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西尾先生と副島先生 [新しい歴史教科書をつくる会]

正気煥発板での「陰謀論」についての言及を探していて、3年前に、アル中流さん、桜子さんとの間で西尾先生と副島先生についてのやりとりがあったのを見つけたので転載しておきます。

(転載はじめ)

投稿日 : 2003年05月23日 13時53分 投稿者 : 管理人
タイトル : Re: 話にならないと思います

副島氏が今朝の「今日のぼやき」有料版に以下の文章を寄せておられます。私には納得のゆくものでした。皆さん、ご意見を。

   *   *   *   *   *

 来年の5,6月あたりに米軍は、北朝鮮への軍事攻撃に踏み切り、まず北が保有する核兵器を破壊するだろうと私は予測している。私は「アジア人どうしは戦ってはならない。すくなくとも戦火を交えてはならない」という評論活動をしている。日本が、米国の策略に簡単に乗せられて、北朝鮮と交戦するような愚かな行動に出ないようにすべきだというのが私の考えの総論である。米国は東アジア人どうしをいがみ合わせて対立させ、お互いに殺し合いをさせたがっているのである。米世界覇権帝国は自分で手を汚すのが嫌だから、できれば日本や韓国の軍隊を利用したいと考えているのである。アフガニスタン戦争で北部同盟の軍勢を、そしてイラク戦争ではクルド人の武装組織を利用したのと同じことである。
アメリカは、日本と韓国を、北朝鮮に対しての、クルド人あるいは、「南部同盟」として使いたいのである。
その手に乗ってはいけない。同じアジアどうしとして、直接殺し合うことだけはしてはならない。


私は、北朝鮮の現体制を擁護するつもりなど毛頭はない。早く現在の政治体制が崩壊してしまえばいいと思っている。またそれと同様に、その背後にいる中国を擁護するつもりもない。ただ、だからといって同じ肌をしたアジア人どうしが戦争をすればいい、というものではない。 米国が北朝鮮の核施設があるとされる寧辺(ニョンビョン)を急襲して爆撃・破壊し、さらに体制転換をも求めるような本格的な戦争に踏み切るとしても、米軍自身が北朝鮮軍と交戦するべきであり、日本の自衛隊はあくまでも補給部隊による後方支援(ロジスティカル・サポート)に徹するべきだ。日本がやるのは、軍事人足(ぐんじにんそく)仕事までである。このことは、今度のイラク戦争でも海上自衛隊の燃料補給部隊が、4隻の輸送艦と燃料補給艦だけをアラビア海(ガルフ) まで何とか出しと事と同じことをすればいいのだ。

 

日本の法律群や、大原則である憲法上ではそうしたことしか認められていないのだ。「米軍と一緒に戦ってこそ初めて日米同盟といえる。日米同盟を危機に陥れるな」といったような一見、勇ましいことを米国の手先のような人たちが盛んに論陣を張っているが、この人は、本当に日本国の国益と日本国民の安全を考えてそういうことを言っているのか。先々の事態で責任を取れる言論だと思っているのか。盲目的なアメリカ追随主義者たちにろくな人物はいない。すこしは、その進軍ラッパを吹くのをやめて、しbらく考えたらどうか。

いくら北朝鮮の政権がひどい独裁政権であるっても、日本がぶっ壊しにゆく義務はない。そういうことは世界の警察官(グローバル・コップ global cop ) を自称しているアメリカ自身が自分の為にやればいいのである。日本人をそういう作業に駆り出すな、と私は主張する。そんなに北朝鮮を叩きのめしたかったら、自分で義勇軍を組織して(国際法で認められてる)、あるいは米軍に志願して率先して行ったらいい。私たちは、戦争賛美の論調に惑わされてはいけない。「そんなに戦争したいなら、自分が行け。自衛隊に行け、と言うな」と言うのが私の考えである。 そもそも、北朝鮮が多くの国と貿易取引をできないようにするために禁輸制裁( embargo エンバーゴー)つまり、“兵糧攻め”にして来たのは米国である。それで、ますます、北朝鮮は、麻薬の密売や、偽米ドル札のばら撒きや、ミサイルの販売に国家として手を染めるようになって暴走して行った。いまだに戦争状態だと思っているから、日本人の拉致事件や、日本国内への工作員の潜り込ませなどをやって来た。とんでもない暴走国家だ。だが、それでもアメリカがこの問題はやってくれ。日本人は、卑怯者と呼ばれようとも、じっと静観していればいい。どうせ、やがて崩壊する北の体制の、そのあとの復旧経済援助には、日本の金が巨額に使われることになる。日本企業が重要な役割を果たすことになるだろう。

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投稿日 : 2003年05月28日 01時50分
投稿者 : アル中流・乱暴
Eメール :
タイトル : 副島氏の意見は一顧にも値しません
URL :

副島氏の分析と認識の誤りを指摘致しましょう。

>米国は東アジア人どうしをいがみ合わせて対立させ、お互いに殺し合いをさせたがっているのである。米世界覇権帝国は自分で手を汚すのが嫌だから、できれば日本や韓国の軍隊を利用したいと考えているのである。アフガニスタン戦争で北部同盟の軍勢を、そしてイラク戦争ではクルド人の武装組織を利用したのと同じことである。

このような意見は〈げすの勘ぐり〉である場合が多い訳ですから、そうではないという確たる証拠が必要な訳です。アメリカが北部同盟や、グルド人の武装組織と共同戦線を張ったことは事実でしょう。しかし、アメリカは、事実として「手を汚した」のであり、多くの犠牲を、覚悟の上で負ったのです。このような見方は、まるで漫画です。

>同じアジアどうしとして、直接殺し合うことだけはしてはならない。

その根拠がまるで分かりません。これは民族主義でもない訳です。そもそもアジアとは何ですか。どこからどこまでがアジアなのですか。どの民族がアジアの民族で、どの民族がアジアの民族ではないのですか。現在、一般に用いられているアジアの定義は、つきつめれば、ヨーロッパの差別主義の産物です。紅海、あるいはドン河の東がアジアですか。しかし、その地にも、人種という点で言えば、コーカソイドも大勢棲んでいる訳です。モンゴリアンだと言いたい訳ですか。しかし、シベリアを含む東アジアにさえ、モンゴロイドとは言い難い人々が棲んでいる訳です。例えば、アイヌはどうなんでしょう。そもそも、人類を、アジアと非アジアで区別することは、全くのナンセンスであるということをなぜご存じないのでしょう。また、仮に区別できたとして、なぜ、アジア人の間では、殺し合いをどう見るかという点において、他とは区別されねばならないのでしょう。全く以て不可解な御意見です。おやおや、その後を見ると「同じ肌をしたアジア人どうしが戦争をすればいい、というものではない」などと言っていますよ。「肌の色」について今時言うなど、無知と不見識も甚だしいと、言うのもバカバカしい。ただただ、絶句。

>日本の法律群や、大原則である憲法上ではそうしたことしか認められていないのだ。

と仰る以上は、憲法改正論者ではないのでしょうか。だったら、日本の自立など望める訳もないでしょう。

>いくら北朝鮮の政権がひどい独裁政権であるっても、日本がぶっ壊しにゆく義務はない。そういうことは世界の警察官(グローバル・コップ global cop ) を自称しているアメリカ自身が自分の為にやればいいのである。日本人をそういう作業に駆り出すな、と私は主張する。

これは、戦後教育の犠牲になったエゴイスト丸出しの発言だと言うべきでしょう。そして、実際の所、アメリカへのパラサイトたることを望んでいるように見える訳です。「私は主張する」って、何を根拠に主張するのか。余計な台詞を吐くなよ。

その後に書いていることなど、まるで、やぶれかぶれです。

管理人様も、こういう男の吐く意見になどに耳を傾けることなどやめて、西尾幹二氏などが言っている遙かに冷静で、深い意見について、じっくりと考えて頂きたいと思います。

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投稿日 : 2003年05月29日 04時 7分
投稿者 : 管理人
タイトル : Re: 副島氏の意見は一顧にも値しません

>管理人様も、こういう男の吐く意見になどに耳を傾けることなどやめて、西尾幹二氏などが言っている遙かに冷静で、深い意見について、じっくりと考えて頂きたいと思います。

昨夜突然の友人の来訪で酒を飲んでしまい、夜中に起きだして「今日のぼやき」を読んできたところです。http://soejima.to/boyakif/diary.cgi「月面着陸問題」の中間総括とも言うべきものです。副島氏によってあらためて提起された「月面着陸は嘘だった!」問題には私も注目してきましたが、かねがねアル中流さんのご意見もおうかがいしたいと思っていたところでした。

私にとって副島氏も西尾先生もほぼ等距離におられる方です。まるまる鵜呑みにしようとは思わないが言論に臨むその姿勢に関しては万感をもって敬服に値すると私には思える方です。その尺度は何なのかを考えてみると「私心の有無」あるいは「私心の在り処」ということでしょうか。

アル中流さんの言われる西尾先生の「深さ」とは奈辺を指して言われるのか、ふとお聞きしたく思いました。アル中流さんが副島氏と西尾先生との間の深浅の差をどこで測っておられるのか、単に学識の深さ(知識の量)ということではないように思われましたので。

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投稿日 : 2003年05月29日 12時 9分
投稿者 : 桜子
タイトル : 副島氏の浅い文章

管理人さま

> 私にとって副島氏も西尾先生もほぼ等距離におられる方です。まるまる鵜呑みにしようとは思わないが言論に臨むその姿勢に関しては万感をもって敬服に値すると私には思える方です。その尺度は何なのかを考えてみると「私心の有無」あるいは「私心の在り処」ということでしょうか。

> アル中流さんの言われる西尾先生の「深さ」とは奈辺を指して言われるのか、ふとお聞きしたく思いました。アル中流さんが副島氏と西尾先生との間の深浅の差をどこで測っておられるのか、単に学識の深さ(知識の量)ということではないように思われましたので。

横レスですが、管理人さまが尊敬されているということで興味が湧き、副島氏のご紹介下さった「今日のぼやき」を見てみました。

私は、西尾幹二先生のファンと言えるだけの著作を読んでおりませんし、日録を読む程度ですが、副島氏と西尾先生とでは、比較するのも申し訳がないくらいに、差があると思います。

こんなに差があるのに、どうして管理人さまは、同じように感じてしまわれるのだろうと、その方が不思議です。
でも、それは、想像できました、人間のタイプなのでしょうと。

要するに、管理人さまは、人が良すぎて、騙されやすいのだと思います。
だから、「私」を捨てて、掲示板の面倒もみてくださっているのです。

副島氏の文章ですが、途中で読む気にならなくなりました。
だらだらと、書いてあるのですね。
論理的でなく、「ページ数稼ぎ」をするくせがついているのでしょうか。
私は、本を殆ど読みませんので、ああいう文章は、途中で読んでいられなくなります。

たいした中身がないのに、だらだらだらだら・・・・ですから。

私自身は、自分で文章を書くのが下手なのは、わかっています。
それでも、会報などに出すときは、ちゃんと文章の整理を苦労しながらします。
私の場合、10回くらい推敲して、たいてい、分量が、半分くらいになります。

副島氏は、書くことが専門なのですから、論理的に、もっとましな文章を書くべきです。
でも、それが出来ていないということは、ご本人の頭が、論理的に整理されていないのだろうと思います。
つまり副島氏は、自分の頭で、他面的に考える能力が乏しく、ただ何かを信じこんでしまっているだけだと思います。

西尾先生とは、月とすっぽんの差です。

でも、副島氏は、付き合ったり話をしたりするのは、面白いのではないかと思います。
論理的でなく、適当なことを言う人なので、気楽で面白いのです。
どうせ、自分の言ったことに責任を持つわけではないのですから。

結局、副島氏の「今日のぼやき」始めだけは読みましたが、
「人類月面着陸」があったとかなかったとか、その根拠を箇条書きにすれば良いだけのことなのに、長々と、自慢話のように書いていて、論文ではありません。

こんなこと、簡単なことです。
肯定派の根拠、否定派の根拠を客観的に掲げて、そして、自分はこちらの方だと思うと言えば良いだけのことです。

だだ、だらだら書いて、私は、商売をやっているのだ思いました。
啓蒙にもなりません。

西尾先生と比較するなんて、比較にもなりません。

西尾先生の文章が、どれほど深いか、ほんとうに月とすっぽんだと思います。

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投稿日 : 2003年05月29日 16時13分
投稿者 : 桜子
タイトル : ひつこいようですが・・・副島氏のことに関連して

> 私にとって副島氏も西尾先生もほぼ等距離におられる方です。まるまる鵜呑みにしようとは思わないが言論に臨むその姿勢に関しては万感をもって敬服に値すると私には思える方です。その尺度は何なのかを考えてみると「私心の有無」あるいは「私心の在り処」ということでしょうか。

ひつこいようですが、また、言いたくなりました。
副島氏のこと、少し読んだだけですが。
内容を吟味する気にもならない内容なのです。

別の「苹」氏の文章の方がよっぽど良いと思います。
(西尾先生と並べて欲しくありません)
あの別の「苹」氏の文章がわかりにくいのは、わざとわかりにくくして、反論しにくくして、「つくる会」の悪口を言っているのだと解釈しています。
そういう点では、考え方や立場が違うにせよ、あの別の「苹」氏の文章には、惹かれるものがありますし、少し尊敬できます。
つまり、別の「苹」氏の頭の中では、論理が一貫しているという感じがするのです。
副島氏の文章には、論理があるようには思えませんし、尊敬もできません。

管理人さまは、ご自分が「私心の有無」をお考えになって、行動していらっしゃるから、他人も(副島氏)そうだとお思いなのでしょう。

副島氏は、どうして、今頃になって、「月面着陸問題」を出してきたのでしょうか。
自分の反米という主張に、便利な材料を見つけたと思い込んで、言っているだけのことではないでしょうか。
はでなことを言うと、受けるでしょうし。

私は、日録とシンポでの西尾先生のお話を伺って、アメリカの悪口を聞いたわけではないと思いますし、記憶にもありませんが、小林よしのり氏や管理人さま、副島氏よりも、もっと深い「反米感情」という言葉が適当なのかどうか、わかりませんが、そういう感情を、西尾先生は、お持ちなのではないかと感じています。

ですけれど、西尾先生は、冷静にアメリカの長所などを勉強していらして、まだ、かなわない、だから、日本人を、教育して、アメリカに、まずは対等にものが言えるようにしなければ日本民族は消滅してしまうと、そういうことで、「日録」などで、私たちを啓蒙してくださっているのだと思います。

