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天皇のお言葉(4)『天皇「生前退位」の真実』を読む  [思想]

天皇「生前退位」の真実.jpg

高森明勅著『天皇「生前退位」の真実』を読んで、アマゾンにレビューしてきました。


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「御意のままに」


「譲位を認める典範改正によって、天皇はいつでも勝手に天皇を辞めることができるようになる」という論を”上から目線”としてしりぞけ、《皇室の存在は天皇や皇族方強い責任感、使命感によって”こそ”支えられているのであって、その自由を「封印」しているからではない》のだから、《圧倒的多数の国民が譲位へのご希望を受け入れているのも、陛下のご判断への健全な信頼があるからだ。この場合、あるタイプの知識人の妄想より庶民の直感の方がはるかに正しい》144p)とする。後付けの理屈ではなく、庶民の直感レベルにとっての「天皇」という存在、それが第一義なのである。


大相撲初場所初日、帰られる両陛下を見送る国技館観衆の姿とそれに応える両陛下のご様子に胸を熱くした。一昔前、二昔前に比べてどうであろうか。ここまで両陛下と国民の間に心が通い合うには、「象徴たるべき」両陛下の並々ならぬ努力があったことをわれわれは知るべきである。《ところで、GHQの意図以上におとしめられ、もっぱら消極的・否定的な概念として扱われてきた「象徴」という言葉を、極めて積極的・肯定的・能動的な概念として位置付け直された方がいる。鮮やかな概念上の”逆転”劇と言ってよい。その方こそ、ほかでもない天皇陛下ご本人だ。》207p)この書の中で最もドラマチックな件(くだり)である。《もともと”押し付け”られたはずの「象徴」天皇のあるべき姿を、妥協なく徹底して追求する。そのことで、かえって「天皇の伝統的在り方」の最も大切な部分が現代によみがえる。壮大な歴史のパラドックスだ。》242p)天皇はこのことを「論」ではなくまさに生身の「御姿」をもって私たちに示された。88日のおことばはその生身の「御姿」をもってお示しになられたおことばである。真摯に、そして直(すなお)にそのままに、受けとめるべきである。この著の帯に言う。「御意のままに。」


【追記 29.9.11】

コメント欄にメモったのですが、上の議論に真っ向対立する議論ですので【追記】として転載します。

天皇は戦争が好きです。竹田恒泰さんは「僕は戦争になったら二等兵で行きますよ」とハッキリ言っています。全然死というものを恐れていません。/戦争に「自ら行きたい」などという人はあまりいません。全然恐れません。ということは、また逆に人を殺すことも恐れません。天皇は人も殺すし、命を失いそうな戦にも出かけていくのです。/昔は、天皇が鎧を着て、先陣に立った時期もあるのです。当然、戦を恐れない資質がないと天皇にはなれません。》


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「象徴としての天皇」論と真っ向から対立する「武闘的天皇」論。天皇は男系たるべし、このことが理屈でなくわかります。高森氏の論は否定されます。

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女性宮家の問題について(中杉弘ワールド)
2017-09-11 00:00:00NEW ! 
https://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi/entry-12308880264.html

