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「希望の党」の本質/小泉進次郎をどう見るか [政治]

昨晩の「放知技」板、389-406がすごい。今回の衆院選をどう見るか。比例復活をあてにすれば希望の党から出馬以外考えられない近藤洋介(前)、対するに小泉進次郎にぴったりの鈴木憲和(前)、連合が自主投票を選択した中でどこまで票をのばすか岩本康嗣(新・共産党)、三者の戦い。近藤を応援せざるを得ない舟山康江参院議員(あくまで無所属しかないはず)の動向も含めて、山形二区にとっても極めて切実な「放知技」板の議論です。
飯山氏のてげてげ記事の告知から始まる(389)。以下がその記事。超重要なので全文転載。太字は引用者。
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◆2017/10/07(土)3  「排除の論理」も米国人の“命令”どおり!/命令どおりのカラー革命/「ガバナンス長」は↓米国人の用語

希望の党、複数の代表容認/規約案全文判明

希望の党規約案のポイント

希望の党(代表・小池百合子東京都知事)の規約案全文が1日、判明した。代表の任期は2期6年までで「1名以上」と規定し、複数の代表を容認している。仮に、今回衆院選で小池氏が国政復帰するなら、代表は小池氏1人のままでもよい一方、都知事にとどまった場合には、国会議員からも選べる両にらみの制度といえる。
役員として代表を補佐する「ガバナンス長」を新たに設けた。組織や議員らの法令順守の徹底を図り、倫理面などの規律維持の役割も担う。国政選挙に出ようとして入党する場合にも、まずガバナンス長に申し出る。
最高意思決定機関は両院議員総会。党役員会が総会に議案を提出する。

この↑重大情報を報じたのは,『共同通信』と『東京新聞』

ワシは本日,ここに,非常に重要な内容の文章を書く.
今回の「小池騒動」の全容を暴く内容の文章になる.
どうか,眼光紙背,熟読を賜りたい.

さて…
ワシは,正直,小池百合子が可哀想になってきた.

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「衆院選の争点」(天見玲さん)を読んで [政治]

山形新聞「気炎」欄、天見玲さんの文章はいつも楽しみ。タイムリーに時事に関わることが多い。昨日(4日)の題は「衆院選の争点」。今回は、ちょっと、というよりかなり異和を感じたのでとりあげます。

 

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 9月28日、衆院が解散された。これに先立つ25日、安倍音三首相は記者会見を開き解散の理由について話した。まず挙げたのが消費税率を10%に引き上げる際の増税分の使い道の変更である。10%に上げた場合の増収が約5兆円。このうち4兆円程度は借金の返済、残りの1兆円程度は社会保障の充実に充てる約束をしていた。それを変更し、2兆円程度を幼児教育無償化などに充てる考えを表明し、重い決断なので国民の信を問うと訴えた。

 この説明を聞いていて2014年11月に行われた解散を思い出した。この時は消費税率引き上げ先送りの是非が問われた。増税は誰だって嫌である。民意を問うまでもない。その結果、安倍政権は1強といわれるほどの多数を得た。すると集団的自衛権行使を可能にした安保法案や共謀罪に関する法案など意見が分かれる法案を次々に成立させた。

 このたびの教育費の無償化も正面切って反対する人はあまりいないだろう。安倍首相は教育無償化を挺に多数を得ていよいよ本丸の憲法改正に切りこもうという作戦かとわが目には映った。一方で小池百合子代表率いる「希望の党」へ大挙合流するかとも見えた民進

党がここにきて分壊するなど、政権選択の行方は混沌としている。ただ、安倍首相の政治姿勢も大きな争点であることは間違いない。

 解散理由には北朝鮮情勢も挙げた。外国メディアの記者がこの件に関して質問した。〈トランプ米大統領が北朝鮮のリーダーをロケットマンと呼び、米国は北朝鮮を完全に破壊するしか選択はないかもしれないと発言したが、この発言は日本をより安全にするのか、

安全性は低くなるのか〉と。我々の心配を代弁する質問だったが、首相は〈米国の立場を一貫して支持する〉としか答えなかった。ここも争点だろう。 (天見玲)

 

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衆院選の争点についての天見氏の論点。

消費税増税分の使い途の変更(借金返済→教育無償化)。

安部首相の政治姿勢(①を梃にした憲法改正、と暗に「モリカケ問題」)。

一貫した「アメリカ支持」。

 

