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地区長連絡協議会研修会報告  [地区長]

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9日に文化会館で地区長連絡協議会研修会が行なわれました。


協議に先立って挨拶の機会が与えられていました。直前になって急に前日の天皇のお言葉に触れねばならないと思い立ちました。いつも行き当たりばったりで、何を語ったかどう伝わったか心もとないので、あらためて語りたかったことを整理してみます。


「地区長になってもう大分なると思って数えてみたらまだ4ヶ月と少ししか経っていない。そうした中での天皇のお言葉は、まさに公人(おおやけびと)を体現しておられる方の言葉だった。こういう御存在が在ることによって私たちの平穏な暮らしが保たれていることをあらためて思わされた。公人としての地区長としての仕事はたしかに大変だけれども、わたしたちの頂点に天皇のような御存在があることを思いつつ、大変さを「ありがたさ」に替えてこれからも務めていかねばならないと思わされたことでした。今日の研修会、実のあるものになるようお願いして挨拶と致します。」


要するにこういうことを語りたかったわけでした。


いい研修会だったと思います。何が問題になったか思い起こしておきます。

 

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最初に意見が出されたのは、南陽市全体で初めて実施される総合防災訓練に対してでした。総合防災課長が、用意された実施要領に沿って説明したのですが、それに対して「これでは何をどうすればいいのか住民に全く伝わらない」との指摘があったのです。実際「目的」「訓練想定」「タイムスケジュール」「訓練内容」といったことを書き連ねても、役所感覚では「それですべて網羅した」ということになっても、きちんと読んでくれる市民がどれだけいるかは実に心もとない。25.26年の豪雨水害がきっかけとなって行なわれることになった市民総参加の防災訓練、形だけで終ってはもったいない。実際に訓練をやったかどうかは、現実の災害時の対応を大きく左右するはずです。災害時に何が大事かがよく伝わる方法をとの訴えでした。酒のはいった懇親会でも話題になりました。翌日、総合防災課に足を運んで、あらためて理解していただくようお願いしてきたところです。どんな答えを出してくれるか、市の対応を見守りたいと思います。

 

そのあとは市長においでいただいての講話。あらかじめ渡された市長後援会が発行した「市政通信」に沿って30分ほど話していただいた後、30分ほど意見交換。いろんなことが話題になりました。列挙しておきます。

 

白岩孝夫市政通信2016.6表.jpg白岩孝夫市政通信2016.6裏.jpg

30年供用開始を目処に現在建設中の高速道路、南陽高畠インターにつくる予定の「道の駅」、現在高畠町と協議中との市長の説明に対して、「頭が二つあってはなかなか進まない。そのうち間に合わなくなってしまう。南陽の農家のニーズをくみ取りながら南陽独自で進められないのか」の意見。市長は「高畠と進めていることなので御理解を」。このことも懇親会で話題に。「南陽だけに限るのでなく、高畠も入れてできるだけ大規模に考えるようにしないと他の道の駅に対抗できない」との意見も。そこから発展して話題は市職員の意識の問題にまで。「この仕事ならオレに任せておけ」の気概を持った職員がどれだけいるか。道の駅についても、人任せで「いつかまとまる」的感覚ではダメ。「オレがつくる」という気概を持った人物がいるかいないか、事の成否はそれに依る。まずもって市長の仕事は、「仕事がおもしろくてたまらない」、そういう職員をどれだけ育てるかということなのではないか。地区長のようなボランティア的立場から見れば、民間に比しても十分すぎる給料をもらって、みんなのためになる公の仕事に従事できる市の職員は何と贅沢な仕事であることか。おもしろくないはずがない・・・。市長、どれだけわかってくれたか。

 