 さあ、いよいよ女性宮家の問題が始まります。民進党が付きつけた条件で、天皇譲位の法案をめぐって、「これを通すならば女性宮家の問題も一緒にやってくれ」と言ったのです。それを受けて安倍さんは「一緒にやりましょう」と言ったのです。
 今、この問題を解決すると天皇の譲位の後で、1年以内に女性宮家の問題にふれようという話です。どうもピンとこない奴らです。小林よしのりも女性宮家の創設には賛成です。それから、元国学院の教授高森明勅(たかもりあきのり)氏は、神道系の学者ですが、この人も女性宮家に賛成です。
女性宮家はダメです。ハッキリ言ってあげましょう。女性宮家に朝鮮人が入ってきたらどうするのでしょうか? 女性宮家の問題は、朝鮮人を皇室に入れる前準備のようなものです。朝鮮人の男が女性皇族にくっつけばよいのです。
今度の眞子様の問題もそうです。小室圭さんのお母さんは結婚前は角田姓です。佳代さんのお父さんは真面目な人で、工場に定年まで勤めたのですから、そんな変な家系ではありません。そのようなことがだんだんわかってきました。
小室圭さんは朝鮮人ではないらしいのですが、まだヤバイことがたくさん出てきています。眞子様も、元彼氏がいたのです。彼氏がいて、その男は学校の中では「天皇」と呼ばれていたのです。みんなに自慢して「俺も皇族になるのだ」と言っていたらしいのです。
しかも、自分のブログでは2人で撮った写真を掲載してしまったのです。それが問題になって別れたというけれども、その男はちょっと小室圭に似ています。小室圭にも彼女がいたのです。それを見ると、くだらないカップルです。全然皇室の自覚がなっていません。
こんな奴が皇族に入ってきたら、大変なことです。僕の考えでは竹田恒泰さんくらいの能力のある人間が皇女と結婚するべきです。天皇の血筋は違うと思います。竹田恒泰さんは、昔は皇位継承権第7位と言っていましたが、今は107位です。それはどのような計算か知りませんが、竹田恒泰さんはもう結婚してしまいました。
結婚しないで女性宮家に婿入りすれば天皇になれるチャンスはあったのですが、「自分は天皇になりたくない。だから私は皇族を外側からお守りする」ということで、言論活動をやっています。
天皇家の血筋は平民と違うと思います。何が違うのかというとここが大事です。天皇は戦争が好きです。竹田恒泰さんは「僕は戦争になったら二等兵で行きますよ」とハッキリ言っています。全然死というものを恐れていません。
戦争に「自ら行きたい」などという人はあまりいません。全然恐れません。ということは、また逆に人を殺すことも恐れません。天皇は人も殺すし、命を失いそうな戦にも出かけていくのです。
昔は、天皇が鎧を着て、先陣に立った時期もあるのです。当然、戦を恐れない資質がないと天皇にはなれません。その子孫が源義経です。清和源氏ですから先祖は天皇です。清和源氏、桓武平氏は天皇から下ってきていますが、元をたどれば天皇の血です。
まず、竹田恒泰さんを見ていると勇敢です。エクアドルまで行って、何をしているのか知りませんが、エクアドルなど殺人事件ばかりです。竹田恒泰さんの動画を見ていると面白いのです。エクアドルでタクシーに乗るとタクシーが強盗です。タクシーには載らないように注意されているのですが、「バスは安全です」と現地の人が言うのですが、「バスは窓際に座らないでください」と言われて、バスの窓際に座ると刃物を持った奴がピタリと横に座るのです。「金を出せ!」と言われるのです。
バスにも乗れません。歩いていると、いきなり走ってきて首を絞められるのです。ひどい国です。エクアドルは全てが犯罪者です。そこへわざわざ行って「ここがエクアドルです」と中継していましたが、あんな所は普通は行きません。
ガラパゴス諸島にいく場合は、エクアドルを中継するらしいのです。何しろ、よくそんな犯罪国へ行きます。ホテルに泊まればホテルのボーイがまたドロボウです。誰も信用できません。至る所で「銃の持ち込み禁止」と書いてあるのです。そのくらい、ひどい国です。
殺人事件殺は、日本の40倍です。そんな国へ行ってもたじろぎません。竹田恒泰さんは頭がよくて勇気があると思います。それは天皇の血筋だと思います。この出自の中から源義経が出てきて、義経が元帝国を造ったのです。
元帝国の「元」と「源」は同じです。元帝国とは、源帝国ということです。成吉思汗(ジンギスカン)は源義経(げんぎけい)です。
そのようなわけで、天皇は聡明でなければいけません。天皇が馬鹿だったら、2800年も存続できません。天皇は血筋として、徳川将軍よりも誰よりも頭が良かったのです。
だから大将軍たちを手玉にとって天皇の存在があったのです。お飾りでいたわけではありません。それを考えた時に、DNAが今は明らかになってきて、日本人のDNAは朝鮮人やシナ人とは違うことが証明されました。
男と女のDNAは違うし、一人一人のDNAはみんな違います。日本人独特の型があるのです。それがY遺伝子D系統です。それが日本人のDNAですが、天皇系のDNAは何か一つ違うのです。
日本人と朝鮮人は別物です。シナ人も別物です。遺伝子が違います。だから、天皇は天皇の遺伝子でなければなりません。竹田恒泰さんの遺伝子を調べれば、神武天皇の遺伝子もわかってしまうのです。その遺伝子を男子継承で、ずっと引き続いでいるのです。
DNAは最近わかってきたことです。昔はそんなことはわかりませんが、「天皇は男でなければならない」と決めてきたのです。女性天皇をつくって、それに変な男がくっついて、子供が産まれたらもうそれは全然天皇の資格はありません。
要するにお飾りの天皇ではありません。本当にDNAが違うのです。古代の神武天皇はカムヤマトイワレヒコノミコトという名前です。体も大きく、頭もよかったのでしょう。だから日本全国を統一したのです。
明治天皇も体が大きかったのです。すごい長身です。ほとんど写真はありませんが、大きかったということはわかっているのです。勇気があって、頭がよくて、礼儀正しく、公私のけじめがピシッとついていたのです。
「これは公に関すること」「これは私に関すること」とピシッと分けられていたのです。無駄遣いなど一銭もしません。天皇の公務は大変な公務です。それが大室寅之助であったにしてもよいのです。南朝でちゃんと血はつながっているのです。
天皇は後醍醐天皇の時に南朝と北朝に別れました。その南朝の血がつながっているのですから、明治天皇は天皇です。自分のことを神武天皇だと思っていたのです。神武天皇の再来です。
翻ってみると吉田松陰の叔父さんの玉木文之進が教育をされたと言われています。すごい教育です。玉木文之進は吉田松陰の先生です。
講義中に首筋をかいた瞬間に吉田松陰は玉木文之進にぶっ飛ばされて3メートルも吹っ飛んだのです。「貴様、なんと心得ているのだ。かゆいということは私に関することだ。今お前が講義を受けているのは公に関することだ。公に関する講義を受けているのに、かゆいからかくなど何事か!」とそのような厳しい教育を受けて吉田松陰のような人間ができたのです。
玉木文之進から教育を受けたのが、明治天皇だとすれば、わかるのです。明治天皇は公私混同をしません。それができないから今の政治家や役人どもはみんな公私混同です。それが汚職につながるのです。
明治時代は神武天皇に習って、汚職などありません。明治天皇を思うときに、神武天皇を思い、天皇は男系でなければいけないのです。理屈などどうでもよいのです。日本の天皇は男子でなければならないのです。だからこそ神聖なのです。
遡れば天皇は神になるのです。今でも天皇は神なのです。そこまでの自覚が国民にありません。天皇を人間と考えて「天皇家」と言っているのですが、天皇家などありません。これは間違っています。
「天皇家」とは一家です。では、私事です。天皇は全てが公ですから、私の部分はありません。だから大変な仕事です。朝から晩まで御公務です。今の天皇も年200回の儀式があります。その儀式を1回やるごとに、人間天皇が神天皇に近づいていくのです。
全て国民のための祈りになっていくのです。200回もやっていれば神天皇になっていくのです。本物の天皇になるのです。だから国民から尊敬されるのです。神でもなかったら、尊敬などされません。選挙も何もいりません。立派な人間の見本です。「天皇という見本」、我々はこれを範として生きていかなければいけません。女性宮家をもってこようなど、とんでもない話です。
小林よしのりも馬鹿になりました。何をくだらないことを言っているのでしょう。もう頭がおかしくなって、公私混同しているのです。小林よしのりは、神天皇ということを認めないのです。「主権は在民だから今、我々は勝手なことを言っていられるのだ。主権が天皇になったら我々はこんな自由に発言できないのだ」と言うのです。
それで、いいではありませんか。言ってよいことと悪いことがあります。言ってはいけないこともあります。神聖なものに対して、グチャグチャと理屈を述べて、こき下ろすようなことはやってはいけません。それが小林よしのりにはわかっていません。
理屈ではありません。理屈抜きにして、天皇は神聖です。だから「天皇に主権を返さなければいけない」と僕は言っているのです。我々が持っているものは、せいぜい国民権です。主権が国民にあったらもめて「多数決だ!」となります。どこまで行っても意見はまとまらず、もめることになるのです。それをふせぐのが天皇です。
国民の側には主権はありません。「無い中でしっかりやりなさい」ということです。全体は天皇が見ていくのです。この制度があるから、2800年も天皇は続いているのです。小林よしのり君には、もっと勉強してもらいたいと思います。

