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横峯式教育法の考え方 [横峯式]

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昨年の暮に書いた、横峯さんの保育園見学レポートです。

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 「全国引きこもりKHJ親の会」の推計によると、不登校やニートを合わせた引きこもりの総数は160万人(注1)にも及び、子どもを持つ家庭の40軒に1軒が該当するという。 実に穏やかならざる数字である。本人はもとより、その周囲の心労はいかばかりか。しなくて済むならしないで済ませたい苦労の最たるもののひとつ。日本全体に積り積った、そのために費やさねばならぬ精神的消耗の集積を思うと気が遠くなる。本来世の中に役立つ事が人として生れてきての生き甲斐につながるとするならば、そしてそうした人材を育てることをもって本来公教育(注2)の使命とするならば、その数字はそのまま日本の教育結果のおぞましき現況を表わす数字といえるわけで、事は重大なのである。横峯吉文氏が雑談中にふと語った言葉、「できる子どもはほおって置いてもできる。できない子どもをできるようにしてやること、それが私のいちばんのテーマだ。」できないとは、単に勉強ができない、運動ができないを意味するだけなのではない。実は、160万という数字も横峯氏からはじめて聞いた数字だったが、それは世の中にうまく適応できないという意味で、まさに「できない」子どもの数なのだ。日本の教育がこの問題に真摯に向き合うことなくして日本の将来はない。決して「うちの子どもは大丈夫」で済まされる問題ではない。この付けはいずれ日本国民全体に及ぶと考えていい。 

大学で教職の資格をとるために「教育原理」という講義を受けたことがある。そこで、日本の教育の原理は、デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」によって基礎づけられた主知主義であると聴いていた。そんな頃出合ったのがメルロー・ポンティ(1908-1961)というフランスの哲学者だった。もし生きていたら会いに行ったかもしれない、それほど親しく思えた初めての哲学者だった。彼の根底にあるのがデカルト批判だった。

 デカルト(1596-1650)の精神と身体とを切り離して考える心身二元論に対し、フッサール(1859-1938)からメルロー・ポンティにいたる現象学では、人間が身体をもってとにかくまず生きているという現実を第一義とする。そこから現象学は、「われなし能う、ゆえにわれあり」の言葉を引き出していた。メルロー・ポンティを読んでいてその言葉に出会い感動した。以来、教育の原理はいずれデカルトからそこへと変わるべきとずーっと思いつづけてきた。

   「われ思う、ゆえにわれあり」と「われなし能う、ゆえにわれあり」とのちがいを考えていて、イソップの「すっぱいぶどう」の話が思い浮かんだ。

≪たわわに実ったおいしそうなぶどうをキツネが見つけた。食べようとして跳び上がるが、ぶどうの房はみな高い所にあり、届かない。何度跳躍してもついに届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」と捨て台詞を残して去ってゆく。≫(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

極論を承知で言うのだが、デカルト的主知主義に原理を置く教育というのは、「どうせこんなぶどうはすっぱくてまずい」で納得してしまう教育のような気がしたのだ。つまり、現実から目を背け主観をいじくりまわして心の安定を得ようとする。いつのまにか、自分の本心がどこにあるかさえもわからなくなってしまっている。よく「心の教育」というが、その内実は実にあいまいなものでしかない。

  平成9年に当時文部大臣から出された「幼児期からの心の教育の在り方について」という一文がある。

≪子どもたちに[生きる力]をはぐくもうとするとき,我々が取り組まなければならない最も重要な課題の一つは,[生きる力]の礎とも言うべき,生命を尊重する心,他者への思いやりや社会性,倫理観や正義感,美しいものや自然に感動する心等の豊かな人間性の育成を目指し,心の教育の充実を図っていくことであります。≫

そうだとして、そのことをどうやって図ってゆくのかがさっぱり見えてこない。ちょうどこの頃発足したという「『心の教育』の普及を目指す教育研究会未来」なる団体のホームページにこうあった。
≪どんなときも「ありがたい」という感謝の心を持ち続けると、良いエネルギーが回転し、幸せのみの生活に入っていくことができます。病気や様々な問題が起こるのは今までの自分自身の生き方の結果であり、気づきの機会が与えられているのです。/そんな時こそ「今までの心得違いに気付かせて頂いてありがとうございます」と深く感謝し、心癖を浄化していくのです。/そして心を明るくプラスの方向に切り替えて、毎日、お出会いする方達や起こる出来事など、何事にも感謝して生きていくことが幸せにつながっていくのです。≫http://www.emirai.jp/ 

しかし、こう言われてわかる人にははじめから「心の教育」など必要ではない。問題は「言っただけではわからない」というレベルにあるはずなのだ。「すっぱいぶどう」の例で言えば、≪どんなときも「ありがたい」≫とか≪明るくプラスの方向に切り替えて≫とか、変に納得して諦めさせるのではなく、なんとかそのぶどうを手に入れさせようとすることこそが本来教育の目指すべきことなのではないのだろうか。

これまで「エチカの鏡」(注3)という番組があることさえ知らなかったのだが、7月26日の午後9時、「天地人」を見終えた後たまたま合わせたチャンネルで見ることになったのが横峯さんの保育園だった。家内と息子と一緒に見ていたのだが、息子がもらした「宮内幼稚園もこういう幼稚園だったらいいのに」の言葉に、横峯さんの保育園と自分との間にあった距離がにわかに縮まった。漠然とした思いが具体的な課題となって意識されだしたのだ。

「宮内幼稚園の先生方はどんな思いで見ているだろうか」「宮内幼稚園とのいちばんのちがいはどこだろうか」「宮内幼稚園でこういう教育をやるとして失うものがあるのだろうか」、そうした問いが次々浮かんできた。翌朝の幼稚園の朝礼で早速話した。私の話にみんなが関心を持ってくれたと思う。朝礼後園長先生にさらに詳しく中味を話し、家に帰ってネットでヨコミネ方式(YYプロジェクト)の全国展開を進める幼児活動研究会というのを探しあてすぐメールした。まもなく現地見学会の案内が入った。期間は8月20日(木)から22日(土)。園長先生と二人で行きたかったが経費の問題もある。心動かされている自分が行くしかない。しばらくぐずぐずしたが、行かなかったら必ず後悔するの思いが勝っていた。定員オーバーで断わられたら縁がなかったと思うしかないと思いながら、ぎりぎり盆明けの申し込みだった。

 【注1】「ひきこもりの社会学」(世界思想社2007)の著者井出草平氏が算出した推計では48万3千人。

【注2】公教育(こうきょういく)とは、公の目的によって行われる教育の総称。一般的には国や地方公共団体、学校法人により設置・運営される学校で行われる、公的な制度に則った教育のことを指し、「公立学校で行われる教育」を指す言葉ではない。国立学校、公立学校のほか、学校法人の認可を得た私立学校も公教育を行う学校であると解釈される。本幼稚園の教育も公教育である。

【注3】エチカとは「生きていくヒントの詰まった自分を見つめ直せるお話」と位置づけ、世界中から集めた「エチカ」を、実際にその場所を女優、俳優が訪ねて紹介する番組。月曜の前夜、心をリセットして、また一週間がんばろう!という気にさせてくれる番組を目指すという。    

      
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横峯吉文氏は昭和26年3月1日生まれ。横峯さくらプロゴルファーのおじさん。そもそもは鹿児島県大隅半島の山間のよろずや(この辺でいうと、小滝の音羽屋さんあたりをイメージした)の生まれで、20代後半まではその仕事をやっていた。しかし先行きは暗く、この先どうしようかというときに、いつも飲み屋で昼日中からいい服装をして安泰そうに酒を飲んでいる人がいた。いったいなんの仕事かを聞くと「保育園の経営」という。それで「よしおれも保育園をやろう」と決めたという。そうして始まったのが志布志市の通山保育園で昭和55年。

 当初はなにもわからないのですべて保母さんまかせ。しかしずっとやっているうちに子供たちがさっぱり楽しそうでないのに気づく。そこから自分の子供の頃どうしていたかを思い出しながら自分なりのやり方を教育に取り入れるようになっていたらいつのまにか今に至っていたという。さくらさんの父親である良郎氏も一緒に手伝っていた時期もあって、その育て方を娘の教育に当てはめた結果が今のさくらさんということらしい。

 現在は社会福祉法人純真福祉会の理事長として志布志市内で三つの保育園を経営する。

 〇通山保育園 昭和55年設立。Yokomine式の本家本元。現在定員60名に対し、在籍児童数75名(内、地元児童58名)。10月になり入所枠が撤廃されると、在籍児童数が100名弱となり、定員の150%以上の児童が在籍することになる。待機児童が後を後を絶たず、4月入所が難しいほど競争率が高い。

〇伊崎田保育園平成10年度より民間委託。以前は定員90名に対し、在籍児童数が50名程度だったが、年々児童数が増え、現在は在籍児童数が110名(内、地元児童45名)となっている。10月になり入所枠が撤廃されると在籍児童が130名弱となる。平成19年から民間移管となり、敷地内に園舎を増設し今まで以上に充実した保育ができる環境が整った。

〇たちばな保育園平成16年度から民間移管。移管以前は定員45名に対し、在籍児数が26名だったが、現在は在籍児童が56名となっている。毎年10月になり入所枠が撤廃されると、在籍児童は70名弱となり定員の150%の児童が在籍することになる。地元対象児童がたったの9名という過疎化の進んだ僻地にあるが、待機児童は後を立たない。   

