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安西正鷹『お金の秘密』を読む(まとめ) お金と時間の問題から現代われわれの実存的課題に迫る良書 [30年後]

国際金融資本がひた隠しに隠す お金の秘密』、(1)から(6)と長くなってしまったので、Amazonレビューへの投稿を頭に置きつつまとめてみました。

 

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「お金とは何なのか」、このことが読み終えて見事に腑に落ちている。現代人はすっかり馴らされてしまっているのだが、「お金」にまつわりつく様々な「いかがわしさ」に気づかされる。


日本でお金としての基本機能を有する最古のお金は、和同開珎に先立つ「無文銀銭(むもんぎんせん)」であった。銀の塊を細かく分割したもので、価値を記した文言のない秤量貨幣である。この段階では、実質価値と名目価値の乖離はほとんどなく、したがって国家の統制とは関わりなく流通する。次に登場する和同開珎は当初は「銀銭」だった。ところがわずか3ヶ月で和同開珎は「銅」銭となる。「無文銀銭→和同開珎(銀銭)→和同開珎(銅銭)」の変遷において、無文銀銭の実質価値(重量)を1とすれば和同開珎(銀銭)の実質価値(重量)は1/21/3、さらに銅の価値は銀の1/50なので、和同開珎(銅銭)は
実質価値において無文銀銭の
1/1001/150となっている。にもかかわらず、国家の統制によってその名目価値は等しいとされる。三段階をふむプロセスは、国家が民を「お金のいかがわしさ」に馴れさせるためのプロセスだったのである。国家はこのプロセスを通して、和同開珎(銀銭)の段階では23倍、和同開珎(銅銭)の段階では100150倍のシニョレッジ(通貨発行益)を獲得できたことになる。さらに現在の1万円札はといえば、ほぼ1/500であるが、だれもそのことを問題にすることはない。さらにさらにお金の仕組みのいかがわしさは「信用創造」において極まる。銀行から借金して通帳に書き込まれる数字には原価も何もない。しかしその数字が記入されるやいなや、その対価として、その数字に利息を加えて「稼ぎ」によって小さくしてゆかねばならない義務が生ずる。こうして国も企業も個人もこの幻に過ぎない数字に追いまくられた日々を強いられる世の中になってしまっている。

 

この本の内容に厚みがあるのは、時間泥棒の「灰色の男たち」と戦うファンタジー『モモ』を手がかりにお金と時間がリンクして、誰しも思い当たる現代われわれの実存問題にまで踏み込んでいることによる。


「時は金なり」、この言葉の起源は古代ギリシアにまで遡るが、フランクリン登場以前は、「お金が大事と思うように、時間もムダにしてはいけないんだよ」という比喩的な関係であって、そこでは「時間はお金より貴い」という思想を内包していた。《人は全財産を失った場合、それを努力で再生できるかもしれない。だが、過ぎ去った時は永遠に取り戻せない・・・。》207p)ところがフランクリンの「時は金なり」は「時=金」である。このことを著者は「人類の思想史に破壊的で不幸な一大転換をもたらした」(206p)と言う。どういうことか。「灰色の男たち」は、お金が蓄積されると同じように、時間も蓄積されると説いてまわる。しかしいったい、そうして貯め込まれた時間とは何なのか。過ぎ去るはずの時間が過ぎ去らないないでどこかに在る。とすると、「今在る」自分は何なのか。そこに見えてくるのは、実存感覚の喪失、そして現代人を覆う漠たる不安。《現実世界の「灰色の男たち」は時間とお金の性格を歪めて不安と恐怖を大いにかき立てる。社会進化論は、「進めば進むほど(—働けば働くほど)、進歩(—生活向上)する」と耳元でささやく。競争社会は、他者との不断の対立と闘争で勝利し続けなければ生き残れない、休息は敗北だ、と恫喝する。/こうして人々は心にさざめき消えることのない焦燥感に駆られ、少しでも長く働き、少しでも多くのお金を獲得しようと齷齪せずにはいられなくなるのである。》210p

