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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(84)マンデル=フレミング・モデル講座(2) [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

mespesadoさん、怒涛の書き込み、ここで「種明し」まで一休みです。フーッ

*   *   *   *   *

655:mespesado: 2019/06/09 (Sun) 09:19:18

>>654
 さて、ここで財政出動の話に戻ります。財政出動の効果について解説したときに参照したリンク先:
https://blogs.yahoo.co.jp/wbsqm839/1878568.html

では、本文の中に「クラウディング・アウト」について説明されていました。
 その部分を引用しておきましょう:

> クラウディング・アウト

>  政府支出を行い、IS曲線を増加させた場合、均衡点を見ると利子率も
> 増加していることがわかります。利子率の増加は投資を下げるというの
> が原則ですから、投資が下がった分、効果が薄れてしまうということで
> す。最初のグラフを見てください。利子率がr1のまま一定であれば、所
> 得Y3まで上昇するはずが、Y2までしか上昇しません。このことをクラウ
> ディング・アウトといいます。

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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(83)マンデル=フレミング・モデル講座(1) [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

怯まずに頑張って読みすすめると、頭が少しずつ整理されてくるような気がします。正直のところ、「意外とおもしろい!」です。mespesadoさんにあらためて敬服です。

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642 名前: mespesado2019/06/08 (Sat) 13:18:10
 それではマンデル=フレミング・モデル講座の第1回です。
 計量経済学の議論では、数式と同時によくグラフが出てきます。
 経済を表す2つの指標を、一方は横軸に、他方は縦軸に取ったとき、ここに2つの曲線を描いて、その「交点」が実際に実現する「平衡点」である!とかいうヤツです。
 いわゆる需要/供給曲線なんてのが有名ですが、これって「未知数が2個ある連立方程式を解く」という作業を図を使って直感的にわかりやすくするための便法なんです。
 今回説明するマンデル=フレミング・モデルにおいてもこの手法が用いられ、「財」の均衡を表す方程式に対応する「IS-曲線」と呼ばれる曲線と、「貨幣」の均衡を表す方程式に対応する「LM-曲線」と呼ばれる曲線を引いて、その「交点」を求める、という作業をします。
 では、まず「財」の均衡を表す方程式と「IS-曲線」の説明から始めます。
 と、いきなり「財」などという経済学の専門用語が出てきました。
 今は便利な時代なので、すぐググることができますが、Wikipediaで「財」について調べると、
 財(ざい、英: good(s))とは、経済学において物質的・精神的に何らか
 の効用を持っているもののことである。
 ハハハ。「財」を調べようと思ったら「効用」という新しい言葉が出てきたw。こういう、特に文系の世界で専門用語の定義を調べようとすると、大抵その数倍の新しい専門用語が出て来て、酷い場合だと「循環定義」になってたりします。
 こういう場合は、言葉の定義よりも、その言葉がどういう使われ方をしているか、ということで「間接定義」した方がよい場合が多いのです。なぜなら、計量経済学で扱う概念は、どのみち数式に載せて論じるのが目的ですから、その概念が出てくる数式でどういう「使われ方」をしているかを見た方がわかりやすいからです。
 で、「財」という概念がどういう「使われ方」をしているかを見ると、これはもう簡単な話で、「オカネで取引されるモノやサービス」のことを言います。どうです。Wikipediaよりはるかにわかりやすいでしょ?
 ここで「オカネで取引される」というところが肝心で、単なる「モノ」や「サービス」というだけだと、例えば「自動車1台」とか「リンゴ2個」とかは、確かにモノですが、これらを数式に放り込んで何らかの議論をしようとすれば、「モノ」を何らかの形で「数値化」しなければ数式に乗せることはできません。まさか「個数」を使って数式に入れても、自動車を  、リンゴを  と数値化すると、もし自動車とリンゴが共に2個あったとすると、C       ですから、C   なので「リンゴ1個と車1台が同等」ということになってしまって、これでは経済の議論としては意味がありません。そこで、モノやサービスのうち、オカネを使って取引されるモノやサービスだけに対象を限定すれば、特定のモノやサービスを、その取引されたときの「価格」で数値化することができます。これなら経済の議論として意味がありますね。だから、「オカネで取引されるモノやサービス」のことを「財」と定義する、という定義は、計量経済学の議論をするのに十分な定義となるわけです。
 それでは「財」に関する方程式に進みます。