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【さらに追記 29.9.11】
上記追記に触発されて新たな記事を書きました。

・「天皇本来」を体現する金正恩


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めい

NHK日曜討論、野田・小池両氏の見事さ  小林よしのり 
http://www.asyura2.com/17/senkyo219/msg/533.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 23 日 11:51:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU

NHK日曜討論、野田・小池両氏の見事さ
http://yoshinori-kobayashi.com/12235/
2017.01.22 小林よしのりオフィシャルwebサイト

今朝のNHKの「日曜討論」を見たが、天皇退位問題で、民進党、共産党、社民党が「典範改正によるべき」で一致していた。

社民党も「一代限りの特例法」では、憲法違反になることを言っていて、立派である。

共産党の小池晃書記局長も、「結論ありきの有識者会議」と批判していて、さらに「議事録を残すべき」と主張していた。

まったくの正論!

密室会議で決めるなんて、民主主義のカケラもない。

民進党の野田幹事長が驚くべき凄さなのは、天皇陛下の御言葉から「忖度」して、国民の「総意」を尊重して、決めねばならないと言っていたことだ。

「忖度」と「総意」、この天皇と国民の両面を配慮する基本的な考え方は、まさに真正の保守政治家である。

安倍自民党の考え方は、「天皇のご真意を忖度してはならない、むしろ天皇のご真意に逆らわなければならない」となっている。

完全に異常である。

共産党より左巻きの叛逆政権なのだ。

政府が天皇のご意向通りにしたら「政治的権能に従ったことになるから、憲法違反だ。だから天皇には逆らわなければならない」というのが、安倍政権であり、八木秀次や竹田恒泰らイカレたエセ保守である。

この憲法解釈は左翼憲法学者とまったく一致している。

エセ保守は、GHQが作った戦後憲法の条文を極左レベルで厳しく解釈したがっているのだ。

普段は「憲法改正」と主張していながら、天皇に関してだけ「憲法原理主義」に嵌っているのだから、欺瞞がすさまじい。

野田幹事長は、さらに「特別法に天皇の個人的問題を書き込むイメージが全然沸かない」と言っていた。

これも、全くその通りである。

近代法の普遍性の原理を破って、「一代限り」の法律など作るからそうなるのだ。

さらに野田幹事長は「皇族の減少も考慮せねばならない」と付け加えた。

短い発言枠で、ほぼすべての論点を入れ込んで発言できる野田幹事長には感心した。

見事だった。

by めい (2017-01-23 13:26) 

めい

事実の認識としてよくわかる記事です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49034

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歴史を無視した「生前退位」論議はもうやめよう
終身在位も男系天皇も「古来の伝統」ではない
2017.1.27(金) 池田 信夫

 昨年8月に、天皇が「生前退位」の意向を示唆してから、天皇の退位をめぐる論議が始まった。政府の有識者会議は1月23日に「論点整理」を公表したが、退位に反対する人とそれを認める人が対立して結論が出なかった。「一代限りの退位を認める」という方向をにじませているが、法改正ができるかどうかは微妙だ。
 この有識者会議で特徴的なのは、渡部昇一氏や櫻井よしこ氏などの保守派が「退位は皇室の危機だ」と強硬に反対していることだ。彼らの脳内では「万世一系」の天皇が神武天皇から続いているのかもしれないが、もちろんそれは神話である。終身在位で男系男子の「天皇制」は明治時代につくられた新しい制度なのだ。

