緊迫する世界。今をどう見るか [現状把握]
ニュースを二つほど.
1.韓国の文在寅大統領は17日、北朝鮮情勢に関して「朝鮮半島で二度と戦争は起きないと自信を持って申し上げる」と強調した。
文氏は米国の北朝鮮に対する軍事行動の可能性について…
「(米側は)どのような選択肢を取るにしても、韓国と十分協議し同意を得ると約束した」と語った。(https://sptnkne.ws/fkmm)
文韓大統領の就任100日での支持率は,84% (https://sptnkne.ws/fkk4)
2.米国のスティーブン・バノン首席戦略官は16日、米国は中国と経済戦争を行っていると述べた。
さらにバノン氏は、北朝鮮問題の軍事的解決はないと強調した。
同氏は「(北朝鮮による)通常兵器の使用によってソウルで30分以内に1000万人が死亡しないことを私に示す解決策を誰かが提案するまでは、何を話すことができるのか私には全くわからない。この事は忘れてくれ。軍事的解決はない」と述べた。
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上の二つの情報は,関連性がある.
つまり,文在寅大統領(韓国政府)も,スティーブン・バノン首席戦略官(米国政府)も…
政府(国家)としては,北朝鮮に対する武力攻撃は,しない!という意志である,ということだ.
ただし!
北朝鮮が,21日からの米韓合同軍事演習の際の米軍の演習方法や発信情報に対抗して,グアム沖にミサイルを発射し…
これにトランプ大統領が反応し,さらに好戦派にソソのかされて発作的にトマホーク発射命令!(4月6日のシリア爆撃と同じパターン)となることはないのか?
こういう↑↑事態を,プーチンは(金正恩も),想定している….
>>611
オバマが(戦争屋ネオコンの脅しと圧力で),米軍制服組トップの職位=米統合参謀本部議長を(デンプシーを更迭し)ダンフォードに変えてから,米軍は好戦派が主流になった.
そのダンフォードは中国を訪問し,本日(17日)は,中国軍の制服組トップである范長竜・中央軍事委員会副主席と北京で会談した.
会談後,ダンフォード議長は,来週から始まる米韓合同軍事演習に関し,規模を縮小すべきではないとの考えを表明した.
中国は,「北朝鮮の核・ミサイル開発凍結」と同時に「米韓軍事演習を中止する」案を提唱してきたが,ダンフォード議長はこうした中国の要求をはねつけた.
さらにダンフォード議長は…,
「政府首脳部には演習の規模を縮小すべきではない!と勧告している.北朝鮮の脅威が存在する限り、高度な即応態勢を維持する必要がある」と強調した.
また,経済的圧力だけで非核化を実現できると考える人は誰もいないと述べ,軍事的手段も辞さない姿勢を改めて示した.
(2017/08/17-18:18,北京時事,https://www.jiji.com/jc/article?k=2017081700924&g=int)
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ダンフォード(米軍制服組トップ)の「軍事的手段も辞さない姿勢」というのは,(軍人だけに)本音だろう.
ダンフォードは,「経済的圧力(制裁)だけで非核化は実現できない!軍事的な(攻撃を含む)圧力が必要だ!」と,米国政府首脳部にも勧告している,ということだ.
米軍トップも,金正恩も,プーチンも,ヤル気満々だ!
これは↑↑誰にも止められない流れだろう.
「大いにヤレ! 米軍と北朝鮮軍の激突の(歴史的な)場面が見たい! 見せてくれ!」と,ワシの心は騒いでいる.
ワシ? 飯山一郎です.71才です.