もちろん、これは、「荒間宗太郎」氏と「年上の長谷川」さんの大変な努力の実りの結果です。
(但し、反対意見を許さないという勝手支部のやり方には、賛同していません。でも、「荒間宗太郎」氏が、どれほど勝手支部にエネルギーを注ぎ込んでいたのかを、私は、よく知っているつもりです。
ついでに、勝手支部の10万1ヒットと30万ヒットは、投稿禁止処分を受けている私でした。天の采配です。(o ̄∇ ̄)o )

西尾先生は、ご自分のその感情を不用意に出して、それに扇動されて、軽率な行動に出る人が多いということもお考えになって、慎重に発言なさっておられるのだと思います。

西尾先生は、テレビなどでも、ご自分の感情をお出しになるタイプですが、それは、それだけ物事に真剣だからであって、出してはいけない感情は、しっかりと抑えて、あるいは小出しにして、おられるからだと思います。
つまり、おさえる感情を認識していらっしゃるから、ほかの感情については、ご自分の損得もお考えにならないのですから、堂々と、気楽にお出しになるのだと思います。
怒るべき時には、感情を出して怒らなければいけないと思っています。

勝手に人のこと、推測するのも、申し訳のないことですが、有名人でいらっしゃるので、あしからず。

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投稿日 : 2003年05月29日 16時21分
投稿者 : 桜子
タイトル : アポロのこと

アポロについて、私は、誰でもが知っている程度のことしか知りませんが、その程度で思うことを書きます。
いろいろ本を読んでも、程度の悪い人や思いこみの激しい人の書いた本でしたら、かえって有害ですよね。

月に降りたというのに、月への話は、ピタリと言わなくなったのが、不思議でした。
月に降りたことが嘘だったとしたら、どうしてアメリカの敵国が国を挙げて、追求しないのでしょうか。
だって、月に星条旗を掲げたということは、アメリカの領土にしたということにつながるのではないでしょうか。

ソ連でしたら、嘘かどうかの、調査能力はあったと思います。

20年くらい前でしたか、NASAがつくったという、宇宙のことだったと思いますが、ビデオを買いました。30巻くらいでしょうか、たくさんあって、値段も忘れましたが、高かった印象で、15万円か、30万円くらいだったかも知れません。

私は、ひとつも見ていないのですが、○○は少しは見たようです。
でも、月への計画を止めたことに関する新しい情報は、とくには、なかったようです。

で、私は、月に、人類が降りて、あるいは裏側を見て、確かに、これから開発が出来るというときになって、はじめて、月は、すでに「他人」のものだということを、知らされたのだと思っております。

月に人類が降りようと降りまいと、あれほど騒いでいた月への開発を止めたという事実は、誰でもが認めることです。

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投稿日 : 2003年05月30日 05時 3分
投稿者 : アル中流・乱暴
Eメール :
タイトル : いやはや
URL :

アポロが月面に数度に亘り人間を運んだということについては、アメリカは映像だけではなく、様々な形で資料を提示しています。そのすべてがfake、作り事であるというセオリーを実証するのは大変な作業が要求される仕事になる筈です。議論の構造について先ず申し上げて置きます。トリヴィアルなことを最初に申し上げなければなりません。それは、何だって、疑いの目を向ければ、疑えるものであるということです。つまり、何か特定の事柄を取り上げて、疑えると言っても殆ど意味はないのです。当たり前だからです。フェイク理論に立つ者が指摘している点は、一応、答えられているのであって、答えに窮している状況にあるという訳ではないようです。尤も私は、そのすべてを自分で詳しく吟味した訳ではありません。時間の無駄だからです。しかし、フェイク理論はアメリカにかなり以前からあるようで、反論はなされている訳です。本当に興味をお持ちでしたら、次のサイトで調べて下さい。

   http://www.badastronomy.com/bad/misc/apollohoax.html

でも、フェイク理論に立つ者は、それでは納得できないと言う訳でしょう。それは、何を言っても疑える訳ですから。そのような場合、立証責任は、フェイク理論を提唱する側にあると言うべきです。つまり、NASAは既に、様々な経験的で、客観的な資料を提供している訳ですから、フェイク理論を提唱するものは、ただ、出されたものに、いちゃもんを付けるだけでは駄目なので(繰り返しですが、何でも疑えるのは当たり前のことであり、かつ述べられた疑いについては答えが出されている)、フェイクであることを、これまでには知られていなかった新たな経験的で、かつ客観的な事実を示すことによって、自分で実証しなければならないのです。具体的には、例えば映像について言えば、月面と同じような状況下で同じようなことをやってみてそれを映像に取り、NASAのものとは明らかに違うということを示す必要があります。しかし、無論、これは出来ない訳です。できないなら、主張するな、というのが一つの筋です。しかし、説得力を高めるための戦術として、全く手段がない訳ではありません。フェイクを実際に自分で作ってみることです。つまり、地上で同じような映像を作成し、どうだ、NASAが提供しているものと違わないだろうと、見せ付けることです。これは、資金さえ用意できれば原理的には可能です。不可能であれば、フェイク理論は成り立たない訳ですから。但し、これをうまくやることが出来たとしても、そこで示されるのは、フェイクが可能であるということに留まるのであって、NASAの映像がフェイクであるという証明にはなりません。

という訳ですから、現状では、フェイク理論を支持すべき合理的な理由はないと言うべきだろうと思います。付け加えれば、表明されている疑いの中には、科学的な常識、推理力が欠けているものが目につきます。例えば、映像に星が映っていないなどというもの。太陽が照りつけている明るい場面を映しているのですから、星の微弱な光が映像に残る訳はないのです。空が暗いために、地上の夜と混同しているのです。フェイク理論を唱える者はこのレベルだと思うのが自然な反応です。

ところで、副島隆彦氏はおかしな人です。NASAが提供しているある映像について、「この映像を、皆さんは、何度も見てください。何十度でも見てください。これが今から34年前の1969年に、月面で撮られた映像だ、ということを、今、信じろ、と言われて信じる人がいるだろうか」などと言っています。全く無意味なレトリックであって、理性的に吟味できることは何も言っていない訳です。見れば分かるでしょうと言っているだけですが、世界中の大多数の人は、彼が見るようには見ないのですから、何をやっているのだろうと、哀れを催します。異端の理論を説くことについて、こう言う訳ではありません。このやり方が余りにも稚拙だからです。

別の方面に話は転じますが、仮にフェイクだとして、それで全体の辻褄が合うのかという問題もあります。宇宙飛行は、地球の重力圏を脱してしまえば難しいことなどさしてありません。計算を正確に行うこと、そして軌道修正をする技術が必要になりますが、どちらも非常に難しいとは言えないと思います。特に有人飛行の場合はその場の判断に基づく操作が可能である訳ですから。ところでアメリカのロケット技術が、相当の重量のものを(私はデータをここで持ち出す準備はできていませんが、この議論は間違ってはいないと思います)地球の重力圏外に送り出すロケット技術を開発したことを疑うべき理由はないと思います。因みに、ソ連が有人の月探索を行うことができなかったのは、そのロケット技術を開発できなかったことがネックになっていたと聞いています。つまり、アメリカがこのネックをうまく通り抜けたとすれば、なぜ、月まで飛んでいって着陸しなかったのかということが分からない謎になります。危険はありますが、試みない訳がないでしょうという話になります。探検というのはいつだってそういうものだったのですから。そうすると、フェイク理論を取る者は、アメリカのロケット技術はその水準になかったと主張せざるをえないと思います。しかし、アメリカはスペースシャトル作っている訳です。まさか、それまでも疑う訳ではないでしょうね。

アメリカがレザー反射器や地震計を月面に置いてきたことは誰でも知っていることです。前者は測量に利用されてきましたし、後者は月面への天体衝突の実態を明らかにし、地球が晒されている危険を認識させる上で重要な役割を演じました。それらは、原理的には、無人の宇宙船でも可能であると言うことはできます。しかし、もう少し具体的に考えると、それらがうまく機能するように、きちんと月面に置くということは、無人の宇宙船ではかなり難しいことではないかと思います。

で、この話はこのくらいにして、副島氏に戻りますが、彼はアメリカ悪玉説の一色に染まった人物のように見えます。上の月着陸フェイク理論も、彼の思考枠組み、彼の色眼鏡にピッタリと嵌るので、疑いの余地のないものとして見えるのでしょう。

といっても、私は彼の本は読んでいません。確かに、情報通だということは分かります。しかし、重要な点は、その情報をどういう話に纏めるかということにあります。管理人様は、今まで幾つか、この掲示板に副島氏の書いたものを紹介されましたが、それを読ませて頂いたために、とても本を買って読む気にはならない訳です。

彼がネット上でやっていることも異常だと思いますが、まず文章がひどいものですね。じっくり考えて、慎重に言葉を選んで書くという姿勢が見られません。わめき散らすような書き方です。彼は昔、予備校教師をやっていたとのことですが、それを聞いて納得できる部分があります。露骨に言わせて貰えば、そのレベル、それに似合っています。ネット上には、彼をカルトの教祖に譬える悪口もあるようですが、悪口としては、なかなか的を射ていると思います。(彼が本の中で、「的を得ている」と書いていると言って、批判している人がいました。間違いは誰にでもありますが、彼の国語表現の質はかなり低いと思います。)

やり方だけではなく、中味がカルトっぽく思われるのだろうと思います。何しろ、アメリカの陰謀、アメリカが悪いが一貫した基調になっているように見えますから。つまり、比喩的に言えば、悪魔の実在を前提とした話になっているかのように感じられます。もっとも、キリスト教もそうだった訳なのですが。ゾロアスター教が先鞭をつけたものでしょうけれども。日本には、元来、そんな変なものはなかったと思いますが、どうでしょうか。

勿論、上に言いましたように、私は彼の本を読んではいませんから、誤解があるのかもしれません。印象です。しかし、文章を少し読めば、書き手がどういう人かということは推察できるものです。彼は保守の論陣に属していると思われているようですが、ちょっと違うのではないかというのが私の印象です。要するに反米なのですが、左翼も反米で、「アメリカ帝国主義が云々」というのが決まり文句でした。若い頃よく目にした、革マルとか中核とか、列挙することもないのですが、そういうセクトのビラとか立て看を思い出します。どことなく似ていると思います。英語で「カルト」と言っているのはフランス語では「セクト」と言っていますように、両者は同じようなものなのです。彼がもう10年早く生まれていたら、左翼として反米を説いていたのではないかと想像されてしまいます。

「つくる会」に集まっている多くの人は違うと思います。何よりも日本の伝統と文化を愛おしく思っており、これを守り伝えようというのが主眼であると思っています。日本の伝統と文化を脅かしたアメリカは敵ですが、そうでなければ外国であり、日本に力を貸してくれれば友好国です。これは非常に素朴な言い方ですが、基本はそれで良いのだと思います。現実の問題としては、その都度、対応の仕方を考えれば良いのです。

最近出た、前野徹氏の『歴史の真実』という本を今日拾い読みいたしました。本文では、歴史を振り返って、アメリカついて極めて厳しい非難を投げかけておられますが、プロローグでは、「とくに日米同盟は重要な基軸です。日本は今後も親米であらねばならないと切に思っています」と書かれています。それは今の時点では正しいと思います。勿論、日本はアメリカの庇護から離れ、自立を目指すべきです。しかし、そのためにはまず憲法を改正し、軍の位置づけをノーマルで明確なものにしなければなりません。しかし、それはすぐに実現できることではないというのが日本の現状です。あるいは永久にできないという悲観論だって、今の日本を見ればありえます。そうした状況下で、アメリカとの関係を損なうと、日本は地獄に落ちます。その辺りの、微妙な判断が日本の生き残りには不可欠なので、アメリカ悪玉説のような単純な世界観は、いくら僻み根性が抜けきらない一部の日本人の心に響くものであっても、これを受け入れ、乗っては駄目だと思います。

西尾幹二氏との比較など、今更行う必要はないだろうと思います。西尾氏は、私がその議論に注目して知っている範囲は十数年ですが、一貫していて、ブレがありません。彼は、アメリカの動向を見張っていて、警戒警報のようなものを発信されてきましたが、それはあくまでも日本の国益を考えてのことであって、妙な、「神学的」アメリカ悪玉論に立つものであるようには見えません。勿論、彼が最も大きな批判のテーマとされてきたのは、全体主義であって、その矛先は主に共産主義国家に向けられていたと思います。これは私なども共有している、最も重要な視点なのです。

そのこととは別に、西尾氏は文章が違うでしょうと言わざるをえません。上に副島氏について書いたことの反対だと言えば良いでしょうか。厳しく考えた結果として出てきた言葉であることが分かるのです。その違いが分からないと言われる人が分からないというしかないかもしれません。それでは答えにはならないのでしょうが………。

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投稿日 : 2003年05月30日 07時54分
投稿者 : 管理人
Eメール :
タイトル : Re: いやはや
URL :

桜子さん、アル中流さん、ありがとうございます。

昨日のうちに桜子さんの書き込みを読み、いまアル中流さんのいつもながら力の入った書き込みをありがたく思いながら読んだところです。

西尾先生は5月24日のi日録にご自分の文章について次のように書かれています。

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読者が見えないというのが著者の切なさでもあり、また救いでもある。相手が見えないから心情を吐露できるという一面もある。そういう姿勢に慣れてしまっている。具体的な人の顔が浮かんだら、かえって書けないかもしれない。しかし「何者かにおののく」というお言葉は重い。どういう人だろうか、と想像する心もやはり抑えがたい。

 私は自分の読者をあれこれ空想すると、いくつかのイメージが湧いてくる。恐らく少し孤独な人なのではないかと思う。気位が高く、あまり社交的ではなく、さりとてもの思いに耽るというタイプでもなく、社会的関心は旺盛で、しかし対人的関心は必ずしも高くなく、狷介で、周りにいる人のことはそれほど気にならず、とはいえ暗鬱症ではなく、気質的には明るい性格の人ではなかろうか。まるで私は自分のことを語っていると思われるかもしれない。

 私の本はそんなに難解ではない。読み易い、平明な文章で綴られているはずである。論理的にも明快な内容だと信じているが、しかし必ずしも大衆向きではない。そこが不思議である。読み易ければ、大衆にもっと受けて、売れてもよいはずだが、読みにくい、難しく書かれた本をよろこぶ読者が意外に多いのである。大衆は私の掲げる「価値観」に関心を示さないのだと思う。

 私の本の愛読者は中年以上の男性に多いと思われているかもしれないが、それが必ずしもそうでもない。若い女性の読者が案外に多いのである。いただくお手紙からそれを察する。とても嬉しいことである。少し心が華やぐのである。けれども女性の読者でも、社会の現状を否定する激しい言葉に惹かれる、自分の孤独を持て余している熱い心の持主であることはきっと共通しているのではないかと思う。