◆「天皇制」という制度は存在しない

 天皇制という言葉は、コミンテルン(第3インターナショナル:各国の共産主義政党による国際組織)が1932年に出した日本共産党に対する指令(32年テーゼ)の中で、打倒の対象として設定した造語である。一般的な概念(共和制の対義語)は君主制だが、天皇制という言葉は明治国家の特殊性をよく示している。
 江戸時代まで天皇は摂政や将軍の決定を追認する無力な君主だったが、明治憲法で「天皇大権」の絶対君主に改造された。ところが保守派は明治時代の「強い天皇」を神武以来の伝統と錯覚し、「生前退位は日本の伝統に反する」などと言っている。
 彼らの論拠は皇室典範第1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」という規定だが、それも明治国以降の新しい制度だ。
 明治維新と呼ばれる内乱は長州の下級武士が起こしたものだが、彼らは自分たちを「官軍」として正当化するために「万世一系の天皇」を利用した。尊王攘夷などというスローガンは誰も信じていなかったが、「日本古来の伝統を取り戻す」という安倍首相のような錯覚は、昔からどこの国でも革命に使いやすい。
 この錯覚を制度化したのが明治憲法である。その第1条「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」で「万世一系」という言葉は初めて使われたが、この言葉をつくったのは岩倉具視であり、天皇家の権威はここから遡及してつくられたものだ。この条文を起草した伊藤博文はその意図を次のように述べている。
〈欧州に於ては宗教なる者ありて之か機軸を為し、深く人心に浸潤して、人心此に帰一せり。然るに我国に在ては宗教なる者其力微弱にして、一も国家の機軸たるへきものなし。我国に在て機軸とすへきは、独り皇室あるのみ。〉
 ここで「宗教」というのはキリスト教のことだ。幕藩体制は300の小国家がバラバラのままだったので、そのまま外国との戦争に突入したらひとたまりもない。これを急いで統一するために天皇というカリスマをつくり、それを国家神道というキリスト教の代用品で権威づけたのだ。
 しかし天皇は1000年以上も名目的な存在だったので、憲法で「主権者」に昇格しても何もできず、内閣に任せるしかなかった。ところが明治憲法では、政党内閣が力をもたないように内閣を消してしまった。この奇妙な天皇制が意思決定の混乱を招き、日本が戦争に突入する原因になった。

◆終身在位も男系天皇も古来の伝統ではない

 保守派が守ろうとしている終身在位も伝統ではない。江戸時代には、天皇はほとんどの人が知らない貧乏な公家で、「**天皇」という謚(おくりな)さえなかった。彼らは幕府の都合で生前退位させられたが、幕府も関心をなくした19世紀の仁孝天皇からは終身になった。
 一世一元も明治以降の制度で、江戸時代までは将軍が死んだり大きな天災が起こると改元されたりしたので、元号は細切れで不規則だった。
 男系男子も伝統ではなく、女帝も多い。というより『日本書紀』では、皇極天皇や持統天皇には性別を明示する表現がない。古代の天皇は一種の超越的な存在だったから、男性とか女性とかいう身体性はなかったのだ。
「女帝でも男系(男性天皇の子)でないといけない」という保守派がいるが、中世までの結婚は女系家族に婿入りする妻問婚(招婿婚)だった。たとえば藤原氏の娘が天皇と結婚したら、天皇は妻の家に通うので、藤原氏が摂政として権力をもった。古来の伝統に戻すなら、女系天皇にすべきだ。
 要するに保守派が伝統だと思い込んでいる天皇制は、明治憲法でつくられた新しい制度であり、江戸時代より前の天皇は、藤原氏や幕府の権力闘争で決められ、事実上の権力者の都合で退位させられた傀儡にすぎなかった。

◆無知な保守派が天皇を利用する

 先ごろ稲田朋美防衛相が参拝して論議を呼んだ靖国神社も日本の伝統ではなく、明治時代につくられたものだ。その始まりは1862年に行われた「招魂祭」で、これは安政の大獄で幕府に殺された志士を慰霊する行事だった。
 これは国家の慰霊施設ではない。新撰組は孝明天皇のボディガードだったが、東京招魂社(のちの靖国神社)には彼らを殺した勤王の志士が祀られた。これも勝てば官軍という明治政府のイデオロギーを示す、キリスト教の代用品なのだ。
 討幕運動は祭政一致の「国体」を復興させると称する儒教的な革命だったが、特定の政治理念があったわけではない。明治政権の中身は長州閥だったが、徳川家に復讐する彼らのルサンチマンを天皇家への「大政奉還」として偽装したにすぎない。
 稲田氏は著書で「夫婦別姓運動は一部の革新的左翼運動、秩序破壊運動に利用されている」と書き、夫婦別姓を選択できるようにする民法改正に反対しているが、これも日本の伝統ではない。一夫一婦制も夫婦同姓も、明治時代に法律顧問ボアソナードが民法をつくったとき、フランスから輸入した制度である。
 江戸時代までは武士以外は姓を名乗れなかったし、武士もバラバラだった(北条政子や日野富子をみれば分かる)。稲田氏は「夫婦別姓は一夫一婦制の婚姻制度を破壊する」というが、江戸時代までの日本の家族は破壊されていたのか。別姓の中国や韓国の夫婦は、みんな破壊されているのだろうか。
 このように安倍首相や稲田氏をはじめとする保守派は、江戸時代以前の歴史をまったく知らないか、無視している。これは左翼とか右翼というイデオロギーの問題ではなく、天皇を利用して国民感情を統合しようとする日本型ポピュリズムと呼んだほうがいい。
 昔と違って天皇を信奉している日本人は少ないので保守派は人畜無害だが、それに利用される天皇は気の毒だ。無意味な「生前退位」論争はもう終わりにし、「激務に疲れたので引退したい」という天皇の言葉を素直に受け止めてあげてはどうだろうか。

by めい (2017-01-29 05:56) 

めい

《安倍政権の“逆賊”丸出しの裏工作》!
《八木氏は天皇を黙らせたくてしようがない安倍首相の意志の“代弁者”的な役割を担ってきたのだ。そして、今回も安倍首相はその武器を使って、天皇への反撃を仕掛けた》
 八木さんには初心に帰って欲しい。

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安倍首相が“天皇のおことば”を日本会議系御用学者に事前漏洩していた! 生前退位めぐり天皇への反撃を依頼か
2017.01.28
http://lite-ra.com/2017/01/post-2882.html

