南陽の菊まつり開園式 [菊まつり]
第104回の南陽菊まつりの開園式がすばらしい秋晴れの中、開園しました。10年振りに開園式に行ってきました。
(米沢日報デジタルが詳しく紹介してくれています。
http://www.yonezawa-np.jp/html/newsmovie/2016/20161014mov1.html )
今年は入場無料、ただし菊人形場面は1場面だけ。10年前、双松公園配水池工事のため公園から会場を移しての開催にあたり、宮内地区民に企画運営が任されたことがありました。われわれは張り切ってがんばったものでした。この年の菊人形制作予算が18,000,000円。今年の開催費総予算と同額です。今年の菊人形制作予算は2,800,000円。このまま次第詰まりか、それとも今年が底打ちなのか、正念場です。入場者数、昨年は16,500人でしたが、昭和62年には6万人を超えました。「独眼竜政宗」の年です。大河ドラマ史上最高の視聴率でもありました。大入り袋も出たというあの年の賑わいは、今も懐かしい語りぐさです。
希望の芽もあります。宮内に会場を戻すことを前提にワークショップが行われています。これまで二回、あと一回。2回とも参加しましたが非常に有意義です。10年前がんばって「もうくたびれた」とずっと思っていたのですが、ワークショップでは前向きに考えざるを得ません。それが何よりです。ここから何かが生まれてくるかもしれません。
今日一つだけになった菊人形場面を前にして切に感じたのは、もう伝統の火が消えそうということです。ワークショップでもずっと思っていたことですが、もう南陽だけではこの伝統を維持しきれないのではないかということです。100年以上もつづいた菊人形、日本にとっても大事な伝統です。この伝統をなんとか維持してゆくことを全国によびかけてはどうかということです。菊人形予算に使うことに特定した「ふるさと納税」のよびかけです。幸い、菊人形制作を引き受ける美尚堂さんには後継者も育っています。今なら間に合います。
10年前、宮内の10人ぐらいのメンバーでしたが、張り切って取組みました。2月頃から毎週木曜日、證誠殿や公民館に集まって丁々発止の議論をしたものです。この年をふりかえって、今いちばんよかったと思えるのが美尚堂さんを交えての企画会議だったことです。そうして出来上がった6場面、ひとつひとつに思い入れがあります。チラシに残した右の5場面の他に「鏡仕掛け(懐かしい人形変化、久々の復活)」もありました。この翌年から米沢の鷹山公まつりで「棒杭市(ぼっくいいち)」を始めていますが、われわれの菊人形がヒントになったのだと思います。この場面の前に屋台を置き、食用菊やりんごを並べて無人販売をやりました。管理は大変でしたがいい思い出です。
久しぶりに開園式に出席していろいろ思わされています。
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