人間を育てられない。どうも稲田朋美が最愛の人で後継ぎみたいですよ。他にいないのです。安倍首相本人が稲田朋美を好きみたいです。

 稲田朋美は米国務次官補のヴィクトリア・ヌーランドの日本におけるカウンターパートです。ヌーランドは大きくはヒラリー派でネオコンです。

 安倍家は、おじいちゃんの岸信介のころから統一教会です。安倍首相の書いた『美しい国」という本のタイトルは、統一教会の初代日本支部長を務めた久保本條己の遺稿集(『美しぃ国日本の使命』)と同じです。中身もそのまま使っている。だから安倍たちは勢力としてはっきりしている。ヴィクトリア・ヌーランドも統一教会(世界基準ではムーニ

ーと言う)です。

 もしヒラリーが、「次は日本はあなたでいいわよ」と稲田を認めたら、どういうことになるでしょうか。こうなったら自民党の温和な長老会議も、大酋長会議もへったくれもありません。すべて蹴倒されます。

佐藤 ここまで来ると、安倍さんの反知性主義というのは、すごい力になります。難しいことがわからないのですから。わからないほど強いことないですよ。

副島 お金(国家予算)の数字合わせだけは、役人にやらせればいい。

佐藤「輪転機を上手に使いなさい」とお札を刷らせているのでしょう。

副島 もう外務省なんか何の力もないでしょう。それでもやはり、世界中に国家情報員を派遣して、それなりの機能は果たしているのでしょうか。

佐藤 結局、上に気に入られないような情報は上げません。それでは情報を持っていっても意味がありませんから。そうなるとそのうちに、面倒くさい話は知らないほうがいいということになっていきます。

副島 重要な世界情報を下が集めて報告しても、上のほうの需要がないわけですね。本部の本社が機能しない。

佐藤 やはり、上の需要に合わせて供給が生まれます。これぐらい頭の悪い連中を相手にしていると、官僚もやる気をなくすと思います。ちょっとケタが違いますからね。そのうえ、人事にまで、手を突っ込んでくるから怖いですよ。

副島 それでも安倍たちは、アメリカに貢ぐ金のことだけは真剣でしょう。そのワイロで自分の首がつながっているのですからね。


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週刊ポスト 20155/226/19号連載『安倍晋三「沈黙の仮面」ー“独裁者”の生い立ちと苦悩ー』より

http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/846.html

投稿者 JPLAW 日時 2015 年 月 03 日 20:39:39: 8Qw.LQgdpBEaI 


No.1 週刊ポスト 20155/226/19号連載『安倍晋三「沈黙の仮面」ー“独裁者”の生い立ちと苦悩ー』野上忠興より

嘘つきで無責任で頭が悪かったのは幼少時からという関係者の証言を紹介します。


以下、括弧なしの記述はほぼ本文通り。「」付きは本文でも「」付き。()付きは投稿者の補足。〈〉付きは投稿者の感想です。No.xは投稿者のつけた段落記号で、特に意味はありません。


No.2 夏休みの最終日、兄(安倍寛信)は宿題が終わっていないと涙顔になった。だが、晋三は違った。(養育係の久保ウメの証言)「『宿題みんな済んだね?』と聞くと、晋ちゃんは『うん、済んだ』という。


No.3 寝たあとに確かめると、ノートは真っ白。それでも次の日は『行ってきまーす』と元気よく家を出ます。それが安倍晋三でした。たいした度胸だった。」


No.4 (養育係の久保ウメの証言)「 でも、学校からはあと1週間でノートを埋めてきなさいと罰が出る。ノート1冊を埋めるのはたいへん。私がかわりに左手で書いて、疲れるとママに代わった」

〈くそだな、シンゾー〉


No.5 (養育係の久保ウメの証言)「夜、晋ちゃんを起こしておしっこをさせるでしょう。そして自分の部屋に寝かせる。私が用足しして戻ってくると、「こっちのほうが温かいや」って私の部屋の布団にもぐり込んでくるの。それが中学生になっても続いた。」

〈ゲッ。いくら母親代わりと行っても他人なのに・・・。〉


No.6 (安倍晋三が高校生の時、父晋太郎が「東大に行け、東大に行け」と頭を分厚い漢和辞典で叩く光景を関係者は目撃している。

〈これ以来、シンゾーは辞書嫌いになり、1回目の総理就任まで辞書を買わなかったわけだ()


No.7 政治家への思いと名門家系の誇りに胸をふくらませ、一方では思うようにならぬ勉学に羞恥とルサンチマンを募らせていた多感な高校生にとって、東大卒で反骨の政治家と称えられた父(安倍寛)を持つ晋太郎の「愛のムチ」は素直に受け入れられるはずもなかった。


No.8 成蹊大学政治学科に進んだ安倍(晋三)は、真っ赤なアルファロメオで通学し、雀荘に入り浸るようになる。

〈まるでヤクザのご子息様ですね、恐れ入りました。小学~高校と東大生の家庭教師をつけられていて、何一つ不自由のない裕福な家庭にいればふつう東大くらい入学できるのでは?〉