 もし間違えていたらお許しいただきたい。それから、もう一つつけ加えるなら、私の文章は読み易い、平明な論理で綴られているはずだが、必ず事柄の両面を見る書き方をしている。そこを面白いと思って下さるかどうかが、私の読者になって下さるかどうかの岐れ目ではないだろうか。

 本当に読者のみなさまには感謝している。前述のかたの文章には、つづけて次のように書かれている。

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 「日本の根本問題」で前回は触れませんでしたが、やはり憲法前文が今の私にとっては「根本問題」です。特にその最初の十数行。縄文以来の列島の自然と歴史、そこに生きた人々の姿を思い浮かべ、私たちが守るべき価値がそこに胚胎しているのだという思いを強くします。私は何をなすべきか。またお教えください。

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 何かをお教えするというほどの気持ちを私は持っていない。私はなにかを必死に訴えているだけである。

   *   *   *   *   *

一方の副島氏、「理科系掲示板」からです。

   *   *   *   *   *

[744]下 ↓ のLinuxism君へ 提案 投稿者:副島隆彦投稿日:2003/05/25(Sun) 10:58:55

副島隆彦です。  日曜日の朝で、ようやく家で休息できます。
下の、Linuxism君に対案ですが、君は、一度、私の判断で退場させられている。君の書き方が、周りを無視して勝手なことをたくさん書いたからです。
私は、君にメールの返事を出して、礼儀正しくしなさい、という注意と、それから、Linuxを使った自動翻訳ソフトの開発を、自力でやっていることのことだったので、私、副島隆彦もそういう「自然言語解析、システム推論プロジェクト}(かつてのアイコット AICOT第四世代コンピュータ計画)に関心があるから話を聞いてあげるから連絡しなさい、と伝えたはずです。

君は、かつて日蓮宗系の新興宗教集団で活躍していたでしょう、ということまで伝えて、私が連絡をしたのですから、きちんと私に答えなさい。

君の文章は、理科系の割には、饒舌でだらだらと書くので読みにくい。
もっと自覚しなさい。「副島隆彦のようになって、のっとりたいものだ。でも無理だ」などというような馬鹿なことまで私に書いてきましたね。

君もまたダングリングマン(2文化、2言語が脳にはいったことで軽い障害を脳に受けている人たち)ですから、そのように私は、扱います。
それで、君のネットへの過剰なのめり込みは、理解してあげますから、
ここに、君自身の掲示板(サブ・サイト)を作ってあげますから、そこに毎日のように、たくさん書きなさい。これまで書いたものも、全部そこに移しなさい。君から私たちに要望してきなさい。君は、ネット技術力がありますから、たいていの事は何でも出来るでしょう。そのひとなっつこさと、人恋しさは、理解してあげます。

私は、「人類月面着陸の捏造」の知識、情報収拾で、忙しいし、私たちのサイトを大きく発展させるための作業で忙しいので、邪魔をするのをやめなさい。自分の専門のことで、みんなに正確に教えてあげられおりことを、こつこつと書いて、みんなから尊敬される技術系人間になりなさい。君は、私たちの会員だということも、私がこのように配慮する理由です。私は、会員を大事にするのです。どんな人でも会員、入門者は、大事にします。

Linuxism君は、以後、私の指示に従いなさい。君が書くと、論旨が不明で、訳が分からなくなるので、読むほうが苦労が多い。そういう人がいたまにいます。君は、君自身の脳のつくりのわずかなズレの問題を真剣に考えなさい。そこから優れた才能と発見がきっと生まれます。

私は、理科系の連中の頭が、年配の大企業研究所長クラスの人たちまで含めて、これほどの迷妄、優柔不断、論理の不明瞭に、たくさんであって、驚いています。日本人は、ここまで計算ロボットや、部品 にさせられていたのか、と、アメリカの洗脳の恐さを改めて知りました。
近いうちに、ぼやきに書きます。

管理人のたかの君へ。ご苦労様です。どうしようもない投稿文は、文句なしで削除してください。IPアドレスも、追跡できる範囲でやっておくといいと思います。
私たちの「学問道場」内の各掲示板(サブ・サイト)は、すべて管理人の権限ですから、その運営判断を任せていますので、ご自由にどうぞ。
会員のじろう君が、こちらに移して人類月面着陸の有無」の議論を続けると、自分で判断して、こちらに移したのですから、おれからも、理科系の技術者たちは、ここで優れた議論を続けてください。真面目に、誠実に、何もにも恥じることなく、堂々と自分の考えや、情報、知識を表明すればいいのです。大きな枠組みの中での「真理(諸事実)の探求」以外のことに私たちは興味は無いのです。

副島隆彦拝

   *   *   *   *   *

桜子さんの書き込みを読んで思ったのは、「必ず事柄の両面を見る書き方をしている」西尾先生は文学、哲学指向の書き方で、一方の副島氏は政治指向かなと思ったのですが、アル中流さんのを読んで、大学の先生と予備校の先生の違いも大きいと思ったところです。西尾先生はご自分の内面を見つめながら書いておられます。対して副島氏は「変わらせたい」相手を直視した文章です。西尾先生に対してはだれも「余計なお世話」とは思いませんが、副島氏に対してはいつもそれがつきまといます。人によっては「うざい」存在です。

この前まで朝の10分そこそこの読書は西尾先生の『ヨーロッパの個人主義』(講談社現代新書1969)でした。30数年前に書かれた文章が今でも新鮮です。ところがまだ読み終えないうちに『帝国以後』に乗っ取られて一時脇に置かれています。今すぐ読んでおかなければならない文章とゆっくり読んでもいい文章という違いです。副島氏の文章は私にとっては後者です。アル中流さんも認めておられる「情報通」たるゆえんでしょう。

西尾先生と副島氏、「親米」と「反米」という区別はあまりあてはまらないと思っています。西尾先生にとっても副島氏にとっても、問題は「日本はどうあるべきか」なのです。お二人ともこの問題についての根の張り具合は尋常でないレベルと評価します。その意味で私にとって等距離なのです。西尾先生が「アメリカべったり」を言っておられるのでもないし、副島氏が「アメリカ無視」を言っておられるのでもありません。対アメリカということで言えば、お二人とも同じぐらいの場所におられるのではないかと思います。お二人の対談が実現したら、息の合った実りの多いものになりそうな気がします。

「月面着陸問題」についての貴重なご指摘にも感謝します。それらのご指摘も念頭に置きつつ、議論の帰趨を見守ってゆきたいと思います。

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投稿日 : 2003年05月31日 01時30分
投稿者 : 桜子
タイトル : 月とすっぽん それ以上

管理人さま

西尾幹二先生と副島氏を並び称されたことは、私にとっては、西尾先生が侮辱されたようなものだったのですね。
それで、つい、どんどん投稿してしまいました。

でも、フェイク理論っていうのでしょうか、ああいうのを勉強できまして、良い武器を得たという感じです。
細かいことを知らなくても(本を読んでいなくても)、議論に勝てることになりますね。

管理人さまに提供して頂いたおかげです(ルンルン気分です)。

今回の管理人さまが提供してくださった、副島氏の文章を読みまして、なんていう人だろうと思いました。
麻原を思い出しました。
西尾先生と並べて名前を出されると、ゾッとします。

この前、月とすっぽんだと申しましたが、今回のは、その開きを、もっと大きくするもので、良い言葉が浮かびません。

このへんのことは、後日レスをするかもしれません。

明日から、来週いっぱい、橿原神宮での舞の講習会に参加します。
(仕事を休んで)

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投稿日 : 2003年05月31日 07時51分
投稿者 : 管理人
タイトル : Re: 月とすっぽん それ以上

実は昨日「つくる会」本部HPの刷新についての会合で上京し、西尾先生にお会いしてきました。西尾先生の副島氏評価は「バランス感覚がなくて信用がない」というものでした。そういう人間を評価する私は「常識のない問題児」ということになりそうです。その私への評価にも甘んじなければならないと思ってきたところです。副島氏のサイトは、副島氏の発言のみならず、その情報力は私には欠かせないものになっています。例えば今読んできた「日本政界●情報メモ」http://soejima.to/boards/bbs.cgi?room=traficsには、こんな記事がありました。

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[1497]イラク攻撃の真の目的:野中・古賀・福田が揃ってアメリカ批判をやめた理由 投稿者:会員番号1259投稿日:2003/05/30(Fri) 19:08:59

『ビジネス・インテリジャンス』6月号から転載します。
(転載開始)

イラク攻撃の真の目的
野中・古賀・福田が揃ってアメリカ批判をやめた理由

イラク戦争は終戦処理段階に入っているが、未だにイラクへ攻め込んだ米国の本当の意図が明らかになっていない。

サダム・フセインの追放、イラク油田の確保、テロリズムのネットワークの根絶といったことだけではない。「何か隠された狙いがある」と、政府内でも米国の真意を測りかねている。

閣僚の中で、ホワイトハウスや米国務省に最も信頼が厚いのは、福田康夫官房長官である。米国のベーカー駐日大使と福田官房長官の密接な関係は際立っており、ベーカー大使を通じて福田官房長官は米政府と太いパイプでつながっている。

4月15日午後、ビル・フリスト米国上院共和党院内総務ら上院議員8人が首相官邸を訪れた。わが国外務省によると、これほど多数の米国上院議員が超党派で日本を訪れたのはかつてなかったことだという。例えて言うと、日本の国会議員50人が大挙してワシントンを訪問するようなものだそうだ。

http://frist.senate.gov.master.com/texis/master/search/?q=japan&s=SS

フリスト共和党院内総務は、ベーカー大使のかつての選挙区であるテネシー州出身で、今回の代表団はベーカー大使と福田官房長官がセットしたものだった。

それほど米国の内情に明るい福田官房長官が、イラク・バクダッド市の陥落直後の記者懇談で「米国は恐ろしい国だから」と、ふと漏らした。福田官房長官はそれ以上の言及は避けたが、ちょうど時を同じくして、開戦当初は米国の武力行使に批判的言動を繰り返していた野中広務自民党元幹事長、古賀誠前幹事長もピタッと米国批判をやめてしまった。

三氏の言動が奇しくも一致するのは偶然に過ぎないだろうか。

野中氏はかつて官房長官時代、米国が介入したコソボ紛争の際、米軍機がコソボの中国大使館を「誤爆」した事件で「米国は恐ろしい国だから」と語ったことがある。福田官房長官と表現まで一緒だ。

首相官邸も与党幹部も肝心なところは口をつぐんでいるので、ここから先は想像の域を出ない。

3月17日、ブッシュ米大統領がイラクに最終通牒を突きつけた後、日本側とりわけ福田官房長官ら首相官邸の一部と外務省幹部は、今回ブッシュ大統領がイラクに攻め込んだ真の目的を薄々理解できるような情報を入手したか、もしくは米国から極秘ルートで説明を受け、驚愕したのではないか。

ブッシュ・ドクトリンなるものが出来ているのだろうか。もし、あるとしたらイラク戦争でハッキリしたのは、

1:米国は、ある国を自国と世界にとって脅威を見なすことができる
2:国連が同意しなくても、攻撃される前にその国で戦争ができる
3:政権を武力で倒し、軍事占領し親米政権を樹立できる

の3つである。

ワシントンで描いた設計図を、世界の誰も阻止できなくなるのだろうか。

   *   *   *   *   *

こうしたことを踏まえながらいつも、日本の役割は何だろうかと考えさせられるのです。

リライト問題についての現状とそれに対する西尾先生のお考えもお聞きしてきました。会合の後の懇親会(もちろん自費)の話題はほとんどその問題に終始しました。この問題については、後ほど私の頭と気持ちを整理して書かねばならないと思っています。この件については私も「バランス感覚」を大事にしたいと思いますのでご心配なく。

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投稿日 : 2003年05月31日 11時13分
投稿者 : 桜子
タイトル : 声をかけてください

管理人 さま


> 実は昨日「つくる会」本部HPの刷新についての会合で上京し、西尾先生にお会いしてきました。

お会いしたかったですね。


> そういう人間を評価する私は「常識のない問題児」ということになりそうです。その私への評価にも甘んじなければならないと思ってきたところです。

「評価」というよりだまされていらっしゃるのだと思っています。
いつか、書きます。


> 例えば今読んできた「日本政界●情報メモ」http://soejima.to/boards/bbs.cgi?room=traficsには、こんな記事がありました。

この記事は、ちょっと面白いと言う程度です。
「東京スポーツ」のようですね。
アメリカがこわいことくらい、少し考えればわかることです。
西尾先生は、前から示唆してくださっていると思います。
だからこそ、気楽に反米なんて、言えません。
社会に影響を与える人は、慎重な発言をしなければなりません。
こわいのは、アメリカだけではありませんが。


> こうしたことを踏まえながらいつも、日本の役割は何だろうかと考えさせられるのです。

私には「役割」という発想が浮かびません。
どうしたら、これから先も、日本民族と日本の国が生き延びられるか、そういう感覚です。


> リライト問題についての現状とそれに対する西尾先生のお考えもお聞きしてきました。会合の後の懇親会(もちろん自費)の話題はほとんどその問題に終始しました。この問題については、後ほど私の頭と気持ちを整理して書かねばならないと思っています。この件については私も「バランス感覚」を大事にしたいと思いますのでご心配なく。

少しも心配しておりません。
むしろ、管理人さまの「バランス感覚」には、日頃から尊敬しておりますから。(o ̄∇ ̄)o

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投稿日 : 2003年05月31日 23時13分
投稿者 : 管理人
タイトル : Re: 声をかけてください

はじめて本部を訪ねました。思っていたよりずっとちっちゃな通りのちっちゃなビルのせまっくるしい事務所でした。高森先生に過激派による放火事件の時のことをその外側に火をつけられた部屋で詳しくお聞きしました。夜中の12時、たまたま隣にお住まいの老人夫婦が窓を開けて蚊帳で寝ていたので、ポンという破裂音とその直後の赤い火の手に気付かれたとのこと、普段から近所づきあいのよかったビルの上階の大家さんにすぐ知らせて事なきを得たとのこと、間一髪で建物内部に火が入るのを防ぐことができた、火が入ればどの部屋も書類やら本やらぎっしりの事務所、たちまち燃え上がって上階の大家さんだってどうなっていたか考えるだけで恐ろしい、その犯人がまだ捕まらない、いったいどういうことなのか。

