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“南陽の菊まつり” 起死回生に向けて [菊まつり]

前向きな話題に変えます。
いつのまにか「南陽の菊まつり」に関わることになっています。今後どういう展開になるか。昨日、宮内の商店会の集まりに用意した資料です。

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<H18南陽の菊まつり事前宣伝資料(案)>

●南陽宮内「菊まつりルネッサンス」

花笠音頭にも「菊は宮内あやめは長井ばらの名所は東沢」と歌われる南陽宮内の「菊まつり」。日本でも有数の歴史を誇り、今年で94回を数えます。折りしも熊野大社御再建千二百年、会場を双松公園から鳥居の場を中心にした街中に戻し、町をあげて「菊まつり」を盛り上げようと準備を進めております。全国的に低落傾向の「菊まつり」ですが、菊づくりも菊人形も、多くの先人によって受け継がれ、また伝えてゆかねばならない日本の大切な文化です。新たな命を吹き込むことですばらしい観光資源になりうる宝の山でもあります。平成18年、南陽宮内の「菊まつりルネッサンス」にご期待ください。

 


菊花は日本を象徴する花です。香りつつ立ち枯れてゆく菊の花に、健康に長寿を全うする理想の姿を人は見てきました。食用にもなり、薬効もあるといわれます。大正2年、製糸業で栄えていた宮内町で始まった「菊まつり」ですが、「南陽」の名も、中国河南省南陽に流れる不老長寿の霊泉「菊水」に由来します。菊に縁ある町に住むことを誇りに思います。今年の「菊まつり」は、町内外の多くの人に、菊に備わるいろんなエネルギーを思う存分体験していただけるお祭りにしたいと考えております。

 

◎ここがちがう!今年の菊まつり

1.テーマは熊野大社の歴史と伝説
「日本三熊野の一」として有名な熊野大社は、中央とのつながりも深く歴史と伝説に彩られた神社です。「熊野大社千二百年祭」の今年は、これまでのNHK大河ドラマに代わり「熊野大社の歴史と伝説」をテーマに構成します。その他、瀬戸内寂聴さんと宮内出身小田仁二郎関連の場面も考えています。

2.鳥居の場を全面活用
菊人形会場を双松公園から鳥居の場中心に移します(菊花展会場は検討中)。菊まつりの期間中、町全体が賑わい活気あふれたかつての宮内が復活します。

3.歩いて楽しめる熊野参道
熊野参道にも菊人形数場面をかざります。また、吹き矢や投げ扇、のぞきからくりなど江戸時代のゲーム小屋も用意します。その他、地元商店街等が中心になり、宮内ならではのおいしいものを提供する場所もいろいろ用意します。

4.入場料半額/入場者倍増 5万人も夢ではない!
昭和62年「独眼竜政宗」では65,000人あった入場者も昨年は22,000人。この低落を、みんなの知恵と工夫で一挙に挽回しようというのが今年の菊まつり。地元も盛り上がります。

5.「寄ってごんぜ」宮内全体“もてなしのまち”
「スローフード」「スローツーリズム」が世の中の大きな流れになりつつあります。全国的にも高レベルの食文化を誇る宮内はこの流れにぴったりのまちです。外からのお客さまを自分の店に引き込む工夫を町全体で考えます。

≪参考≫

○「スローフード運動」とは、具体的には3つあります。
http://www.bellissimo.jp/bellissimo/slowfood.html

 1つは、消えつつある郷土料理や質の高い食品を守ること。
 2つめは、質の高い素材を提供してくれる小生産者を守っていくこと。
 3つめは、子供たちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていくことです。

○「スローツーリズム」の構成要素として次の5つの要素が考えられる。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~granblue/page063.html

第1は、健康志向であること。歩いたり、のんびりとストレスを解消することを求める旅。ゆとりが実感されること。スローフードも主要な要素である。

第2は、滞在型であること。短期で盛りだくさんの旅ではなくゆっくり滞在しながらその土地の魅力を五感でじっくり味わう旅のスタイル。住みたい街が行きたい街。点でなく面で広がり、奥行きと深さがある街。見るという一方的な行動から参加し、交流できる仕組みがある。もちろん価格的な面での配慮もされて街全体がシステムとして滞在型を支えている。

第3は、自己実現的であること。まさに自分探しを目的とした旅。単なる物見遊山的な観光、従来型の観光地めぐりではなく、まさに旅をすることで自己を発見し、次への人生を生きるための充電のできる旅。スローツーリズムの構成要素の中心的な要素である。SeeからDo,Beへと言われるようにただ見て歩くだけでなく、なにをするのか、なにになるのかなど目的がはっきりした旅である。

第4は、車の規制。スロートラフィックすなわち時速4kmであるいたり、船にのったりしてそこにある土地の魅力をじっくり味わう。つまり車を排除した街である。20世紀は車の世紀ともいわれ、人々は車の出現の中で駆られるように走ってきた。車に乗ることで失ってきたものは大きい。イタリアのナポリは、犯罪の多い街であったが、車を街の中心から排除し、歩行者天国をつくってからはバイクによるひったくりも減り、新しい街に生まれ変わった。南フランスのカルカッソンヌも車の進入を規制することでとても魅力的な城壁都市となり人気を呼んでいる。このように車を排除できるかが21世紀の都市観光の成功か否かの重要なキーアクションと考えられる。しかし一方車で街の中まで乗りいれることができないことは住民にとってはとても不便なことである。その犠牲の中から得るものは大きいということである。スローとはそういう概念である。すなわち今までわれわれが文明とよび便利さと効率性を求めてきた価値観やパラダイムをゼロから見直して、それをまず否定することから新しい価値が生まれてくるのである。人々の幸せはもうすでに物質的な豊かさや速さからは生まれない。給料が半分になったら幸せは半分になるのだろうか。もしかしたら幸せはかえって増えるのではないだろうか。そういった根源的な価値観の変化が起こっているのである。

第5は、環境志向であることである。スローという概念は、省エネルギーや環境修復や保全といったことも含む。またリサイクルやリユース、さらにはゼロエミッションやリデュースなどエコロジーも含めて考えられる。エコホテルなど地域の環境に負荷をかけないような施設がある。そして騒音をたてるものは排除され、隔離される。清楚で清潔なホテル。土地の自然や文化、伝統がそこここに生かされている。リラックスできる浴室があり、ハーブなど自然の香りがほのかに漂ってくる。鳥の声が聞こえ、ホタルのほのかな輝きを目にできる。スタッフは、スローな気分を大事にして、時間にしばられないサービスが提供されている。五感が自然に回復していく。そこには人への配慮あり、自然へのやさしさがある。すべてがスローでやさしい。スローホテル。そこは静けさと健康志向を売り物にあたらしい自分探しのできる宿泊施設である。出される食事は、もちろんスローフード。有機農法によってじっくりつくられた個性的な料理が魅力である。多様な価値観をもつお客様が自己実現できるようきめ細かなサービス体制がとられている。

以上の5つがスローツーリズムの要素である。

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アイデア、御意見等あればお寄せください。


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