No.9 (安倍晋三本人の証言、岸家に養子に出された実の弟、岸信夫について)「祖父(岸信介)は圧倒的に信夫を可愛がっていた。寵愛を一身に受けていた。その前は私だったんだが。滅茶苦茶甘やかされているから少し鍛えてやらなければならないと、結構いじめたりした」


No.10 安倍(晋三)が周囲に「ボク、パパのあとをやるよ」と言い出したのは、その頃だ。

〈自分の祖父への甘えは不問にして、実の弟にはイジメですか・・・。さらに4才年下の弟に対抗心むき出しですか・・・。つくづく懐の狭い人間ですね〉


No.11 (養育係の久保ウメの証言)「晋ちゃんは友達を大勢連れてきて、そのまま泊めることもあるから、お手伝いさんには『ご飯を多めに炊いておくように』と行っていたほどだった」

〈映画監督ごっこをしてシンゾーが友達にあれこれ指図したそうです。嫌われる金持ちのバカ息子の典型ですね〉


No.12 (安倍晋三本人の証言)「高校に入った頃、当時はマスコミも左翼的な空気が支配していて、私の通っていた学校は私立ではあったけれでも、先生はみんな左。政治家は評判の悪い仕事なわけだ。しかも祖父はA級戦犯容疑者だったと批判されている。祖父はそんな悪いんじゃないのにと子供心に思っていて、そうした空気に対する反発があった。


No.13 しかし、それは政治家がうまく国民に説明していないからじゃないか。自分ならもっとうまく説明できるのに、とも思っていた。ちょうど70年安保の頃で、私はクラスで安保の議論をしても誰にも負けなかった」


No.14 〈ツッコミどころ満載とはこのシンゾー君の発言ですね()。まず、その頃も今も(残念ながら)世の中は階級社会であるという認識が全く欠如していますね。階級対立がある以上、右・左はあって当然なんですがそれが死んでもわからないのでしょう、彼には。〉


No.15 〈祖父はそんなに悪くないって? それはあなたの祖父・孫の私的な関係に過ぎないでしょう。どんな悪人でも自分の孫はたいていは可愛がるでしょうね。公私混同の意味もわからないのでしょう、このバカは。〉


No.16 〈自分なら国民にうまく説明できる? (今般の「戦争法案」はうまく説明できているんですかね?理屈としておかしい物はどんなに言葉を弄しても、説得できるはずがないんです。大声で言い負かすだけは得意でしたか?()


No.17 〈安保論議で誰にも負けなかった?フ、フ、フ、・・・。「このキチガイとは話ができない」と思われただけと勘付かないあなたの無神経さには恐れ入ります。〉


No.18 (成蹊大学時代の恩師の証言)「安倍(晋三)君は保守主義を主張している。思想史でも勉強してから言うならまだいいが、大学時代、そんな勉強はしていなかった。ましてや経済、財政、金融などは最初から受け付けなかった。安倍君には、もっと幅広い知識や思想を磨いて、反対派の意見を聞き、議論を戦わせて軌道修正すべきところは修正するという柔軟性を持ってほしいと思っている」


No.19 首相に返り咲いた安倍は旧著に最終章を加筆『新しい国へ』を出した。『美しい国へ』の略歴にあった次の箇所が、そっくり削られていた。<成蹊大学法学部卒業。神戸製鋼所勤務を経て、82年に父・安倍晋太郎の外務大臣の秘書官に>


No.20 この不自然な“校正”に安倍を知る自民党議員も「学歴コンプレックスの裏返しと受け止められかねないのに」と苦笑した。


No.21 (大学時代のゼミの友人の証言)「本当に跡を継ぐ気であれば、もっといろいろな知識を吸収して“将来、日本はこうあるべき”といったモチベーションがあってもよかった。でも当時の安倍くんには、そういうビジョンは感じなかったし、その片鱗を語ることもなかった」


No.22 (大学卒業後、米国留学した件について、安倍晋三本人の証言)「特段、学究心に燃えてということでもなかった。習っていた英会話に多少なりとも磨きをかけられればという程度の気持ちだった」

〈単身米国に行くなんて、動機はともかく度胸があると思うでしょ? 実際は、岸信介・安倍家と親交があった華僑の世話になったそうです。つくづく親の七光りだけのクズです〉


No.23 (米国留学当時の逸話、安倍家関係者の証言)「毎晩のようにかけてくる国際電話代が10万円にもなる月が続いた。さすがに晋太郎さんが『何を甘えているんだ。それなら日本に戻せ!』と声を荒げた」