2時からの会議、途中ちょっとのトイレ休憩だけでほとんど4時間狭い会議室のパイプ椅子に座りっぱなし、インターネットへの本部の理解が必ずしも十分ではなくそこをなんとかねじこんで昨日の開催にこぎつけたもので、それだけにスムーズにことが運ぶ会議ではなく、しかし奈良県支部HP管理人さんのただただ頭の下がる献身的かつ周到な下拵えによってなんとか目途が立ちました。いずれ近いうちに成果を見ていただけることになると思います。

さて予定を1時間オーバーして懇親会会場へ。時間限定飲み放題ということで乾いた喉にどんどんビールを流し込んでも酔いが回る隙がないほど、西尾先生を中心に深刻なリライトをめぐる話。西尾先生、その場に来られてとうとうこれまでの我慢の堰が切れたかのようなズバリズバリのご発言に私などはただウーンと唸っているだけ。西尾先生の言われるのは、当初本文10%削減で了承したのに実際は35%の削減となった。その結果、現行教科書で重視した肝心の「物語性」が失われてしまった。「自虐」はないとしても、われわれの教科書の最大の特長が失われ、他の教科書と横並びになってしまう、それでいいのか、異論を唱えるとしたら今しかない・・・防戦側の宮崎事務局長、これまでの流れでやむをえない、それをひっくり返すとしたら、どういう教科書であるべきかを原点に立ち戻って議論していただくしかない・・・私なりの結論、扶桑社は満を持して10%採択を目指している、次期採択を目指す教科書はもう扶桑社の手に渡ったものと考えていい。応援できるところは応援しても扶桑社の足を引っ張るようなことをしてはならない、あるいは応援しないことの方がかえって応援になることだってある。具体的な採択に関してはそうした流れにあることを前提に、現場で使われる可能性は当面なくなったとしても、とにかく現行教科書を運動の成果としてもちつつ、いったいこれから「つくる会」は「つくる会」として何をなしうるのかを出発当初の原点に立ち戻って見直してみるのがいいのではなかろうか・・・そういう思いになりかけたところで、懇親会から参加の神奈川むくまろさん提案の「選りすぐりの教師による『新しい歴史教科書』を使ったインターネット授業」についての話題に移ったのでしたが、20時36分発最終便へぎりぎりの時間になり無念の中座。むくまろさんの提案は、インターネットを利用した学校(教育のシステム)があってもいいのではないかという私のかねてからの思いに合致するもので、「つくる会」としてのひとつの方向としてなんとか実現してほしい、実現できるのではないか、と夢が膨らんでくるのです。

とこんな昨日だったのですが、なんとあわただしい一日で本板オフ会はまたの機会にさせていただきました。桜子さん、申し訳ありません。

>> こうしたことを踏まえながらいつも、日本の役割は何だろうかと考えさせられるのです。
>
>私には「役割」という発想が浮かびません。
>どうしたら、これから先も、日本民族と日本の国が生き延びられるか、そういう感覚です。

ここから諸々の食い違いが出てくるんだなと気付かされたところです。このことについてはいずれゆっくり考えてみましょう。考え方の根本に関わる問題のような気がします。
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投稿日 : 2003年05月31日 01時 9分
投稿者 : 桜子
Eメール :
タイトル : アポロの月面写真に星が写っていない訳
URL :

> という訳ですから、現状では、フェイク理論を支持すべき合理的な理由はないと言うべきだろうと思います。付け加えれば、表明されている疑いの中には、科学的な常識、推理力が欠けているものが目につきます。例えば、映像に星が映っていないなどというもの。太陽が照りつけている明るい場面を映しているのですから、星の微弱な光が映像に残る訳はないのです。空が暗いために、地上の夜と混同しているのです。フェイク理論を唱える者はこのレベルだと思うのが自然な反応です。

以上は、アル中流乱暴さまのご説明です。

「空が暗いために、地上の夜と混同している」の意味が、私には、もやもやとして、要するに、すっきりとわからないのです。
それで、教えてもらいました。
中学生レベルのようなことで、理科系だった私としても、恥ずかしいのですが、他にも、わからない人や、もやもやしている人がおられるだろうと思いまして、教えてもらった内容を書きます。

●写真を撮るということ

どれだけの光をフィルムに入れるかという話。
そのために、絞りと露出時間がある。
絞りを大きく、露出時間を長くすれば、光が多く入るから、感光度が高まり、白黒写真では、白っぽくなる。

だから、昔は、夜の写真は撮れなかった。
が、感光度をよくしたりして、夜の少ない光でも写真が撮れるようになった。

●星の写真を撮るということ

星は、露出時間を長くしないと、普通でも写らない。
だから、専門的な星の写真は、露出時間を長くして撮っている。

ところが星は動いていく。
地球が自転しているから。
だから、天文台の望遠鏡は地球の自転に合わせて、動くようになっている。
そうして、はじめてちゃんとした天体写真が撮れる。

アマチュアが使う天体望遠鏡でも、動く仕掛けが付いていないと話にならないので、一応、付いている。

●月面の写真

あれは、夜の写真ではない。
地球で言えば、昼の時のこと、要するに太陽が上にある状態で撮っている。
だから、月面上のもの、宇宙飛行士も含めて、太陽の直射日光を浴びているので、それを反射するわけだから、すごく明るい。
要するに、月面上にあるものは、光を受けているのだから、すべて明るい。

その写真を撮るには、うんと絞るが、露出時間も短くしないと、真っ白になってしまう。
これは、地球上と大体同じ。

だから、その状態というのは、さっきの星の写真をとれる条件と、相反してしまうことになる。

だから、月面上のものを写真に撮ることができるのなら、星の像が写らないのは当たり前。

●どうして誤解が生じたのか

それは、月面上では太陽が頭上にあっても、つまり昼間でも、空気がないので、太陽光線が散乱することはない。
従って、空は、真っ暗。
地球上での夜を混同してしまって、星が写るはずと思ってしまった。

この程度のことは、こういうことを考える人の常識。

●空気があると明るい訳

空気を構成している原子に光が衝突すると、電子の軌道が変わり、高いエネルギーを持つようになる。
ところが、どんどん太陽光線がやってくるので、そのエネルギーを放出せざるを得なくなってしまう。
その時にまた、光がその原子から出る。
これが明るいという現象。

太陽からやってきた方向にだけ、光が放出されるならば、太陽だけが明るいということになるが、原子から出る光は、いろいろな方向に放出されるので、空全体が明るく見える。

以上、自分で理解しやすい言葉で書きました。

(転載おわり)

テポドン騒ぎがどうなるかも気になりますが、懐かしいといえば懐かしいやりとりでした。


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トモーノ

めいさん、ご無沙汰しております。

先ほど自分のブログ、「ヤー・ブルース♪」 http://yerblues.blog.so-net.ne.jp/ に書き込みましたものを、以下に転載いたします。長くなります。申し訳ありません。

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オバマ氏が米国大統領に。副島隆彦先生の論評。 [世界観]


ワタシは一昨年の5月頃から副島隆彦さんという「真実暴き系」の先生のファンで、オバマ氏がニューヨークの金融財界から抜擢されて「出来レース」で当選するという同先生の予測を読んでいました。そしてその通りになりました。それで自分の部屋のテレビで、オバマ氏の当選祝賀演説をシラ~っとした気分で見ておりました。「始めっから出来レースじゃん。な~にが『人民の、人民による、人民のための政治体制』だ」と・・・。

ところが副島先生の、オバマ氏当選についての論評は、「バラク・オバマ Barack Obama の米大統領への当選を、世界民衆と共に、ひとまず祝いたいと思う。」というもので、ワタシが完全に白けた思いだけでいたのとは違っておりまして、ファンを自認しながら、イマイチ分かってない自分というものを思い知らされました。

●「副島隆彦の学問道場」 http://soejima.to/snsi.htm の、主力の読み物、「今日のぼやき(広報ページ)」より、副島先生によるオバマ氏当選についての論評を以下に転載貼り付けいたします。

≪転載貼り付け開始≫

「987」 バラク・オバマ米新大統領の当選を祝う。彼の前途の多難を憂い、そして、それを克服してゆく私たち人類に幸いあれ。副島隆彦 2008.11.7

副島隆彦です。 今日は、2008年11月6日です。

 私は、急いで、バラク・オバマがアメリカの新大統領になったことについての私の論評をここに書きます。 

 昨日は、私も大統領選挙の開票の様子を時間を見つけてテレビで見ていました。バラク・オバマが自分の地盤のイリノイ州の大都市シカゴ( Chicago を、「チカガ」と発声するのがシカゴの地元民のようだ)での当選祝賀演説をするのを見た。昨日(5日)の午後3時頃(日本時間)だ。ということは現地時間では夜の1時ごろではないか。多くの、8万人もの人がシカゴのコンベンションセンター前の広場にオバマ当選を祝うために集まっていたといことだ。すでに午後1時には、選挙人(イレクター)獲得数で過半数の270人を超した。 今も、残りの中西部(ミッドウエスト)の諸州の開票が進んでいる最中だろう。 

 上院議員(セネター)選挙でも、100人のうち60議席近くを、民主党が勝ち取るようだ。下院議会(ザ・ハウス)の議員(コングレスマン)選挙でも、民主党が圧倒的に強いようだ。

 私、副島隆彦は、バラク・オバマ Barack Obama の米大統領への当選を、世界民衆と共に、ひとまず祝いたいと思う。それは、彼以外の人間が大統領だったら、アメリカは、即座に官僚統制による、金融統制と、産業統制の、人権無視の統制国家になってしまうだろうことが危惧されたからだ。

 それと、シカゴでのオバマの演説を聞いていたら、彼の人間的な真剣さと、真面目さが滲(にぎ)み出ていたからだ。オバマはもしかしたら、本気でアメリカ改革をやろうとしているのかもしれない。 それは、彼自身にとって危険だ。

 オバマが、本当に自分を、トマス・ジェファーソンたち「偉大なるアメリカの建国の父たち(the Founding Fathers ファインディング・ファーザーズ)」や、リンカーンと同じような理想家としての大統領を目指すかもしれない。アメリカ独立革命戦争を戦い抜いて、建国した父たちは、「アメリカ人民( people ピープル。これには特権階級と富豪たちは入らない)の権利を国家は絶対に侵害しない。侵害してはいけない」ということを自分たちの思想の原理にした人々だ。

リンカーンは、悲惨な南北戦争(ザ・シビル・ウォー)を指導した大統領だから、徴兵令(ドラフト、兵隊に引っ張ること)を導入して人権侵害をした大統領(初期の共和党。まだ米民主党は現れていない。NYのタマニー党などだ)だが、彼こそは、ニューヨークの金融財界人に抗(あらが)い、アメリカ国民(人民)の権利を擁護した偉大な指導者だ。だから、彼は、「(隠れた特権層の大富豪たちによる政治ではなくて)人民の、人民による、人民のための政治体制 (オブ・ザ・ピープル、バイ・ザ・ピープル、フォー・ザ・ピープル、politics of the people , by the people , for the poeple )・・・ は、この地上から消え去ることは無い」と、あのゲチスバーグ演説をしたのだ。

 そして、この演説の後、リンカーンは、NYの金融財界人たちから、「どうもあいつは、私たちの言うことを聞かなくなっているようだ」と判断されて、それで、暗殺された(1865年4月15日)のである。これが、アメリカ合衆国史の真実だ。 こういうことを、私、副島隆彦が、日本国民に教えなければ、一体、他の誰が、本当の本当のことを書いて知らせるというのか!

 そしてオバマが、JFK(ジャック・ケネディ)を目指すというのなら、彼には多くの困難と危険が付きまとうだろう。

 オバマは、私が、ずっと書いてきたとおり、ニューヨークの金融財界人たち(その頭目が、デイヴィッド・ロックフェラー、93歳)が、あらかじめ首実験(くびじっけん)をして、選んで抜擢して、次の大統領にする、と4年前に決めた人物だ。だからオバマは、頭は優秀だから、自分がどんなに不愉快でも、彼らの言うことを聞かなければならないのだ。

 次の米大統領は、共和党から民主党の大統領にする、と、今の世界を支配しているこの者たちが決めたのだ。そうやって、形だけは民主政治体制(デモクラシー、民衆people の代表=代理人に権力(power,パウア)を握らせる制度)になっている国民政治の指導者までも、彼ら、ニューヨークの金融財界が実質で決めるのだ。

こんなことは、当たり前のことではないか。 

 オバマが、4年前の2004年11月に、イリノイ州の州議会の上院議員から、連邦の上院議員(イリノイ州選出)になったときからこのことは決められていたことだ。そして、あのあと民主党大会に不意に出てきて、実に爽(さわ)やかな演説をした。私は、あの2004年11月に、「次はこの人なんだな」とピンと来て分かった。そういうことは、敏感なアメリカ人なら分かることだ。そして大きな歴史の流れで世の中を見つめている私のような、ずば抜けて頭のいい東アジア人にも分かるのだ。

 だから、私は、オバマはいいやつなのだと、分かる。彼はケネディの再来になれるかもしれない。そして、ということは彼の命が危険だということだ。 1963年の11月22日に、ケネディがテキサス州のダラスで、白昼公然と、パレードを警護している警官隊に偽装した暗殺者たち (ダビド・ベングリオン・初代イスラエル首相、1947年の建国の創業者 が最高度の指令者)によって暗殺された。このときに、アメリカの本当の本物のデモクラシー(民主政治)は死んだのだ。

 あれから、45年かたつ。私は、あのとき、小学4年生(9歳)だった。学校から家に帰ったら、母が、「ケネディ大統領が死んだのよ」と、教えられた。少年だから何も分からないのだが、あのとき異様な空気が世界(世の中)にたちこめたことを肌で覚えている。

 本当のデモクラシーを、和たちは、取り戻さねばならない。アメリカ国民も取り戻さねばならない。アメリカ合衆国こそは、元祖デモクラシーの国なのだ。トマス・ジェファーソンと、7台大統領のジャクソンたち、本物の民衆の代表たちが指導した国なのだ。

 トルーマンも、アイゼンハウワーも、ニクソンも、レーガンも、皆、田舎くさいオヤジで、泥臭いアメリカ人の男であった。たしかに、彼らはロックフェラー家に選ばれて大統領になった男たちだった。それでも、彼らの政権の末期には、さすかに、堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒が切れて、「私は、アメリカ国民の代表だぞ。アメリカ国民のために尽す」と言い出して、ニューヨークの財界人たちに諍(あらが)って、そして失脚させられ、潰されていったのだ。

 本当に、それぞれの国の民衆、国民が、自分たちで代表を選んで、自分たちの代表として、それにふさわしい立派な人間たちをを、国民の指導者にし、彼らを尊敬し、彼らに権力の行使を許す。そのような人々を選べる世界にしなければいけない。 

