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夢を描く能力が問われる時代(『シンギュラリティ・ビジネス』) [メモがわり]

シンギュラリティ・ビジネス.jpg『シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件』を読んで、「夢を描く能力が問われる時代」と題してアマゾンにレビューした。

 

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《テクノロジーが進歩するスピードがこれまでと違う——これが、まさに、シンギュラリティが迫っていることの本質です。・・・「エクスポネンシャル(指数関数的)」、本書のもうひとつの重要なキーワードです。》(「まえがき」4-5p

グーグルが開発した「アルファ碁」は、実際にプロ棋士に勝つ直前まで、研究者の間でも「あと10年はかかる」と思われていた。そのちょっと前までは「40年か50年先」だった。想像を絶するスピードで人工知能は進化する。こうした時代に合わせた発想の転換を促してくれる言葉としての「10%を目指すより10倍を目指せ」。その意味するところは、現状からの出発ではなく、「あなたが最も求めていることは何ですか」、この問いかけからの出発。夢を描く能力が問われる時代になっている、読み終えてそう思った。

 

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こう書きつつ徳田虎雄さんを思った。獅子の会のわれわれに常に言っておられたのが「100倍の目標設定」だった。徳田さんは、自分の実力の100倍の目標を設定することで日本の医療を変えていた。身をもってわれわれに示してくれていた。それに応えたのが、平成3年4月29日、開校間もない南陽高校体育館で開催された徳田講演会のテーマ「21世紀、置賜は世界の中心になる!」だった。当時のわれわれが懐いていた思いを、思いっきり膨らませたものだった。思えばそこからいろんなことが始まった。


当時の資料を探していたら、徳田さんと出会った昭和56年に書いた文章が出てきた。宮内商工会青年部時時代の活動のまとめ的文章だが、当時打ち出した「県南総合文化塾構想」が、思いがけず当面の夢「宮内公民館改築構想」とリンクした。OCRで読み取って近くアップしたい。


シンギュラリティの到来によって夢を描く能力が問われていると、思わされた私の読後でした。先に読んだ『プレ・シンギュラリティ』は、なんとなく上から目線的で、ちょっと反発したレビューを書いたのですが、この本は、自ら渦中に飛び込んでの体験的報告であり、「こういう時代を生きているんだ!」というワクワク感が伝わってきます。いい本です。

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コメント 1

めい

「放知技」板から
http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16256324

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554:堺のおっさん : 2017/11/22 (Wed) 06:26:51 host:*.ocn.ne.jp
>>550 つづき
NHKによると、NTTや国立情報学研究所などのチームが開発した
国内初の「量子コンピューター」がインターネットで
無料公開されることになったそうだ。
スパコンの100倍の能力を持つ量子コンピューター。
その潜在能力は、100倍どころか理論上は無限的。
AIへの活用も当たり前になる。
無料公開というのはなぜなのか、ずいぶんと太っ腹ではないか。

難解な政治局面を量子コンピューターで解析すればどうなるか?
それを試みる科学者や勢力も出てくると思う。
いっそ、政治などAIに任せてしまえという考え方も出てくるだろう。

今回の量子コンピューターは2000人を最も最適な2つのグループに分ける作業を0.005秒で達成。
組み合わせは10の600乗(観測されうる宇宙の全原子数よりも多い)。

これを本当に一瞬で解析するというのだから驚きだ。
「組み合わせ最適化問題」と呼ばれる問題です。

しかし、これが本当に最良の解答かどうかは実際には不明。
また、分析のプログラムによっては答えが変わる可能性がある。
何をもって、「最適化」と言えるかが明かされていないからだ。
たとえば、本当は好きなんだけど相手の関心を引くために意地悪をする。
こうした矛盾した人間心理をどのようにプログラム化するのか?
こちらの方がよほど難解であるようにも思える。

合理的ではない感情を持つ人間だからこそ起こす矛盾。


こう考えると、政治を量子コンピューターと結合されたAIに

ゆだねる時代は相当先のことだろう。

私は人間が矛盾した存在であることをやめない限り不可能であると思う。

人間にとって、最適化は最良であるとは限らない。


ネオコンがマッキンダー戦略を放棄することが世界の最適化であっても

人格障害者のネオコンにとっては最悪であるように。
by めい (2017-11-22 07:07) 

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