 

「今」の喪失は、自己の拠って立つ場が見えなくなることだ。今ある場所はいつも「不十分」でしかない。ほんとうの場所は別なところに在る。いつもいつもせき立てられるようにして毎日が過ぎてゆく。一方、お金は本来、暮らすに間に合えばいいはずだった。「暮らす」とは人と人とがつながって生きてゆくことだ。人と人とがつながっていれば、お金はなくてもそこそこ生きてゆける。人はずうっとそうやって生きてきた。それが狂うようになったのは、お金が利息を生みだすようになってからだ。それからお金は、貯め込むことで利益を生みだすようになった。そうして人が本来生きるには何の関わりもなかった金融業が生れ、それに支配されるようになったのが今の世の中だ。

 

「お金をムダにするな」 なぜ? 「ムダにせず貯めなさい」

「時間をムダにするな」 なぜ? 「いつかの時に備えなさい」

 「時は金なり」の格言の指し示すところは、「”今を生きる”ことを二の次、三の次にしなさい」ということか。その行き着いたところについての著者の警告が切実に迫る。

《「時間の脅迫」の観念とその裏に潜む利子蓄積の圧力。その正体が分かっていない親に急かされる子供は、効率的かつ合理的に生きることが正しいと思い込み、自覚のないままに貧しい一生を送るのである。》238p



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めい

《富が余剰を許容するバックグラウンドは、もはやケインズの時代とは相容れない。トマ・ピケティにせよ本家のマルクスにせよ、資本を語りたがる人間は、なぜ信用創造の初っ端に目を向けないのであろうか。資本主義に於ける富の発端は、金貸しが紙切れに書いた偽りの数字である。》
《流動性と称する「金の流れ」さえ確保すれば、負債なんぞ何れだけ嵩んでも経済危機など生じる理由がない。》
《著者が期待する「債務の積み上げで生じる経済危機」は、膨大な資金を供給する量的緩和によって、巧妙に回避されている。》

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25 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 容赦なき富の余剰, 2015/3/19
投稿者 Coniglio
レビュー対象商品: 余剰の時代 (ベスト新書) (新書)