 今国会でも焦点となっている天皇の生前退位問題。国民の大多数が皇室典改正を含む恒久的法制化を支持しているが、安倍政権はあくまで今上天皇の一代限りの特別法での対処で強行するつもりらしい。
 そんななか、安倍政権の“逆賊”丸出しの裏工作が明らかになった。生前退位の検討は周知のように、昨年8月8日に公開された天皇の「おことば」と呼ばれるビデオメッセージを受けてのものだが、その公開の前に、官邸が安倍首相とべったりの日本会議系学者に「おことば」の内容を漏洩し、カウンター的な動きを依頼していたというのだ。
 その学者というのは、八木秀次氏。安倍政権下で教育再生実行会議委員を務め、首相のブレーン中のブレーンとして知られる日本会議系極右“御用学者”だ。生前退位問題でも、この間、「天皇は在位しているだけで十分」と、今上天皇が「国民の象徴」として考え抜いてきた数々の公務と人権を完全否定して、生前退位に猛反対。もちろん皇室典範改正などもってのほかとの立場で、右派の“退位反対キャンペーン”を牽引してきた。
 しかし、だとしても、官邸が自ら天皇の「おことば」を事前に漏洩するなんていうことがありうるのか。事実なら、国家公務員の守秘義務違反の可能性もある。
 だが、これはどうも事実らしい。この問題は、26日の衆院予算委員会で民進党の細野豪志代表代行が質問したのだが、これにはれっきとした証拠があった。
ほかでもない八木氏自身が昨年10月18日に発売されたムック「別冊宝島 天皇と皇室典範」(宝島社)のインタビューのなかで得意げに語っていたのだ。
「天皇陛下の『おことば』が発表されたのは8月8日午後3時のことですが、その前の週の夕方、官邸から私のもとに電話が入りました。電話をくれた担当者は安倍総理とも打ち合わせをしたということでしたが、『おことば』の概略や背景事情を知ることができました」
 ようするに、これは官邸スタッフがたまたま漏らしたという話ではなく、安倍首相の指示のもと、積極的に八木氏に「おことば」の内容を報告していたということではないか。これは完全に安倍首相の事前漏洩である。
 安倍首相の狙いはおそらくこういうことだろう。昨年7月13日のNHKによる「生前退位の意向」のスクープの後、世間ではすぐに高齢となった今上天皇の自発的退位を認める同情的な世論が圧倒した。しかし、安倍政権は天皇の退位によって「万世一系」という明治時代につくられた神話が崩れることを懸念。だが、「保守」を自認する建前上、政権側から天皇に思いっきり矛を向けるわけにはいかない。
 そこで、天皇自らの「おことば」が決定的に打ち出されるビデオ公開前に、退位反対派の急先鋒である八木氏にリークして、世論へのカウンターを民間側から打ち出してもらうために情報を流し、今後の政府対応についても八木氏に相談したのだ。
 事実、八木氏は産経新聞7月17日付では、「天皇陛下のお気持ちに沿って退位されるということでなければならない。恣意的に退位させられるようなことがあってはいけない」と、捉えようによっては「お気持ち」があれば退位を受け入れるべきとの見解をみせていた。しかし、8月の第1週に官邸からの“リーク”を受け、そしてビデオメッセージ公表直後の同月9日には、同じく産経新聞で、「見直しには相当の時間がかかる上、国論を二分する恐れがある。天皇陛下も国民内で論争が起きるのは望まれないはずだ。そうした点を考慮すると、生前退位の導入には慎重であるべきだ」と一転して、天皇の生前退位の希望を否定にかかった。
 そもそも、八木氏は以前から、改憲や教育改悪についても安倍首相に様々な助言をするだけでなく、今上天皇や皇后が憲法や民主主義を守る立場を鮮明にするたびに、まるで安倍首相になり代わったかのようなメッセージを発信してきた。いわばその“反天皇”的態度は右派の言うところの「逆賊」そのものだ。たとえば、2014年には「正論」(産経新聞社)で「憲法巡る両陛下のご発言公表への違和感」なる文章を発表。前年に天皇と皇后が日本国憲法を高く評価したことに対して、こんな猛批判を繰り出している。
〈両陛下のご発言が、安倍内閣が進めようとしている憲法改正への懸念の表明のように国民に受け止められかねない〉
〈宮内庁のマネジメントはどうなっているのか〉
 さらに、このとき続けて、〈仄聞するところによれば、両陛下は安倍内閣や自民党の憲法に関する見解を誤解されているという〉なる信ぴょう性皆無の流言飛語を拡散しにかかっていたが、その「仄聞するところ」というのもまた、安倍官邸が情報源であった可能性が高い。
 ようするに、八木氏は天皇を黙らせたくてしようがない安倍首相の意志の“代弁者”的な役割を担ってきたのだ。そして、今回も安倍首相はその武器を使って、天皇への反撃を仕掛けたということだろう。
 26日の衆院予算委では、細野代表代行から“八木が生前退位について相当の影響力を及ぼしたのではないか”と質された安倍首相は、「承知していない」と煙にまいたが、これに対し、細野代表代行は「これは極めて重要なプロセスの問題ですので、八木秀次氏を予算員会の参考人としてきちんとでてきていただき、ご説明願いたい」と八木氏の参考人招致を求めた。
 当然だろう。仮に、政権が国会を経ぬまま八木氏を直接的な“退位反対のメッセンジャー”として国民のあずかり知らぬところで仕込んでいたのであれば、これは、憲法第1条のいう天皇の地位は《主権の存する日本国民の総意に基く》という規定からの逸脱にあたる重大問題だ。ブログでこの件に触れたマンガ家の小林よしのり氏は「官邸は八木秀次に洗脳されている可能性が高い」と怒りをあらわにしているが、それも決して大げさな話ではないだろう。
 ところが、国会でも追及されたこの安倍官邸による八木氏へのリーク問題について、テレビなどの大マスコミはまったく報じる気配がない。いまや、安倍首相と極右勢力は、マスコミにとって天皇以上のタブーになっているということなのだろう。
(宮島みつや)

by めい (2017-01-29 06:22) 