私の見解

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一寸先は闇、その背景 [政治]

「放知技」板より。

14:堺のおっさん : 2017/09/28 (Thu) 23:20:29 host:*.spmode.ne.jp
今回の総選挙、形は選挙だが、本質は殺し合いです。
この視点の欠落した論評は的はすれとなります。

15:堺のおっさん : 2017/09/28 (Thu) 23:29:56 host:*.spmode.ne.jp
まさか、そんなことまでやらないだろう
とかの感性の人はマスゴミの情報に踊らされるだけです。
安倍総理も、小池も、あり得ない禁じ手をどれだけ用意しているか?
そうした闘いになっています。
小池は、国政に出ないと言えば言うほど、打ってでます。

何を考えているのかわからない小池百合子東京都知事が巻き起こしている「まさか」の連発。野田元総理曰く、「小池知事は勝負勘のすごい人」。民進党まさかの満場一致。洋介代議士も当然その中のひとり。康江議員もなびかざるをえない。旬を過ぎてしまったと思っていた小沢さんが息を吹き返す気配?。

「一寸先は闇」の背景を探る記事、何本か読みましたが、副島さんの記事、気合いが入っています。ヨーロッパの政治の雰囲気もわかります。(太字引用者)


《 最後は、「 首相でも誰でも、政治家(国会議員)は、皆、自分が地元の選挙で当選することが何よりも大事だから、無所属ででも出て、自分の力で受かって行くしか無いよ」という、政界バラバラ論》ほとんどの国民が、「この人なら、自分たちの指導者として信頼できる」と、素直に尊敬できる 立派な人物が、私たちの指導者にならなけらばいけない。 そういう人物が、やがて日本にも現れるだろう。》《私たち政治家(=政治活動家、戦国大名)ではない人間たちは、自分の足下をしっかり見据えて、それぞれの自分の知能に合せて、政治判断をすればいい、のです。》《囲碁(いご)の世界と同じで、政治は、幾重にも巻かれた布陣で、「取り囲んだと思ったら、自分が取り囲まれていた。さらにその外側がある」という世界です。安倍晋三だって、公明党だって、「これでウチの勝ちだな」と、ふんぞり返って、うかうかしていられない感じです。安倍晋三のあの浮かぬ顔を見ていたら、そのことが分かる。》

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黒江防衛事務次官(宮内生れ)、おつかれさまでした [政治]

昨日来、稲田防衛相、黒江防衛次官辞任ニュースが大きく取り上げられていますが、このところずっと、黒江次官就任時に書いた黒江哲郎新防衛事務次官は宮内生れの記事へのアクセスが多い日がつづいています。そこで以下を【追記】したのですが、あらためて記事にしておきます。
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ー稲田辞任の背景ー
安倍政権vs官僚に巣食うネオコン勢力
(「放知技」板よりhttp://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16155707 太字は転載者)
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稲田/看板006-190x285.jpg35:muku : 2017/07/01 (Sat) 14:44:12 host:*.bc9.ne.jp
「内閣人事局」の看板。
  稲田防衛大臣談 https://www.inada-tomomi.com/blog/277
  >(稲田大臣)先週参議院で審議入りした国家公務員制度改革がいよいよ大詰めです。
  >吉川壽一先生の指導のもと「内閣人事局」の看板の字を気合い込めて書きました。
  >霞が関を敵にして孤立無縁だった去年の今頃を思うと感無量です。
 
323:堺のおっさん : 2017/07/26 (Wed) 05:48:11 host:*.ocn.ne.jp
稲田が責められるのは防衛大臣だからではなく、
内閣人事局の初代担当大臣だったから。
(看板の件)
山本幸三が責められるのも現担当大臣だから。
萩生田が責められるのも、現局長だから。
内閣人事局に関わると徹底的に嫌がらせするぞ、という
官僚勢力の必死の抵抗が見えるね。

こんなわかりやすい構図、他にないだろ。
答弁の肩書に必ずこれをつければ、
たとえば、稲田なら「元内閣人事局担当大臣、現防衛大臣」
こうすれば、かなりに人に官僚が既得権守るため
内閣人事局を骨抜きにしようとしてる
な…と分るだろう。
 