〈これで安倍晋三は日本に戻ります。南カルフォルニア大学在籍1年3か月でした。遊びに行っただけですね orz 


No.24 (神戸製鋼勤務時代の上司の証言)「彼は課長の私が『やめておけ』という案件を、あきらめないでこっそり商社と進めていた。『このヤロー」と思っていたら翌年に大きなビジネスになるケースが結構あった。」

〈シンゾー君、営業の仕事が得意だったようです。そのまま神戸製鋼に骨を埋めてくれたらどれだけの人が助かったことか( ´Д)=3 


No.25 (93年衆院選初当選、2002年核武装合憲論をぶってタカ派として売り出す。それに対する筆者野上忠興さんの意見)筆者はこの頃から、安倍が岸の言葉や思想を借り、“タカ派のニューリーダー”として意識的に自分を装い始めたと考えている。


No.26〈なるほど。「右翼の軍国主義者」は演技だったのかもしれませんね。米国での演説での発言もそういう視点からなら腑に落ちます。中身はスッカラカンですか、アベシは・・・〉


参考

安保法案答弁でも嘘とヤジ…安倍晋三は小学生時代から嘘つきだったという新証言が…(リテラ) 赤かぶ

http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/738.html

岸信介と真逆…安倍晋三が一切触れない“もう一人の祖父”は反戦政治家だった!(リテラ) 赤かぶ

http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/460.html    

 




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めい

《佐藤優は、「人を殺す思想はホンモノである」と、何処かで書いている。今、それが何処に書いてあったを思いさせないが、私は、佐藤優の思想と生活を考える時、キーワードになる言葉だろうと考える。まさしく、田辺元の哲学は、「人を殺す思想」であったからだ。》

 *   *   *   *   *

佐藤優と田辺元ー反知性主義を脱構築するための哲学。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20150802/1438470875

戦前に活躍した思想家・哲学者に田辺元という人がいた。西田幾多郎が、京都帝国大学の「助教授」として呼び寄せ、西田幾多郎が作り上げた「京大哲学」の伝統を引き継ぐべき後継者にした人物である。戦時中は、大東亜戦争に協力したということで、その責任を感じて京大を辞職し、思想家・哲学者としても沈黙し、軽井沢に隠棲したことで、あまり世間的には知られていないが、忘れてはいけない思想家.・哲学者である。田辺元は、『懺悔道としての哲学』という本もあるが、これは、戦時中の田辺元の言動とも関係する。田辺は、学徒出陣する学生たちに対し、「私は生きる、諸君は死ぬ、死を恐れるな」「天皇のために死ぬことこ学生の使命だ」という趣旨の「励ましの言葉」を述べている。戦場へ向かう京都帝大生の一人ひとりが、田辺の言葉をどううけとったかは、正確には分からないが、真面目に受け取り、「散華」していった学生も少なくないだろう。ある記録によれば、二百数十名の経済学部の学生が、戦後、二十数名になっていたという。当時、助手だった上田泰治京大名誉教授は次のように書いている。

「昭和8年10月、京大楽友会館の一室で小さなパーティーが開かれた。哲学科の学生5,6名が学徒動員で戦地へいく壮行会である。テーブルには田辺先生の奥様の心づくしの白い菊が飾られた。当時副手だった私は小豆を探して大原の里を歩いたが求めることができず、代用品で羊羹めいたものをつくった。食べ物らしいものはまったくなかった。戦地に赴く者はみんな同じ言葉をいった。『我々は往く。往くことに心残りはない。ただこれからは田辺先生のご講義が聴なることだけが残念でたまらない』」
「黙然と聞いておられた先生は言葉をつまらせ、嗚咽しながら 『諸君の言葉は過分です。ご期待に添える様な講義をしてきたとは思えない。まったく相済まないと思います』と目をハンケチでぬぐった。先生の涙を初めて見た。
これより少し前の同年五月に先生は京大の全学生に〈死生〉と題して講演している。このときも悲壮感が漂っていたが、全体としては 『決死の覚悟で国難に向かい、そこに生の意義を発見せよ』、という激励の趣きが勝っていた。それに比べこの日は『済まない』と涙する先生だった。
先生はこのとき、出征していく学生に奨める書物として歎異抄と臨済録をあげられたことを思い出す」
(上田泰治京大名誉教授)