 ニューヨークの金融・石油財閥たちが、国民を操(あやつ)る道具としての、選挙制度や、政治体制であってはならないのである。 

 世界は、いよいよ変わりつつあるのだ。しかし、同時に厳しい。皆、自分と言う、ひとりひとりの人間が生きてゆくだけでも大変だ。

 昨年の8月17日のサブプライムローン危機から始まった世界の躍動と変動は、もう止まらない。これから、3年、5年かけて、世界は、どんどん変わってゆく。一時のことではどうにもならないが、徐々に変わってゆく。夢や希望などという子供じみたことを私は書く気はないし、冷酷にこの世界が、続いてゆくことを私は予測する。が、それでも、その中に、人間の世界は「かくあるべし」(こうでなければならないのだ)という強い意志を私は含めたいと思う。

 FDR(エフ・ディー・アール)という言葉はある。これは、フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト大統領を指すコトバなのだが、この男は、アメリカ国内に、進歩的な「社会主義的な諸政策」(ニューディール政策、戦時体制の政策でもある)を、強権発動で行った最悪の大統領である。ロックフェラー家の忠実な番犬だった大統領だ。

 ヒラリーだったら、そくざに、このFDR(エフ・ディー・アール)型の、擬似(シュードウ)社会主義的な国家統制経済の政策を、実施していただろう、と私は肌で分かるから、ぞっとしていた。マケイン本人も、「金融危機を引き起こしたニューヨークの金融財界人達にまず責任を取らせよう」と演説で息巻いていた候補者だったから立派な人格者だったのだ。が、どうしてもイスラエス・ロビー(ネオコン派)と金融財界人の言いなりになりそうだった。 だから、オバマになってよかった。

 それでも、これから更に金融危機が深刻になると、日本の金融(監督)庁の見本である、SEC(証券取引委員会)と、FDIC(連邦預金保険公社)と、さらには、FRB(エフ・アール・ビー)までが、合体吸収されて、強力な金融監督庁を、アメリカは作るのではないか。その名前は、それらの頭文字を取って、FDR(エフ・ディー・アール)となるかもしれなのだ。悪い冗談では済まない。

 オバマ新大統領は、この政策は、ニューヨークの財界の支持もあるから、景気対策として即座に巨額の公共事業を始める計画を立てるだろう。それは、TVA(ティー・ヴイ・エイ)などの巨大土木事業で、フーヴァーー・ダムなどの建設を急いだフーヴァー大統領もやったのだから、これには皆、大賛成だ。 

しかし、オバマは、自分が思想的にも大嫌いな、FDR(フランクリン・ルーズヴェルト大統領)と同じような、強権的な、国民の生活統制や、預金封鎖(新ドル切り替え、国内でのデノミネーション、10ドルを1ドルにする)などの、金融統制手法を取るかで、激しく苦しむ場面が、近く到来するだろう。

 私が、今朝の8時に、NHKのBS2の、ABCからの転載ニューズでは、「ラーム・イマヌエル下院議員が、大統領首席補佐官(チーフ・オブ・スタッフ、あるいはプレジデンシャル・エイドと言う)になるように要請された」と耳にはさんだ。

この男は、最悪である。ラーム・イマヌエル Rahm Emmanuel 議員は、大統領選挙の民主党候補の一本化の、この4月の最終段階でヒラリーを「もう見苦しいからやめなさい」と、引きずり下ろす係を務めた男だ。生粋のユダヤ人で、おそろしい裏のある男だ。
民主党下院議員団のNo3であり、かつてイスラエルの軍事顧問も勤めた男だ。ネオコン派などいう甘い、インテリ集団のお仲間でさえない。 こういう人間を、即座にオバマは脇(わき)に付けられた。これは本当に怖(こわ)いことだ。

 私は、日本でも知られた、日本金融攻略軍の司令官だったラリー・サマーズ(クリントン政権の財務長官。日本に数回、怒鳴り込んできた。その後、ハーヴァード大学学長になったが、不評で追放になった男)が、財務長官になるとか、なんとかは、分からない。本当は、ティモシー・ガイトナー(ガイスナー)の方がワルなのだ。ガイスナーは、今は、NY連邦銀行の総裁(頭取、会長)である。まだ若くて50代だ。ガイスナーは、2001年ごろまで、米財務省次官補をしていて、日本の金融叩き潰しの、裏の最高責任者である。日本にもよく来て、自民党の政治家(大臣)や日本財務省のトップ官僚たちを脅して回っていた。当然、デイヴィッド・ロックフェラーが、直接育てた、孫のような連中だ。だから私は、彼らは極悪人だから、当然好きではない。

 もっと、身体検査をして、少しはまともな、アメリカ民主党の生真面目(きまじめ)な人間たちをオバマ政権の閣僚に選ぶべきだ。

 私が、密かに注目しているのは、Jason Furman ジェイソン・ファーマンという人物だ。彼は、ロバート・ルービン派に、属して、’ボブ’・ルービン(ゴールドマンサックスの元会長、クリントンの財務長官)のカバン持ちをしていた人物だ。

それと、 Leo Hindrey  レオ・ヒンドレー という人物に注目している。彼は、IT・メディア企業の、リバティ・メディアのジョン・マローン会長の子飼いだった人物だ。これら、次の政権閣僚になる予定の、人物たちのことは、ここの今日のぼやきの会員ページに、急いで書く。

 このことは、2週間前に書くべきことだった。それを、私が時間がないものだから、書けなかった。急いで書く。次々とアメリカから報道されてくる、オバマ政権の新閣僚の名前の速報に、負けないぐらいの、私、副島隆彦のアメリカ研究者としての冴(さ)えを、見せてやろう。

 以下の転載文の中に、名前が出てくる、私が、4年前から、ずっと高く評価してきた、ジョン・エドワーズ(この春まで大統領候補者)が、もしかしたら、司法長官(アトーネィ・ジェネラル)になるかもしれない。

 私の嫌いな、裏のある男である、先日、ノーベル賞をもらったポール・クルーグマンは、CEA(大統領諮問経済学者のトップ)にしかしないだろうが、先々、恐慌がひどくなったら、財務長官にする気か。

 その前に、すぐに、11月15日にワシントンで、金融サミットがあって、ここに、オバマの代理人(名代)の人物が出席して、実質的に、ヨーロッパ諸国との、世界の金融統制(国家と国庫による管理)の策を緊急に話し合う。そのために、オバマのトランジション・チーム(政権移行期の応急のチーム)が組まれる。

 以下は、私が、去年の7月に、ここのぼやきの会員ページに書いた「次の大統領はオバマだ」という予言の文である。私、副島隆彦は、自分が過去に書いた文章を、消し去って、忘れて知らん顔をする人間ではない。 私が、オバマが次の大統領だ、と早くから予言して、そして当てた。この事実だけは、皆で確認してください。  副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

今日のぼやき 「840」
「 2008年 アメリカ大統領選挙の帰趨を予測する。誰が次の米大統領か。ズバリ予測する」副島隆彦 2007.4.4

 副島隆彦です。今日は、2007年4月4日です。

 少し前になりますが、私が「2008年の大統領選挙を予測する」と題して話した内容を加筆して以下に載せます。

 最近の講演会で、既に私、副島隆彦は、この事では予測した内容をお話ししています。講演会に来ていない会員の皆さんには、初めてここで私の2008年の大統領選挙の予測を述べることになるでしょう。

私の現在の予測では、「2008年の大統領選挙は、現在民主党のイリノイ州選出の上院議員である、バラック・オバマが勝利する」という内容である。このことをここまではっきりと断言している人はおそらくいないはずである。

 次の大統領選挙があるのは2008年だ。11月4日が投票日である。したがって、2009年1月には新しい大統領選が着任し、宣誓式に臨むことになる。その人物は一体だれであろうか。誰もがまだ予測しかねているはずだ。しかし、私はここではっきりと言う。それは45歳の黒人で、イリノイ州の上院議員をわずか3年経験しただけのバラク・オバマという人物である。彼は現在イリノイ州選出の民主党の上院議員である。そのバラク・オバマが次のアメリカの大統領になるであろう。

 今一番有力視されているのはヒラリー・ローダム・クリントン(ニューヨーク州選出民主党上院議員)である。彼女の可能性が広く喧伝されているが、ヒラリーは今年の秋ぐらいまでに失速して、大統領選から脱落していくであろう、と私は予測する。ただし、大統領選挙は世界的な多数派による政治のお祭りの中心であるから、今年いっぱいずるずるとヒラリー人気で引っ張る可能性もある。

 だが、それでもなお、ヒラリーがアメリカの次の大統領になる可能性は非常に少ないのである。それは、専らニューヨーク州を構成しているユダヤ人の票が背景にあるのだが、その中での内紛がそろそろ目立ってきているからである。

 ヒラリーのミドルネームがローダムとなっていることに私は注目している。このことは、美智子皇后の出身である正田家との類推で、名家とはどういうものかのところでかつて私は書いた。 女性の場合ミドルネームに旧姓、結婚する前の父親の姓を残すのだが、ローダム家はオランダ系の名家である。オランダ系ということはダッチであって、やはりユダヤ系なのである。

 したがって、ヒラリーが「ジューヨーク」と呼ばれるほどユダヤ票の強いニューヨークの上院議員に当選したのにはそれなりの当選の理由があった。それでもなお、ヒラリーにしろ、バラク・オバマにしろ、彼らを裏側から支えて、今の政治家としての力を助長しているのはデイヴィッド・ロックフェラー David Rokefeller である。デイヴィッド・ロックフェラーは今年の9月で92歳になる。彼が’実質的な世界皇帝’であると私は確信してきたし、今もそう
考えている。

 民主党内の大統領選の候補者になる人物に、あと1人、ジョン・エドワーズという元気な男がいる。彼はサウスキャロライナ州出身の鉄鋼労働者の息子で民主党の上院議員をしている。前回の大統領選挙でジョン・ケリー候補の副大統領候補として出馬した人物である。その後潔く上院議員をやめて、草の根の地道な活動を行っていた。最近、彼の奥さんが癌に冒されているといて、それがまた再発したというニュースが流れた。しかしエドワーズは気丈に、「選挙戦を続ける」と宣言した。しかし、現在、エドワーズは、オバマ、クリントンに比べて出遅れの感が否定できない。

 ジョン・エドワーズは、華々しく騒がれることはこの3年間一切しなかったが、そろそろ表舞台に出てこようとしている。そして、このジョン・エドワーズ元上院議員を押しているのがジェイ・ロックフェラー ( ’Jay’Rockefeller , John Davidson Rokefeller 4th 、ジョン・ダヴィッドソン・ロクフェラー4世)である。ジェイ・ロックフェラーとジョン・エドワーズの盟友あるいは親密な関係からこのことが推測される。

 したがって、ヒラリーとジョン・エドワーズとバラク・オバマの3者の、民主党内の切符、候補者になる権利の獲得競争が今年は繰り広げるのである。それ以外の州知事経験者のような人々が何人か名乗りを上げているが、彼らはどうせしばらくしたら脱落するだろう。

 ゆえに、今度のアメリカ大統領選挙は、世界皇帝デイビッドとロックフェラー家の嫡男であるところのジェイの戦いである。その代理戦争である。

 このように私は予測している。私、副島隆彦はここではっきりとバラク・オバマの当選を予言しておく。こういう先走った予言は大体失敗するから、いろいろなメディアや評論家たちも行わないのであるが、あえてこの時期に私は公然と予測を掲げておく。前回もブッシュの再選を、日本国内のすべての言論陣が言葉を濁したり、あるいはわけのわからないニューズソースを基にして、ジョン・ケリーの勝利を、専門家ほど書いたりした。

 それに対して私は、最初から既に6年ぐらい前から、ブッシュの再選をはっきりと書いてきた。それは記録として残っているであろう。人間は後で自分の語ったことを、口を濁して、あるいは口をぬぐって隠してしまうものであるが、私はそういう態度はとらないで、誠実にアメリカの政治分析をやってきた人間である。

 ゆえに民主党候補者選びの予備選挙は、ジョン・エドワーズとバラク・オバマの一騎打ちに(なる)。2008年に入ったら予備選挙やそれに準じる党員集会が始まるので気になるのだが、州ごとのプライマリー(予備選挙)のあたりで伯仲(はくちゅう)する戦いが行われるように見せかけながら、しかし、私の結論からいえば、今なおデイビッド・ロックフェラーの力がアメリカを支配しているのであるから、やはりバラク・オバマが当選するであろう。

 私、副島隆彦があまりにも「デイヴィッド・ロックフェラー 対 その甥っ子に当たるジェイ・ロックフェラーとの戦い」ばかりを中心にアメリカ政治分析を行うので、今なおだれ一人として私の分析に追随しない。これは私の弟子たちを含めてそうである。アルル君も、私の意見に懐疑的だ。すべての人が半信半疑である。

 ただし、私の言論を注目している人々はすべて、デイヴィッドやジェイという名前ぐらいは最近理解するようになった。それでもあまりにも怖い話なので、誰も追随してこないい。これが日本におけるアメリカ政治思想研究あるいはアメリカ政治分析の現状である。 (以下、略)

(転載貼り付け終わり)


2008/11/06(Thu) No.01


≪トモーノによる転載貼り付け終わり≫

アメリカの歴代大統領が、ニューヨークの金融財界から、あいつはどうも自分たちの言う事を聴かなくなった、と目を付けられたら、暗殺されたり失脚させられたりするんですね。

ワタシは3年ほど前までは「日本に生まれた誇りと喜びを学ぼう」という趣旨で運動する会に、7年間入っておりました。そこで世界史の中の誇りある日本ということを、同志の皆さんと楽しく勉強して参りましたが、そこで学んだ「世界」には、ロスチャイルド家やロックフェラー家という、欧米の政界を裏から操る、ユダヤの大富豪たちに対する視点が完全に抜けておりました。しかし、これが今の世界を見る際に、ワタシが知る限り一番大きな枠組みだと思います。その大きな枠組みのなかで色々な出来事がなぜ起こったか、起きているかということを知らせてくれる副島隆彦先生(と優秀なお弟子さんたち)のお説は、ワタシにとって非常に興味深いものです。

一つ一つを挙げたらキリがありませんが、最近、毎日、目に耳にしない日はないくらいに喧伝されている「地球温暖化問題」もその一つで、これはかなり裏のある、世界の最高支配層が金儲けの為に企図したプロパガンダであります。金儲けは悪いことではありませんが、大衆を騙してそれをすれば、やはり詐欺になります。副島隆彦氏(とお弟子さんたち)の最新刊は『エコロジーという洗脳 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]』 副島隆彦+SNSI 副島国家戦略研究所 成甲書房 1700円(税別) です。最高に面白いと思います。