めい

《われわれは日本に連綿と続いた天皇制度を守っていくことをしないで、この国の将来を考えてはいけない。》
↑を基本にしつつ、「生前譲位」には批判的な亀井さんの議論。

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亀井氏が通商・安保・皇室めぐり持論を展開(高橋清隆の文書館)
http://www.asyura2.com/17/senkyo222/msg/105.html
投稿者 ますらお 日時 2017 年 3 月 08 日 18:52:48: tlXAsMLYVhTKo gtyCt4Lngqg

80歳になっても意気軒昂な亀井静香(2017.3.8筆者撮影)

元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/1923961.html

 トランプ大統領の誕生について、当選前から予期して選対事務所に詰めていた体験を披歴した上で、8年前の黒人大統領の出現や格差拡大への国民不満の高まりを指摘。公約の翻意について「ばかな日本のメディアや政治家は、就任したら変わるだろうと高をくくってきた。変わるはずがない」と退けた。

 通商政策について「今後、何を突き付けてくるか。TPP(環太平洋連携協定)は甘いから反対しただけ。農産物にしても、自動車にしても、医療にしても、もっと米国の物が売れるように関税も非関税障壁もなくせと言って来るはず」と警告した。

 「郵政も(小泉)純ちゃんが米国に貢ぐために民営化を主張したもの。私が手直ししたが、政権から離れたら、現場は見るも無惨な状況。米国の保険会社の代理店にさせられている。郵貯・簡保の360兆円を頂くのが目的だったから」と先例を挙げた。

 その原因として安全保障に触れ、「日本は米国に守られている潜在意識がある。日米安保は外国の侵略を受けない支えになっているとは思うが、侵略を受けた場合に米軍が血を流して守ると思うか。米国防長官が来て『守る』と発言して安堵しているが、それは米国の国益に合うか合わないかで決めるだけ」と戒めた。

 「今の日本のメディアも自民党幹部もいかれてる。トランプが『米軍を日本国民が受け入れていることに感謝する』と聞いて大喜びしている。感謝されるのは当たり前。そうであれば、米軍の受け入れや日米地位協定の問題を再検討しようと言わなければ」と批判した。

 「米軍が日本の抑止力になっているかもしれないが、抑止力の基本は国と国が仲良くすること。自分たちが利益を受けている国を攻撃するばかはいない」と述べ、尖閣や竹島の領有をめぐって揺れる中国・韓国との関係を念頭に、融和と相互依存関係強化の重要性を強調した。

 対ロシア関係についても「山口に連れてって温泉に入ったりお酒を飲むのもいいが、3000億円の手土産を持たせ、北方領土の『ほ』の字も言わない。経済協力だけ譲って相手を引き込むのは無理。シベリア開発に協力しないよと、脅しながらでも糸口を見付けなければ」と嘆いた。

 一方、内政では「今の民進党は存在感がない。かつての社会党みたいに議席があればいいのか。小池百合子に擦り寄るようなことをしていたら、次の衆院選で消える。大阪と一緒。民進党の中にも心ある方が頑張っておられるが、野党が弱いと与党も弱くなる」と踏ん張りを期待した。

 天皇陛下の譲位問題ついては、権力や財産を持つ英国など欧州の王室と違い、権威の象徴であると指摘。「われわれは日本に連綿と続いた天皇制度を守っていくことをしないで、この国の将来を考えてはいけない。問題は簡単。代行制度や摂政の制度を使えばいい」と提言した。

 皇室の意識変化をめぐる遠因にも触れ、「マッカーサーは日本兵が『靖国で会おう』と死んでいったことを知っている。その魂を抜くために米国は占領政策を進めた。皇室も英国と同じにしようと、英国の家庭教師を皇太子に付けて徹底的にやった。留学先も全部英国にして。それが効奏した」と分析した。

 その上で、「天皇陛下の仕事は宮中祭祀と国事行為の2つ。震災や洪水の被災地を回られ、膝を屈してまで人々を慰めになられることは大変ありがたいが、天皇の本分ではない。手術までされてサイパンを回られるよりも、靖国をお参りされればいいこと」と述べ、陛下を忙殺させる宮内庁を暗に批判した。

 皇室典範などの法改正については「今、1代限りで退位を認めようとしているが、先例をつくることになる。今上天皇が病気や高齢を理由に引かれたら、次の天皇がそれ以外の理由で弟君に譲るとおっしゃる可能性も排除できない。お気の毒だが、そういうお立場であれば、終生、天皇陛下であっておられなければ、この制度は揺らぐ。将来、その権威を利用して権力を握ろうとする政治家が現れるとも限らないから」と反対の意思を示した。

http://asyura.x0.to/imgup/d6/5244.jpg
平日の昼間にもかかわらず、多数の市民が集まった(2017.3.8筆者撮影)  
by めい (2017-03-09 06:15) 

めい

このところの「放知技」板での飯山一郎天皇論に注目!
思いがけない安倍総理の立ち位置が見えてきます。あながち今回の特例法案を否定できなくなります。現実に通るわけですし。

