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『amazon』を読むー垣間見る未来 [現状把握]

『アマゾン』.jpg448:小ボンボン :2018/12/15 (Sat) 00:56:17
今年一番衝撃を受けた、というよりは一番戦慄を覚えた書籍。
https://www.amazon.co.jp/amazon-%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%85%88%E7%AB%AF%E3%81%AE%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E6%88%90%E6%AF%9B-%E7%9C%9E/dp/4478105057/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1544797247&sr=1-1&keywords=%EF%BC%A1%EF%BC%AD%EF%BC%A1%EF%BC%BA%EF%BC%AF%EF%BC%AE
件のワシントン・ポストをも手中にしたその思想たるや、国家内国家を建設するどころか『グローバリストオブグローバリスト』(コインの表)であることを物語っている。
現構図としては、容赦のないベゾス帝国VS寛容のある安倍連合国か。
心外にも利便性の高いアフィリエイトを貼り付けて…闘争の行方を胸躍らせながら見守って行く所存(ワクワク)

*   *   *   *   *

小ボンボンさんのこの紹介で求めて一気に読んだ。
2045年というシンギュラリティ(技術的特異点)、この先AIが人間の知能を追い越してゆくとして、そこに実現している世界とはどんな世界なのか。第8章「アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー」の「ドローン専用の基地は空に作る」にアマゾンの構想が紹介される。《ドローンは空飛ぶ倉庫から品物をピックアップし、配送した後は上空の倉庫には戻らずに、地上の拠点に向かう》《都市の中心部に多数の窓を設けた筒状の建物を建設し、そこを商品の倉庫にする。その窓から無数のドローンが発着陸できるようにする 「蜂の巣」のような基地を作る》《ドローンが配達先の家を録画し、その映像を使って顧客に必要と思われるサービスを提供する》。いずれもすでに特許申請されているという。子どもの頃「未来予想」として絵で見せられた光景とダブる。
ではヒトとモノとの間にこういうカタチが実現したとして、ヒトとヒトとの関係はどうなっているか。「アマゾンゴーは物流のシェアリングエコノミーを生む」の節、ヒントは普通の市民が空いた時間にレストランの料理を配送する「ウーバーイーツ」。著者はアマゾンの実店舗「アマゾンゴー」を舞台に考える。《ゴー の来店客の自宅やオフィイスの近くの人が、アマゾンのプライムナウで紅茶を発注していたら、それをアマゾンは店内で来店客のスマホに転送する。来店客はそ の紅茶を手にとって、注文した人に持って行ってあげることができるような仕組み・・・その来店客は配達報酬を自動的に受け取ることになる》《5分前にアマ ゾンに発注した幕の内弁当とお味噌汁を、隣人の高校生が持って来てくれるかもしれないのだ。そのときに、その高校生がゴーで買った缶コーヒーの代金は口座 に返金され、無料になっているかもしれない。隣家の主婦、自分の家族など、身近な人間が配送してくれるのだ。》このカタチは、配送の専門業者ではなく「個人」が配達するアマゾンフレックス」としてもう動き出しているという。ヒトとモノとの乾いた関係の究極が描かれたこの本の中で、この節からだけはヒトとヒトとの温もりの可能性を感じることができた。

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