2008-11-08 23:57 nice!(0) コメント(0)

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アル中流さんが以前、つくる会の山形県支部の、ウェブサイトの掲示板を管理されているのは めいさんだけれど、そこへ書き込む人々の思想までは管理出来ない、という趣旨のことを書き込まれていたのを覚えております。

だけど今にして思えば、山形県支部の掲示板に於いて、当該掲示板の思想管理をされていたのは、実質的にアル中流・乱暴さんご自身だったのではないかと思います。副島先生のお説は、反米というより、政府や、政府をその上から操る財界が民衆を支配する恐ろしさという事についての思いが根底にあって、それが時に反米のように表現されて来ていたのではと思います。
by トモーノ (2008-11-09 03:31) 

めい

西尾先生絡みのいい記事があったのでここにメモしておきます。
最後のドイツ国歌の話が感動的です。

   *   *   *   *   *

(書評)西尾幹二・川口マーン恵美『膨張するドイツの衝撃/日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する』(ビジネス社・2015年)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/303.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2015 年 11 月 10 日 20:08:00: of0poCGGoydL.
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西尾「原発に対する私のほんとうの不信感は、この列島に多発する地震にあるわけではありません。原発に携わってきた人たちのあまりのひどさ、人間的劣悪さに愕然(がくぜん)としたから、再開すれば彼らにまた任せるわけですから、彼らに原発を任せるわけにはいかないと感じているのです。『彼ら』とは、いうまでもなく東電以下、東大の原子力学者、経産省の役人たちです。事故当時の東電の社長や副社長も、原子力安全委員会の委員長も、原子力保安院の幹部も、さらにいえば東芝や日立などの原発メーカーの“お偉いさん”たちも、ことごとく東大工学部原子力工学科の出身ですから、“東大原子力ムラ”の面々といいかえてもいいでしょう。彼らがいかにひどいか、その典型は当時の原子力安全委員会の斑目春樹(まだらめはるき)という委員長です。『原発を廃炉にしたとき、核廃棄物をどこにどのように始末するのか。受け手になる地方がありますか」と訊(き)かれたとき、彼はこう答えています。「お金ですよ。最後はお金です。地域対策費を2倍にすればいいんですよ」と、平然といってのけたのです。こんな男が原子力安全委員会の「長」だというのですから、とても彼らには国のエネルギー政策や国民の安全は任せられません。あの事故が起こると、東電の幹部たちはただオロオロするばかりで、なんの対策も立てられませんでした。原子力安全保安院の役人たちがなにも答えられない姿はテレビでいやというほど見せられました。私は、彼ら“原子力ムラ”に蟠踞(ばんきょ)する面々のあまりのひどさに愕然としたんです。」

(西尾幹二・川口マーン恵美『膨張するドイツの衝撃/日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する』(ビジネス社・2015年)212~213ページ)
http://www.amazon.co.jp/%E8%86%A8%E5%BC%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E8%A1%9D%E6%92%83%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%80%8D%E3%81%A8%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%A7%E5%AF%BE%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B-%E8%A5%BF%E5%B0%BE-%E5%B9%B9%E4%BA%8C/dp/4828418334/ref=cm_cr-mr-title

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(書評)西尾幹二・川口マーン恵美『膨張するドイツの衝撃/日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する』(ビジネス社・2015年))
http://www.amazon.co.jp/%E8%86%A8%E5%BC%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E8%A1%9D%E6%92%83%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%80%8D%E3%81%A8%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%A7%E5%AF%BE%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B-%E8%A5%BF%E5%B0%BE-%E5%B9%B9%E4%BA%8C/dp/4828418334/ref=cm_cr-mr-title

5つ星のうち 4.0

これでも日本は原発を続けるべきか?,

2015/11/9
私は、この書評を、ベルリンの壁が崩壊した11月9日の夜に書いて居る。毎年、この日が来ると思ふのは、あの「壁の崩壊」が、11月9日に起きたのは、偶然だったのだろうか?と言ふ事である。

11月9日は、第三帝国の時代であった1938年のその日、パリでドイツの外交官が射殺された事を切っ掛けに、「水晶の夜」と呼ばれるシナゴーグ襲撃がドイツ各地で発生した忌まわしい日である。

それから51年後の1989年11月9日、ベルリンの壁は「崩壊」した。

これは、本当に偶然だったのだろうか?

私は、偶然ではなかったのではないか?と考えて居る。

即ち、東條英機らの言はゆる「A級戦犯」を当時の皇太子の誕生日に処刑して、日本人にこの日を忘れさせまいとしたと思はれるアメリカが、ドイツ人に、「壁の崩壊」の日が来る度に、第三帝国時代の忌まわしい記憶の日である1938年11月9日(「水晶の夜」)を想起させる為、この日を選んで「壁の崩壊」を演出したか、或いは、当時、アメリカが進める中東和平政策に抵抗して居たイスラエルに対するメッセージとしてこの日に「壁の崩壊」を演出したのではなかったか?と、私は考えるのである。

ところで、この本についての感想を述べよう。

本書は、ドイツを良く知る二人の知識人(西尾幹二氏と川口マーン恵美さん)が行なった対談である。

大変、興味深い内容であったが、ドイツの過去の歴史について、お二人は、本質的な問題を避けて居ると私は感じた。

それは、第二次世界大戦と同時期にドイツが行なったとされる「罪」についての真実が何であったのか?と言ふ問題である。

私は、別にドイツびいきの人間ではない。又、お二人のドイツ批判には、当たって居る面も多々有ると思ふ。だが、第二次世界大戦は何故起きたのか?或いは、当時のドイツがしたとされる事の中に、実は、ドイツがして居なかった事が有ったのではないか?と言ふ最も本質的な問題を、お二人が避けて居るのは、残念であった。

ドイツ連邦共和国は民主主義国家ではない。そこには、日本に有る様な言論の自由は無い。日本の言論の自由もだいぶ危ないが、ドイツにおける言論規制の強さは、日本の比ではない。だから、ドイツと関はりの深いお二人が、そうした問題を自由に論じる事が出来無いのは理解出来るので、その事で、お二人を責めるのは酷であろう。

次に、原発については、以下の一文をお読み頂きたい。

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 ここで食い止めなければ事故の規模はどのくらいになったのか、と私が最初に質問すると、吉田さんは「チェルノブイリの10倍です」と、答えた。
「福島第一には、六基の原子炉があります。ひとつの原子炉が暴走を始めたら、もうこれを制御する人間が近づくことはできません。そのために次々と原子炉が暴発して、当然、(10キロ南にある)福島第二原発にもいられなくなります。ここにも四基の原子炉がありますから、これもやられて十基の原子炉がすべて暴走を始めたでしょう。(想定される事態は)チェルノブイリ事故の10倍と見てもらえばいいと思います」
 もちろんチェルノブイリは黒鉛炉で、福島は軽水炉だから原子炉の型が違う。しかし、十基の原子炉がすべて暴走する事態を想像したら、誰もが背筋が寒くなるだろう。(中略)
 当然、東京にも住めなくなるわけで、事故の拡大を防げなかったら、日本の首都は「大阪」になっていたことになる。吉田さんのその言葉で、吉田さんを含め現場の人間がどういう被害規模を想定して闘ったのかが、私にはわかった。
 のちに原子力安全委員会の斑目(まだらめ)春樹委員長(当時)は、筆者にこう答えている。
「あの時、もし事故の拡大を止められなかったら、福島第一と第二だけでなく、茨城にある東海第二発電所もやられますから、(被害規模は)吉田さんの言う“チェルノブイリの十倍”よりももっと大きくなったと思います。私は、日本は無事な北海道と西日本、そして汚染によって住めなくなった“東日本”の三つに“分割”されていた、と思います」
 それは、日本が“三分割”されるか否かの闘いだったのである。

(門田隆将「日本を救った男『吉田昌郎』の遺言」(月刊Will(ウィル) 2013年 9月号30~39ページ )同誌同号33~34ページ)

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あの時、日本は、ここまで追ひ込まれて居たのである。

西尾幹二氏は脱原発派であるが、川口マーン恵美さんは、原発支持派である。この点については、西尾氏が正しく、川口さんは間違って居ると、私は思ふ。シェール・ガス生産が伸びようと伸びまいと、天然ガスは供給過剰であり、その価格は長期的下落が必至である。「二酸化炭素による地球温暖化」は、科学的根拠を欠いた原発支持派のプロパガンダに過ぎない。

それでも、日本は原発を続けるべきなのだろうか?

最後に、尊敬するお二人とこの書評の読者の為に、第二次大戦後、最初にドイツ国歌が演奏された際、その場に居合はせた日本人の回想を紹介しておく。

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 今から47年前のことです。当時、厚生省の社会保険局庶務課長だった私は、国連の招きで社会保障の勉強のため半年間、ロンドンに滞在する機会を得たんです。あちらに着いて草々、新聞でフルトヴェングラーとベルリン・フィルの来英を知り、一緒に来ていた同僚とふたり、さっそく切符を購入しました。決して音楽通じゃない私でもその名前は知っていましたからね。お金がなかったから買ったのは桟敷席。当時10シリングほどだったでしょうか。
 1953年4月22日、ロイヤル・アルバートホールは満席でした。日本人は我々だけだったでしょう。舞台に姿を現したフルトヴェングラーの顔は異常に青白く、どこか悪いのだろうか、と思ったのを今も覚えています。それから2年もせずに亡くなったのですから、この頃からすでに体を悪くしていたんでしょうね。
 欧米では外来演奏家の場合、まずホストカントリーの国歌、続けて自国の国歌を演奏し、聴衆はそれを起立して聴くのが慣例ですが、いまだ反独感情の根強く残っていたこの時代、ドイツ国家の演奏は禁じられていました。ですから、英国国歌の演奏が終わると聴衆はみな着席し、この日のプログラムの第1曲目を心待ちにしたのです。ところが、フルトヴェングラーの指揮一閃、続いてベルリン・フィルが奏でたのは、「ドイッチュランド・ユーバー・アレス(世界に冠たるドイツ)」でした。いまだ戦禍のあとも生々しい旧敵国に乗り込んでのこの所業、イギリスの聴衆がどんな反応を示すか--。かたずをのんで見守る私の目の前で繰り広げられたのは信じられない光景でした。ホールを埋めた千人以上の聴衆が次々と起立し、ドイツ国歌に敬意を表したのです。私たちも、いつのまにか彼等にならっていました。フルトヴェングラーの毅然たる姿勢、気迫に圧倒されてしまったんです。
 その後、フルトヴェングラーは何ごともなかったかのように、バッハ「組曲第2番」、ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」、シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、ブラームス「交響曲第2番」のプログラムを予定通り演奏しました。ですが、どんな曲よりも強烈な印象を残したのは、あのドイツ国歌です。
 これはフルトヴェングラーであればこそなしえたことで、他の演奏家だったら、暴動になっていたかもしれません。実際、イギリスの新聞にはフルトヴェングラーの行為、さらにそれを是とした聴衆を批判する論文も掲載されました。
 後にわかったことですが、これが戦後初のドイツ国歌公式演奏だったそうです。クラシック好きの友人は「音楽のわからんお前にだけは聞かせたくなかった」と随分くやしがっていましたね。

(伊部英男(いべ・ひでお/1921年生まれ。財団法人年金総合研究センター理事長))グラモフォン・ジャパン(新潮社・2009年9月号))

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同じ敗戦国の人間として、私は、お二人は、もう少し、ドイツと言ふ国を肯定的に語っても良かったのではないか、と言ふ気がして居る。

(西岡昌紀・内科医/ベルリンの壁が崩壊した日(11月9日)に)

by めい (2015-11-11 06:02) 

めい

副島先生が西尾先生の『戦略的「鎖国」論』を高く評価されました。
もう30年近く前だそうですが、西尾先生が討論番組で一人気を吐いてがんばっておられた様子を思い起こします。この時が世の中のみんなが西尾先生の存在を知った時だったのではないでしょうか。あの時の西尾先生のがんばりによって、日本がイギリスのようにならなくてすんでいるという副島先生の評価です。

   *   *   *   *   *

[1943]イギリスのEU離脱について。 それと私の新刊本が明日、発売です。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2016-06-29 11:52:42

副島隆彦です。 今日は、2016年6月29日です。

 私の最新刊の 「トランプ大統領 と アメリカの真実」(日本文芸社刊)が、明日(30日)から発売されます。今、今日のぼやき の方で宣伝しています。そちらをお読みください。 私、副島隆彦が、渾身の情熱を込めて書いた本であり、日本人としては最大量の情報を集めて書いたから、きっと日本人にとって重要な本です。買って読んでください。

「 英国民投票、「離脱派」勝利 51.9%獲得、選管発表 (2016年6月24日 日本時間 午後3時 )

「 日経平均、終値1286円安 16年2カ月ぶり下げ幅 」 (6月24日)

 私は、6月23日に投票があったイギリスの国民投票(ナショナル・レファレンダム)でのEU離脱派の勝利(51.95%の過半数)を、24日の昼頃知った。急いで何か書かないと、思いながら、翌日24日の 世界の株式の連鎖暴落を、24日(金)の金融市場の反応として知った。 

 日本の株も、1300円ぐらい下げて、日経平均が15,000円を割った。暴落がさらに続いて、12,000円台とかにまで落ちると、安倍政権が危なくなる。

 GPIF(ジー・ピー・アイ・エフ。 かつては悪名高い年福=ねんぷく=事業団)という日本国民の140兆円の年金の運用 (本当は、他にまだ600兆円ぐらい隠している)を、馬鹿が、やめとけばいいのに、株式投資から生み出そうとして大失敗している。また評価損が、8兆円とか出ただろう。それらの累積の損はどこかに、隠し続けている。

 「GPIFは、これまでに(15年間で)40兆円 儲(もう)かって来た」の一点張りだ。年金の減額が、激しく起こるようになったら、日本の老人たちが騒ぎ出す。そして飢えている、失業者たちが騒ぎ出す。
 
 私は、イギリスのEU離脱( BREXIT ブ「レ(エ)」グジット。Britain Exit ブリトン・エグジットの略。このE は、明瞭な「エ」で発声する)は、衰退するイギリスの運命だと思っている。だがいくら今更(いまさら)「EU=本当は、ヨーロッパ同盟=から出てゆく」と言っても、出て行きようがない。だらだらと、このまま、いつものヨーロッパ人の29か国の首脳(指導者)たちの、いつもながらの会議ばっかりが続く。