 その他、学童保育も行い200名超の児童も預かる。また、かなり山の中に入り込んだたちばな保育園のそばには「太陽の子山学校演習所」があって、自然満喫の環境の中にうさぎや鶏や馬も飼っており、動物にも触れ合いながら、夏は川でカヌーや川遊びを行い、バーベキューの設備まである。ここで合宿を行う。


 1日目は通山保育園へ。見学に先立ち横峯氏より概要の説明。

 以下、横峯氏の話から。

 ・     保育時間の延長などいくらサービスしても園児は集まらない。サービスなら他の園でもマネができる。要は、ひとりひとりの子供がしっかり成長するという中身。その結果としての現状。
・     「心が育っている」と自慢している園がある。しかし、学校に行って登校拒否。学校の悪口を言っても学校は変わらない。
・     幼稚園ではメチャメチャ輝いていた。学校に行ったら字が読めない。初めての挫折。学校に行きたくない。救えるのはお母さんしかいない。毎日お母さんと20分間本を読むのを半年続けた。いま、学級委員長。
・     子供たちは不幸になりたくて生れてきたのではない。よってたかってダメにする。ダメにいているのは大人たち。おちこぼれをつくって平気な顔をしているのが今の教育。
・     小学校の先生に「小学校は何をするところですか」とたずねてもまともな答えが返ってこない。行ってさえいればいい場所なのか。できる子にとってはすばらしい場所かもしれないが、できない子にとっては苦痛以外の何ものでもない。
・     ダメな子なんていない。ほんとうに全員できる。勉強ぎらいはだれもいない。みんな人間関係がうまくいっている。
・     無理強いして「集中しろ」と言っても無理。
・     縁あって4年前に幼児活動研究会㈱と出あう。自分の力で広めてゆくことに限界を感じていた時だった。以後私のやってきたノウハウを組織化、YYプロジェクトとして全国展開。

〇幼児活動研究会株式会社 本社住所 東京都品川区西五反田二丁目11番17号 /設立 昭和47年9月(1972年)/資本金 4億646万円 /代表者 代表取締役 山下孝一/従業員数 337名(平成21年3月31日現在・連結) /事業所 北海道、青森、宮城、福島、栃木、群馬、千葉、埼玉、神奈川、東京、静岡、新潟、和歌山、石川、京都、大阪、兵庫、広島、愛媛、愛知、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄/売上高 42億31百万円(平成21年3月期・連結)「私たちは、次のことを会社目標として大切にしています。 一、 未来を背負う子供たちの為 日本社会 人類世界に貢献する 一、 社会人として指導者として恥ずかしくない立派な人格 人間形成を目指す 一、 我々の生活を豊かにし 幼児体育日本一を目指す」

〇日本経営教育研究所本社住所 東京都品川区西五反田二丁目18番3号/設立 平成9年2月14日/資本金 1000万円 /代表者 代表取締役 山下孝一 /従業員数 7名(平成20年3月31日現在・単体)/売上高 2億9100万円(平成20年度) 「私たちは未来を担う子どもたちの大切な幼児期を豊かなものにするために、少子化時代という変革期に即応できる、良好な園経営を応援しています。全国約5000園での指導で培われた知識と経験をもとに、元気で魅力的な園づくりのための経営コンサルティングを多面的に実施しています。」  

〇YYプロジェクト
・YYプロジェクト(ヨコミネ式教育法)の特徴      
1)3歳の夏にはひらがな・カタカタの拾い読み。6歳までには1500冊を読破!
2)十人十色の計算で独自の計算方法を、100マス計算もこなします
3)耳のいい乳幼児期から音楽に親しませ、3歳の夏にはピアニカを、5歳までには60曲のレパートリーを持ちます
4)5歳児の男子すべてが逆立ち歩き、大人用の跳び箱8段をクリア! 毎日10分間の走行で腰骨が立って、姿勢もすっきり。    etc.
・ YYプロジェクト(ヨコミネ式教育法)の考え方すべての子供が天才である。できることはおもしろい おもしろいから練習する練習すると上手になる 上手になると楽しいそして次の段階へ行きたくなるこの繰り返しで 一流に育つすべては1から始まり 毎日の積み上げで10年でだれでも一流になれる

以下は見学しながら聞いた話のメモ。
 
・     9時から10時までは自学自習の時間。年中から珠算。年長で10級合格。(学童では5年で珠算1級、暗算1級を目指す)本読み、書き取りで3年間で2000冊。ノートに記録。わからないところを先生に聞く。辞書を引く。独学で自分の人生を切り拓ける子をつくる。最後に勝つのは独学の力。一斉指導はない。3才から自学自習。
・     女は(本来母性が備わっていて)優秀。問題なのは男の子。レスリングを導入。
・     強制なんてしたことがない。強制するからけがをする。120%安全。
・     意味のないことは絶対ダメ。幼稚園で入園式は子供にとっては無意味。それより遊ばせたほうがいい。
・     自分で求めた知識は忘れない。
・     障害を持った子供でもその子なりにできるようになる。2歳で歩けない小脳異常の子。卒園時には本が読めるようになっていた。 午後からの横峯氏講話より。 ・     仕事をすることの責任というのは結果を出すこと。教育業界にはこの認識がない。「明るい子、賢い子を育てます」とか言っても抽象的でわからない。責任をもって仕事をしているのか。
・     ①責任 ②考え方 ③目的 この3つを職員に明確に伝えること。

①責任について

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・     11年前に自分の考えが変わること職員が変わった。女性のすばらしさに気づいた。
・     男は女性に比べれば愚かそのもの。ホームレスの99.9%は男。女性はアパートぐらいはなんとか確保する。刑務所に入っている90%は男。
・     女性はすばらしい。男は愚かだった。女のヒモで暮らそう。
・     子供はほめないが女性はとことんほめる。
・     とくに家庭に入った女性。管理職はいらない。自分で結果を出してくれる。・     いつのまにか、保母さんがわが園の自慢をするようになっていた。
・     4000ヶ所の園を見てきた山下社長、「職員が園長をほめる園と初めて出合った」
・     山下社長曰く「横峯式が世に出たらうちの会社はつぶれる」→「横峯式を広める仕事を」
・     職員は5時までには帰すべき。8時まで残っていてもグチをいっているだけ。アフター5が大切。
・     一人でできる仕事は一人でやる。二人でやると責任がない。
・     家に仕事をもって帰るな。
・     働いてくれる人に愚痴が出るようだったら経営者の考えが間違っているから。
・     子どものことを親のせいにするんだったら仕事やめた方がいい。そういう親は変わりません。変わる親がいるとすれば変わらなくてもいい親だけです。プロの方が変わらなければプロとはいえない。
・     補助金漬けできたわれわれの業界。これ以上補助金が増えてどうなるか。補助金が少なくなってもやっていけるだけの経営でなければならない。
・     「がんばる」「努力」は嫌いな言葉。
・     「がんばったけどできない」は逃げ口上。
・     結果がでていなければ「つもり」にすぎない。
・     2歳でも拾い読みができる。2歳のほうが柔軟に50音を覚える。時機を逃すな。

②考え方について

・     なかなか説明できる言葉が見つからなかった。
・     子育ても、農業や漁業と同じでしっかり現実を見据えなければ結果は出せない。学識者のいうことを真に受けてもしょうがない。まず、現場の感覚、現場主義。そして先人の知恵。 
・     「這えば立て、立てば歩めの親心」。次のステップを望むのが親心。それがなければただの子守。

・     幼児教育は、義務教育の現場に出してやって輝いているかどうかでナンボのもの。
・     体内時計を狂わすオヒルネ。夜更かしの習慣。四歳になったら昼寝をやめた。
・     太陽とともに腹が減って目がさめるというのがいちばん。
・     おなかが痛い、頭が痛い。自分を守るために嘘をつく。
・     好き嫌いをなくすにはおなかを空かさせればいい。
・     自立できないであえいでいる子供たちがいっぱいつくられている今の日本。・     しっかり先をみて、将来を考えた子育てを。
・     これからの大変な時代に生きてゆける子どもを育てること。
・     子育ての目的は自立させること。・     人間の子どもは簡単には自立できない。
・     昔は「貧乏」というすばらしい環境があった。
・     なまじの豊かさが自立を困難にしている。
・     20年後を見据えて、人間としての自立を。経済的な自立を。
・     2歳までは親掛かり。3歳から始まる自立へのあゆみ。
・     その子にとってできることをひとつずつ、じゃまをしないようにつみあげてゆく。それを15年続けてはじめて1人前になる。
・     いつまでたっても読み聞かせでは字が読めないまま。中学生に読み聞かせなんて、小さな親切、大きなお世話。
・     自分の力で本を読んだ方が頭に残る。人から与えられたのは忘れるもの。
・     子どもはみんな未知の体験にあこがれる。克服できればあとはひとりでに勝手に伸びている。

