mespesadoさんによる経済談義(136)台風19号! [mespesadoさんによる1億人のための経済講]
南陽市はレベル4で全世帯に避難勧告が出ました。80歳以上の世帯には一軒一軒地区の役員が避難をすすめて回ったそうです。平成25年、26年に大規模な水害を体験している南陽市なので敏感です。高畠町の和田地区や糠野目地区の冠水はかなりひどかったようですが、南陽市は床上浸水が1軒あっただけで済んだのは何よりでした。(その後の情報で、この度は奥羽山系の降水量は記録的なものだったが、吉野川の上流、白鷹山塊はたいしたことはなかったとのことでした―16日記)
26年水害を受けての吉野川改修工事について、吉野川改修現地視察報告の記事を3年前に書いている。2年連続の被害で国の予算をうまく引き出すことができた。ちょうど市長選挙の最中の豪雨被害だった。その影響もあって、塩田市長から白岩市長に代わる。市長空白のその時期、当時の南陽市議会遠藤栄吉議長が岸宏一参院議員と共に国交省に乗り込んで折衝、2年連続の被害ということでほとんど即決だったとのこと。26年豪雨の中で誕生した現市長、市長のfacebookで市のこの度の対応が報告され、逐一よくわかる。吉野川、織機川改修がなっていなければ大きな被害が出ていたかもしれない。
ちょうど構成吟「最上川 置賜を行く」で、先人の治水について考えさせられていたところだった。直江兼続が置賜に入ってまず取り組んだのが治水利水だった。スライド用写真を撮りに「直江石堤」から、猿尾堰の「龍師火帝」の碑まで行ってきた。思っていたよりずっと上流で、やっと探しあてた。川の中のとりわけ大きい石に千字文から「龍師火帝」と彫り込んだのだ。最後は神頼み、ということがよくわかる。今朝読んだ「文殊菩薩」、《新海誠監督の『天気の子』は降りやまない大雨により関東地方が水没し、雨を止めるために人柱として犠牲となって死ぬ少女の物語》とある。やはり神頼み。mespesadoさんの議論の後のkenichi2409さん、《コンクリートは、一次しのぎです。精々100年前後で、崩壊します。》これはこれで考えさせられます。
* * * * *
632:堺のおっさん:2019/10/12 (Sat) 19:34:03
関東の被害は相当なものになる。
田畑の被害も記録的だろう。作物のみならずハウスも相当飛ばされる。
河川が氾濫した場合、水につかった田畑は全滅する。
今さらながら、「コンクリートから人へ」と
インフラ整備を止めてしまった民主党の罪は大きい。
耳触りの良いスローガンに騙された付けは必ずやってくる。
ダムの老朽化対策も、河川の天井川化対策も必要な公共事業である。
東京の八王子の浅川は昔住んでた八王子でなじみの川。
名前の通り浅い川。氾濫しなかった方が不思議だ。
東京でこの有様だから、もはやインフラ整備の公共事業費は
誰も反対しない案件に昇格したと言える。
藤井聡先生も、もう少し内閣参与で我慢してほしかったなあ。
634:mespesado :2019/10/13 (Sun) 09:57:17
>>632
> 東京でこの有様だから、もはやインフラ整備の公共事業費は
> 誰も反対しない案件に昇格したと言える。
そうなるといいんですが…。
私はこの件についてかなり悲観的です。
人間というのは、将来への不安が一番のインセンティブになりやすい。ならば、これだけの風水害を受けているのだから、今回被害に遭われた方々だけでなく、今回は難を逃れた人たちもこのような風水害を防ぐためにもインフラ整備や公共投資に賛成するはずである…。
↑一見このように行きそうですが、一方で、ほとんどすべての国民は、未だに「家計簿脳」、すなわち国家財政も家計と同じように、「入りの範囲でしか支出できない」と素朴に信じ切っていますから、「国家財政の赤字が拡大すること」に非常に不安を感じる人がほとんどすべて、と言ってもいいでしょう。
ということは、多くの国民による総意は「インフラ整備も大切だが、国家財政が赤字になるのもいやだ」となります。
すると、いくら前回と今回の台風の被害が甚大であっても、人口比で言えば、被害を受けていない人の方が多い。なので、「インフラ整備の必要性」の切実さより「国家財政赤字」の不安の要素の方が大きいという人が圧倒的多数となります。なので、①「国家財政が厳しいならインフラ整備への支出は増やせないね」となるのがオチではないかと考えてしまいます。
で、しかも、仮に「インフラ整備は必要だ」という考えが国民に浸透したとしましょう。この場合でも、②「インフラ整備は必要だが、国家財政支出は増やせないから福祉予算を削るしかないね」となるか、③「これだけ支出が必要になるんだから消費税の更なる増税も仕方ないね」となるかどちらかに誘導されることとは火を見るより明らかです。