334:堺のおっさん : 2017/07/27 (Thu) 08:29:05 host:*.ocn.ne.jp
官僚側からの「リーク」が止まらない。
ネオコンの草どもが、仕掛けている。

彼らにとっても、出所を知られることは
背に腹は代えられないほどの事態を表す。
冷静に分析すれば、ネオコンの草名簿ができる。
頭のみならず、草を根っこから抜き取らないと
官僚支配の政治体制を終わらせることができない。
肉を切らせて、骨を断つ。
 
338:堺のおっさん : 2017/07/28 (Fri) 05:39:16 host:*.ocn.ne.jp
劇画子連れ狼の最後。
柳生烈堂が柳生の宝である日本中に長年かけて育てた草を
全員召集し拝一刀と対峙する。
一刀は倒したが、裏柳生もまた壊滅する。
なんか、あの流れを思い出しました。

諜報組織ってのは情報源の出所が命。
情報漏洩も出所がわかってしまえば終わり。
そして、対策もできる。
官僚に巣食うネオコン組織は強力だが、根っこから枯れようとしている。
他方で、稲田を切って守った…ということだろう。

 
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以下、「てげてげ」http://grnba.com/iiyama/index.html#aa07111

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正論です!「加計問題の報道に危機感」(山形新聞投書欄) [政治]

今朝の山形新聞の投書欄、全く正論です。この投書を掲載した山形新聞の姿勢もいい。いい加減、みんな目を醒さねばなりません。

 

田中角栄を葬った愚をくり返してはならない!

http://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2017-07-05

 

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加計問題の報道に危機感

■米沢市 高橋政弘 52

 

 学校法人加計学園を巡る先日の衆参両院の閉会中審査で、改めて明らかになったことがあります。

 ほとんどの新聞やテレビは相も変わらず、前川氏の「官邸によって行政がゆがめられた」との論調での報道でした。「ますます疑惑が深まった」と、いつもの野党のコメント入りです。 果たして本当にそうでしょうか。

 加戸前愛媛県知事の発言を、どれだけのメディアが取り上げたでしょうか。十分に取り上げていたメディアは、ほとんど皆無ではないでしょうか。

 前川氏について多くは、内部告発をした勇気ある人となぜか好意的に扱っています。前川氏は天下り問題の中心人物であり、暴力団の資金源になっていると思われる出会い系バーに、足しげく通っていたと報じられたにも関わらずです。

 一方、メディアは「官邸の関与」を否定する見解を示した加戸氏の発言や、国家戦略特区ワーキンググループ委員の発言を黙殺しています。あまりにも報道が偏りすぎてはいないでしょうか。

 時系列で追ってみれば、官邸が関与する余地がないことは、メディアの優秀な記者であれば分かるはずです。むしろ、獣医師会の既得権益を長年にわたって守ろうとしてきた文科省の体質こそ、問題にすべきだと思います。

 まるで野党と結託して、恣意(しい)的に世論を誘導し、政権批判を繰り広げているようにしか思えません。このようなメディアの報道姿勢には、危機感を持たざるを得ません。

 私たちは正しく見極める目を、耳を持たなければならないと思います。

 


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山口敬之『総理』 安倍批判がどこまで的を得ているか、その反省を迫る本 [政治]

『総理』.jpg山口敬之『総理』、アマゾンにレビューしてきました。五つ星です。

 

実は『暗闘』を先に読んだ。それはそれで『総理』発刊以降の情報、トランプ、プーチンとどう向き合って来たかについては貴重だが、先ず『総理』を読むべきだ。

 

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安倍批判がどこまで的を得ているか、その反省を迫る本

 

日本という国を想うならば、先ずもって読むべき本だった。国家の最前線が描かれている。「まえがき」に本書の第一の目的が《至近距離で目撃してきた安倍晋三と安倍政権のキーマン達の発言と行動を詳らかにし、読者に「宰相とはどんな仕事か」「安倍晋三とはどんな人物か」「安倍政権はどのように運営されているか」を広く知っていただくこと》(17p)とある。読み終えて、たしかにその達成を納得した。

 