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③目的について
・     成長したい(かしこくなりたい、できるようになりたい)欲求を本能として持っているのが幼児期の特徴。(大人になると忘れてしまう)
・     40度ぐらいの熱があっても平気なのが子ども。その生命力。(大人にはない)
・     だめになってしまった大人の物差しを子どもに当てはめてはダメ。
・     みんな天命をもって地球上に命が下ろされる。世のため、人のため、みんなそれぞれの役割をもって。死んでも無駄にならない。
・     男の子は正義に生きたい、強くなりたい、たくましくなりたい、かしこくなりたい。厳しさを喜ぶ。男性は天命を知らないと幸せになることはできない。(自然に任せてはダメの意?)それには強くなりたいという欲求を満足させてやらなければならない。男の子には、ちやほやするのがいちばん悪いこと。
・     女の子はかわいい、きれい。強くなりたいとは思わない。年をとると勝手に強くなる。母性に生きるのが女性。これは万能の遺伝子。母性があるから子どもが育つ。<体の力>
・     「体の力」をつけてやること。運動神経がつく時機というのがある。その時機を逃してはならない。
・     近所のお兄ちゃんたちと遊んだ昔はケガもし放題。子どもはケガから学んだ。小さいときには大きなケガはしないようになっている。泳ぎも溺れることから覚えた。
・     モンスターペアレントは幼稚園が作り出したもの。子どもがよく育っていれば親はおのずと謙虚になる。
・     目的の無いところに結果は出ない。→意味の無いことはやらない。運動会の前だけ走らせたり、開会式の練習なんていうのは親のためで、子どもには意味が無い。
・     子どもの時間を拘束する以上、妊婦の保母でもできる指導をしなければならない。
・     生れて歩き始めるまでの子どもの姿を見ていると、すべてそこに答えがある。
・     5才の子どもにスパルタが通用するはずが無い。
・     言葉は通用しない。
・     寝る→うつぶせ→這う→つかまえ立ち。まわりが立っているから自分も立とうとする。
・     だれも教えないのに歩きだす。まわりがみんな歩いているから。
・     教える必要はない。
・     絶対音感も。
・     発達臨界期というのがある。6歳がピーク。
・     だまっていてもできるようになる。小脳ができ上がる前にインプットすることで簡単にできる。
・     運動神経が未発達というのは、保育園、幼稚園の責任。学童期の課題は体力、持久力。

<学ぶ力>

・     学力の三要素①理解力②思考力③洞察力(分析力) ①と②は要するに国語の力、読み書き能力。
・     島津藩700年の口癖「オマエはバカか」→思考力を育てる。
・     他人のがんばりを見てやさしくなれるかどうかは理解力の問題。
・     10を聞いて1を知るのはアホ。・     賢く育てようと思ったら仕事をさせる。仕事を身に付けさせる。
・     小学生には仕事をさせろ。
・     毎日毎日、日課としてさせる。
・     理解力、思考力は読み書き能力に比例する。
・     学力世界一はフィンランド。日本は16位。学校の見直しが必要。
・     小学校は何をするところか答えられない日本。
・     意味の無いことには集中できない。
・     フィンランドは「知識を身につけさせる」から「考える力を身に付けること」へ転換して理科の実験を重視。
・     8年前から横峯式→勉強が好き、音楽が好き、体育が好き→いま5年生。人間関係のトラブルが無い。
・     レスリングを採り入れたことで男の子のけんかが無くなった。短気で無くなる。
・     女の子ははじめからききわけがいい。それに対して男の子は宇宙人。・     男の子にとってのスキンシップは抱きしめることではない。
・     分析力の無い人は先生になるべきでない。
・     計算力・珠算力 10歳までに一級。暗算能力が大切。
・     簡単すぎる→飽きる 難しい→いやだ  「ちょうどいい」が大切。
・     インド人の頭脳養成は国策→インド式計算法/暗算
・     ITテクノロジーの時代。世界が求める頭脳を育てる必要がある。
・     ノーベル賞クラスの頭脳の根底は探究心。教えられて育つものではない。自学自習。
・     教えるのは頭をつくってから。まず求める力をつけること。
・     200人の学童を預かっているがだれも習い事に行っていない。(小3まで。4,000円/月)

<心の力>
・     母性に優る心はない。女の子は問題ない。
・     男の子は宇宙人。少年院、ひきこもり・・・問題なのはみな男。
・     ちやほやしたら図に乗る男の子。・     男の子は厳しくしたほうが心の力がつく。
・     男にあるのは集団支配本能。
・     キレイゴトでは男は育たない。怖さを刷り込んでやること。
・     男は痛みには弱い。女は痛みに強い。
・     男をほめるのは年2回。盆と正月だけ。認めることより叱ること。
・     相部和男『非行の火種は3歳に始まる』(PHP研究所 1984) 発達心理学から臨床心理学へ
・     いいお母さん、いい保母さんになろうとしてきれいごと、タテマエに走ると、ごまかしが生れてしっかり観察できなくなる。地でゆくこと。そのままで十分。
・     みんな天命をまっとうするために生を享けてきている。
・     みんな、世のため人のためになりたくて生きている。
・     意味のないことは省いて。
・     まず走らせる。目が耀いてくる。

<まとめ>

・     園長が正しいと思ったことを続けてゆくこと、信念をもって。
・     父兄に振り回されてはだめ。
・     親は変わらない。
・     言ったことをそのままでは困る。その子その子への対応を。
・     あの手この手を使って。マニュアルなんて無い。

  その後部屋を出て横峯先生を囲んでの雑談の中で、さりげなく言われた言葉が次の言葉だった。
「できる子どもはほおって置いてもできる。できない子どもをできるようにしてやること、それが私のいちばんのテーマだ。」  
  *   *   *   *   *
 1日目は通山保育園、2日目はたちばな保育園の子ども達の様子を見せてもらった。通山保育園で感じた印象を一言でいうと、「屈託(くったく)の無さ」だった。運動会でびりになった子どもの照れ隠しの笑いとは無縁な子ども達だった。暑い日だったが、裸足で園庭をかけっこするエネルギーがすごかった。

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 たちばな保育園の年中の教室でのこと。みんな書き取りや珠算、それぞれの課題に取り組む中でひとり落ち着かず席を立ったり、先生にも反発する様子の男の子が気になった。しばらくその部屋にいたのだが、ふと気がつくと、二人の男の子がその子どものそばに立って教えている。それからその子は落ち着いたようだった。後で聞くと、その子は難聴の子で今春入園したとのこと。そのあとの体育の時間、不十分ながらもみんなに混じって側転していたのが印象に残る。
  テレビで見た段階では、ある程度できる子どもを集めての指導ではないかと思っていた。この予想はまったく間違っていたといっていい。小学校時代を思い起こしていた。できる子は跳び箱でも宙返りでもなんでもやっていた。私はできない子だった。できるすべを持たなかった。「すっぱいぶどう」でごまかすしかなかった。「宮内幼稚園もこういう幼稚園だったらいいのに」ともらした息子もそうだったのかもしれない。
  「体の力」をつけてやること。運動神経がつく時機というのがある。その時機を逃してはならない。

  ほんとうにそうだと思う。幼児期の教育の如何は人生を大きく左右する。私たちには、後で後悔させないようにする責任がある。

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めい

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Common Sense: ヨコミネ式子育て法 ~ 子どもはみんな天才だ

 10段の跳び箱を跳び、2千冊の本を読む幼稚園児たち。

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■1.子供はみんな天才だ

 こんな驚くべき光景がテレビで放映された。

【体育】
・一列に並んだ幼稚園児が次々と自分の背よりも高い10段の跳び箱を跳んでいる。
・皆で、逆立ちしながら、スタスタと歩いて行く。
・かけっこでは5歳児の50メートル走の平均タイムは10秒45。これは小学校2年生男子の全国平均10秒80より速い。

【知育】
・卒園までに平均2千冊の本を読む。
・4歳で作文を始め、小学校3年までには2千枚の作文を書く
・ピアニカで5歳までに60曲のレパートリーを持つ。

 そして、なによりも驚かされたのが、3歳児がおしゃべりもよそ見もせずに、一心に読み書きに取り組んでいる光景だった。
(YouTube http://www.youtube.com/ で「ヨコミネ式」で検索すると、視聴できます)

 特別の子どもたちを集めた訳ではない。鹿児島市から車で2時間も離れた志布志(しぶし)市で、3つの幼児園と、小学生を対象とした2つの学童保育施設での合計約270人ほどの子供たちである。

 ゆとり教育で九九もろくにできない小学生、授業中でも教室の中をウロウロする子ども、といった教育崩壊、学級崩壊の惨状とはまったく別の世界がここにある。


■2.「子供たちの目が輝くような園を作ろう」

 この教育方法を生み出したのが横峯吉文氏。女子プロゴルファー横峯さくらの伯父にあたる。さくらのパパ良郎さんも、かつては吉文さんの幼稚園運営に加わっており、さくらを育てる際に、そこでの経験が役立ったという。

 横峯さんが最初の幼稚園を設立したのは昭和55(1980)年のことだった。幼児教育については素人だったので、ベテランの保育士さんたちに指導を任せた。

 保育士さんたちは、毎朝、園児たちにラジオ体操をさせていた。しかし、その姿を見ていると、子供たちの目が輝いていなくて、ちっとも楽しそうではない。

 それにもかかわらず、先生達は「きちんと手をあげて」などと注意してラジオ体操をさせている。その光景を見て、横峯さんは「本当にこれでいいのかな」と疑問を感じた。[1,p51]

__________
 面白くもなんともないラジオ体操を、大人たちの一方的な考えのもとにやらされる。なぜ、こんな教育をしなければいけないのか。私は、それまでの保育園教育に大きな疑問を感じ、子供たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいになってきました。

 私は、ベテランの保育士さんに頼ろうとしていた自分の考え方を反省し、「ともかく、子供たちの目が輝くような園を作ろう」「子供が楽しいと思える園をつくろう」と決意しました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■3.「やる気にさせるスイッチを入れてあげさえすればいいんだ」
 子供が楽しいと思うのは、まずは「遊び」である。横峰さんは、子供たちに徹底的に「遊び」をさせ、その中から何かを学ばせようと考えた。「遊びながら学ぶ幼稚園」を作りたいと思った。

 そこで、園児たちを山に連れていって探検させたり、ジャングルジムから飛び降りさせたり、幅の狭いブロックの上に立たせたりして、とにかく子供たちが楽しいと思うことをさせた。