・市長の掲げる「子どもを産み育てやすいまち」政策に関して、「そのまえにまず結婚対策を!」の切実な訴えがありました。それには若い者同士が一緒に行動できる場所、機会が何より大事。その意味で、これまで中央公民館だったえくぼプラザが赤湯公民館になり、使用料の高い文化会館に中央公民館機能が移ったのは問題。文化会館の使用の敷居をもっと低くできないかとの提案も。この意見を出したのは野菜果樹農家の地区長さん。昨年農業後継者の息子さんが地域活動を通して知り合った看護士さんと結婚したばかり。嫁さんは看護士を辞めて一緒に農業に取組んでいるそうです。たまたまの稀な例か、それとも考えよう、やりようによってはこういう風にもできるんだという好例か。

 

・市民運動会をやめてもいいのではないかの意見も出ました。町内によっては子どもの数が少なくなって競技に参加できない例がどんどん増えているというのです。市長宅の赤湯の中心街表町にしても子ども会の数は5人(3世帯)、そのうち2人は市長の子どもさんとのこと、かつての中心部ほどそういう状況です。(私が宮内小学校に入学した昭和29年、同学年だけで300名、全学年で1,500名を超えていました。あれから約60年経った平成28年度の入学児童数は60名、全児童数351名でした。それが5年後の平成33年度になると、入学者33名、全児童数290名まで減少するそうです。60年前、町内には同級生が6人いました。一級上は13人もいました。その粡町から今年子供会が姿を消しました。40年前の粡町の世帯数90近かったはずです。それが今43世帯。このままあと20年経てばさらに半減の可能性

元山崎宅分譲広告.jpg

もあります。そんな中、昨日11日の山形新聞に、わが家の筋向かい元山崎染物屋さん宅の土地分譲広告が大きく掲載されました。4区画に分けての売り出しです。なんとか買う方が出て欲しいです。いい環境です!こういう中でも市民の体力向上、地域のまとまりという観点からなんとか存続していきたいというのが市長の考えでした。ただそれに対して赤湯地区から、一昨年の水害の際に運動会の中止をはかったところ、ほぼ全員の地区長が賛成したことにもみられるように、たしかに見直すべき時期に来ているのではとの指摘もありました。ただ市長からは、暑い時期(8月末から9月初め)の開催見直しは必要かもしれないが、これまで市民運動会が果たしてきた役割を思えばやめようとは思わないとの答えがありました。

 

・イノシシによる農作物被害の訴えが吉野地区から出ました。そのタチの悪さは熊の比ではないようです。繁殖力も強いらしいのでこのままでは吉野の人口を上回りかねない。いまから徹底した調査と対策をの訴えです。市長の答えは「イノシシが増える一方で猟友会メンバーはどんどん高齢化して減少という現状。こういう中、南陽市新田のクレー射撃場で講習会を開催したところ、30人位の予想を越えて若い大学生なども含めて50人が集まっていただいた。山形大学でもサークル結成の動きが出るようだ。そういう明るい方向性もある。それにしても、鳥獣被害が農家の意欲減退にならないよう市としても本気で対策を講じます」ということでした。

 

・地区長の権能権限について、明確に地区長辞令公布時に教えて欲しいとの要望が出されました。民間業者から住民代表として地区長の許可印を戴きたいと言われることがあるが、その法的根拠の裏付けはあるのかどうかというものです。そうした問題について、地区長会の会合等なり文書なりで明確にしていただきたいというもので、今後検討していただくことになりました。

 

最後に市長から「地区長の皆さんのお話を伺いながらていねいに市政を進めてまいりたい」との締めくくりで懇親会に移りました。暑い日でビールのうまさは格別でした。市長も参加していただきました。市長と隣り合わせ、理念先行の塩田前市長とは全く違うのは当然でないものねだりしても始まりません。語ったとどのつまりが「まずもって市長の仕事は、仕事がおもしろくてたまらない、そういう職員をどれだけ育てるかということなのではないか」ということだったわけです。最後、初めて市長と握手を交わしました。


総勢50名ほどの参加。酔った勢いでホンネを出し合うのが貴重なわけで、多くの人と語り合うにはもうちょっと時間が欲しかった。初めて体験した研修会でしたがいい会でした。

 


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