もし「戦争責任」ということを言うとすれば、田辺元にこそ、戦争責任はあると言うべきだろう。田辺元は、そいう意味で、現実や歴史と格闘し、その挙句に敗北し、傷ついた哲学者と言うべきだろう。むろん、私は、田辺元に戦争責任はあるだろうと思うが、思想責任があるとは思わない。小林秀雄と同様に、私は、むしろその現実や歴史との命懸けの闘争と、その思想的一貫性を尊敬する。むしろ、彼の思想の本質と秘密を知りたいと思う。田辺元の中心思想は、西田幾多郎の「場所の哲学」に対して、「種の哲学」と言われる。「種の哲学」とは何か。「種」とは何か。種とは、個人ではなく、種=類ということだろうか。個人は死んでも民族は死なない。故に、個人は死んでも永遠に「種=類」として生きるということだろう。これは東洋思想の「ブラッドチェーン(血の鎖)」にもつながる思想のようにも見える。いずれにしろ、戦場へ向かう学生たちは、「死」を覚悟しなければならなかった。出陣学徒たちは、「死の合理化」が必要だった。田辺元の「種の哲学」は、「死の合理化」の哲学となったのかもしれない。さて、その田辺元に、佐藤優も、しばしば言及している。何故か。佐藤優と田辺元。そこに、何があるのか?佐藤優が、ベストセラー作家として大量生産、大量消費を繰り返しているにもかかわらず、その才能が簡単に「消費=消耗」され、「劣化=枯渇」しない理由は、ここらあたりにあるのか?佐藤優には、情勢論的、ジャーナリスト的才能と同時に、ジャーナリストが決して持たない「原理的思考」、あるいは、私が言うところの「存在論的思考」がある。それは、戦後の社会科学優位の時代に無視され続けている「哲学的思考」と言ってもいい。おそらく佐藤優が、極限状況を生きた哲学者・田辺元に注目するのも、そこに理由があるのだろう。田辺元の戦時中の講義を聞いたという森嶋通夫は、「以後、絶対に『哲学』や『哲学者』を信用しない」と誓ったというが、多くの日本人の正直な感想だろう。しかし、そこに戦後思想の弱点があることも明らかである。(続く)

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佐藤優と田辺元(6)ー人を殺す思想、あるいは思想の「受肉」について。佐藤優の「廣松渉論」(『共産主義を読みとくーいまこそ廣松渉を読み直す「エンゲルス論」ノート』を、いま、読んでいるが、そこで佐藤優は、思想の「受肉」という問題を提起している。「思想の受肉」とは何か?
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20150808/1438967641

佐藤優は、廣松渉の魅力について書いている。
なぜ、広松を二一世紀初頭のいま、日本というこの場で、正面から取りあげることが重要なのであろうか。筆者の考えでは、広松が思想のもつ意味を心底理解していた哲学者だからである。
田辺は、〈具体的にいへば歴史に於て個人が国家を通して人類的な立場に永遠なるものを建設すべく身を捧げる事が生死を越える事である。自ら進んで自由に死ぬ事によつて死を超克する事の外に、死を越える道は考へられない。〉(田辺元『歴史的現実』)と強調した。学徒出陣や特攻隊員は『歴史的現実』を読んで、自らの死によって悠久の大義に生きることを納得したという。一九四五年三月、田辺は京都帝大を退官し、七月に群馬県北軽井沢に転居ホンモノする。
その後、この地をほぼ動かずに、半ば隠遁したような生活を行っていた。この生活には、戦時協力に対する自己批判としての意味があったのだろう。》(佐藤優『知性とは何か』)
廣松渉にとって、哲学とは「知を愛好する」ことにとどまらず、生き死にの原理となる思想であった。この点が廣松渉の限りない魅力なのだ。
(佐藤優)
佐藤優は、「人を殺す思想はホンモノである」と、何処かで書いている。今、それが何処に書いてあったを思いさせないが、私は、佐藤優の思想と生活を考える時、キーワードになる言葉だろうと考える。まさしく、田辺元の哲学は、「人を殺す思想」であったからだ。佐藤優が、田辺元に興味を持った理由が分かる。同じことが廣松渉の場合にも言えるように見える。廣松渉は、哲学を、「知を愛好する」ようなレベルでは考えていない。廣松渉が目指したのは「革命」である。つまり、「革命を目指す実践活動としての哲学」である。廣松渉の前には、リンチ殺人や内ゲバ殺人を目にして革命運動から逃げ出す多くの青年たちがいた。廣松渉は、リンチ殺人や内ゲバ殺人を前にしても、逃げるわけにはいかなかった。廣松渉の目的は、あくまでも「革命」であった。佐藤優は、そこに注目する。廣松渉のマルクス主義研究は「疎外論から物象化論へ」として体系化されている。しかし、佐藤優は、その廣松渉の「物象化論」には、思想的には反対の立場に立つと言う。それにもかかわらず、廣松渉とその哲学にこだわるのは、廣松渉の哲学が、革命実践の哲学であるからだ、と言っているように見える。言い換えれば、廣松渉の革命哲学も、「人を殺す思想」である。そこで、危険なものを感じ取り、そこから逃げるか、それとも逆に接近していくか。佐藤優は、廣松渉の哲学に接近していくのだ。逃げたのが、廣松渉の弟子で東大教授の熊野純彦だった。だから、佐藤優の「廣松渉論」は、廣松渉と熊野純彦の「別れ」の挿話から始まっている。
熊野が披露する<その日、廣松は、私のすがたをさがしていたという。「クマノはきっと来てくれる」と周囲に語っていたよしである>という部分からは、廣松の哀しみが滲み出ている。
(佐藤優『廣松渉論』)

by めい (2015-08-09 22:25) 