 楽しいと思う事をさせると、子供たちはどんどん伸びていった。遊びや冒険を通じて、「新しいことを学びたい」という成長意欲が湧き上がってきたようだった。

 いったん成長意欲が出てくると、遊びだけでなく、勉強に対する取組みもまったく変わってきた。読み書き計算などをやらせても、次々と新しいことを学び取っていこうとする。

 この姿を見て、横峰さんは「子供たちはやる気になれば、放っておいても、どんどん伸びていく。やる気にさせるスイッチを入れてあげさえすればいいんだ」ということに気がついた。


■4.「才能開花の法則」

 文字を教えると、あっという間に覚えてしまう園児がたくさんいた。「九九」の歌のCDを聴かせると、2歳児でも覚えてしまう。

 小学1年生で漢字を習い始め、2年生で「九九」を始める、という学校のカリキュラムの枠を外して、3歳児、4歳児にさまざまな学習をさせてみると、子供たちはすぐに覚えてしまった。

 学校のカリキュラムとは、大人が勝手に決めたもので、子供たちは大人が考えるよりも、はるかに素晴らしい能力を持っていることが分かった。

 2歳児でも文字を覚えられる、ということが分かってきたが、一つ大きな壁があった。ひらがなを「あいうえお」の順で教えようとすると、初めて文字を書く子供にとって、「あ」という文字は曲線が多くて、どうしてもうまく書けない。それでも無理に書かせようとすると、子供はいやになって、やめてしまう。

 横峯さんは子供たちをよく観察して、「あ」とか「む」といった曲線の入った字にはつまづくが、直線で字画の少ない字だとすぐに書けるようになることを発見した。

「そうか、画数の少ない、直線を使った文字から先に書かせてあげればいいんだ」と気づいて、まず漢字の「一」から書かせる事にした。横に棒を引っ張るだけなので、2歳児でも簡単に書ける。書けると、子供はとても嬉しそうな顔をする。

 次に縦棒の「|」、その次は横棒と縦棒を組み合わせた「十」、それからカタカナの「ニ」「エ」「ノ」と、少しずつ難しくしていく。こうして完成したのが、「ヨコミネ式95音」である。ひらがな、カタカナ各46音に「一」「|」「十」を加えたものである。最も難しい「あ」と「む」が最後にくる。

 こうした無理のない方法を採用したら、子供たちは驚くべきスピードで文字を習得していった。2歳から文字を教えて、3歳の夏までに、一人も落ちこぼれることなく、全員がひらがな、カタカナを読み書きできるようになることが分かった。

できることは面白い
面白いから練習する
練習すると上手になる
上手になると大好きになる
そして次の段階に行きたくなる

 この「才能開花の法則」を横峰さんは見つけたのである。[1,p43]


■5.読書の重圧からの快感

 文字が読めるようになると、本を与える。と言っても、3歳児にとって、「本を読む」のは生まれて初めての経験である。難しい本を与えると、みな嫌がる。

 そこで、文字と同様、簡単な本から始め、少しづつ難しい本に挑戦させる。最初の本は、1頁目に「お は よ う」、2頁目に「こ ん に ち は」、それで終わりである。

 このような本でも、3歳児には相当な重圧がかかる。横峯さんが観察していると、文字を一文字ずつ思い出しながら、「お」「は」「よ」「う」と一所懸命に読んでいる。顔は、いかにもつらそうな、しかめっ面になっている。

 ところが、読み終えた途端に、子供の顔に赤みが差してくる。重圧から一気に開放されて、快感を覚えているようだ。少しずつ難しい本を読んでいくにつれて、子供たちはこういう達成感を何度も味わっていく。

 この快感を何度も経験することで、子供たちは「本が好きでたまらない」ようになり、幼稚園卒業までに平均2千冊を読破するのである。


■6.「子供は競争したがる」

 既成概念にとらわれず、子供たちをよく観察していくことで、横峰さんは、いくつもの発見をした。その一つは「子供は競争したがる」ということだ。

 かけっこでも勉強でも、「○○君が1番」「○○ちゃんが2番」と順位をつけてあげると、勝った子はものすごく喜び、うれしくなって、やる気を出す。負けた子は悔しがって涙を流し、「もっとできるようになりたい」と、これまたやる気を出す。

 そこで横峰さんの幼稚園では、毎朝、徒競走をさせ、順位をつける。「足の遅い子は負け続けて、やる気をなくすのではないか」と心配する人もいるが、横峰さんは、子供たちの能力に合わせてハンディをつけている。

 たとえば、徒競走では、5歳の子をスタートラインに立たせ、4歳の子はその5メートル前に立たせ、3歳の子はさらに5メートル前に立たせる。これなら3歳の子でも、一生懸命に走れば、5歳の子に勝つチャンスがある。足の遅い子にも、さらには障害児にも適度なハンディをつけて、一緒に競争をさせる。

__________
 年齢のちがう子が交じって一緒に競争することで、「もっと速くなりたい」「お兄ちゃんのように速く走りたい」という成長スイッチが入り、さらに「1番!」と順位をつけてもらうことで、先生に認めてもらって、もう一つのスイッチが入ります。

 こうして、「ボクは速くなったんだ」と思うことで自信を持つようになり、「次はもっと速く走りたい」という気持ちにつながっていくのです。[1,p136]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この「成長スイッチ」が入ることで、かけっこでは5歳児の50メートル走の平均タイムは10秒45と、小学校2年生男子の全国平均10秒80を上回る成果が得られているのである。

「競争は悪」と決めつけて、運動会の徒競走でも、ゴール前に全員並ばせて、一緒にゴールインさせる、などという学校があるそうだが、それは大人の先入観から、子供のやる気をそいで、成長の芽を摘んでいることに他ならない。


■7.仲間の進歩を自慢する

 子供が競争を好むのは、それが自らの成長意欲に火をつけ、そして、競争の結果で自分の成長を確認できるからだろう。勝ち負けにこだわる大人の競争とは、この点で全く違う。

 横峯さんの幼稚園では、読解力をつける目的も兼ねて、先生が朝、昼、夕方に、こんなメッセージを黒板に書く。[1,p111]

__________
 お早うございます。
きのう、れんとくんが、なんと!!
ブリッジ回転ができました。
すばらしい(花丸)
今日は みんなで見て下さい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 こういうメッセージを、みなで声を出して読む。日替わりで、すべての子が順番に名前を書いて貰って、先生と友達から認められる。これを続けていくと、お互いがお互いの成長を認め合うことで、友達関係も良くなっていった。

 子供たちは、仲間の進歩をまるで自分のことのように素直に喜ぶようになる。「給食のおばちゃん、ちょっと来て。○○君が跳び箱6段跳べたよ」と言って、給食の職員を呼びに来る。10段跳べる子が、6段跳べた子のことを自慢するのである。


■8.「小学校って、何をするところですか?」

 横峯さんは、小学校の先生や教育委員会の人々に講演をする時、よく「小学校って、何をするところですか?」と聞く。すると、みな口をつぐんでしまって答えられない。文科省が作ったカリキュラムを、そのまま実行することが学校の使命になってしまっているのだろう。

 「ゆとり教育」も、既成のカリキュラムに対する現状批判でしかなく、どのような人作りを目指すのか、というビジョンがない。だから「小学校って、何をするところですか」という素朴な、しかし根源的な質問には答えられないのである。

 横峰さんは、子育ての目的は「子供の自立」である、と考える。そして自立するために必要なのは、「学ぶ力」「体の力」「心の力」である、とする。子供たちが幼稚園で2千冊の本を読む「学ぶ力」、跳び箱を10段跳べる「体の力」、友達の進歩を自慢する「心の力」を持てば、やがて十二分に自立した大人になっていくだろう。

 こうして自立した人間は、本人も充実した人生を歩めるだろうし、また各分野で国を支えていってくれるだろう。やはり「国作り」は「人作り」からである。

 幼稚園や小学校の教育関係者には、ぜひともヨコミネ式を参考にして貰いたい。また幼児を持つ家庭では、ヨコミネ式を自宅で行う方法が[1]に紹介されているので、取り組んで頂きたいと思う。

(文責:伊勢雅臣)

■リンク■

a. JOG(320) 子どもを伸ばす漢字教育
 幼稚園児たちは喜んで漢字を覚え、知能指数も高まり、情操も豊かになっていった。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h15/jog320.html

b. JOG(614) 世界に拡がる寺子屋教育 ~ The Kumon Way
 それは近代化・民主化を図る発展途上国への我が国のご先祖様からの贈り物である。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h21/jog614.html

■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 横峯吉文『ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ』★★★、日本文芸社、H21
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4537257032/japanontheg01-22%22
by めい (2010-04-05 01:52) 

めい

阿久根市長・竹原信一氏がブログに書いておられました。
http://www5.diary.ne.jp/user/521727/

* * * * *

■2010/08/17 (火) 自覚のない不幸

 8月12日 仙波副市長を志布志市の横峯吉文氏の保育園に案内した。

 私は今回で3回目、園児ばかりではなく、学童保育に通う子供たちの能力向上が驚異的だ。今年の4月からはコンピューターを活用した学習システムが導入され、この一学期だけで一年分の数学を終了させた子がいた。
決してスパルタではない、子供たちが本来持っている自分の力で育っていくのだ。
ヨコミネ式ではすべての子供に驚異的な運動能力と学習能力がついてしまう。
ついでながら、不思議なことにここに通う子供のアトピーが治る。