 今朝のBBCで、イギリス独立党(極右翼政党。ユダヤ人排斥を言わない民族主義に純化したことで国民政党に成長した)ナイジェル・ファラージュ党首( 同性愛者)がEU議会の会員でもあるから、「あなたたち、このEU議会の議員たちは、(威張っていて、ヨーロッパ各国の貴族さまの血筋の人たちだと私は知っているが)、何か仕事をしているのか」と、嫌味を言って、反発の怒号と顰蹙を買っていた。

 フランスのマリーヌ・ルペン女史(国民戦線、右翼政党 )が、ファラージュの肩を持った。 「スコットランドと 北アイルランドは、ブリテイン(イングランド)から離れてでも(分離独立に近い)自分たちはヨーロッパ人でありたい(EUに留まる)」と発言したスコットランドの議員が、拍手喝さいを受けていた。

 「イギリス(イングリッシュ)のEU離脱」とは、唯(ただ)一点、「移民(マイグラント、経済難民)及び 政治難民(レフュジー refugees )が、これ以上、イギリスに定住しないでくれ」という、イギリス人の保守派の人々の叫び声だ。

 このことを、どこの国のテレビ局の大新聞も、言わない、書かない。活字にしない。


 イギリス国民の多くは、「もうこれ以上、貧乏な有色人種(カラード・ピ-ポー coloured people )がイギリスに入り込んで来ないでくれ」と願っているのだ。アラブ人イスラム教徒も、西インド諸島(カリブ海)を中心とする真っ黒い顔をした子供たちや、北アフリカの黒人も、インド人、パキスタン人も、その他のアジア人種も、もうイギリスに移住してこないでくれ。さらには、最近増えている、

 東ヨーロッパ各国からの一応、白人の移住者たちが、EUが出来てから増えている。「この一応白人の失業者たちも、さっさと自国に帰ってくれ」とイギリス国民は願っている。

 この一点だ。それ以外のことでは、EU離脱をしても何もいいことはない、と皆、分かっている。EUに拠出しているイギリスからの負担金を、出さないで、国内の医療費に回せ、とファラージュたちは言っている。

 イギリスの公立小学校や中学校で、もう、クラスの半分ぐらいが西インド諸島黒人で、彼ら 黒んぼ(あるいはクロちゃん) の 少年少女が、” I’m English . “ 「私は、イギリス人よ」と言うのを周(まわ)りの白人たちが聞いて、げんなり、がっくりしているのだ。 しかし、それは口に出しては言えない。 

 「イギリスは、白人の国だ。有色人種は出ていけ」 と言うと、人種差別主義(レイシズム。レイシアル・ディスクミネイション)になって、自分が、人種差別主義者の悪人(あくにん、わるもの)になってしまう。 人は誰も、自分が、悪人、わるもの、悪漢、ゴロツキだとは、思いたくないし、そう言われたくもない。 まわりから見たら、相当に悪い人間だ、と見られていても、自分ではそうは思っていない。自分のことを、いい人だ、と皆思って、生きている。

 この「もう白人(だけの)国家でなくなっている」厳しい現実の原因を作ったのは、自分たちだ。原因は、まさしく16世紀(1500年代)からの、“海、海洋、外洋船、航海(ナビゲイション) の時代”で、植民地主義(コロニアリズム)の300年間で、世界中の主要地を、植民地にして搾取し、それがさらに高度化、発達して20世紀(1900年代)からの帝国主義(インペリアリズム)で、世界中を、西欧列強(せいおうれっきょう。ヨーロピアン・パウアズ European powers )が分割支配、再分割の戦争をしたからだ。

 だから「植民地も本国と同じ。平等に取り扱う」という法律が出来て、どんどん、あるいは、じわじわと有色人種が入り込んで来るようになった。

 その数が、イギリスとフランスは、それぞれ450万人ずつ居る。もっと増えている。 イギリスとフランスの人口は同じで、どちらも6400万人だ。ドイツは、8200万人の人口でトルコ人出稼ぎ者(移民)でもう3代ドイツにいるというトルコ人(イスラム教徒)が人口の13%というから、ちょうど1000万人いる。そして、今度の、シリアと北イラクからの政治難民(レフュジーズ)が100万人だ。 

 それらのことを、イギリス人も西欧人も、よく分かっている。だから、「もう、これ以上入ってこないでくれ。お願いだから」と、哀願、愁訴、嘆願している。もうこれ以上、有色人種の移民たちに、社会福祉(ソシアル・ウエルフェア)に費用を出す余裕はないのだ、と喚(わめ)いているに等しい。 

 だが、これらのことは活字にはならない。テレビ、新聞は白(しら)けて書かない。 移民たちが集住する大都市の貧民区(かつてのゲットー)の映像だけは流すようになった。

 だが、それでも、経済法則(エコノミック・ラー)に従って、貧しい、食い詰め者の移民たちは、どんどん入り込んでくる。 今、世界は、いや、先進国は、それとの闘いだ。

 昔は、戦前も戦後も、「人種を混ぜよ。どんどん移民させよ」という思想が、蔓延していて、各国政府が、移民を自ら、奨励、勧奨して、ひとり3万ドル(400万円)ぐらいの支援金を出して、移民させた。日本の場合は、ハワイと北アメリカの次は、ブラジルなどの南米に農業移民をさせた。

 それが、世界的にうまくゆかなかった。いろいろと人種間の抗争の原因となった。だから、今は、「もう人種を混ぜるな。移民を奨励するな」の時代になった。 「民衆を動かすもの、観光旅行までにさせておけ。出稼ぎも5年ぐらいで帰らせろ」になっている。

 イギリスもアメリカと同じで、白人比率がどんどん下がっている。だから、ドナルド・トランプが、わざとスコットランドに、この時期に行って、ルパート・マードック( オーストラリア出身で、イギリスの ザ・タイムズ紙やアメリカのFOXチャンネルを買収したメディア王 )と25日に会った。そして、トランプは、イギリス国民の選択はすばらしい。アメリカ(白人)国民も同じ考えです」と発表した。

 マードックにしてみれば、2年前に、雑誌出版事業のことで、イングリッシュが自分を、差別して痛めつけたことへの復讐、反撃もあるから、トランプと会談して支持を表明した。

 私、副島隆彦は、ここで思い出すのだが、日本では、この移民(流入)政策において、30年前から、現実主義 的な、「アジア諸国からの移民を入れない。流入させない」政策を、外務省と法務省が、中心となって、意地汚いまでに、優れた対応をやってきた。

 その金字塔(きんじとう)になった本がある。それは、『 戦略的「鎖国」論 』 西尾幹二(にしおかんじ)著である。 講談社から、1988年に出された本だ。 保守言論人の西尾幹二(にしおかんじ)氏に、大きな先見の明があった、ということになる。 だから、この本を、あらためて称揚(しょうよう)しなければいけない。

 日本人は、この移民流入を阻止する、という島国政策において、すばらしく、人種差別的で、泥臭いまでに現実対応の政策を、国民に議論させる前から、着々とやってきた。私は、この西尾幹二の「(日本は、移民問題では)戦略的(に)鎖国(せよ)論」を今から、取り上げて、詳しく論じたい。が、今日は出来ない。 

 出入国管理(しゅつにゅうごくかんり)の行政を、日本が、どれぐらい官僚統制(かんりょうとうせい)で、厳格にやってきたかを詳しく説明したい。が、今日は出来ない。 

 トルコ人の出稼ぎ労働者が下層の、現場の、きつい、きたない仕事をするから、ドイツはものすごく綺麗で清潔な国だ。しかし、そのままトルコ人やイスラム教徒が、居ついてくれるな、というドイツ政府の苦し紛れの政策が続いている。西尾幹二は、ドイツの現実を見て、早くも1988年にこの本を書いた。

 それで、外務省官僚 たちから絶賛された。それで、西尾に栄誉(ご褒美)を与えて中央教育審議会の委員にした。そしたら、西尾が、その教育問題の政府の大きな審議会で暴れだして、官僚たちの作文を否定して、さんざん官僚さまたちに迷惑をかけた。それで、西尾は追い出された。

 私、副島隆彦は、イギリスのEU離脱問題(BREXIT)については、もっと深い、イギリス保守党内部の、一番、奥深いところにいる「反EU」の、貴族さま (Tory 王党派とトーリーの伝統)たちの動きを凝視している。

 表面のイギリス保守党は、キャメロン首相が、EU残留を言いづづけたので、即座に、辞任表明(それでも、10月までやる気だ)した。しかしイギリス保守党の「奥の院」には、全く別の思想と意思がある。かつてのマギー・サッチャー首相(女傑)の「EU加盟、反対」の勢力である。このことは、今日はもう書けない。 

 私は、大きくは、イギリスももはや、「移民流入反対」(シェンゲン協定を認めず。国境や、列車の中でも、外国人へのパスポート・チェックを復活する)以外では、大きく譲歩するしかない。ヨーロッパ人は、もう、分裂しようがないのだ。 

 いまさら、ユーロという統一通貨をなしにはできない。ギリシアでさえ、ユーロ通貨からの離脱は何があってもできない。ヨーロッパは、合計で5億人だ。 高速鉄道で2時間も走れば、隣の国に付く。そんな人口が700万人程度の、スイスやオーストリアなどの チビコロ(ちびすけ)国家が、何が国家か。日本の埼玉県や千葉県と同じ人口ではないか。

 そんな小さな国の連合体がEUである ヨーロッパ人が、何か騒ごうが、何をやろうが、それが根源的なところで、世界に影響を与えることはない。表面だけの大騒ぎだ。白人中心主義の白人文明の考え方だ。

 白人さまたち の世界をそのままほっておいて、世界は勝手に動いてゆく。西欧文明が、すばらしかったのは、1500年代(16世紀、ヨーロッパ近代=モダーン=の始まり)からの、たった500年間の話だ。 その500年間の白人中心主義が今、終わろうとしている。 

 どれだけ威張っていても、自分たち西洋白人たちが作った、諸人権(しょじんんけん)、と平等主義(エガリタリアニズム)と、貧困者救済、と デモクラシー(民主政治)などの、荘厳な人権宣言(デクララシオン・ド・ ラ・オンム)の綺麗ごと=理想主義の 理念が、私たちの目の前で、ぶっ壊れつつある。

 そんなものに振り回される振りなど、やっている暇は私には、ない。 私、副島隆彦は、もっと冷酷に、大きな世界の動きを見ている。  副島隆彦拝

by めい (2016-06-29 13:19) 

めい

決着、「月面着陸は無かった」問題。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

   *   *   *   *   *

[2405]そうですか、月面着陸は無かった、が、ついに、大きくバレ始めました。感慨深い。 

投稿者:副島隆彦 投稿日:2019-05-23 11:46:24

副島隆彦です。 今日は、2019年5月23日(木)です。

私は、5月16日からずっと、米中貿易戦争(今や、その通りの激しい 経済戦争になってしまった)の 記事や情報を追いかけていた。 他の 原稿書きの仕事もあった。

この米中貿易交渉を巡る 目下の、世界的な政治紛争に ついては、このあと、数日したら、書いて載せます。

それよりも、 やはり 「アメリカによる、人類の月面着陸(1969年、から 6回)は、無かったのだ」という 問題が、急に表に出てきた。それは、この 重たい掲示板の、
下 ↓の「2403」番に、田中進二郎君が、2日前の、5月21日に、貼り付けてくれたとおりだ。

(再度の貼り付け 始め)

重たい掲示板 [2403] ジュリアン・アサンジ氏(イギリス警察に拘禁中)のウィキリークスが「月面着陸」の映画撮影現場のフィルムを流出

投稿者:田中進二郎 投稿日:2019-05-21 03:51:17

https://youtu.be/qFUxM4SO2OQ

(貼り付け終わり)

副島隆彦です。 

 このユーチューブの動画は、先月、4月11日に、ロンドンのエクアドル国の大使館に、7年間、政治亡命(ポリティカル・アサイラム)していた、ウィキリークスの主宰者の ジュリアン・アサンジが、イギリスの政治警察に、襲撃されて、逮捕された。この事態に怒った、ウィキリークスの同志たちが、計画しておいたとおりに、大反撃として、 「アメリカ政府の犯罪」を 世界中に知らせる、として、予定通りに、公開したものだ。  みなさんも、とくと、何度でもじっくり見て下さい。


「人類の月面着陸は無かったろう論」
https://www.amazon.co.jp/dp/4198618747/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_1NG5CbKR8SZSR

 私が、この情報を知ったのは、この5月21日の、 午後2時35分に、一本の電話を貰った時だ。 「先生-。 あんたが、言っていたとおりだよ。NASA のアポロ計画の 月面着陸は、無かったんだな。たいした、もんだよ。先生は。 今、ネットで、大騒ぎになっているよ。 ユーチューブに、 ウィキリークスが、発表した、「月面着陸の 撮影の 様子を撮した、動画が 出ているよ」 

 私、副島隆彦 「ホントですね。 へー、そうですね。 ついに真実が、明らかになったのですか。それは、ありがたい。私としては、自分がずっと言ってきて、本にも書いたことだから、嬉しいです 」 と言いながら、横の助手が、PCを開いて、そのユーチューブの画面を、私も見た。見ながら、電話してくれた相手と、話し続けた。

 「せんせー。あんたは、偉いよ。やっぱり、月面着陸は、ウソだったんだな。アメリカは、よくやるねー、こんなことを。50年間も、オレ達は、ずっと騙されていたよ。
私たちの間では、副島先生が、ずっと、アポロ計画は、捏造(ねつぞう)だ、言うから、そのことで、ずっと、話題になっていたンだ。そんなはずはないよ、アメリカはちゃんと、宇宙飛行士たちを月面着陸させていいよ。 副島先生は、こればっかりは、どうも信じられないよ、と、みんなで、言っていたんだ。

 私「 副島隆彦のことを、キチガイだとか、妄想癖(もうそうへき)だとか。あんなことを書かなきゃいいのに。講演会でも、ずっと、言ってたからな-。信用を無くすだけなのに、と、皆さんで、私のことを言っていたんでしょう」

Mさん「そうだよ。言った。みんなで、副島は、キチガイだ、バカだ、と、言って盛り上がっていたんだよ。オレもさんざん、言ったよ。でも、やっぱり、NASAは、行ってなかったんだ。出来るわけ無いよなー、月面着陸なんてさ。考えてみれば、そうなんだよ。センセーは、それを、早くから見抜いていたんだから、たいしたもんだよ 」 と、その人は私を褒(ほ)めてくれた。

 この人は、大金持ちの、お医者様で、投資家としても相当の腕のある、本当に頭のいい人だ。そして上品な紳士だ。私は、この人を尊敬している。 日本にも、こういう本当に、スマートで、シャープな頭をした、ずば抜けて頭のいい、秀才がいるものだ。私は、こういう鋭い、頭のいい、人たちを、自分の 金融本 や歴史、政治思想 本の読者として、全国に、数万人、抱えている。