「究極の余剰は人間である」と言う事実を裏付けるために、著者が記述した社会に対する現状認識や日本の若い世代が直面する問題点は、真に正鵠を射た冷静な分析である。しかし、余剰を語る本の冒頭で繰り出される、余剰な知識の羅列には辟易した。カビ臭い18世紀の古典思想はさておき、今どきケインズの説く経済理論で将来展望が出来ると、著者は本気で考えているのだろうか。日本のバブル経済が吹っ飛んだ頃ならいざ知らず、インターネットが普及し、電脳の容量や処理速度が飛躍的に向上した21世紀のご時勢で、余剰な富が累積される仕組みは、ケインズが並べた御託の範疇を大幅に逸脱している。6京円と言う想像を絶する規模まで金融を膨れ上がらせた要因のデリバティブに至っては、証券会社同士の相対取引である故に、自由競争が許される「市場」が存在しない。ケインズ主義の良識が介入する余地など、何処に有ると言うのだ。富が余剰を許容するバックグラウンドは、もはやケインズの時代とは相容れない。トマ・ピケティにせよ本家のマルクスにせよ、資本を語りたがる人間は、なぜ信用創造の初っ端に目を向けないのであろうか。資本主義に於ける富の発端は、金貸しが紙切れに書いた偽りの数字である。それを「この程度なら大丈夫」と開き直るのが、即ち信用創造の実態だ。そもそもが「いんちき」なのだから、大丈夫な程度の判断も、世相や経済規模や文明の熟成度で如何様にも変化する。現在は高度な電脳技術の恩恵で、上限に歯止めの掛からない環境が構築されてしまった。流動性と称する「金の流れ」さえ確保すれば、負債なんぞ何れだけ嵩んでも経済危機など生じる理由がない。電脳のデータは数字の羅列だから、いくら積み上げようと漏れも溢れもしないのだ。トリクルダウンなど夢のまた夢である。そこで取り残された貧者を「余剰の人間」と呼ぶのは余りにも悲しい。哀しいが、著者が貧者に向けて切々と人生の方便を語る姿勢には、正直なところ心を動かされた。そうは言うものの、どれ程の若者が著者の人生訓を素直に聞き入れるのか、蓋然性の期待値は余りにも低かろう。蛇足だが、著者が期待する「債務の積み上げで生じる経済危機」は、膨大な資金を供給する量的緩和によって、巧妙に回避されている。投入された常軌を逸する額の資金に恐れをなし、愚鈍な評論家はいらぬ危機を煽るのだが、放出された現金が順当に不胎化されている限り、ハイパーインフレが生じるリスクは微塵もない。第一次大戦後のドイツや敗戦直後の日本を凄まじいインフレが襲ったのは、経済政策を知らぬ無能な軍人が、退蔵されていた紙幣を無秩序にバラ巻いた報いなのだ。破綻したドイツはレンテンマルクと称する土地を担保にした期間限定の不換紙幣を発行して乗り切り、日本は護送船団方式と呼ばれる保護主義を貫いた戦時経済を敢行し、空前の高度成長を演出した。現状、積み上がる「余剰な負債」に押し潰されそうな世界経済は、債務の返済を諦め、利払いも含めた一切の償還を延期することで、更なる流動性を得る道が開ける。延期の理想的な期限は100年間だが、20年で随時更新のシステムでも良い。三回も繰り延べすれば、昔の借金など誰も覚えていまい。馬鹿な話と笑うのも勝手だが、今現在でもギリシャどころかアメリカまで、償還延期の方便で生き長らえている。償還を延期した後は「第二市場」と銘打って、ゼロスタートの流動性確保をやり直せば、参加した総員でハッピーな信用創造を再構築できるのだ。現に中国とロシアが手を取り合ってIMFに替る国際基金の設立を画策し、イギリスは早々と参加の意思を表じた。経済破綻でドラスティックな社会変革が起らぬ中、弾き出された貧者は、果たして余剰な存在なのであろうか。生活程度を下げられた普通の人々を「余剰」と判断するのは、頭の良い人間の悪い癖である。 以上の見解から、本書の評価は最低の星一つとさせて頂いた。

by めい (2015-04-02 07:10) 

めい

銀行のいかがわしさについて、EUの議会でイギリスの議員が堂々と議論しています。http://chilledvodka.blog.fc2.com/blog-entry-340.html

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銀行業システム(フラクショナル・リザーヴ銀行システム)全体が詐欺

Why the whole banking system is a scam - Godfrey Bloom MEP
何故、銀行業システムの全体が詐欺なのか - ゴッドフロイ・ブルーム(英国EU 議員)