 横峯氏は言う、「すべての子供は天才、ちゃんとやれば育つのに学校と教師が子供たちを食い物にしている。私は、すべての子供を自分の孫だと思う、不幸な人生を過ごしてもらいたくはない、だからやっている。すべての子供がすべての夢をかなええられるようにしてやりたい。」 

私は横峯氏の教育が本物であることがわかる。ヨコミネ式を受けられない子供たちは本当に不幸だ。それを考えたら可哀想で泣けてきた。

しかし教育関係者の多くがそれを理解しようとしない。長年にわたる自分たちの罪を認める事ができないのだ。今までの教育は子供たちを食い物にしていることを自覚しなければならない。そして自分たちもまた不幸であることを自覚し、自分にも贖罪の涙を流してほしい。
そもそも、子や孫の社会を支えあうものにすることが教育の目標ではないか。そのために、今のくだらない社会での見栄や立場など捨てていい。


by めい (2010-08-17 17:31) 

めい

福岡県の春日南中学校下野六太先生の指導法に注目!
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/recommen2010/index.cgi
12/16 午後9時 NHKニュースウォッチで全国に紹介されました。
その反響は今のところ
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/livenhk/1292495192/
by めい (2010-12-17 07:09) 

めい

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ~その3」(前)
竹原信一氏・特別寄稿2011年8月 8日 07:00 <ヨコミネ式教育>より
http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_15857.html

   *   *   *   *   *

 鹿児島県志布志市、ここにプロゴルファー横峯さくら氏の伯父、横峯良文氏が経営するヨコミネ式保育園があります。子供たちが驚異的な成長をみせる保育園としてテレビ番組で幾度も取り上げられました。
この保育園では午前中、運動、本読み、書き、計算、音楽のすべてを毎日、約30分ずつ行なう。決してスパルタなどではない。よそでは障害児扱いされるような子も成長してしまう。運動能力が劣る子も、記憶力に問題があるような子も、その他の障害も大きく改善、成長してしまう。不思議なことにアトピーまで改善しているのです。

 ここでは、小学生、中学生も受け入れて学力向上に成果を上げています。ソロバンは、ほぼ全員が小学4年生までに一級を取ってしまう。今年は小学一年生で暗算一級が出ました。モンスターペアレントなどまったくいない。子供の成長を喜ばない親はひとりもいない、子供を通じて親が育っています。
横峯氏は言う。「勉強の嫌いな子供、運動の嫌いな子供はひとりもいない。学校が勉強嫌い、運動嫌いを作っている」

 ヨコミネ式保育にはマニュアルがありません。書類に忙殺されるようなこともなく、保育士がそれぞれの経験やカンをフルに使い、あの手この手で育児に取り組みます。子育てを終えた、どちらかといえば高齢の保育士が経験を生かして成果をあげています。「難しい子ほど育て甲斐がある」彼女たちは障害を持った子が来ることを心から歓迎します。この保育園ではすべての子供が驚異的な成長を続けています。

 横峯氏は言う。「人間は動物と違い、胎児のとき、そして生まれてから約10歳までの間の経験で脳と体が作られる。だからこの期間の経験が極めて重要だ。また、遺伝はスイッチの入りやすさにすぎない。そのスイッチを入れるのがプロの仕事だ。今の学校は単に教員の就職場所、高い給料をもらってノルマをこなしているだけ、中学生になって掛け算もできない子がいるのは紛れもなく学校の責任だ。アメリカでは低学力のまま卒業した生徒が学校を相手に、教育の責任を巡り裁判をして勝った。日本の教育のありかたは犯罪だ」

 ヨコミネ式教育は、全国に200カ所余りあります。韓国でも認められ、ヨコミネ式保育園の建設が始まりました。横峯良文氏は日本人女性ボランティアがいるタイの孤児院を支援しています。初めは40名の孤児全員に盗みをする習慣があった、盗みをしなければ生きていけなかったのです。それがほぼ解消されたといいます。そして、そこでは彼女が日本語での教育をしているため、子供たちが「日本企業への就職ができる」と自分の将来に希望を持ちはじめています。


by めい (2011-08-16 20:32) 

めい

横峯式と岡潔が結びつきました!
その他にも大事なことが満載の記事です。
http://quasimoto.exblog.jp/21876568/

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「ヨコミネ式教育法」と「岡潔の教育法」を結べ!:宇宙人ユミットも絶賛する「条件反射の法則」!?

みなさん、こんにちは。

昨日鹿児島の幼稚園の「ヨコミネ式教育法」のことをメモしたので、ついでに忘れないうちに私個人の印象を追加しておこう。ここはこういう真面目な話をメモするという場では必ずしもないのだが、非常に重要なことにつながっているからである。

(あ)「ヨコミネ式教育法」−−「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」
もう一度、「ヨコミネ式教育法」を再掲すると、こんなものだった。
とてつもない日本:すごいぞ!「ヨコミネ式教育法」。これぞ日本人クウォリティー!

やる気を1引き出す天才教育1


やる気を2引き出す天才教育2


そこで、横峯理事長がいう「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」とは、こんなものであった。
ヨコミネ式教育方法(やる気にさせるスイッチ4)

1.子供は競争したがる。
(順位をつけてやる気を出させる、子供には成長したいという本能がある。それを刺激する)
2.子供は真似をしたがる。
(真似したがる特性を利用する)
3.子供はちょっとだけ難しいことをやりたがる。
(難しすぎるとダメだし、簡単だと飽きる。ちょっとだけ難しいことをやらせるのがコツ。慣れれば次のステップへと向かわせる)
4.子供は認めてもらいたい。
(実績を認めてあげる。達成感を覚えさせる)


(い)このスイッチが働く前の状況づくりに決め手がある!−−基盤の3条件
実は、この番組の中でそれとなく、かつ、さりげなく入っている話に実はこの「ヨコミネ式教育法」の本当の凄さが存在するのである。私はそう理解した。これらの4つのスイッチは、その基盤というか、土台というか、そういう大本が実現できて初めて成功するのである。

それは何か?

というと、横峯さんもいっていたが、私の気づいたものは以下の3つの条件である。
(1)朝のランニングと運動不足の解消
(2)午前中に自主学習
(3)規則正しい生活を送る

これらが土台となって、上のスイッチが入る。言い換えれば、4つのスイッチはこの基盤の上に乗っている、ということである。

ついでに付け加えておくと、さいきんはメーソン系の薬局大手が睡眠薬やうつ病薬を売りたいために、何かとうつ病だと偽って薬を処方する(という名目で薬売り)を行う。しかし、大抵の人がうつ症状だと思っているものはうつではない。医者すらうつ病の定義は存在しないのだから、かってに患者だと思っているだけのことである。

うつ病だと人が思っているものは、病気ではなく、状態なのである。つまり、うつ病ではなくて、うつ状態なのである。悲しいことやトラブルなどストレスにさらされると誰もがうつ状態になる。これは脳の自然な反応なのである。そこで、悲しみから生まれたストレスホルモン(血中コルチゾール)を涙として廃棄するのである。そうやって徐々に回復していくのである。

だから、極度に悲しい時は泣きに泣く。号泣し続ければいいのである。そのうち涙が枯れる時が来る。その時には、血中コルチゾールもなくなり、一汗かいた状態に近づく。すると、不思議なように気分が徐々に晴れてくる。

また、たいていの人が眠れないから鬱だというようなものは、たいていが実は食事不足と運動不足が原因なのである。栄養が偏れば、脳内ホルモンが不足し、運動不足は食欲不振につながる。ましてや光にあたらないとビタミンDができず、抵抗力が減る。結局、運動不足→光不足→食欲不振→栄養不足→脳内ホルモン不足などと連鎖が続く。

したがって、結局一番の根本は外での運動不足が睡眠障害の最大の原因なのである。

1時間外で走ってみよ。2時間ほど海水浴してみろ。その晩はだれでも熟睡する。

私自身、何かあれば、走り、何かあれば、リフティングする。そして汗だくなる。すると、涙を流したのと同じように、血中ストレスホルモンがとれ、気分爽快になるのである。

動物に言えることは子供にも言える。子供にいえることは大人にも言えるのである。

ちなみに、赤ん坊の夜泣きの最大の原因もまた運動不足ですナ。我が家の息子達は一度も夜泣きしたことがなかった。日昼に私がさんざんいっしょに遊んだからね。


(う)パブロフの犬−−条件反射
実は、この「ヨコミネ式教育法」は、かつてロシアの
パブロフ博士


が発見した「条件反射」というものの効果や意義を言っている。俗に、
「パブロフの犬」


パブロフの犬は、ソ連のイワン・パブロフが行った犬を用いた条件反射の実験のことです。 毎回、ベルを鳴らしてから餌を与えるようにしていました。 すると、 犬は、いつしかベルを鳴らすだけでもよだれを垂らすようになったのです。 本来は、 「ベルを鳴らす → 餌がでてくる → よだれが出る」 というプロセスだったのですが、 真ん中が省略されて、 「ベルを鳴らす → よだれが出る」 となったのです。
の実験で有名なものである。

一般に「パブロフの犬」や「条件反射」というと、アニマル=動物だけの世界の話だと思うだろうが、実はそうではない。アニマルの進化系の知能系の人間にも動物以上に当てはまるのである。が、あまりこれが知られていない。これを岡潔博士も危惧したのである。

実は、この「パブロフの犬」の「条件反射」には、上で私がメモした「土台」や「基盤」が必要だといったもの、それと同じことが「土台」や「基盤」になるのである。

「条件反射」の「条件」というものが、幼稚園におけるさまざまなテーマや種目や課題だとすると、「反射」は「やる気」に対応する。その「反射=やる気」が起こるためには何が必要かといえば、「習慣」なのである。
「毎日、ある時刻に、ある一定の時間、同じことを行う」
ということを習慣づけるということなのである。