物事をほんとうに知るということは、その物事の内的必然性を理解するということである。おのれの価値判断を優先させた「知ってるつもり」で物事を批判してみても、批判される物事にとってはせいぜい「五月蝿(うるさ)い」だけだ。私も安倍批判を重ねてきたが、はるかな遠吠えでしかなかったことを思い知らされた。おのれの安倍批判がどこまで的を得ていたか、その切実な反省が迫られる。


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『日本会議の研究』に販売差し止め命令ということなので [政治]

昨日から『日本会議の研究』に販売差し止め命令が話題になっています。産經新聞がその理由の中味にまで触れています。

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「日本会議の研究」販売差し止め 東京地裁が仮処分決定
http://www.sankei.com/affairs/news/170106/afr1701060025-n1.html

 ベストセラーの新書「日本会議の研究」(菅野完(たもつ)氏著)で名誉を傷つけられたとして、同書で言及された男性が出版元の扶桑社に販売差し止めを求めて申し立てた仮処分で、東京地裁は6日、差し止めを認める決定をした。ベストセラー書籍の販売差し止めは異例。/ 決定によると、同書は平成28年5月発行。男性が所属する宗教法人の機関誌の発行部数を拡大する運動を進めた結果、「自殺者も出た」などと指摘していた。/ 関述之裁判長は決定で、記述が「男性の社会的評価を低下させる」と判断。自殺者が出たという部分については、菅野氏の説明以外に客観的な資料がなく、男性に取材していないことを菅野氏が認めたことなどから、「真実でない可能性がある」とした。/ その上で、該当部分を削除しない限り、販売などを差し止めるとともに、扶桑社にある在庫を地裁の執行官に引き渡すよう命じた。/ 扶桑社は「一部削除を求められたことは誠に遺憾」とコメントしている。

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この記事から、問題があるとされたのは289pの次の箇所であることがわかります。「第6章 淵源」の「宗教と政治の交わるところ」の冒頭部分です。

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「『理想世界』100万部運動]の達成で、安東の権威は揺るぎないものとなった。学生時代には、「民族派の全学連」と評された全国学協を立ち上げ、社会人となってからは、[生長の家」青年会を拡大させ、教団の屋台骨とした。もう誰も彼の権威に逆らえない。
 土台無理がある100万部達成のために、青年会に所属する学生や社会人1年生は消費者金融に手を出してまで「理想世界」を買うことを余儀なくされた。当時、消費者金融の取り立ては社会問題化していたほど苛烈を極めていた。結果、自殺者も出たという。しかし、そんなことは安東には馬耳東風であった。安東は、「谷口雅春尊師のお教えを、日本の青年に広めるのだ。そのためには諸君らの「允の弾丸』が必要だ」と演説し、周囲はそれに心酔し、熱狂が集団を支配していた。

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この本のいちばんすごいところが第6章の安東巌氏についての記述でした。少なからず日本会議と関わり合ったことのある私も全く知りませんでした。その安東氏からの訴えであったと思われます。今回の命令に対して「言論弾圧」の声もありますが、本屋にはまだ平積みになっていて昨日から一挙にベストセラー1位ということなので、サンケイ系列の扶桑社は大喜びしているのではないでしょうか。

それはそれとして、この本を読んで私はどうしても言っておきたいことを書いてアマゾンにレビューしました。そのことはここにも記事として載せたところでした。書いてしばらくは「このレビューが参考になった」がどんどん増えて81人までになったのですが、その後何ヶ月もそのままでした。300件もあるレビューの山に埋もれてしまったのかもしれません。(今見たら82人になっていました。)
私も覚悟をもって書いた文章なので、『日本会議の研究』が注目されることになった今、あらためてここに載せておきます。安倍政権の怖ろしさの根底に触れたつもりです。

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『明治維新という過ち』を読む ―― 根底的安倍批判 [政治]

明治維新という過ち.jpg

原田伊織著『明治維新という過ちー日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト(毎日ワンズ 2015)、アマゾンにレビューしてきました。


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実は、軽い気持ちで読み始めた。司馬史観からは自由であるつもりだったから。しかし読み終えたいま、気持ちは重い。ぐさりとくるものがある。読み進むにつれて深く刺さってくるものがあったのだが、なんと言っても「第五章 二本松・会津の慟哭」がきつかった。ここ数年来逐いつづけてきた落合莞爾史観が絵空事、砂上の楼閣に思えてきた。歴史の「事実」として、言い換えれば「実存」として、こっちの方がずっとよくわかると思ってしまうのはどうしようもない。