つまり、何が言いたいかというと、国民の間に蔓延している「家計簿脳」という洗脳を解くしか、この「すべての選択肢は地獄」の呪縛から逃れることはできないと考えます。
ちなみに「家計簿脳」からの解放については、「令和のピボット」、「薔薇マークキャンペーン」、「れいわ新選組」という3つの有名な企画がありますが、このうち「薔薇マークキャンペーン」はもともとアンチ安倍政権で政権交代を目指すことで始まったキャンペーンであったという点で国民の支持が限定的だ有った上に、主催者が学者なのであまり行動力の面で期待できなかったせいか、風前の灯火、というか、実体はほぼ消滅していると言っていいでしょう。次に保守系の「令和のピボット」は、経済のカラクリも大変よくわかっているし、掲げている政策も、もし実現出来たら素晴らしいものになっているのですが、残念なことに、主催者が性格的に「特異」であるせいか、あまり政治的に影響を与えているとは言えません。最後の「れいわ新選組」は、そんな中で政治的には最も成果を上げていますが、その目的が野党共闘による政権交代ですから、これまた「家計簿脳」からの解放を第一に考えているのではなく、サヨクのルサンチマンに訴える方向で支持者を増やそうとしているので、これも期待に応えられそうもありません。
というわけで、どうやって「家計簿脳」からの解放を進めたらいいのか、そのアイデア出しに苦慮しているのが現時点の最大の問題だと思います(このことは、自民党の安藤議員や西田議員の声を聴くと、痛いほどその苦悩が伝わって来ます)。
635:mespesado :2019/10/13 (Sun) 12:11:17
例によって、池戸万作氏が次のように呟いています↓
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1182971779590975488
池戸万作@mansaku_ikedo
> 何故、こんなに自然災害の被害が大きくなるのでしょうか。それは「小
> 泉竹中がろくでもない」からです。自然災害にかかる予算でもある公的
> 資本形成を15兆円も削減させました。
> https://pbs.twimg.com/media/EGrCO_dU4AASXOu.jpg
関東の被害は相当なものになる。
田畑の被害も記録的だろう。作物のみならずハウスも相当飛ばされる。
河川が氾濫した場合、水につかった田畑は全滅する。
今さらながら、「コンクリートから人へ」と
インフラ整備を止めてしまった民主党の罪は大きい。
耳触りの良いスローガンに騙された付けは必ずやってくる。
ダムの老朽化対策も、河川の天井川化対策も必要な公共事業である。
東京の八王子の浅川は昔住んでた八王子でなじみの川。
名前の通り浅い川。氾濫しなかった方が不思議だ。
東京でこの有様だから、もはやインフラ整備の公共事業費は
誰も反対しない案件に昇格したと言える。
藤井聡先生も、もう少し内閣参与で我慢してほしかったなあ。
634:mespesado :2019/10/13 (Sun) 09:57:17
>>632
> 東京でこの有様だから、もはやインフラ整備の公共事業費は
> 誰も反対しない案件に昇格したと言える。
そうなるといいんですが…。
私はこの件についてかなり悲観的です。
人間というのは、将来への不安が一番のインセンティブになりやすい。ならば、これだけの風水害を受けているのだから、今回被害に遭われた方々だけでなく、今回は難を逃れた人たちもこのような風水害を防ぐためにもインフラ整備や公共投資に賛成するはずである…。
↑一見このように行きそうですが、一方で、ほとんどすべての国民は、未だに「家計簿脳」、すなわち国家財政も家計と同じように、「入りの範囲でしか支出できない」と素朴に信じ切っていますから、「国家財政の赤字が拡大すること」に非常に不安を感じる人がほとんどすべて、と言ってもいいでしょう。
ということは、多くの国民による総意は「インフラ整備も大切だが、国家財政が赤字になるのもいやだ」となります。
すると、いくら前回と今回の台風の被害が甚大であっても、人口比で言えば、被害を受けていない人の方が多い。なので、「インフラ整備の必要性」の切実さより「国家財政赤字」の不安の要素の方が大きいという人が圧倒的多数となります。なので、①「国家財政が厳しいならインフラ整備への支出は増やせないね」となるのがオチではないかと考えてしまいます。