めい

飯山一郎「放知技」
327 名前:イミフ 2015/08/09 (Sun) 0:33:53
《毒蛇山荘日記に山形明郷先生がコメント寄せられています。真っ暗闇の中に一縷の光をみる思いです。》

哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
 ↓
田辺元
〈具体的にいへば歴史に於て個人が国家を通して人類的な立場に永遠なるものを建設すべく身を捧げる事が生死を越える事である。自ら進んで自由に死ぬ事によつて死を超克する事の外に、死を越える道は考へられない。〉
 ↓
近藤洋逸
https://ja.wikipedia.org/wiki/近藤洋逸
《一読、哲学の香りがして沈丁花に酔ったような気分になった。》(松岡)
懐かしい。講義の内容の記憶は何もないが、温顔が熊野先生と重なった。哲学専攻の同期生に交じって倉敷のお宅にうかがったことがある。
 ↓
松岡正剛
http://1000ya.isis.ne.jp/1019.html
 ↓
田辺元・野上弥生子往復書簡
http://www.amazon.co.jp/田辺元・野上弥生子往復書簡-田辺-元/dp/4000237519
《「こんな愛人同士といふものがかつて日本に存在したであらうか」と日記に誌した時、大作『迷路』の完結に腐心する作家野上弥生子は六八歳、同年の哲学者田辺元は、京大退官後に隠棲した北軽井沢の地で、『死の哲学』の構築に骨身を削っていた。老年の思索と創作を支えたみずみずしい愛と友情。》!
早速注文。野上弥生子は長谷川三千子先生のお祖母さん。

by めい (2015-08-09 23:14) 

めい

伊藤哲夫氏が安倍首相の指南役であることに言及の記事です。
「何を今さら」の内容ですが、ネットレベルでもようやくわかってきた様子です。
言っておきますが、みんないい人ばかりです。

   *   *   *   *   *

中秋節が照らし出した日本会議<本澤二郎の「日本の風景」(2129) <安倍支援のカルト・宗教右翼人脈判明>
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/812.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 9 月 28 日 19:42:53: EaaOcpw/cGfrA
    

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52116495.html
2015年09月28日 「ジャーナリスト同盟」通信

<安倍支援のカルト・宗教右翼人脈判明>

 9月27日は旧暦8月15日、中秋節である。丸い月餅は家族団らん・家族円満を意味する。甘いアンは幸せの象徴だ。訪米中の習近平からは、北京の茶の間に明るいニュースが飛び込んで、人々の心を明るくさせていた。そこに偶然、インターネットに、さしずめ「月光仮面」が現れたらしく、筆者に日本の極右・秘密結社で知られる「日本会議」の正体を暴いてくれた。安倍支援の黒幕は、なんのことはない、カルトの宗教右翼だった。「ヤフーニュース」が極右を暴く貴重な記事を載せていた。安倍の黒幕たちの存在を、読売産経は決して報道しないため、筆者なりの分析をしながら紹介したい。中秋の名月に乾杯である。

<生長の家と神社本庁が主体の日本会議>

 「谷口雅春の生長の家」をご存知の日本人は少ないだろう。本人は死んでいるが、彼を信じ込んでいる信者が、日本会議の主役であることが判明した。生長の家と靖国の神社本庁が結びついて、いまの不気味な日本会議が存在、安倍と自民党をコントロールしている。これ以外には石原慎太郎の霊友会など右翼教団もまとわりついているが、人脈上は生長の家が主体であることが明らかだ。谷口は、極右・天皇主義のカルト宗教で知られる「生長の家」の教祖である。
 靖国参拝を使命と信じる安倍である。平和憲法破壊に狂奔する安倍の極右政治は、すべて日本会議のそれである。そこから「日本は天皇中心の神の国」という時代がかった主張が飛び出してくる。

 民主も人権も形骸化する日本、暴力的国会運営が貫かれる日本国会、女性の尊厳が軽視されるやくざ社会、戦争法が実現した日本が見えてくる。

<村上正邦・玉置和夫・谷口雅春・中曽根康弘の不気味な極右人脈>

 筆者が現役の政治記者のころ、極右の玉置和夫が国会の裏手のパレロワイヤルM内に広い事務所を構えていた。中央の金庫が玉置の政治力を誇示していたらしい。「らしい」とは、当時、玉置の複数秘書から聞いた話だからだ。
 金庫は、常時官邸の金庫のように100万円、200万円の札束が高く積まれていた。そう、玉置は宗教政治研究会を立ち上げて、金と票で右翼的な教団を主体にして、議員の取り込みと改憲軍拡の右翼活動に専念していた。

 政界では玉置が谷口の一の子分だった。村上正邦は今でこそ日本会議のボスだが、当時は玉置の、吹けば飛ぶような一介の秘書に過ぎなかった。宗教政治研究会の本体は、むろんのこと生長の家である。玉置はそこの信者議員であった。むろん、村上も、そして最近になって、突然自民党に復党した平沼赳夫も、である。