書き出し&和訳

European Parliament
Strasbourg, 21 May 2013
ヨーロピアン議会
ストラスブルグ、2013年5月21日

Joint Debate: Banking Union:
single supervisory mechanism
合同討論:銀行業組合:
単一監督メカニズム

”It is in my opinion, you don't really understand the consept of BANKING. All the banks are broke. Bank Santander, Deutshe Bank, Royal Bank of Scotland, they are all broke. And why are they broke? It isn't an act of God. It isn't some sort of Tsunami. They are broke, because we have a system called Fractional Reserve Banking. Which means the banks can lend money that they don't actually have. It's criminal scandal, and it's been going on too long. To add to that problem, you have moral hazard. A very significant moral hazard from the political sphere. And most of problems start with politics, and central banks which are a part of the same political system. We have counterfeiting. Sometimes called quantitative easing. But counterfeiting by any other name. The artificial printing of money. Which if any ordinary person did it, they go to prison for a very long time. And yet, governments and central banks do it all the time. Central banks repress amount of interest rates, so we don't have real cost of money. And yet, we blame real retail banks for manipulating LIBOR. Sheer affrontary of this is quite astonishing. It's central banks... It's central banks that manipulate interest rates, commissioner. And plus underneath all this, we talk loosely, and rather cavalier fashion, do we not? About deposit guarantees. So when the banks go broke, through their own incompetence and chicanery, tax payer picks up the tab. It's theft from the tax payer. And until we starts sending bankers, and I include central bankers and politicians, to prison, for this outrage, it will continue.”

「これは私の意見ですが、貴方は本当に銀行業の観念を理解していません。全ての銀行は破綻しています(支払能力が無い)。サンタンデール銀行も、ドイツ銀行も、スコットランド銀行も、それらは全て破綻しています。そしてそれらは何故、破綻しているのでしょうか?それは神が起こした事ではありません。それは津波(自然災害)の様なものでもありません。それらが破綻しているのは、フラクショナル・リザーヴ銀行と呼ばれるシステムのせいです。

それが意味するのは、銀行は、それらが実際に持っていないお金を貸し出せるという事です。

それは犯罪的スキャンダルであり、そしてそれは長く続き過ぎています。

その問題に更に加わる事に、貴方にはモラルハザードがあります。政治的な分野からの、とても重大なモラルハザードです。そして殆どの問題は政治と、それと同じ政治システムの一部である中央銀行業から始まっています。

私達には偽造(の問題)があります。それは時々、量的緩和と呼ばれます。ですが偽造である事には変わりありません。人工的な通貨の印刷です。

もし普通の人がそんな事をしたら、彼等は長い間、刑務所に送られる事でしょう。

ですが、政府と中央銀行はそれを何時でもやっています。

中央銀行は金利率の量を抑えるので、私達はお金の本当のコストを持ちません。それなのに、私達は本当の小売(商業?)銀行がLIBORを操作してる事を非難します。これの全くの侮辱はとても驚くべき事です。

中央銀行です・・・

金利を操作しているのは中央銀行です、委員長。

そして加えてこれら全ての下で、私達は緩く、そして多少騎士的(傲慢・無頓着)に話しませんか?預金の保証について。ですから銀行が、それら自体の無能力さと誤魔化しを通して破綻した時に、納税者が支払わされる事に成るのです。

それは納税者からの窃盗です。

そして私達が銀行家を - 私は中央銀行家と政治家も含めて言っていますが - 刑務所送りにするまで、この許しがたき行為は続けられるでしょう。」

英国議会:通貨創造(通貨発行権)についての議論 パート1:

パート2:https://www.youtube.com/watch?v=_nGEF56JBM0
パート3:https://www.youtube.com/watch?v=np_SnPkl2Lk
パート4:https://www.youtube.com/watch?v=w6AJkxpwURM
パート5:https://www.youtube.com/watch?v=gwSqjQ0umgs

通貨発行権〜お金が生まれる仕組み〜

3・21 通貨発行権デモ
http://3620065.at.webry.info/201501/article_5.html

by めい (2015-04-20 06:03) 

めい

《自分にはどういう力があり、どういう価値があるのか、、、社会的なことで、家庭的なことで、経済的なことで、能力的なことで、自身の自身に対する価値判断において、こうした追求が起こる時代になります。

その際に嘘は通用しません。なぜなら、嘘の部分が剥がれ落ちるためです。同じ給料をもらっていても、嘘の評価でもらっている人は弱く、実の働きの成果としてもらっている人は強くなります。

それは、家庭でも個人間の人間関係においても同様でしょう。何より、自分自身をどう受け止めるかにおいて、嘘の部分が剥がれ落ちますので、逃げ場のない状況がいたるところで起きてくるのではないでしょうか。