   *   *   *   *   *

404:飯山一郎 : 2017/05/30 (Tue) 22:50:55 host:*.ocn.ne.jp 
 【日本国は今も田布施の国】 -6- 「安倍晋三は,天皇の御意向を無視し…」
天皇陛下の退位に関する特例法案が,衆参本会議を経て,6月9日にも成立することになった.
本法案は,今上陛下一代限りの特例法.
陛下は,「一代限りは良くない」と語られ,政府法案に不満を示されていたが…
安倍晋三の政府は,(今上陛下の御意向を無視して)「一代限り」を押し通した.
「このようなことが許されるのか?」 「不敬ではないのか?」 「今上陛下がお可哀想だ…」
色々様々な意見がある.あった.
しかし,現実,6月9日には,「今上陛下一代限りの特例法」が厳然として法制化される.
このことは↑↑言葉を変えて言えば,「天皇の退位の在り方」を,安倍晋三が決めた!ということだ.
この背景には,じつは,東京皇室=田布施系天皇の閨閥内に,天皇制の根幹に関わる重大かつ深刻な対立がある.
それは2点に凝縮される.
1.今上陛下が拘る「象徴天皇」と,安倍のハラにある「元首天皇」(これは自民党の改憲案に書いてある)の対立.
2.天皇を天皇たらしめる皇統引き継ぎの儀式の問題.
  すなわち,天皇が退位され,皇太子が天皇になられても,「儀式」を経ない天皇は,本物の天皇とは言えない!という問題.
今回は,上の二つの問題を指摘しておくだけにしたい.詳説は後日.
(つづく)

by めい (2017-05-31 05:40) 