 興味深いことに、創価学会からいずれも「邪教」のレッテルを貼られていた教団ばかりである。いま双方は肩を並べて、戦争法実現に突っ走て成果を上げた。残るは本丸・平和憲法の破壊が目の前に迫る。平和を愛する日本国民の、まさに正念場である。戦争法によって、アジアの平和と安定の基礎が激しく揺れている。

 ところで、政治屋として最初に宗教団体の金と票に目を付けた人物が、筆者のいう平成の妖怪・中曽根康弘である。岸信介は統一教会と結びついている。極右は宗教利用に長けているが、彼は多くの教団のボスとひそかに会見、交流を結んできた。
 たとえば、彼は東京の多摩地方に「日の出山荘」を所有、そこにレーガン米大統領を呼んだことがある。筆者も現場に行った一人である。いろりの周囲に積み重ねられた座布団を指して「これは池田大作さんの贈り物だよ」とさりげなく口走ったものだ。

 政治と宗教?政治屋は宗教を利用する、宗教家は政治権力を利用する、これは歴史の示すところであろう。
 中曽根は谷口とも親しかったはずだ。中曽根内閣のときに、玉置は初めて入閣している。谷口の口添えがあったと思われる。

<平成の妖怪が救い上げた日本会議のドン>

 愚かすぎる安倍晋三を浮上させた人物は小泉純一郎である。小泉の背後に日本会議が控えていた。そうして安倍は、官房長官・自民党幹事長に就任、小泉の後継者になることが出来た。二人の共通項は靖国参拝だった。
 小泉を靖国へと突き動かした勢力も日本会議だった。いまでは日本会議のメンバーにならないと、大臣になれなくなっている異様な官邸である。
 「村上は玉置を裏切って政界に出てきた人物」と見られているが、そんなはぐれガラスのような村上を引き上げた人物が、ほかならぬ中曽根である。獄中生活を強いられても中曽根に食らいついた村上を、古い政治記者はみな知っている。
 村上の事務所は、現在パレロワイヤルだ。玉置のあとを継承したかにみえる。事務所の正面に神棚と谷口の書いた字を額に入れて飾っている、ということが、今回のネット情報で確認できた。

<安倍の指南役は村上の子分だった!>

 ネット上の見事な取材記事によると、安倍の政治指南役が生長の家出身の伊藤某という。安倍と同世代なのだろう。谷口かぶれの人物が、安倍路線に決定的な役割を果たしてきたというのだ。
 そして一段高いところから、80代になった村上が「監視している」という極右・日本会議の単純すぎる構図が、中秋の名月に照らし出されて、くっきりと見えてくるではないか。天皇主義・靖国主義でもって憲法破壊、軍国主義復活を目的とする極右集団は、どうやら政界から地方議会、そして民間の極右学者を組織化して、ついには財閥・財界とも深く結びついている。

<財閥と日本会議の一体化と公明党創価学会支援で戦争法実現>

 古来、中国では為政者に対して「礼義廉恥」の統治原理を求めている。国家の基本である。これを欠くと国が亡びる、と説いている。正義・廉潔・恥のない為政者によって、滅亡するというが、いまの安倍・自公内閣の姿をそのまま反映しているだろう。

 侵略・植民地支配への直接的な言及を回避した安倍・70年談話と戦争法実現を、世界は「おかしい」と分析、非難を強めている。そんな人物の国連総会での演説に、価値などあろうはずがない。
 腐敗と不正と過去を正当化する安倍・自公内閣は、礼・義・廉・恥という国家のあるべき基本を喪失している。日本会議にはこれが全くない。同じく財閥も同様である。もはや忠君愛国で日本を動かせる時代ではない。

<哀れ!谷口理念に屈した池田理念>

 暴利にめざとい財閥と極右の結びつきが、戦前の日本へと回帰させて、21世紀の日本を国際的に孤立させている。財閥が、電通という広告会社を使って、新聞テレビから言論の自由を奪い、権力批判を封じ込めている日本が、果たしていつまで続くのであろうか。
 谷口主義によって形成された日本会議が暴走する日本、その配下となって自民党を支援する公明党創価学会という異様な政治構造を、来年の参院選で民衆が容認・支持することはない。この悪しき構造の最大の功労者が、太田と山口・北側・井上ら公明党幹部だ。これをとことん支援する公明党員と創価学会員なのだろうか。
 「右翼の街宣車が姿を消した信濃町」のツケは、途方もなく大きい。
 2015年9月27日の中秋節は、日本会議の正体を暴いてくれている。

2015年9月28日記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員)

by めい (2015-09-29 05:35) 

めい

妻だからこそ知っている安倍晋三の本質!