しかし、本当はそんなことはどうだっていいことなのです。剥がれ落ちた結果、自分がバカだとわかったら、私はバカでした、、、と、気づき認めれば、それで問題は終えられるのです。

すべての虚飾が剥がれ落ちる時代とは、事実を認めさえすれば、それを個性として受け入れてくれる暖かで優しい時代の幕開けでもあるのです。

自分の何が剥がれ落ちるか、、、私たちは本当は楽しみに待ち、素っ裸の自身に愛を向けることで、すべての人が救われる時代の到来ともなるのです。》

マドモアゼル愛さんです。
http://www.love-ai.com/diary/diary.cgi?date=20150822

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■ 二重価格 New! 2015年08月22日(SAT)

銀行に預けてある100万円と、現実に手元にある100万円と、基本的には同じ価値があると思われています。

しかし、状況によっては、現実の手元にある100万円が預けてある1000万円よりも価値がある、、、そんなことも起こることがあります。

世界的に暴落気味の株価ですが、ついにニューヨークの株価に火が付いたようです。

安倍政権にとって、日本の株価は何があっても守らなくてはならない自身の存在の基盤的重要性がありますが、ニューヨークも同様の構図です。

金融勢力の最後の砦がニューヨーク株価で、どんなにおかしいと思われても、何かやってるんじゃないかと疑われても、これだけは死守してきた、、、それがニューヨークの株価。支配勢力の最後の砦。

その株価が崩れてきました。中国のアメリカ国債売り崩しが密かにあったはずで、米中は基本的に裏では戦争状態にあるのだと思います。

国債売り圧力の前で株価維持ができなくなりつつある、、、債権市場は株式市場よりもはるかに大きいので、債権を支えねばならないとなると、株式に回すお金などどこからも出てこなくなります。

国債市場が暴落することは、簡単に言えば国家の終焉ともなる事態ですから、こちらを支えることで、株価対策に回す金がなくなってきます。

どの国もお化粧していた株価や債権価格ですので、こうなると弱いわけです。

今、世界に起きている状況は、見せかけのものと本物の違いの区分けでもあります。

同じ100万円でも10倍以上の違いが段々と出てくる、、、そんな方向に向かいつつある。

金融経済は見せかけの部分が肥大し、本質的なものは逆に見せかけの時代では小さく見えます。

なんだか人間にも同じことが言えそう。おお金持ちの人が割合と質素な服や生活をしていて、一見華やかに見える人の財政が意外に苦しい、、、そんなことが多い気がします。

金融経済ではお金を融通できる力量のことを信用という言葉で表現しますが、信用こそ信用できない構造を持っているのが金融経済界です。

株価程度はインチキ操作で国費を注ぎ込めばどうにでもなるでしょうが、債権市場に赤ランプがともるとそれどころではありません。

これまで相当のインチキをしてきたニューヨーク株式ですから、それが支えられない状況は、実は深刻です。

いよいよ、、、という流れであり、あらゆる価格の二重性が今後わかってくると思います。

事変の最初の頃は、まずすべてが売られることになり、値が付いているものすべてが安くなりますが、今回はどうなるかわかりませんが、基本はそうです。

その後、債権が売られることで、お金の価値自体への不信が出てくる形となります。お金への不信でも、インフレの形を取る場合と、数字上のお金の価値の毀損の形を取るケースがあるでしょう。

すでに数字上のお金には、その価値の毀損が起きているかもしれません。

私たちが銀行から卸す数万円程度のお金には何ら問題がなくても、どこかの国では、数十億円のお金を移動しようにも移動できない、、、そんな事態がすでに起きているかもしれません。もしかしたら、、、の話しですが。

今後、あらゆるところで起きてくる二重価格は、私たち自身にも大きな影響を与えると思います。

自分にはどういう力があり、どういう価値があるのか、、、社会的なことで、家庭的なことで、経済的なことで、能力的なことで、自身の自身に対する価値判断において、こうした追求が起こる時代になります。