これが「パブロフの犬」の実験でパブロフが行ったことである。と同時に、我々動物である人間にも犬や動物で言えること、動物で正しかったことはそのまま人にも成り立つのである。

つまり、次のような対応がある。
動物の「条件反射」 → 人の「条件反射」

「条件」      → 「テーマや種目や課題」
「反射」      → 「やる気」
そして、これが見事に成立するためには、毎日根気よく習慣づけて行うことなのである。この毎日毎日同じことを同じ時刻に同じ時間行うという部分が普通抜け落ちるのである。

実は、「ジョン・デューイの教育法」の最大の欠点は、この「習慣性」というものの欠如なのである。デューイは、人や子供に子供の自主性やら個性やらという美辞麗句を弄するあまり、物事を達成したり技能を身につけるためには、パブロフの犬のような習慣性が大事だということを一切無視した点にあるのである。

そして、この習慣性を身につけるためには、岡潔が言った「小我(しょうが)」を抑制することを覚えさせなければならない、ということなのである。つまり、子供が自意識過剰になり、自分の欲やエゴや自我を出すと、気分屋になり、いつもその時々の思いつきに左右されてしまう。だから、毎日同じ時刻に同じ時間同じことを行うということができなくなるのである。その結果、技能が身につかず、発達しない。

人間の場合、横峰さんも言っているように、同じことをするといってもすでに出来るようになったことを与えてもすぐに飽きてしまうのである。だから、昨日よりは今日、今日よりは明日、ちょっとだけ難しい課題を人の子どもたちは要求する。だから、ちょっとだけ難しくして課題を与えることができるのである。その結果の積み重ねが上達を生むのである。

実は動物の訓練でも全く同じ。軍隊の訓練も全く同じである。サッカー選手の育成も全く同じことなのである。しかるに、普通の大人の場合も全く同じことなのである。

犬や動物でいえることは人にも通じる。ならば、子供で言えることは、大人にも通じる。そういうことになろう。ここに「ヨコミネ式教育法」の不変性があるのである。

思いだしてみよう。

我々も結局、この「ヨコミネ式教育法」と同じようなことを行って技能を身につけたのである。日本語しかり、野球しかり、サッカーしかり、物理学しかり。

(え)子供から大人へーー「反抗期」と自我の芽生え
さて、3〜6歳児の幼児の場合はまだ自我がそれほど芽生えていない。だから、実に純粋にこの「ヨコミネ式」が成り立つのである。この時期は無批判だから、実に覚えが早い。

ところが、もうちょっとすると、自我が芽生える。と同時に、「批判精神」や「反抗心」が生まれてくる。何に対してでも「反抗する」。いわゆる、「反抗期」がやってくる。

この反抗期もまた自律への芽生えだから、実に自然なものである。ところが、この「反抗期」が「自我」と結びつく時に問題が生じ始めるのである。ヨコミネ式の幼児の場合にはこれはあまり問題ではないが、小学校に入るにつれ、これが現れ始める。

つまり、自我が時にすると、「自我=反抗」となって誤って芽生えるのである。なんでも「反対すること=自分の存在確認」となる場合があるということである。自己のアイデンティティーの確立が反抗することになってしまうのである。

この感性は日本人にもあるが、朝鮮人に非常に多いのである。これが俗にいう「自意識過剰」という言葉で表現されるものである。つまり、岡潔の言葉で言えば、「小我(=自分のちっぽけな感情)」にすぎないものが、さも自分最大の自己アイデンティティーだと錯覚してしまうのである。

さあ、こうなると、どうなるか?

毎日行き当たりばったり、その時々で自分という小我によぎった思いつきだけで生活するようになる。もはや習慣性は身につかない。すなわち、習慣性によって獲得される技能や才能は一切身につかないということになる。

これが我々が子供の頃みたり、出くわした「不良」や「ヤンキー」の連中の典型的な行動様式であろう。が、彼らは、こうやって成長が止まるのである。

岡潔が「小我を抑制させること」を第一の条件に上げたのはこれが理由である。それを象徴的に「ジョン・デューイの教育法」という言葉で表現したのである。実際、ジョン・デューイの教育法のように、自分がしっかり確立する前の状態の小我の自分の時代の子どもたちに、その自我に基づく教育を行えば、全員が不良になってしまうのである。何も身につかず、本能のまま生きるだけの人間に育ってしまうのである。

アメリカの場合、学校教育がこのジョン・デューイの思想でぐたぐたになったが、アメリカは軍国主義で軍隊がしっかり機能しているから、結局、グダグダの教育でダメになった若者たちもその軍隊に入って規律や習慣を身につけて、立派な人間に育つという、複線的社会があったからまだましだったのである。この軍隊がなければ、おそらくアメリカはもっと早く愚民化しただろう。

つまり、言い換えれば、ジョン・デューイの思想は「愚民化思想」なのである。愚民教育である。それがジョン・デューイに課せられた使命であった。

岡潔は日本では、最初にこの危険性に気づいたのである。
岡潔 「民族の危機」(1969):俺「民族の終焉」(2014)、もはや手遅れだナ!」

1. 人の中心は情緒である。そのつもりで教育すること。
2. 大脳前頭葉を充分使わせること。
3. 小我を抑止することを教えること。


なによりも大事なことは、「ヨコミネ式教育法」は、いわゆるスパルタ教育でも英才教育でもないということである。だから、子供を脅かしたり殴ったりして強制的に行わせるのではなく、北朝鮮の金正日のように英才育成を目的とした選抜された子どもたちのためのものでもないということである。人間の子供や人間に本来備わった特性をうまく合わせた方法にすぎないということなのである。

いま岡潔が生きていて、この「ヨコミネ式教育法」を見たなら、本当に大喜びしただろう。

(お)ウンモ星人「ユミット」もパブロフの犬の条件反射を重要視している!
実は、このサイトらしい宇宙人の話を付け加えておくが、この「パブロフの犬」の話は、J. P. プチ博士の「ウンモ星人ユミットからの手紙」という本の中でもしばしば出てくるのである。
ジャン・ピエール・プチ博士の「宇宙人ユミット文明」




宇宙人ユミットからの手紙
宇宙人ユミットからの手紙―30年間2000通の秘密文書の謎を解明
宇宙人ユミットからの手紙〈2〉人類介入へ精密なるプログラム


宇宙人ユミットからの手紙〈3〉人類の脳に「種の絶滅コード」を発見


我々人型生命体が技能や科学を身につけていくには、「パブロフの条件反射の法則」をもっと積極的に使わなければならないと主張しているのである。何事も習慣にしなければ身につかない。逆に言えば、習慣にすれば何でも身につけることができる。そういうことである。

一見、不可能に見えるような困難なことでも、仮にそれを実現しようと、毎日習慣的に行えば、いずれはそれができるようになる。特に、子どもや若者ほどそうだということである。

(か)子供が大人になる時ーー性の目覚めの時期「発情期」
さて、子供に自我が目覚め、そして、子供が第二次成長期を迎えて、女子は初潮、男子は精通が起こるようになる。真っ先に、異性を恋するようになる。だれかを好きになる。

これは、生物学的には性ホルモンがそれまでの12歳以下のものとくらべて数倍から最大8倍程度まで増加するからである。脳はこの性ホルモンの影響をもろに受けるようになるのである。これは、生物の種としての本能の芽生えであり、これによって種の保存である子作りの準備に入るのである。ここで一気に子供の脳は、男性脳と女性脳に変化すると考えられている。

自然な感情とは言え、いまやるべきことに集中できなくなり、四六時中好きな恋する相手のことが頭によぎる。すると、訓連よりは恋。学習よりは恋愛となってしまう。中には、それが乗じてセックスまで走ってしまうものも出る。そういう時期になる。こうなると、集中力が極端に下がり、習慣性が損なわれる。

これは動物では「発情期」というものに対応する。

「ヨコミネ式教育法」はあくまで幼稚園の幼児相手だから発情期の心配はなかった。だから、「ヨコミネ式教育法」は発情期に入った人間相手ではそのままでは成り立たないし、まったく通用しない。

実は、パブロフの犬の延長線上にある事実が存在する。これは、いわゆるブリーダーという人たちの経験則であって、パブロフのような科学者が実験して証明したことではないが、長いこと盲導犬や警察犬を訓練してきた人たちがその観察で発見した事実なのである。

それは何か?