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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(82)番外編「希望を取り戻せ!」 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

mespesadoさんのひとことじーさんと猿都留さんとのやりとりです。以下、結論3つ。(本文では文字を大きくしています。)

①《「増税」よりも、「減税」を省益にした方が、絶対天下り先の確保は楽になるはずですから財務省にとっても文句は無い》⇨《国益に添った理想的な体制》

②《「財政赤字を解消したらトンデモく酷いことになるんだよ」》

③《MMTに沿って国会質疑が行われたというのは画期的》

とりわけ①は、財務省にとって「目からウロコ」かもしれません。自然に世の中はこの方向に向かうと思えました。

③、ひとことじーさん紹介の西田昌司参院議員レポートも必読です。「バブル崩壊→不良債権処理⇨企業リストラ⇨徹底的なコストカット」、このときのビジネスモデルが一過性に終わらずに日本に定着してしまい、さらに声高な「財政赤字」と相俟って日本の未来を暗くしている。《今、日本に欠けているのは将来に対する希望なのです。》

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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(81)「国家社会主義」「国家資本主義」 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

2年前、「国家社会主義」「国家資本主義」が「放知技」板で議論になりました。

2017/07/17の「てげてげ」《東京株式市場は「外資支配」から「政府支配」へ 日本企業の配当は政府が頂く! 外資より日本政府が儲ける》の記事に堺のおっさんが反応します。《日本は…国家資本主義になった、鼠ことです。露中もそうした体制で飛躍的に国富を増大させました。日本も間違いなく、国富は増大します。》(208さらに、《富とは偏在するものだ。よくあるのが、企業に偏在する場合。これも、多国籍企業に偏在するように仕向けるのがネオコンの手法。政府に偏在する場合。そして、広く国民に偏在する場合。残念ながら国民に富が偏在する国家は歴史上皆無。結局、富は政府か企業のどちらかに偏在する。政府に偏在する国家は重税。企業に偏在する国家は政府が膨大な借金を請け負う。日本は後者だが、ワールドアベノノミクスは企業を毀損せず政府の膨大な借金を薄め、企業が絶対にやらない国民へのトリクルダウンを政府が直接行う可能性に道を開く。国家社会主義ともいえるが、借金返済の原資をどのように調達するのかという部分に焦点を当ててあえて「国家資本主義」と表現しました。これが可能なら、歴史上初めてベーシックインカムを導入できるかも。》(216

これに応えたのが飯山氏の以下記事⇩

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217飯山一郎 :2017/07/19 (Wed) 00:00:57
    >>216
    「国家資本主義!!」
    ↑↑国家・政府が資本主義(その根幹である金融市場)を変えてゆく!
    堺のおっさんは,政策=アベノミクスの本質をズバリ!と的確に表現する「造語・定義」の天才です.
    それにしても…
    「国家社会主義者」である安倍晋三が,日本国を「国家資本主義」を目指して着実に改造してゆく流れ…
    これが↑↑成功すれば,その行き着く先は…,ベーシックインカム!

    「先が見える!」=「先読みができる!」ってゆ~スレッドにしましょう! 『放知技』を.

    >「国家社会主義者」である安倍晋三が,日本国を「国家資本主義」を目指して着実に改造してゆく…
    このことが↑↑見えれば…,プーチンと安倍晋三の「同志関係」も見えてくるワケで…
    プーチンの政治哲学の中核にも,じつは,「国家社会主義」があり…
    プーチンは,すでにロシア国を「国家資本主義」に改造することに,ほぼ成功している!と.
    そうしてプーチンは,いま,広大なシベリアの国土を,ダーチャ用地として,国民に無料で配っている.
    ロシアの「ベーシックインカム」は,現金ではなく,ダーチャ用の土地!
    これが,やがて↑↑値上がりや農作物の生産・販売でカネ(現金)を生むワケで…
    「ディス ランド イズ マイランド!」という深い愛着心=愛国心をも生んでいます.

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この後、mespesadoさんも参入して「国家資本主義」をめぐる壮大な議論が展開されました。「国家資本主義」と題して記録してあります。↓(コメント欄も必読です)


このときの議論を前提にしたこの度の議論です。堺のおっさんの発言、通貨発行権と予算編成権をコントロールできる新たな国家体制が不可欠となります。そうなると、それは今まで以上に強力な内閣が必要という行き着くところに行きつきます。》に注目されます。

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