めい

「象徴としての天皇」論と真っ向から対立する「武闘的天皇」論。天皇は男系たるべし、このことが理屈でなくわかります。高森氏の論は否定されます。

   *   *   *   *   *

女性宮家の問題について
2017-09-11 00:00:00NEW !
https://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi/entry-12308880264.html
 さあ、いよいよ女性宮家の問題が始まります。民進党が付きつけた条件で、天皇譲位の法案をめぐって、「これを通すならば女性宮家の問題も一緒にやってくれ」と言ったのです。それを受けて安倍さんは「一緒にやりましょう」と言ったのです。
 今、この問題を解決すると天皇の譲位の後で、1年以内に女性宮家の問題にふれようという話です。どうもピンとこない奴らです。小林よしのりも女性宮家の創設には賛成です。それから、元国学院の教授高森明勅(たかもりあきのり)氏は、神道系の学者ですが、この人も女性宮家に賛成です。
女性宮家はダメです。ハッキリ言ってあげましょう。女性宮家に朝鮮人が入ってきたらどうするのでしょうか? 女性宮家の問題は、朝鮮人を皇室に入れる前準備のようなものです。朝鮮人の男が女性皇族にくっつけばよいのです。
今度の眞子様の問題もそうです。小室圭さんのお母さんは結婚前は角田姓です。佳代さんのお父さんは真面目な人で、工場に定年まで勤めたのですから、そんな変な家系ではありません。そのようなことがだんだんわかってきました。
小室圭さんは朝鮮人ではないらしいのですが、まだヤバイことがたくさん出てきています。眞子様も、元彼氏がいたのです。彼氏がいて、その男は学校の中では「天皇」と呼ばれていたのです。みんなに自慢して「俺も皇族になるのだ」と言っていたらしいのです。
しかも、自分のブログでは2人で撮った写真を掲載してしまったのです。それが問題になって別れたというけれども、その男はちょっと小室圭に似ています。小室圭にも彼女がいたのです。それを見ると、くだらないカップルです。全然皇室の自覚がなっていません。
こんな奴が皇族に入ってきたら、大変なことです。僕の考えでは竹田恒泰さんくらいの能力のある人間が皇女と結婚するべきです。天皇の血筋は違うと思います。竹田恒泰さんは、昔は皇位継承権第7位と言っていましたが、今は107位です。それはどのような計算か知りませんが、竹田恒泰さんはもう結婚してしまいました。
結婚しないで女性宮家に婿入りすれば天皇になれるチャンスはあったのですが、「自分は天皇になりたくない。だから私は皇族を外側からお守りする」ということで、言論活動をやっています。
天皇家の血筋は平民と違うと思います。何が違うのかというとここが大事です。天皇は戦争が好きです。竹田恒泰さんは「僕は戦争になったら二等兵で行きますよ」とハッキリ言っています。全然死というものを恐れていません。
戦争に「自ら行きたい」などという人はあまりいません。全然恐れません。ということは、また逆に人を殺すことも恐れません。天皇は人も殺すし、命を失いそうな戦にも出かけていくのです。
昔は、天皇が鎧を着て、先陣に立った時期もあるのです。当然、戦を恐れない資質がないと天皇にはなれません。その子孫が源義経です。清和源氏ですから先祖は天皇です。清和源氏、桓武平氏は天皇から下ってきていますが、元をたどれば天皇の血です。
まず、竹田恒泰さんを見ていると勇敢です。エクアドルまで行って、何をしているのか知りませんが、エクアドルなど殺人事件ばかりです。竹田恒泰さんの動画を見ていると面白いのです。エクアドルでタクシーに乗るとタクシーが強盗です。タクシーには載らないように注意されているのですが、「バスは安全です」と現地の人が言うのですが、「バスは窓際に座らないでください」と言われて、バスの窓際に座ると刃物を持った奴がピタリと横に座るのです。「金を出せ!」と言われるのです。
バスにも乗れません。歩いていると、いきなり走ってきて首を絞められるのです。ひどい国です。エクアドルは全てが犯罪者です。そこへわざわざ行って「ここがエクアドルです」と中継していましたが、あんな所は普通は行きません。
ガラパゴス諸島にいく場合は、エクアドルを中継するらしいのです。何しろ、よくそんな犯罪国へ行きます。ホテルに泊まればホテルのボーイがまたドロボウです。誰も信用できません。至る所で「銃の持ち込み禁止」と書いてあるのです。そのくらい、ひどい国です。
殺人事件殺は、日本の40倍です。そんな国へ行ってもたじろぎません。竹田恒泰さんは頭がよくて勇気があると思います。それは天皇の血筋だと思います。この出自の中から源義経が出てきて、義経が元帝国を造ったのです。
元帝国の「元」と「源」は同じです。元帝国とは、源帝国ということです。成吉思汗(ジンギスカン)は源義経(げんぎけい)です。
そのようなわけで、天皇は聡明でなければいけません。天皇が馬鹿だったら、2800年も存続できません。天皇は血筋として、徳川将軍よりも誰よりも頭が良かったのです。
だから大将軍たちを手玉にとって天皇の存在があったのです。お飾りでいたわけではありません。それを考えた時に、DNAが今は明らかになってきて、日本人のDNAは朝鮮人やシナ人とは違うことが証明されました。
男と女のDNAは違うし、一人一人のDNAはみんな違います。日本人独特の型があるのです。それがY遺伝子D系統です。それが日本人のDNAですが、天皇系のDNAは何か一つ違うのです。
日本人と朝鮮人は別物です。シナ人も別物です。遺伝子が違います。だから、天皇は天皇の遺伝子でなければなりません。竹田恒泰さんの遺伝子を調べれば、神武天皇の遺伝子もわかってしまうのです。その遺伝子を男子継承で、ずっと引き続いでいるのです。
DNAは最近わかってきたことです。昔はそんなことはわかりませんが、「天皇は男でなければならない」と決めてきたのです。女性天皇をつくって、それに変な男がくっついて、子供が産まれたらもうそれは全然天皇の資格はありません。
要するにお飾りの天皇ではありません。本当にDNAが違うのです。古代の神武天皇はカムヤマトイワレヒコノミコトという名前です。体も大きく、頭もよかったのでしょう。だから日本全国を統一したのです。
明治天皇も体が大きかったのです。すごい長身です。ほとんど写真はありませんが、大きかったということはわかっているのです。勇気があって、頭がよくて、礼儀正しく、公私のけじめがピシッとついていたのです。
「これは公に関すること」「これは私に関すること」とピシッと分けられていたのです。無駄遣いなど一銭もしません。天皇の公務は大変な公務です。それが大室寅之助であったにしてもよいのです。南朝でちゃんと血はつながっているのです。
天皇は後醍醐天皇の時に南朝と北朝に別れました。その南朝の血がつながっているのですから、明治天皇は天皇です。自分のことを神武天皇だと思っていたのです。神武天皇の再来です。
翻ってみると吉田松陰の叔父さんの玉木文之進が教育をされたと言われています。すごい教育です。玉木文之進は吉田松陰の先生です。
講義中に首筋をかいた瞬間に吉田松陰は玉木文之進にぶっ飛ばされて3メートルも吹っ飛んだのです。「貴様、なんと心得ているのだ。かゆいということは私に関することだ。今お前が講義を受けているのは公に関することだ。公に関する講義を受けているのに、かゆいからかくなど何事か!」とそのような厳しい教育を受けて吉田松陰のような人間ができたのです。
玉木文之進から教育を受けたのが、明治天皇だとすれば、わかるのです。明治天皇は公私混同をしません。それができないから今の政治家や役人どもはみんな公私混同です。それが汚職につながるのです。
明治時代は神武天皇に習って、汚職などありません。明治天皇を思うときに、神武天皇を思い、天皇は男系でなければいけないのです。理屈などどうでもよいのです。日本の天皇は男子でなければならないのです。だからこそ神聖なのです。
遡れば天皇は神になるのです。今でも天皇は神なのです。そこまでの自覚が国民にありません。天皇を人間と考えて「天皇家」と言っているのですが、天皇家などありません。これは間違っています。
「天皇家」とは一家です。では、私事です。天皇は全てが公ですから、私の部分はありません。だから大変な仕事です。朝から晩まで御公務です。今の天皇も年200回の儀式があります。その儀式を1回やるごとに、人間天皇が神天皇に近づいていくのです。
全て国民のための祈りになっていくのです。200回もやっていれば神天皇になっていくのです。本物の天皇になるのです。だから国民から尊敬されるのです。神でもなかったら、尊敬などされません。選挙も何もいりません。立派な人間の見本です。「天皇という見本」、我々はこれを範として生きていかなければいけません。女性宮家をもってこようなど、とんでもない話です。
小林よしのりも馬鹿になりました。何をくだらないことを言っているのでしょう。もう頭がおかしくなって、公私混同しているのです。小林よしのりは、神天皇ということを認めないのです。「主権は在民だから今、我々は勝手なことを言っていられるのだ。主権が天皇になったら我々はこんな自由に発言できないのだ」と言うのです。
それで、いいではありませんか。言ってよいことと悪いことがあります。言ってはいけないこともあります。神聖なものに対して、グチャグチャと理屈を述べて、こき下ろすようなことはやってはいけません。それが小林よしのりにはわかっていません。
理屈ではありません。理屈抜きにして、天皇は神聖です。だから「天皇に主権を返さなければいけない」と僕は言っているのです。我々が持っているものは、せいぜい国民権です。主権が国民にあったらもめて「多数決だ!」となります。どこまで行っても意見はまとまらず、もめることになるのです。それをふせぐのが天皇です。
国民の側には主権はありません。「無い中でしっかりやりなさい」ということです。全体は天皇が見ていくのです。この制度があるから、2800年も天皇は続いているのです。小林よしのり君には、もっと勉強してもらいたいと思います。

by めい (2017-09-11 03:12) 

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