というと、発情期にある犬の訓連の場合、「オスとメスを分離しなければならない」ということである。さもなくば、オス犬もメス犬も鼻が極端に良いから、相手のフェロモンを嗅ぎつけ、まったく集中できなくなるのである。もしそこで共存されておくと、四六時中「交尾」して、にっちもさっちもいかなくなるのである。

分子生物学の哲学は「大腸菌で言えることは人間でも言える」である。行動生物学の哲学は「動物でいえることは人間でも言える」である。

したがって、犬で言えることは、人間(の少年少女)にも言えるのである。

つまり、発情期に入った若者は、男女を分離しなければならない。言い換えれば「男女共学はよろしくない」ということである。

これがジョン・デューイの教育法の第二の欠点である。彼は男女共学の推進者であった。

つまり、12歳以下の幼児から小学生時代は男女共学はOKである。しかし、中学高校は男女共学はあまり良い結果を生まない。そういうことである。だから、戦前の教育法がもっとも理想的なものであった。それゆえ、岡潔も戦前のような教育体制を主張したのである。

これまた、ジョン・デューイの教育法は、愚民化政策の一環であったことがわかるだろう。

人間に対する言葉で言えば思春期、動物に対する言葉で言えば、発情期。そんな時期の訓連においては、男女共学が致命的なものになるのである。

そして、もう一つのブリーダーの観察がある。それは、訓連して何かの技能を身につける前に交尾した犬とそうでない犬(つまり、訓連されて技能を身につけた犬)を比べた場合、前者の犬はその後一生技能を身につけることが出来なかった、ということである。つまり、犬をオス・メス一緒にして、あやまって訓連前に発情し、交尾した犬は、その後二度と集中できず訓連すべき技能を身につけることがなかったということである。

犬で言えることは必ず人にも言える。

つまり、人の場合、まだ初等教育の段階で読み書き程度しか身につけていない中学校の段階で性に目覚め、セックスすると、その後二度とより高度な技能が身につかないということである。ましてやそこで子供が出来親になれば、もはや家庭を作るほか無く、高校や大学教育や大学院教育などの高等教育を身につけることも、スポーツや文芸や音楽などのあらゆる訓連を要するものは身につかないということなのである。

つまり、子供には「小我」を抑制し、思春期の子供には「性欲」を抑制させる。そのためには、思春期は男女別学にすること。性欲は過度に刺激しないこと。これに尽きるのである。

ジョン・デューイはここでも間違いをしていて、子どもたちの自然な恋愛感情を育めというのである。これがジョン・デューイ教育法の第三の欠点である。これまた愚民化政策の一貫であったことがわかるのである。

つまり、教育を身につける前に性に目覚めると、二度と教育はつかない、ということなのである。

もちろん、人間だから、死ぬ気になってやろうと思えば不可能なことはない。が、死ぬ気にならなければならなくなるほどにより困難になるということなのである。

ところで、ちまたに子どもたちに性を対象にしたエッチゲームが氾濫しているが、その目的はもちろん愚民化である。まさにジョン・デューイの思想の信奉者たちである。在日韓国人や偽ユダヤ人の会社が行っている。つまり、悪魔主義者のメーソン企業がそういう愚民化政策を行っているわけですナ。

ちなみに、小中で性教育と称していたずらに異性に関心持たせる教育も、メーソンが仕込んだ愚民化政策の罠である。そういうことが分かっている。小学生にリアルな性教育は必要ない。中学生に性教育すればむしろそっちに捕われ集中できなくなる。サカリのついたメス犬にオス犬をさしだせばどうなるか?犬で言えることは人にも言えるのである。この時期の男女は性に関しては無知にさせておくのがもっとも自然なのである。この意味では、マンガ、ゲーム、TV、ビデオなど青少年への極端な制限が必要なのである。まあ、戦後の日本はまんまとメーソンの愚民化政策の罠に陥ったのである。

また、灘、開成、ラ・サールなどのいわゆる名門校は基本的に男子校である。女子校は名門校になれる。しかし、戦後男女共学化した戦前の名門はすべて平凡化した。その理由が男女共学であった。まさに共学による驚愕である。思春期は男女別学にすべきなのである。それが生物学の帰結である。戦前には天才児が多く育ち、戦後は皆無になったのは、男女共学がその原因である。

ここにもジョン・デューイが愚民化教育法だったことが証明できるのである。


(き)子供が大人になる時ーーここに人生のドラマが始まり、文学や音楽が始まる。
そして、最後に、自分の成長が止まり始める時が来る。あるいは、何かから卒業すべき時が来る。あるいは、自分の夢や理想と現実との間で葛藤する時が来る。

自分の子供の頃からの自分の夢を追い続けるか、夢を諦め次の段階に進むかの選択に迫られる時が来る。

これが何時の時代もどこの国でもいつも問題になる各個人の人生最大のテーマとなる。

諦めたくない、しかし、そのチャンスは見えない。

自分の子供の心ーー成長したい心ーーをいつまでも持ち続けたい。
自分は社会の中で何かの役割を果たしたい。
自分の置かれた家庭環境の中で、自分に課せられた大人の役目がある。
子供の心と大人の役目の葛藤が出てくる。

ここに人生の人生たる面白さ、ドラマが生まれるのである。

My Way from Def Tech OKINAWA LIVE

いや〜〜、人の成長って実に面白いものですナ。

おまけ:
deftech bolero 高音質 歌詞付

by めい (2014-04-11 10:25) 

めい

ロシアからすれば(ロシアだけでなく)、《日本人男性の7%が引きこもり状態》というのは全く理解できないことです。

   *   *   *   *   *

不思議の国-日本、その謎にスプートニクが挑む © Flickr/ Glenn Lascuña
http://jp.sputniknews.com/japan/20160913/2770128.html

スプートニクは日本の社会、文化、経済の抱える特性をシリーズで取り上げていく。 外国人には驚きの対象でも日本では普通のこととして受け止められている事象がある。こうした中には他の国でも取り入れる価値のある生活上の特性もあれば、まさに日本社会だからこそ抱える問題も存在する。そうしたテーマの解決にスプートニクは読者と専門家と共に挑む試みを開始する。 シリーズの初回テーマは「引きこもり」。様々な統計によれば日本人男性の7%が引きこもり状態にある。ロシア人にはこの事実は驚きであり、理解を超えている。なぜ、まさに日本でこうした引きこもりが広がってしまったのか、専門家と共にその原因を探っていく。

by めい (2016-09-14 05:24) 

めい

昨日(28.9.13)の山形新聞社説が「引こもり問題」をとりあげています。

   *   *   *   *   *

引きこもリ推計54万人 
きめ細かな支援が必要

 きっかけは中学時代のいじめだった。
 「周りとうまく付き合えずに、このまま引きこもりとなるのか・・・。これまで仕事
のことばかり考え、子どもとの会話がなかった。親が寡黙では駄目だ」
 息子が約3年間引きこもっているという知人の50代男性が語った。学校に行けなくても、海や山ヘドライブに連れ出すなど外出を心掛け、積極的に周囲に相談することで状況が好転してきた。「少しずつだが、母親とスーパーなどに行くようになった」と声を弾ませる。「親も一緒に引きこもると大変。抱え込まず、つながりを求めていくべきだ」と。
 引きこもりが社会問題化して久しい。近年はさらに引きこもりの長期化に伴い本人も家族も高齢化し、生活困窮のリスクも高まっている。
 内閣府が、仕事や学校に行かず、6カ月以上にわたって自宅にいる15〜39歳の引きこもりの人が、全国で推計54万1千人に上るとの調査結果を発表した。2010年の前回調査に比べて約15万人減少したが、依然として50万人を超える高水準となっている。
 国の調査は今回が2度目で、昨年12月に5千世帯を訪問調査し、推計値を算出した。「自室からほとんど出ない」「自室からは出るが、家からは出ない」という人に加え、「趣味の用事の時だけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」という人も含めている。引きこもりの期間は7年以上が34・7%で、3〜7年も40・8%を占めた。
 県が13年に行った調査では、引きこもりなど「社会生活に参加する上で困難を有する」といった状況にある人が1607人に上った。このうち15〜39歳は855人で53%を占めている。40歳以上も540人を超えた。
 引きこもりは10代の不登校だけでなく就職した後の人間関係をきっかけに、20代や30代で始まる場合も多いという。年齢が高くなるほど、再び社会とつながることが難しくなり、長期化する傾向にある。
 高齢化が進む中、課題となるのは「親亡き後」の生活だ。今回の調査でも生計を立てているのは父親が約65%、母親が約22%だった。親に頼っていた子どもは親が亡くなった後、生活に困窮する心配がある。生活保護などの公的支援へと進む可能性もあり、社会全体で取り組むべき問題と捉えなければならない。
 引きこもりを簡単に解決できる特効薬はないが、個々の事情をくみ取って、じっくりと向き合うきめ細かな支援が必要だろう。
 国は近年、支援策を拡充してきた。本県を含む全国67カ所には、相談窓口となる「支援センター」がある。主に39歳までを対象に就労支援を行う若者サポートステーションなども全国160ヵ所にあるという。ただ、こうした公的な支援機関に出向くのをためらう当事者は少なくないようだ。
 就労支援の前段階として、他者との交流の場を設けているNPO法人が県内にもある。まずはこのような官民の情報を当事者や家族に知らせる機会を増やし、孤立させず、温かく包むような地域づくりを進めたい。

by めい (2016-09-14 05:42) 

めい

「独身の交際相手なし」過去最高、男性7割 女性も6割
TBS系(JNN) 9月15日(木)19時40分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160915-00000066-jnn-soci

 結婚していない人のうち、異性の交際相手がいない人の割合が男女ともに過去最高になったことが分かりました。

 国立社会保障・人口問題研究所が去年6月に18歳から34歳の未婚の男女およそ5000人らを対象に調査した結果、結婚願望がある人が男女ともに8割を超える一方、「異性の交際相手がいない」人の割合が男性で7割、女性で6割と、5年前の前回調査から1割近く増えて、ともに過去最高でした。結婚のハードルとしては男女ともに4割以上が「結婚資金」を挙げています。

 夫婦を対象にした調査では生涯に持つ子どもの数が前回に続き2人を下回り、1.94人と過去最低になりました。一方、妻が1人目の子どもの出産後も仕事を続ける割合は、これまでの4割程度から、53.1%に増えています。(15日18:02)

by めい (2016-09-16 03:59) 

めい

ロシアにとってのひきこもり
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160914/2774651.html