その際に嘘は通用しません。なぜなら、嘘の部分が剥がれ落ちるためです。同じ給料をもらっていても、嘘の評価でもらっている人は弱く、実の働きの成果としてもらっている人は強くなります。

それは、家庭でも個人間の人間関係においても同様でしょう。何より、自分自身をどう受け止めるかにおいて、嘘の部分が剥がれ落ちますので、逃げ場のない状況がいたるところで起きてくるのではないでしょうか。

しかし、本当はそんなことはどうだっていいことなのです。剥がれ落ちた結果、自分がバカだとわかったら、私はバカでした、、、と、気づき認めれば、それで問題は終えられるのです。

すべての虚飾が剥がれ落ちる時代とは、事実を認めさえすれば、それを個性として受け入れてくれる暖かで優しい時代の幕開けでもあるのです。

自分の何が剥がれ落ちるか、、、私たちは本当は楽しみに待ち、素っ裸の自身に愛を向けることで、すべての人が救われる時代の到来ともなるのです。

なので、危険もなければ不安も不要です。ただ、自身のイメージに最後までしがみつき、剥がれ落ちて失う者の中に価値を見出すしかない人は、大変だと思います。

結局本当の不幸は、嘘つきであるということなのです。
それさえわかっていれば、どんな困難な時代も越えることができます。

さて、今週のMI池田山ハウスは、本日の土曜と明日の日曜のお昼からオープンしていますので、ぜひ遊びにいらしてください。

これからの時代を共有する場としての池田山ですから、自身の生き方をどうにかしたい、、、と思っている人には、きっと多くのきっかけを与える、見えないもののそんな波動を与える場になっていると思いますので、一度はぜひいらしてください。

本日は二時から「過ぎ行く夏のお茶会」として、たわいもないことでいいので、この夏のことなど話しながらお茶したいと思います。午後二時からです。

明日の無料セミナーはやはり午後二時から、大人気の「エンジェルチューナーのすべて」として、その使い方や内容についてお話しいたします。

エンジェルチューナーをお持ちの方はぜひいらしてください。関心がある方もぜひどうぞ。お持ちでない方は、モニターチューナーがあるので大丈夫です。4224hzの音だけでも聞いていただきたいです。

話しは変わりますが、日本文化の根底にある和歌、、、和歌を古代旋律にのせて歌う披講は、あらゆる文化の根底に位置するにも関わらず、その伝承力は弱く、冷泉家と宮中で細々続けられています。

民間での本格的なものは、私が名誉会長を務めている星と森披講学習会があるだけです。

日本文化のお華やお茶は世界的に影響力があるほど発展しましたが、本来、歌のない、すなわち披講のないお茶会や華道は、異常なことで、本当はありえないのです。

そのことは、おそらくあと数十年もたてば、日本文化が再評価されるあかつきに、日本文化の構成が世界的に研究されることとなり、その中心にあった和歌と和歌披講が特別に重要なものとして位置づけられると、私は信じています。

ヨーロッパの優れている点は、文化を系統的に体系的に位置づける姿勢です。日本文化がそうした形で再評価される日は必ずやってきます。

その際に、和歌と和歌披講の存在は、特別に重要なものとなるわけですが、その重要なものを知る日本人が実に少ないのです。

まして、実際に披講の技術を知る人は、お華やお茶に比べたら、数万分の一程度。非常に心もとない状態であり、今回の二日間の披講セミナーは貴重な機会だと思いますので、関心がある方は、ご参加ください。

9月1日と2日の丸二日間にわたりますので、その基礎を学ぶことができ、実際に歌えるまで指導いたします。

あなたが世界に旅立つとき、海外の方がもっとも知りたいのは、日本の文化です。和歌の披講が最大の客人のもてなしであるという点からも、正式な場において、これほどのサービスはなく、あなたは大統領でさえもてなせる最高の技を習得することになります。

by めい (2015-08-23 05:36) 