   *   *   *   *   *

昭恵夫人が安倍批判記事の取材に応じ首相の危険な本質を暴露!「主人は映画の主人公をイメージして総理を演じている」(リテラ)
http://www.asyura2.com/16/senkyo204/msg/385.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 12 日 22:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU

昭恵夫人が安倍批判記事の取材に応じ首相の危険な本質を暴露!「主人は映画の主人公をイメージして総理を演じている」
http://lite-ra.com/2016/04/post-2154.html
2016.04.12. 昭恵夫人が安倍首相の危険な本質を暴露  リテラ

「戦争をするときには、私を殺せ」

 安倍首相に対してこんな激しい抵抗の言葉を口にしたのは、安保反対を叫ぶデモ隊でもなければ、安倍政権に危機を抱くジャーナリストでもない。安倍首相の妻であるアッキーこと昭恵夫人だ。

 これまで“家庭内野党”として原発、安保法制、米軍基地問題など安倍首相とは真逆の政治信条を表明してきた昭恵夫人だが、「AERA」(朝日新聞出版)4月11日号のインタビューで、こんな言葉を安倍首相に投げかけたことを告白した。

 インタビューをしたのは、ジャーナリストの青木理。青木は今、同誌で安倍首相の祖父や父親の足跡を辿った「安倍家三代 世襲の果てに」というルポを連載しているが、その第3部のスタートにあたり安倍首相の妻・昭恵夫人に話を聞いたということのようだ。

 青木といえば、今、テレビに出演しているコメンテーターの中では、もっとも安倍政権に批判的といってもいいリベラルなスタンスのジャーナリスト。つい先日も、高市早苗総務相の“電波停止”発言を受け、田原総一朗らと抗議の会見を行ったばかりだ。

 そんな青木を前にしたからか、昭恵夫人の夫に対する評価はこれまで以上に過激なものだった。

 例えば反対意見には耳を貸さず、国会でもキレることが度々指摘される安倍首相だが、家庭内でも同じらしい。

「(夫に)政策などについて質問をすると、主人は『それはそういうものなんだ』と説明するので、私は『そうは言っても』とか、『みんながそうとは限らない』と思ってしまう。主人は『多くの意見をちゃんと聞いている』と思っているようですが、私はそうは思っていません」

 多くの人の意見を安倍首相に伝えたい。女性や子どもが懸命に声を発していることに耳を傾けて欲しい。昭恵夫人はそう願っているというが、その努力は夫にはなかなか届かないようだ。

 また、昭恵夫人は、このインタビューの中で、安倍首相が戦争を起こす危険性についても明言していた。先日、福島県双葉郡の高校に訪れた際、昭恵夫人は生徒から「戦争だけはしないでください、と安倍首相に伝えてください」と言われたことに触れて、ある程度の防衛力は必要だとしながらもこう言い切ったのだ。

「生徒さんたちに『この総理大臣は戦争をしようとしている』と思われてしまうこと自体は良くないことかもしれません」

 昭恵夫人は、友人や知り合いからも安倍首相の戦争政策について「なんとかならないのか」と言われるという。そして飛び出したのが冒頭の「私を殺せ」発言だった。

「私は私ができることをしていく。どうしたら平和を構築していけるのかって、私なりに考えて、私ができることを一歩ずつ進めていきたいと思っています。
 ただ、主人には『戦争をするときには、私を殺せ』って言ってあるんです(笑)。戦争になったら、私はいない、みたいな」

 もっとも身近にいる妻がこんな発言までするというのは、安倍首相が打ち出す政策が、いかに人々に危機感を抱かせているかの証左といえよう。

 さらに、不気味に感じたのは、安倍首相を駆り立てている原動力の正体が昭恵夫人の口から語られたことだ。

 それは、“主人は家庭では真面目でおとなしくて優しい”と言う昭恵夫人に、聞き手である青木が「国会論戦などで見せる攻撃的な顔。このギャップがどうしても埋まりません。内と外で見せる姿の乖離と言うか二面性というか」と突っ込んだ際のことだ。

 昭恵夫人は、その二面性を認めた上でこんな話をしている。

「主人は、政治家にならなければ、映画監督になりたかったという人なんです。映像のなかの主人公をイメージして、自分だったらこうするっていうのを、いつも考えているんです。だから私は、主人は安倍晋三という日本国の総理大臣をある意味演じているところがあるなと思います」

 これが事実なら、安倍首相は国民の生命や生活がかかっている日本の現実をまるで映画のようにとらえ、「勇ましい主人公」を演じるために政治を行っているということではないか。そして、安保法制を強行し、今、憲法改正にひた走っているのも、ヒロイックな自己陶酔によるものということだろう。

 妻だからこそ知っている安倍晋三の本質。日本の総理大臣はもしかしたら、我々が考えているよりも何倍も危険な人物なのかもしれない。

(伊勢崎馨)

by めい (2016-04-13 06:36) 