   *   *   *   *   *

ひきこもり事情の日露比較、家にこもる日本人と家出するロシア人 © Fotolia/ Bits and Splits

オピニオン 2016年09月14日 20:12(アップデート 2016年09月14日 22:53) 短縮 URL リュドミラ サーキャン, 徳山 あすか 11270190 内閣府は先週、ひきこもりについての全国調査を公表した。ひきこもり状態にある人の6割以上が進学や就職を希望しているものの、実際に就職活動をしている人は3割に満たなかった。また、ひきこもりになったきっかけとして多かったのは「不登校」と「職場になじめなかった」という項目だった。 今回の内閣府の調査では15歳から39歳までが対象となっていたため、ひきこもりの高齢化がどの程度進んでいるのかについては明らかになっていない。ひきこもっていても両親が働いていれば当面の生活に困らないため問題が顕在化せず、両親が定年を迎えたタイミングで初めて周囲に助けを求めるというケースもある。職に就くならばやはり早いタイミングで就職活動をするにこしたことはない。
北京都若者サポートステーション(舞鶴市)は、15歳から39歳までの、若者の就職支援を行う団体だ。この春に活動をスタートさせたばかりの同団体にも、ひきこもりの状態にあった数名が訪問してきた。通常、ひきこもり状態にある人が自らサポートを求めてアクションを起こすことはなく、両親や身近な人が相談を重ね、その後に本人が相談に来るという段階を踏むことになる。 北京都若者サポートステーションの相談支援員、西岡正成さんは、「就職支援にあたってはいきなり仕事の話をするのではなく、趣味などの話から始めて心を開いてもらい、得意なことや不得意なことを見つけだしていきます。自己肯定感や生きるための活力を感じてもらうこと、まずはそこからです」と話す。人生の約半分をひきこもり状態で過ごしたある30代の男性も、両親の相談をきっかけに来所し、現在進行形でサポートを受けている。まだフルタイム勤務とまではいかないものの、北京都若者サポートステーションが連携している派遣会社に単発・短期の仕事を紹介してもらい、職場体験を積み重ねるまでになった。 さて、ロシアの事情はどうか。ロシアのSNS「フ・コンタクチェ」には、ひきこもりの生活をテーマとした何十ものグループが存在している。その中で一番人気があるグループは40万人ものフォロワーがいて、ユーザーは例えば収入の問題などに関してネットで議論している。ネットの住人で自分を「ヒッキー」(ロシアでは、ひきこもりの人はこう呼ばれる)だと自称しているロスチスラフさんの意見はこうだ。 ロスチスラフさん「私はめったに人と話しませんし、外に出ても誰とも話しません。興味がないからです。現実世界はルーティンの繰り返しです。ネットで情報を探して、仲間と議論するほうがおもしろいですよ。もしかすると私の、世界への接し方が変わっているのかもしれません。もし私がヒッキーでい続けるなら、コンピューターの前だけで完結する仕事を探せるようがんばります。永遠に両親の脛をかじるわけにいきませんからね…」 ロシア国立高等経済学院・哲学学部のアレクサンドル・パブロフ講師は、次のように話している。 パブロフ氏「心身状態に制限がある人と違い、ひきこもりは自らの意思で、自分の選択として社会性をなくしています。ひきこもりの人にとっては、他の多数の人とは、人生における価値観や成功の定義が違うのです。彼らは好きでもない仕事でお金を稼ぎたくもないし、気の合わない人とレストランで食事したくないし、山のような服やローンで買った車などいらないのです。」 日本のように、働いておらず、税金を納めていない、つまり市民としての義務を果たしていない人の数が増えてきたら、ロシア政府もこの問題を社会的に好ましくない現象として何らかの手段をとるかもしれない。しかし強制的に働かせるという姿勢は決して良い結果を生むことはなく、社会との断絶をいっそう深いものにしてしまうというのが大方の見方だ。社会心理学者のミハイル・ミレル氏は、ひきこもりという言葉が当たり前になり、何らかの対策を取ろうとしている日本とは違って、ロシアの親たちは、子どもが攻撃的な振る舞いをしない限りは、「変わった子」として静観していると指摘している。 ミレル氏「ロシアにも日本にもひきこもり現象はあり、ひきこもりになる理由も似通っていますが、日本の方が早くひきこもりということを取り上げ、大きな問題として扱っていると思います。日本は教育システムも厳しく、それについていけない子どもは、自分は完全な存在ではないとコンプレックスを抱いてしまいます。日本では家庭内の問題を外に持ち込むことはしませんし、面子を守るということがとても大事です。例えそれが表面的なマスクであったとしてもです。そういうマスクを被り続けることに疲れ、社会の圧力から脱していく人が出てきます。 私の考えでは、ヒッキーはロシアにそうは多くないと思いますが、自らの意思で社会と隔絶しようという人の例はたくさんあります。そういう人たちの理由は、まず両親からの無理解・無関心です。そして学校や学校のグループ、または自分が『こうあるべき』だと思っている基準や要求に、応えられないということも理由です。ロシアにおいて、問題から逃げる『一般的な』方法というのは、日本のように自分で自分を幽閉することではなくて、家から飛び出すことです。金銭的な側面もありますね。日本の家庭は、いい年をした、仕事のない子どもを家においておくだけの余裕がありますが、ロシアの世帯収入では、多くの家庭でそんな余裕はありません。そんなわけで新人ヒッキーになりたくても、仕事は探さなければなりません。または両親の絶え間ない非難をかわすために家出するかですね。 日本人以外の間で、自分をヒッキーと自称することが、ここ数年で流行ってきたと感じます。ときどき、ただコミュニケーションが苦手なだけの人もヒッキーだと名乗っていますよ。でも、その人が学校で勉強し、最低一人でも本当の友達がいれば、それはすでにヒッキーではありませんよね。」 ミレル氏は、ひきこもり状態の人を家から出すにはどうすればよいかという問いに、次のように答えている。 ミレル氏「両親に言いたい最初の助言、かつ重要な助言は、子どもと話し、子どもが孤独でいたい理由を突き止めることです。もちろんそういう子どもとオープンに話すことは難しいです。子ども本人はそれを問題視していない可能性もありますし。両親は子どもに対して『この子は普通じゃない』『養われているお荷物』だと思ってはいけませんし、それを悟られてもいけません。子どもは、大人になることを学んでいるだけなのですから。」 そしてミレル氏は、ロシアのひきこもりの予防のためには、両親や教育者、未成年者と接することの多い社会活動家らに情報を周知させ、日本の社会事業の経験に学ばねばならない、と付け加えた。

by めい (2016-09-16 05:13) 

めい

紀平梨花、幼稚園で毎日2km走る英才教育と「ヨコミネ式」
https://www.news-postseven.com/archives/20181213_823984.html

「ザギトワが王位を失った。素晴らしい日本の女性が王位を奪い去っていった」

 ライバル選手の地元・ロシアの現地紙が脱帽するほどの圧巻の演技だった。フィギュアスケートのGPファイナルで優勝した紀平梨花選手(16才)。シニアデビューでのGPファイナル制覇は2005年の浅田真央(28才)以来の快挙だ。

 2018年の平昌五輪金メダリストのロシア代表、アリーナ・ザギトワ選手(16才)を上回り、宮原知子選手(20才)や坂本花織選手(18才)ら先輩を抑えての完勝。2022年北京五輪に向けた現在地を「10%ぐらい。まだまだなので」と言い、大きな成長の可能性を秘めている。

「紀平選手の最大の武器はプログラムに3回折り込んでいるトリプルアクセルですが、軽々と跳べるのは驚異の身体能力の持ち主だからです」(フィギュア関係者)

◆逆立ち歩き、片手で側転

 体脂肪率は6%と男子アスリート並み。腹筋が割れ、50m走は7秒台という紀平。彼女が体を鍛え始めたのは、1才からだというから驚きだ。

「両親共に教育熱心で、お母さんは早期教育の大切さを知ると、娘をどの幼稚園に入れるかずいぶん調べたそうです。最終的に選んだのが、地元の兵庫県西宮市にある『ヨコミネ式』という教育法を実践する幼稚園でした」(近隣住民)

 ヨコミネ式教育法とは、女子プロゴルファーの横峯さくら(33才)の伯父・横峯吉文氏が提唱する幼児教育法。北海道から沖縄まで全国約360の施設や学習塾に導入されている。そのモットーは「すべての子供が天才である」ことだという。

「子供のやる気を起こし、才能を開花させるために、『読み・書き・計算・体操・音楽』など幅広く指導。幼児期に足し算や引き算、九九に挑戦したり、大量の読書をすすめたりします。子供たちがけんかをしても、なるべく口は挟まない。自分たちで解決させ、正義感や道徳観といった心の成長を育むことを目指しているそうです」(教育関係者)

 ヨコミネ式では、筋力や柔軟性を鍛えるために逆立ち歩きや片手での側転などを教えて運動神経を鍛える。紀平はその幼稚園でめきめきと身体能力を伸ばした。

「毎日幼稚園の園庭を2km走り、年長組の時には跳び箱9段をクリアしていました。家の前ではよく逆立ちで歩いてましたね。今思えば、あの体幹のよさが演技に生かされているんでしょうね」(前出・近隣住民)

 数年前、「ヨコミネ式」がテレビで紹介されると大きな話題に。失敗を重ねて成長する経験を得るため、「少し難しそうに思えること」も挑戦させる。その難しさから、一部には「やりすぎだ」「ウチの子はもっと普通に育ってくれればいい」と否定的な声もあるが、紀平の場合、ヨコミネ式教育法が才能開花につながったのは確かだろう。

※女性セブン2019年1月1日号

by めい (2018-12-25 05:04) 

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