《京の御所の塀が何故あのように低いかということに触れた。この一事が、この島国における天皇の存在を政治的にも精神文化的にも如実に表わしているのである,大和人であるならば、天皇のおわす御所に現実に弓を引くなどという発想は、まず出てこない。この点からも、口先で「尊皇」を唱える彼らが、その実、「尊皇」という真意など全くなく、単なる政治的テロリストとしてテロ目的達成のために天皇という存在を利用しようとしていたことは明白である。》(95P)
「口先『尊皇』」に思わず安倍首相が思いうかんだ。

《長州のテロリストたちが拠り所としたものは「水戸学」であり、そのリーダーたちはこれをうまく利用した。「尊皇攘夷」を呼吸するのと同じような頻度で喚きながら天皇と同義ともいえる御所を砲撃するという暴挙について、「形は足利尊氏でも心が楠木正成なら許される」といい放つ詭弁と傲慢さは、気狂い状態に達してしまった当時の長州人ならではのものであろう。そして、政権簒奪に成功するや否や、目を疑うような豹変を平然と行った。欧米を神のように尊崇したのだ。見事というほかはない。》(140P)
アメリカのジャパンハンドラーの手の内で詭弁を弄する「日本会議」に重なる。(菅野完著『日本会議の研究』のアマゾンレビューに「伊藤哲夫氏への異和」と題して書いた通り。)

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『田中角栄を葬ったのは誰だ』を読む  [政治]

田中角栄を葬ったのは誰だ.jpg「事実が語る『政治の究極』ドラマ」と題してアマゾンにレビューしました。

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『田中角栄を葬ったのは誰だ』は先ず以て、劣化しつづける日本の政治への警鐘である。ロッキード事件によって、民の暮らしに目線をおく田中角栄は葬られ、権謀の極み中曽根康弘は生き延びた。その結果するところ、日本のまっとうな自立の機会はいよいよ遠ざかり、アメリカにすり寄る功利の感覚の跋扈だった。著者の中曽根へのいらだちは激しい。
《確かに政治には綺麗事では済まされない面もあり、いちがいに非難するつもりはない。要は品性の問題なのだ。裏工作をしたことを平然と自慢し、人を編し出し抜いたことを、「凄いだろう」といって堂々と胸を張る中曽根康弘という人間の卑しさに、はっきりいって吐き気を催した。》(158p)
政治の世界において「品性」はいよいよ希少化しつつある。この著の意図を記したプロローグは《混迷する日本政治の腐食を剔挟する。それによって、健全な議会政治の復権を実現すること、これが私の願いである。》(10p)の言葉で締められる。

この著にはもうひとつ、著者が秘書として仕えた前尾繁三郎衆院議長の遺言に拠る主意がある。。
《「ロッキード国会で僕がどれほど悩んだか。平野君、君が知った事実や必要な事柄などを記録に残しておいてくれ。それが、田中角栄君に迷惑をかけた、せめてもの僕の思いだ」
 私が今回、『田中角栄を葬ったのは誰だ』を上梓した最大の理由は、この前尾さんの遺言であった。》
(10p)

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青木理『日本会議の正体』を読んで [政治]

アマゾンにレビューしました。

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product rating stars以前青木氏の『トラオ』に五つ星をつけたことがあり、こんどは『日本会議の研究』の後塵を拝しつつどこまで踏み込んでいるか期待して手に取ったが、二匹目のドジョウ狙いの域を出てはいない。しかも、著者の「宗教性」「政教分離(⇔祭政一致)」についての理解が通念的であるためか表面をなぞるだけの記述になり、読んでいてさっぱり心が動かない。日本会議についての一般的知識を得るためならそれなりに読む価値があるかもしれないが。ただ、安倍総理に自ら育てた信念というほどのものはなくて「子犬(安倍)が狼の子(日本会議)と群れているうち、ああなってしまった」はきっとその通り。しかしその結果として国民(くにたみ)が「戦争のできる国」につき合わされるとしたら、そこで果しつつある日本会議の罪の深さ。日本会議を担う方々の善意を知るだけにつらい。そこに至らねばならぬ背景、構造を探ってほしかったというのはないものねだりか。国際的視野からの解明が俟たれる。

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