めい

『日本会議の研究』が届きました。伊藤哲夫さんへの詳しい言及もあります。読み終えたらあらためて書きますが、日本会議の田久保忠衛会長の見解があったのでメモしておきます。田久保さんの見解はそれはそれで当然の見解です。何の言い繕いもないし、何の異和もありません。菅野完氏の視点がどんなところにあったのか、ぱらぱら読み始めたところですが、その辺をしっかり読み取ろうと思います。

   *   *   *   *   *

話題の「日本会議」はどんな団体なのか? 会長を直撃(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/16/senkyo206/msg/525.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 23 日 16:15:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU       

話題の「日本会議」はどんな団体なのか? 会長を直撃
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160523-00000020-pseven-soci
週刊ポスト2016年6月3日号


 決して知名度が高いとはいえない著者が、あまり広く知られていない団体を取り扱った本が大ベストセラーになっている。『日本会議の研究』(菅野完・著/扶桑社新書)──。“研究対象”となった日本会議は安倍政権と密接な関係が指摘される一方、その規模や資金力、目的などの全貌は謎に包まれている団体だ。

 様々な関係者に話を聞いても具体的な全体像はなかなか見えてこず、この組織の断片的な部分しかわからないように思える。核心については、やはり中枢幹部に聞くしかない。日本会議会長で杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏が取材に応じた。一問一答で掲載する。

──日本会議とはどのような活動をする団体ですか。

「我々の一つの大きな目的は憲法改正にあります。日本(の報道・言論)は米大統領候補のトランプ氏について悪口に終始していて、なぜ(在日米軍撤退を主張する)彼が米国民に支持されているかの背景が伝えられていない。日本や韓国をなぜ米兵が守らなければならないのかと、米国民も感じ始めているのです。

(米国に守ってもらうのでなく)日本が自国を防衛するという視点に立つとき、障害となるのが憲法9条です。だからよりよい憲法を自分たちで作ろうというのが大きな目的です。我々は安倍政権の提灯持ちではなく、我々の目的を達成するために、(改憲に前向きな)安倍政権の今を好機と捉えて、講演、啓発活動などを大々的に展開しているのです」

──『日本会議の研究』は読まれましたか。

「読みました。日本会議の研究と銘打っていますが、日本会議のルーツのひとつである生長の家(※注)批判を展開している書物のように感じました。日本会議の創生期には確かに生長の家の創始者である谷口雅春氏らの主張と日本会議の主張が響きあう部分も多く、椛島君や学生運動をやっていた世代の人々が参加しました。

 しかし、日本会議が生長の家に牛耳られているとか、生長の家の陰謀だとか、まったくの的外れです。日本会議には神道政治連盟や国民文化研究会など多岐にわたる宗教団体が参加していて、どこかに“黒幕”がいるというようなものではありません」

【※注/故・谷口雅春氏が1940年に創設した宗教団体。1964年から憲法改正など保守的な主張を掲げて政治活動を展開していた。1980年代前半を境にそうした政治活動を停止した】

──改憲を目指す一方で、政治団体として届け出をしていない。理由があるのか。

「え、そういう登録をしていないのですか。そこは事務局に確認してほしい」(日本会議広報部によれば「任意団体であり、国民運動団体である。それ以上のことはお答えできない」)

──活動費は誰が支出しているのか。

「会員費によるものだと思います」

〈日本会議のホームページによれば、支払う会費によって会員として受けられる特典が異なる。年会費3800円の「支援会員」は機関誌を毎月受け取れるのみ。その他5つの種別があり、最高額の10万円を払えば、会員証(ゴールドメンバーズカード)、会員バッジ、関連書籍、DVD、カレンダーにメールマガジンが付く。また、日本会議の広報部によれば他に団体・法人協賛金、機関誌広告料、会員からの協賛金があるという〉

──政権に影響力があると指摘されている。

「自民党、あるいは安倍政権と日本会議との関係は世間の人が見るほど密接なものではありません。つくる国民の会の『憲法改正1000万人署名活動』を自民党が支えてくれているわけでもない。自民党の中にも衛藤晟一氏のように熱心な議員もいるが、必ずしも自民党のオールジェネレーションが支持しているわけではない。日本会議は政権に対して政策提言してはいるが、影響力はそれほどのものではありません」(日本会議広報部は「第二次安倍政権発足以降、政府に政策提言はしていない」)

 こうした証言について、『日本会議の研究』の著者である菅野完氏はいう。

「日本会議の活動は善意の活動で、その中で田久保忠衛先生や長谷川三千子先生は改憲や日本文化を守るといった“目標”レベルで賛同して、参加されていると思う。しかし、冷静に見て、日本会議の主張に政権がなびいているのは否定しがたい。

 それなのにそう見せないのは、全体をコントロールするトップや事務方の有能さにある。椛島事務総長ら生長の家出身の事務方幹部が取材に答えないのは、そこに本丸があるからということでしょう」

 この不思議な組織は、これからどこへ向かうのか。

by めい (2016-05-24 05:30) 

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