めい

カナダの12歳の女の子による「お金の話」が話題になっています。6分ビデオでよくまとまっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dCIVgxCc6IY&feature=youtu.be
by めい (2016-02-17 02:56) 

めい

578:堺のおっさん : 2018/06/05 (Tue) 11:05:46 host:*.ocn.ne.jp
世界初の銀行発行仮想通貨を三菱UFJが発行へ
https://sptnkne.ws/hFBv

ビットコインなどの仮装商品とは根本的に違う金融決済手段になれば
銀行業務は劇的にコストが下がる。着手が遅いくらいではなかったか?
《「信用創造」に代わる、新しい「オカネの創造」》

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602:mespesado : 2018/06/06 (Wed) 22:23:39 host:*.itscom.jp
>>578
> 世界初の銀行発行仮想通貨を三菱UFJが発行へ
https://sptnkne.ws/hFBv
> ビットコインなどの仮装商品とは根本的に違う金融決済手段になれば
> 銀行業務は劇的にコストが下がる。着手が遅いくらいではなかったか?

 このニュースですが…。
 単なる決済手段というよりは、もっと大きな話が込められていると思います。記事によれば
> 1MUFGコイン=1円となる。
 要するに、「円」と「等価」な通貨を民間銀行が発行する、ということ。
 これは民間銀行に「円」を「刷る」権利を与えたということに等しい。
 高度成長期には、企業がオカネを民間銀行から借りたから、銀行は、「信用創造」でオカネを作っていたことになります。これが経済を活性化させていた。
 ところが、供給過多+内部留保をため込んだ現代の企業は、銀行からオカネを借りる必要がなくなったため、銀行が「信用創造」でオカネを増やす仕組みが機能しなくなった。そこで、今回の民間銀行による「円」と「等価」な仮想通貨の発行です。これは、かつての「信用創造」に代わる、新しい「オカネの創造」の手段になっています。

by めい (2018-06-07 04:59) 

めい

(前の続き)

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603:堺のおっさん : 2018/06/06 (Wed) 22:37:56 host:*.ocn.ne.jp
>>602 名前:mespesado
メッさん、いつもながらの指摘に感服です。
通貨発行権は厳格に国家の特権ですが、
その意味では何らかの規制下での通貨発行許可となるのでしょう。か?
たとえば…、発行総量規制であるとか。
まあ、今は議論が時期尚早ですが。


608:mespesado : 2018/06/06 (Wed) 23:29:57 host:*.itscom.jp
>>603
> 通貨発行権は厳格に国家の特権ですが、
> その意味では何らかの規制下での通貨発行許可となるのでしょう。か?

 もちろん日本銀行券とか硬貨そのものの発行は、厳格に国家の特権として残しておかなければならないでしょうが、それらと「等価」なものは、社債や株などのような「有価証券」が既にありますし、小さなもので言えば、家電量販店やスーパーが発行するポイントなんて、円と等価な一種のオカネですから、これらと同レベルな立場にある仮想通貨についてのみ、その発行量を「直接」規制する、という方法は取らないんじゃないでしょうか。
 かわりに、国家が「信用創造」の量を「公定歩合」などの金利で「間接的に」コントロールしたように、それによって発行量が自主的にコントロールされるような「何か」を変動させることで発行量を間接的にコントロールすることはありうると思います。
 例えばですが、まず銀行発行仮想通貨の方に「円」にはないメリット(付加価値)を付けておいて(そうでないと誰もその仮想通貨をあえて使おうとしないはず)、しかる後に、その仮想通貨と「円」の交換に官製でコントロールされた額の「手数料」を取るように義務付けることにより、その仮想通貨を使うことのメリットとデメリットのバランスを取って、流通量をコントロールする、という方法が考えられます。

by めい (2018-06-07 05:14) 

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