穏やかな老人には,なれそ~にないです.(ワハハ@爆.www)
>>612 御大
実のところ、御大も亀さんも私も「戦争を知らない子供たち」なのであります。
戦争経験の無い世代は親父世代の戦争体験をただ黙って聞くしかない…
という圧倒的経験値の差を押し付けます。
戦争は起こってはいけないもの、起こしてはいけないもの、その通り。
なぜなら、軍隊のみならず一般市民を容赦なく巻き込み世代を超える
悲劇を生産し続けるから。その通り。
中東におけるプーチンの航空宇宙軍の参戦はこうした戦争の概念を一変。
ピンポイントでISを殲滅し鮮やかに戦局をひっくり返した。
一般市民の巻き添えはゼロではないだろうが、ネオコンの戦闘が異常なほど
一般市民を巻き添えにすることを考えれば、ピンポイントの戦闘が
本来の戦闘ではないのかと思い至る。
日本海が釣り野伏の死地であることにうすうす気づき始めたネオコン。
遠のく朝鮮有事。
戦争を知らない子供が言葉で戦争を弄んでいるつもりはない。
むしろ、一瞬で戦闘が決着するのであれば、それで決着して欲しい。
>>613
堺のおっさん
米軍(DIA,NSA)は,米朝軍事衝突に関するシミュレーションを行い,「米軍圧勝とはならない!」という結論を何回も出しています.
それを受けて,今回スティーブ・バノンは,北朝鮮問題の軍事的解決はないと強調したワケです.(>>611,https://goo.gl/BLMzZk)
(これは↑↑今,轟々の非難を浴びてますが…,ティラーソン国務長官も,意向はバノンと同じです).
ところが,ダンフォードは(彼なりの作戦があるらしく)米軍圧勝!を信じ込んでいる軍人で,ネオコンとの人脈も厚い.
だっから,米軍が現場(日本海か黄海)で暴走!といった事態になった場合…,
ダンフォードは,軍事的エスカレーションを抑えようとはしないだろう,という予測が(アメリカのサイトでは)大半です.
ですが,そのへんの事情は,金正恩もプーチンと一緒に検討済みです.
いっぽう…
日本海が米軍(の空母)にとって釣り野伏の死地であろうとも!
米太平洋軍司令部(司令官・ハリス海軍大将)は,ダンフォード議長の「強気」に支えられて…
原子力空母「カール・ビンソン」と「ロナルド・レーガン」の2隻,あと,原子力潜水艦「ミシガン」を日本海海域に出動させます.
これは↑↑金正恩・プーチンにとっては,またとないカモネギです.
しかし,軍隊(米軍)は,暴走する時は,見境なく猪突猛進します.
韓国の文在寅大統領は「朝鮮半島で二度と戦争は起きないと自信を持って申し上げる」と強調しましたが…
親北朝鮮の文在寅など米軍は相手にしません.直前に事前通告するだけで,北にトマホークを撃ち込みます.
ただし,ピョンヤンでも数万人,ソウルでは数十万人~数百万人が死にます.
同時に,2隻の空母は,轟沈!となります.
>>614 御大
絶対的反戦主義(平和主義)に洗脳された思考では到底ネオコンに対抗する
術も気力もわいてこない。
平壌とソウルの桁違いの被害のシュミレーションは、いかにネオコンの軍事作戦が
本当の戦闘原則から見て、稚拙極まりないかを裏付けているように思います。
軍事力とは当たり前ですが、自国民を守るために存在するのであって、
自軍を守るために存在するのではありません。
もっとも、ソウル市民などネオコン軍にとっては盾以外の何物でもなく、
第二次朝鮮戦争が起こった場合、否応なく韓国民はそのことを思い知らされる。
何十年にもわたって民族絶滅の悪夢を日常としたリアリズム抜きには、
「なんだ、平壌でも何万人も死ぬんだ」という程度の理解しかできないでしょう。
一般市民を盾とした作戦しか立案できない軍隊と、国民を守るために存在する
軍隊の差が痛いほど数字に表れているとしか言いようがありません。
私は、第二次朝鮮戦争が勃発した場合、ソウルは北からの攻撃のみならず
米軍の攻撃で、より大きな被害を被るのではないかと中東の現実から考えます。
(実際には無い)大量殺戮兵器を保持している!という理由で,アメリカはイラクを攻めフセインを殺戮した.
ところが北朝鮮は,大量殺戮兵器を保持している!と,ソレを誇示している.ところがアメリカは攻められない.
な~んでか?
「これから派手に攻撃するから見てろ!」 とは,ダンフォードとハリスの答え.
