松倉とし子さんコンサート、よかった! [こども園]
無料の催しはどのくらいの方においでいただけるか全く見当がつかず、当日を迎えていよいよ不安。結果は用意した椅子にちょうどぴったりの人数、お見事でした。開始1時間半前になってピアノのキーがひとつ上がりっ放しのところがあって大騒ぎ、調律師の方に連絡とりながらいろいろ手立てを講じたのですが、松倉さんにはほんとうに申し訳なかったけど、がまんしていただくよりしょうがありませんでした。事前調律は不可欠という教訓、肝に命じさせられました。
近藤国親先生がここに赴任されたのが平成18年3月29日のこと。その年は寒い冬で、その日も雪が散らついていました。それからちょうど10年のこの日、陽気はポカポカ、空はぬけるような見事な青空、「近藤先生、いい10年間だったね、ありがとう」と天が祝福してくれているように思われました。
「春よこい」に始まる春の歌メドレーから、金子みすゞ、そして「花は咲く」まで、間には中田喜直先生作曲の園歌も松倉さんのピアノ、松倉さん応援スタッフのひとり卒園生多勢さんの主導で子どもたちも元気よく歌いました。今から30年以上前、当時の理事長石黒龍一郎さんが明治大学文科での恩師岸田国士の御縁で岸田衿子さんと懇意、その縁で中田氏につながったと聞いています。
さらに松倉さんの息子さんが特別出演、特に専門に勉強したわけではないとのことですが、親譲りの見事な歌声でした。19歳の山形大学生です。
子どもたちから花束を受け取られた後のアンコールに応えて、中田さんが最晩年、松倉さんのために作ってくれたという「ありがとう」の曲で、近藤先生を送るにふさわしく締めていただきました。
コンサートを終え、近藤先生から新園長になる井上達哉先生にバトンタッチのセレモニーが行われました。
娘さんとお孫さんの舞台のために米沢から駆けつけて下さったおばあちゃんにも入っていただいて竹さん特製のとんかつ弁当で会食、松倉さんに「全国あちこちの幼稚園や保育園で歌うことがあるけれども、こんなに一生懸命聞いてくれたのははじめて」と褒めていただき、ほっとしました。一歳児の聴衆もいるコンサート、時折むずかる声も聞こえてハラハラし通しだったので。
ともかくも、近藤先生御夫妻にはほんとうに喜んでいただき、10年間のご苦労にいささかなりとも報いることができるいい集いになりました。先生のご家族、今朝(31日)宮内を発たれます。昨日、固く握手して別れてきたところです。
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