『夫の○○○が入らない』 [メモがわり]
リテラの〈話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが 〉を読んでこの本を知ったが、買うまでにはいかなかった。ほどなくして副島隆彦さんが〈『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という本を読んだ。これが文学だ。 〉とぶちあげた。副島さんもリテラで知ったのだった。すぐ注文した。読み出すなりたちまち引きこまれた。さりげなく時代を変えてしまう本かもしれない、そんな気がする。みんなあからさまに出し合って、肩の力を抜いて生きてゆく、それでいい・・・みたいに。
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「心の純粋さ」を持つ人が記したドキュメント
二人がなんとなく一つ布団で寝ることになってしまう導入部が、いくばくかの「?」を伴いつつ、人それぞれでありながらもだれにもあったような、さっぱり格好のよくない「青春」を感じさせてくれて、実にいい。その「?」部分は、後半になってさりげなく明かされる。
《 この作業を定期的に続けてゆくことも、産むことも、育てることもすべてが不安だった。
「あんたの産む子が悪い子に育つはずがない」
夫はそう断言した。思いもよらない一言だった。
ふと、彼が初めて私の実家へ挨拶に訪れた日のことを思い出した。「就職したばかりなんだから、結婚はまだ早い」と反対していた父が、ころっと態度を変えた瞬間があった。
それは父の一言がきっかけだった。
「うちの娘は気が利かないし、はっきりものを言わない。思っていることを全然言わんのです。まったく情けない限りですよ」
「そうですか? 僕はこんな心の純粋な人、見たことがないですよ」
あのときも夫は迷いなく、まっすぐ言ったのだった。》(160-161p)
会うなり夫となる人が感じ取った「心の純粋さ」を持つ人が記した、「小説」というより「ドキュメント」として、最後まで一気に読んだ。
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