>>615
>激水の疾[はや]くして石を漂すに至る者は、勢なり。
>鷙鳥(猛禽)の撃ちて毀折に至る者は、節なり。
>是の故に善く戦う者は、其の勢は険にして其の節は短なり。
>『孫子の兵法』より
実際の戦闘では…
金正恩は(プーチンの指導で)米軍の空母と原潜の撃沈に全力・総力を挙げ…
ソウル攻撃は最後の手段とするでしょう.
それで,米軍の空母と原潜を轟沈させるのは…,
北朝鮮の対艦ミサイルだけでなく…,
日本海に潜ませた露の潜水艦の対艦ミサイルも「活躍」します.
猛禽が急降下して,一撃で獲物の骨を打ち砕くに至るのが節目となり,其の節は短なり,と.
戦いは,短なり.一瞬で決まります.
>>617
世界の現在の様相・構造を,端的に表現すれば,冷戦!です.
つまり,世界は,現在,東西冷戦の時代に完璧に逆戻りした様相・構造になってしまっているのです.
そして,以前の冷戦は軍拡競争でしたが…,現在の冷戦は軍事力を実戦で使う競争です.
それが,プーチンの航空宇宙軍による電撃的なシリア空爆であり,4月6日のトランプによる発作的なトマホーク60発発射でした.
以前の冷戦は何十年も続き,当事国の米・ソは疲弊どころか,ソ連は国家崩壊の憂き目.
今回は,疲弊するまで戦うことはしない! 長く戦わず,短期決戦で勝負をつける!
これが↑↑プーチンの強固な意志です.
そのための絶好の機会・戦場が,米朝軍事衝突の日本海なのです.
しかも,米韓合同軍事演習には,またしても空母2隻が日本海に入る!
この動きを監視し,船首が北朝鮮に向いた瞬間を見計らい…,
先ずはグアムを狙ってミサイルを(金正恩に)発射させると,米軍は過度に緊張し,反応し,トマホークの発射準備!
その瞬間に,対艦ミサイルが,2隻の空母を雨アラレと襲う!
米軍が諦めずに,グアムから戦闘爆撃機等を飛ばせば,これも全てS-300が撃ち落とす!
これがトドメです.
◆2017/08/14(月) 北朝鮮問題の本質は,怨念と復讐心!
金正恩の挑発は,本気だ!
金正恩の米国罵倒は↓宣戦布告なのだが…
SPUTNIKルは米国のろくでなしどもへのプレゼントだ」
『スプートニク』 2017年07月05日 https://sptnkne.ws/eP9E
朝鮮民主主義人民共和国の金正恩労働党委員長は大陸間弾道ミサイル実験は米独立記念日に「米国のろくでなしどもへのプレゼント」と暴言を吐いた。
金正恩氏は「火星14」ミサイルの発射実験を自ら指揮した。 発射後、正恩氏は「米国の雌犬の子どもらは7月4日のこの贈り物に大喜びというわけにはいかないだろう」と述べて大笑いし、さらに「我々は退屈しないように時々プレゼントを贈ってやらねばいけない」と付け加えたという。
金正恩氏は、米国が北朝鮮への敵対政策を打ち切らない限り、軍事プログラムの拒否についての交渉を行わないと明言した。 (記事)
「北朝鮮,暴走!」「金正恩,暴言!」「北の暴君の狂気!」
北朝鮮の最高指導者,金正恩の暴走,暴言,狂気に,世界は非難轟々! かつてない強い経済制裁を決議した.
金正恩の激しい罵倒と挑発に対して,トランプ米大統領は「北朝鮮による新たな脅しに 『炎と怒り』 で応じる!」と述べた.
さらにトランプ米大統領は,「金氏は逃げおおせることはできない」と強調し,軍事的報復を示唆し強く警告した.(記事)
米国は“警告”だけではなく,「北朝鮮の行動に対する軍事的解決は,準備万端!」(記事)と公言し,さらに,「北朝鮮の発射場への先制攻撃計画の準備」(記事)も,現在進行中である.
北朝鮮も,「ミサイル『火星12』4発をグアム周辺海上に発射検討』(記事)と,(覚悟を決めて)米国の軍事攻撃を誘発させる作戦に出ている.