 それが、私、副島隆彦が、30年掛けて、営々と作ってきた自分の信用だ。自分の実績だ。この 実績だけは、今も壊れていない。 人間の価値(値段)は、その人が、努力して築き上げてきた、信用と実績だけだ。 この実績でしか、人間の 値段は、測定できない。
本物の男たちは、相手を見るときに、その人の実績しか、見ない。それでしか、相手を判定、判断しない。 

このことが、分からない、そこらの、ひよこ のような、値段のない人間たちは、少しは、恥じ入らなければいけない。いい歳をして、自分の実績を持たない者は、「人間は、皆、平等。生まれながらに平等 」などと、言っていてはいけない。それは、人類(人間)を、増長させて、我が儘(まま)にして、思い上がらせるための、策略だ。

 私は、この電話を貰ったあと、重たい掲示板の、田中進二郎くんの、この 投稿文の、ジュリアン・アサンジが、主宰する、ウイキリークスが、公開して、YouTube に載せられた、世界中の、感覚の鋭い人たちが、共有している、真実の言論、真実の情報の ネットワークを、私なりに調べた。

すると、世界中の主要なメディアは、5月23日(水)時点で、どこも、「人類の月面着陸は、捏造であった」の、記事も、評論も出していない。彼らは、またしても、押しつぶす気だ。世界中の主要メディアの、民衆支配のための、「報道、言論機関」どもは、ウイキリークスの、ジュリアン・アサンジたちの 世界真実メディアの、闘いを 無視して、このまま、黙殺、封殺する気だ。 

私、副島隆彦は、また、これからも、このあとも、厳しい持久戦(じきゅうせん)を続けなければいけないことを、覚悟した。

 私は、「ああ、よかった。ようやく、大きな真実が、白日の下に晒(さら)されて、人類が、すべてで、アメリカ政府が、50年前に行った、犯罪である、人類の脳を騙し、人類に、大きな愚鈍と、不正を押しつけた、宇宙計画のウソ(出来もしないことを、やったと、言ってしまった)が、暴かれた。私が、まだ生きているうちに、大きな真実が、判明した」
と、一瞬、喜んだ。が、これも、ぬか喜びだった。

 私たちの日本国なんか、世界の端(はし)っこの、ほんの一部(それでも、1億2千万人いる)だから、世界が先に変らなければ、日本から、真っ先に変ることは出来ない。日本人は、世界の動きを追いかけて、そのあとを、ついて行く人たちだ。だから、世界言論、世界メディアが、ひっくり返らなければ、日本から、率先して、大きく前進することはない。出来ない。

と、私、副島隆彦は、ずっと、書いて来た。だから、世界メディアが、ガラガラ、崩れないと、日本からは、まだ、この虚偽、捏造(hoax ホウクス と言う。人をかつぐこと、騙すこと)の崩落(ほうらく)は、どうせ起きない。

 それでも、今、おそらく日本で百万人単位で、この虚偽への 疑い、懐疑、疑念が湧いて、気づいて、そして、それが、300万人、1千万人になりつつある。そのことを、私は、日本でこの問題を領導、牽引してきた者として、がっしりと、実感を込めて、受け止めている。

 臆病者たちは、後(うし)ろから着いてくる。彼らは、権力者や、支配者たちに逆らわない。逆らったら、自分が、ヒドい目、イヤな目に遭(あ)わされる、と分かっている。だから、「(丁度)50年前(1969年7月20日だから、あとすこしで50年だ。50周年記念だ )に、アメリカのNASA(米航空宇宙局)がやったことにした、アポロ計画の飛行士たちの 月面着陸、そして、無事、帰還、というのは、ウソ、やらせ、捏造だったんだってさ」と、 皆で、言い合うのは、もう少し先だ。 

それなら、それでいい。 だが、この時期が、かなり、早まってきた。 あと、半年も持たないだろう。あの、正直者の、暴れん坊の、トランプ大統領は、今や、独裁者に近い。 何でも、自分で、決める。閣僚たちの首なんか、自分に逆らったら、いくらでも切り散らかす。

 トランプ大統領は、言うだろう。「ああ、NASAによる月面着陸は、ウソだったんだってな。私は、大統領になった時に、申し送り事項で、代々の大統領が引き継ぐ、国家秘密の中に、このことも入っていた。そのように、事務官僚からご進講(しんこう)されたよ。 だけど、もう、こんなウソをついていては、いけない。あれは、ヤラセだった。アメリカ政府が、世界中の人々を騙したのだ。今のアメリ合衆国の政権担当者として、私は、謝る(ペコリ)。以上終わり」 と、やるだろう。

トランプは、そういう男だ。それで、それで、あとは、どうなるのかな? 「アハハ、いやー、悪かったね。長いこと、騙して。あの時は、アメリカとしては、ソビエトとの、宇宙開発競争、長距離の核兵器競争があって、仕方がなかったんだよ」 と、なるだろう。

トランプは、「だけど、まあ、ケネディ殺し の件は、まだ、表に出せないけどな」と、口には出さないが、そういう顔するだろう。それは、あと、半年ぐらいのことだろう。

 世界というのは、こういうもんだよ。この程度のものだ。人間(人類)という愚かな生き物(動物の一種だ)は、集団で、まとめて騙されるのだ。想像力(イマジネイション)という愚かな空想力を持っているものだから、その分、どれだけでも纏(まと)めて騙される、と、私、副島隆彦は、達観、諦観(ていかん)しているから、何も動じることはない。

 それよりも、私の敵たちだ。、私が、ここの 学問道場で、この「どうも、アメリカのNASAのアポロ計画の 1969年の、人類の月面着陸は、なかったようだ」と、書き始めた、2003年 の 4月29日 だ。 あのあと、激しい、非難と攻撃が、私たちの学問道場のこのサイトに押し寄せた。もの凄い攻撃だった。コンピュータ・ウイルスを送りつける攻撃もあった。それは、IPアドレスで、追跡したら、東京大学や、大阪大学からのものも有った。

 それらの、IP(アイ・ピー)アドレスは、よしなお君が、採集して、それらは、今も、私が、翌年(2004年6月刊)書いて出した『人類の月面着陸は無かったろう論』(徳間書店刊)に 載っている。 今からでも、この者たちは、恥を知るべきだ。

 私が、この、謀略人間たちを、許すわけがない。あとは、「とんでも本(ぼん)学会」を名乗る、アメリカのCIAの手先ども、だ。お前たちの名前も、素性も、表現者として、文章を書いている者たちは、すべてファイルしている。

 私が、自分から、出掛けて行って、問い質(ただ)したJAXA(ジャクサ。まだ、NASDA ナスだだった)の連中は、アメリカの手先を、忠実に、従僕としてやっている連中だから、真実を知っている。 ただ、少年時代から、「宇宙への夢」で、「僕は、宇宙物理学者(うちゅうぶつりがくしゃ)になるんだー」で、そして目出度く、そうなってなった勉強秀才たちだから。

 それで、やっていることが、「月面着陸は有ったのだ」と、いう キャン-ぺーンを張って、それを疑う者たち(私、副島隆彦は、その中心的なひとり)を、打ち消して、押え付けて回る係りをやらされている。こいつらは、この仕事がほとほとイヤに成り尽くしているはずなのだ。 「こんな、ヒドい、ウソつきの片割れ、片棒担ぎの仕事をしなければならないなんて、哀れなものだ。オレの人生は何だったんだよ」と しょぼくれているだろう。いい歳をして、何百人も。

 一番、打撃を受けるのは、やはり日本でも、この理科系の人間たちだ。大学の理学部(りがくぶ)や、工学部で、数学や、物理学を、死ぬほど勉強して、頭のいい人の認定を受けて、それで、やってきた自分の人生だ。「月面着陸は無かったのだ」と、気づいたときに、彼らの頭は、混乱する。混乱では済まない。本当に、脳がズキズキして、壊れそうになるだろう。

 自分が長年、堅く、信じ込んできたことが、本当は、ウソだった、でっち上げだった、ということになると。自分の脳(頭)が、壊れそうになるのだ。 このことを、私は、よーく、分かっている。  

 私、副島隆彦に、襲いかかって、「お前は、キチガイだ。頭がおかしいのだ」と、本気で、キチガイ扱いした者たち自身に、今度は、この真実(truth トルース)の 刃(やいば)が、向かってくる。

 さあ、大変だ。 そして、副島隆彦は、彼らがのたうち回る様子を、じっと見ながら、次のことを、あれこれ考える。 愚か者たちは、そうやって、自滅して、消えてゆけばいいのだ。 自分自身が、洗脳(せんのう。マインド・コントロールあるいは、ブレイン・ウオッシング)されていたのだと、気づいたときに、人間は、どういう態度を取るか、だ。じっくり観察させて貰おう。

 こういうことも、実は、すでに、上記の 15年前の書いた拙本『人類の月面着陸は、無かったろう論』に、私は、書いている。 すべて見通して、予(あらかじ)め、早くから見抜いて書いている。今からでも買って読んでください。

 この他に、生来、頭があまりよくない文科系の、それでも、世の中を、適当に、柔構造(じゅうこうぞう)、で、お笑いの対象に出来て、「オレもさあ、頭がよくなくて、バカなんだけどさー、それでも、結構、人生を楽しんできたよ」と、いつも明るく、面白(おもしろ)可笑(おか)しく生きて来た、それなりに、生き方上手の人たちが、どういう反応を示すかだ。

 「ほーらね。私が、思っていたとおりだよ」と、急に、この生き方上手たちは、態度を変えて、次の大勢(たいせい)と、体制(たいせい)に、さっさと自分の体勢(たいせい)を変更するだろう。そういう、生来、こずるい連中なのだ。そういう「の」が、山ほどいる。 

 理科系の 石部金吉(いしべきんきち)たちが、「この世の、真実とは何なのだ。もう、何も信じられない 」と。のたうち回っている、すぐ横で、この手の、生き方上手たちは、鮮(あざ)やかに自分の態度を翻(ひるがえ)す。 お前たちも、バカヤローどもだ、と、予(あらかじ)め、私、副島隆彦は、はっきりと言っておく。 私の目の前に、この手の人間が、表われて、ペラペラとしゃべり出したら、私は、一瞬で見破って、コトバの力で叩きのめすから、覚悟していなさい。

 それから、私、副島隆彦の本の読者、そして、学問道場の会員たちだ。あなたたちは、私や弟子たちと、同志で有り、冷や飯(めし)食いの、あまり上手な生き方も出来ず、あれこれ、不器用に、生きて来た人たちだ。 それが、副島隆彦の同志たちだ。 だから、今度の、月面着陸問題が、満天下(まんてんか)に、明らかになったら、皆で、お祝いをしましょう。

皆で集まって、おおいに酒宴を張ろう。 何百人で、集まって、講演会用の場所で、お酒は飲ませてくれないだろうから、コソコソと、それなりに、賑やかな、集まりを工夫して、開きましょう。 地味(じみ)に、しかし、盛大に、盛り上がってやりましょう。 

 東京に集まるだけでも、電車賃(交通費)が、かかって仕方ないから、その本気の集まりは、私たちが、一生に一度の、緊急事態の、決死の覚悟で集まる、時のために取って置きましょう。一生に一度の大事件の時に、集まりましょう。

 たかが。 どうやったって、人類は月には行けないよ、あと300年ぐらい掛かるんじゃないの、という、バカみたいな、どうでもいいような事に、本気になる方が、実生活の苦労を知らない、頭でっかちの、知識、言論、思想 の勉強が好き人間という、元々そんなには、いない人間たちだ。私たちだ。 

 それでも、私たちは、ひたすら、「大きな枠組み の中の真実を、明らかにする。意図的に隠されてるものは、全て暴き立てる。徹底的に、遠慮会釈なく、容赦しないで、何でも暴き立てる」と、深く決めた人間たちだ。 恐いものなんか、何もない。私たちが、怖れるのは、唯一、真実、そのものの 本当の諸相(しょそう)だけだ。

 今日のぼやきに、 よしなお君が、 来たる6月30日(日)に、定例会(自力での講演会)を行う、開催する、と 宣伝、公示しました。

(貼付け ここから)

2019年 6/30(日)「学問道場」定例会
『「絶望の金融市場」
及び「国家分裂するアメリカ政治」発刊記念講演会』

講師:副島隆彦、古村治彦、中田安彦
開催日時:2019年6月30日(日)12:15~
会場:JR「田町」駅 建築会館ホール

・上記定例会のお申し込みは、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

(貼付ここまで)

 皆さん、定例会に来て下さい。そして、そこでも、「月面着陸問題」も、私は、あれこれ、たくさん、します。思いの丈を全部、ぶちまける覚悟で、話します。集まって下さい。皆で、盛り上がりましょう。

 ところで、「人類の月面着陸」の「有ったか、無かったか (有無)」という問題の立て方を、地球上で、初めてしたのは、この私だ。それまでは、アポロ計画は有ったか、無かったか、という不正確で、誤解を招く言い方をしていた。それを、「有ったか無かったか、の事実の確定の問題だ。誰も、この事実認定から、逃げられない 」と、冷徹に措定(そてい)したのは、私だ。今でも、私、副島隆彦は、「ああ、あのアポロの人。アポロは、月に行っていない、というおかしな事を言っている人ね」と、 ” アポロ副島 ”と、一般には、呼ばれてるらしい(笑い)。

 だから、正確に、「人類の月面着陸は、有ったか、無かったか問題」という。このことを、私が、前記した、本、まさしく「月面着陸本」で、はっきり確定した。 だから、以後、そこら中で、新聞記者たちや、テレビ局までが、「アメリカのNASAによる 月面着陸は・・・」と言い出したら、それは、私、副島隆彦が、確定したコトバなのだと、皆さん、注目していて下さい。おもしろい事態が、これから、どんどん頻出(ひんしゅつ)するだろう。

 さあ、取り敢(あ)えず、これだけのことを、私は書いておいた。このあと、何が、続いて起きるかだ。 私は、言論商売人だから、「月面本(げつめんぼん)」(これが、略称)の 第2巻目、あるいは、続編、を、急いで書き始めるべきか、と、今、自問した。

 私の弟子の 田中進二郎くんが、下 ↓ に、 続けて「2404」番で、スタンリー・キューブリック監督が、最後の大作「アイズ・ワイド・シャット」 ’ Eyes Wide Shut ’  を完成してすぐあとに、死ぬ間際(殺される前)に、若い映画監督に、真実を話した 会話も、続けて載せてくれた。ありがとう。

副島隆彦拝
by めい (2019-05-28 07:24) 

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