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「手をつなぐ育成会」 [地区長]

地区長関連の宛職もだいたい整理がついてきたが、昨日、「南陽市手をつなぐ育成会」の29年度最後の役員会。これがこの会への最後のお務めとなる。知的障害者を持つ親御さんたちによって結成された「手をつなぐ親の会」として始まったこの会、市内全戸に200円の賛助金を各地区を通して募集していることから、地区長連絡協議会長が副会長として年5回の役員会に出席することになる。2年間に10回、だいたい出席した。あらかじめのレクチャーもなくなんとなくその場を与えられて、わけのわからぬまま2年間が過ぎ、問題がようやく見えかけたところでお役御免という感じ。心残りがあるので書いておくことにした。

パラリンピック効果もあって、身体障害者への理解はかなり進んできたのではないだろうか。それに比べて知的障害者はどうだろうか。知的障害者として認定されると、都道府県知事より「療育手帳」が支給されて特別児童扶養手当をはじめとする様々な援助措置を受けることができる。南陽市では約200人。このうち「南陽市手をつなぐ育成会」会員になっているのが60名。(米沢市の場合は500名中50名。ただし、全戸から賛助金を集めているのは南陽市、高畠町、川西町のみ)

昨日、象徴的と思える話を聞いた。

上山市にある療育センターに子どもを連れてくるお母さんがたが一様に明るいということ。なぜか。地域では誰にも理解してもらえず子どもについて話すこともできないが、療育センターに来る人同士はみんな共通の思いを抱えていて、ここに来てはじめてほんとうにお互い心を開くことができる。先生も看護婦さんもここではみんな心を開いて悩みを理解してくれる。おのずとここでは明るくなる。
ところが、この療育センターに行くには4ヶ月も待たねばならない。その背景には、子どものちょっとした変調を「異常」と判断する傾向。以前だったらそれなりの対応でそれなりの適応があったのに、いまはすぐ「療育センターに行った方がいい」と言われるし、親もすぐその気になる。その結果の4ヶ月待ち。「異常」への敏感? 社会全体、問題解決能力が弱まっているのかもしれない。
いつも当事者でなければ踏み込めない話が多く、踏み込めば踏み込んだなりに大変なことになるという思いもあって、中途半端な関わりの後ろめたい2年間でしたが、とりあえずメモしておくことにしました。

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