のみならず北朝鮮は,アメリカとの闘いに備えて,国家総動員!とも言える態勢を整えたのである.(記事)
しかり!北朝鮮は…,国際社会から如何に激しい非難を浴びせかけられても,世界が北朝鮮に対して如何に甚大な政治的・経済的制裁を課そうとも,世界全体を丸ごと敵に回してでも,北朝鮮は米国を相手に孤軍奮闘,戦う!戦争をする!という覚悟を固めている.
その激しく固い必死の“覚悟”の現れが,金正恩の「暴走」であり,「暴言」なのだ.いずれも「宣戦布告」に等しい.
それでは一体,何故に北朝鮮は,「必死・懸命の戦争」(必ず死ぬかも知れぬ命を懸けた戦争)を覚悟しているのか?
しかも,この覚悟は↑何十年も前の,爺さん(金日成),親父(金正日)の代から続く激しい怨念でもあるのだ.
北朝鮮の怨念は,朝鮮戦争に原因がある.
朝鮮戦争の際,アメリカが北朝鮮領域で強行した想像を絶する虐殺・皆殺し作戦(ジェノサイド)こそが,今も消えない怨念の原因なのだ.
それにしても,アメリカが北朝鮮領域でヤッたジェノサイド(民族皆殺し作戦)は,あまりにも酷い(むごい)!!
アメリカは,北朝鮮にとっては↓悪魔だった.
朝鮮戦争中,アメリカは,第二次世界大戦中に太平洋戦域全体で投下したより多くの爆弾を北朝鮮に投下した.
32,000トンのナパーム弾を含むこの絨毯爆撃は,軍事標的だけでなく,意図的に一般市民を標的にし,戦争をするのに必要な限度を遥かに超えて,北朝鮮を壊滅させた.
都市が丸ごと破壊され,何千人もの無辜の一般市民が殺害され,遥かに多くの人々が家を失い,飢餓になった.
「三年ほどの間に,我々は住民の20パーセントを絶滅した」と,朝鮮戦争中に戦略空軍最高司令官だったカーティス・ルメイ空軍大将は,1984年に語った.
元国務長官ディーン・ラスクは,「アメリカは,北朝鮮国内で動くあらゆるもの,あらゆる煉瓦を爆撃した」と述べた.
1月3日.82機の空飛ぶ要塞B-17の大編隊が,何百トンもの爆弾と焼夷弾を平壌中に投下し,壊滅的火事を起こした.
アメリカ軍は2日後,爆発する遅延作動型爆轟爆弾で平壌を爆撃した.このため,平壌は都市全体が燃え,火に包まれた.
戦争前は人口500,000人だった平壌に残ったのは,約50,000人の住民だった.
戦争が終わった後も,アメリカは65年以上もの間,北朝鮮を罰し続け,屈辱を与え,苦痛を味あわせるため,出来る限りのあらゆることをやってきた。
アメリカは,北朝鮮を飢餓にさらし,北朝鮮政府が外国資本や市場にアクセスするのを阻止し,経済を壊滅的経済制裁で締め付け,強力なミサイルや軍事基地を北朝鮮の近隣地に配備した.原典:『マスコミに載らない海外記事』
そうして今もアメリカは,『作戦計画5015=金正恩の首狩り作戦』という実戦さながらの激烈な軍事演習を行っている.
ペンス米副大統領は 「北朝鮮への米国の我慢も終わりに達した」と言ったが… (記事)
北朝鮮の我慢は,とうの昔に.終わっている!
金正恩(33)は,北朝鮮の我慢と怨念の象徴なのだ.
金正恩.この青年の存在自体が…
国家と民族のために,生命を懸け…
生命を捧げるに足る『民族の象徴』なのだ.
そして,さらに,『戦争の大義』でもある!
金正恩の北朝鮮は,現在,民族の総力を挙げて,アメリカとの戦争を「期待」し,激しい挑発を連発している.
「ソウルが火の海になるので,アメリカは軍事攻撃をしないだろう」などという甘い計算で,金正恩は米国を罵倒し,挑発しているのではない.
金正恩は,世界最強のアメリカ軍と本気で一戦交えて,怨みを晴らす!そういう決死の覚悟なのだ.
もちろん,勝算があるからだ.
飯山 一郎 (71)
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