で、しかも、仮に「インフラ整備は必要だ」という考えが国民に浸透したとしましょう。この場合でも、②「インフラ整備は必要だが、国家財政支出は増やせないから福祉予算を削るしかないね」となるか、③「これだけ支出が必要になるんだから消費税の更なる増税も仕方ないね」となるかどちらかに誘導されることとは火を見るより明らかです。
つまり、何が言いたいかというと、国民の間に蔓延している「家計簿脳」という洗脳を解くしか、この「すべての選択肢は地獄」の呪縛から逃れることはできないと考えます。
ちなみに「家計簿脳」からの解放については、「令和のピボット」、「薔薇マークキャンペーン」、「れいわ新選組」という3つの有名な企画がありますが、このうち「薔薇マークキャンペーン」はもともとアンチ安倍政権で政権交代を目指すことで始まったキャンペーンであったという点で国民の支持が限定的だ有った上に、主催者が学者なのであまり行動力の面で期待できなかったせいか、風前の灯火、というか、実体はほぼ消滅していると言っていいでしょう。次に保守系の「令和のピボット」は、経済のカラクリも大変よくわかっているし、掲げている政策も、もし実現出来たら素晴らしいものになっているのですが、残念なことに、主催者が性格的に「特異」であるせいか、あまり政治的に影響を与えているとは言えません。最後の「れいわ新選組」は、そんな中で政治的には最も成果を上げていますが、その目的が野党共闘による政権交代ですから、これまた「家計簿脳」からの解放を第一に考えているのではなく、サヨクのルサンチマンに訴える方向で支持者を増やそうとしているので、これも期待に応えられそうもありません。
というわけで、どうやって「家計簿脳」からの解放を進めたらいいのか、そのアイデア出しに苦慮しているのが現時点の最大の問題だと思います(このことは、自民党の安藤議員や西田議員の声を聴くと、痛いほどその苦悩が伝わって来ます)。
635:mespesado :2019/10/13 (Sun) 12:11:17
例によって、池戸万作氏が次のように呟いています↓
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1182971779590975488
池戸万作@mansaku_ikedo
> 何故、こんなに自然災害の被害が大きくなるのでしょうか。それは「小
> 泉竹中がろくでもない」からです。自然災害にかかる予算でもある公的
> 資本形成を15兆円も削減させました。
> https://pbs.twimg.com/media/EGrCO_dU4AASXOu.jpg
↑まあ、小泉・竹中コンビがロクでもなかったことは事実だと思いますが、もう少し詳しく見てみましょう。
このグラフで表示されていない、もう少し過去に遡って推移を調べると、以下のようになります↓
http://mtdata.jp/20120604-11.jpg
(出典は「新世紀のビッグブラザース」 http://mtdata.jp/data_38.html )
このグラフによると、むしろ「公的固定資本形成」が増額されていた時期が「例外的」で、1986年頃から増加し始め、1996年にピークアウトしてから2006年まで下降を続け、それ以降は1986年以前の水準に戻った、という風に読めます。
では、上昇し始めた1986年とはどんな年か?
言わずと知れた、バブル景気が始まった年ですね。この好景気に支えられて、国は予算を大盤振る舞いし、「公的固定資本形成」も増加の一途をたどりました。ところが1996(平成8)年~2006(平成18)年といえば、前にも示したように、不良債権処理の時期に重なります↓
https://news.mynavi.jp/article/heiseieconomy-6/images/002.jpg
(出典はマイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/heiseieconomy-6/ )
つまり、バブル景気で信用創造で貨幣が増えていた時期に財政出動を増やして「公的固定資本形成」を増やし、バブル崩壊に伴う不良債権処理と称して貸し剥がしなどで信用収縮で貨幣が減少していた時期に財政出動を減らして「公的固定資本形成」を減らしていたことになります。
つまり、経済の正しい理論で考えたら、全く真逆なことをやっていたことになります!
民間が借金をしない今こそ貨幣が減少しているのに財政を切り詰める…。
1986年以来の歴代政権(自民党政権、連立政権、民主党政権、現政権)が等しく進めていた方針、それらすべてが正しい経済政策と反対のことを実行し続けていたわけですね。
まあ、バブルの時期に公共投資を増やしていたのは怪我の功名で結果的に低成長下の経済成長を支えていたので良かったのですが、バブルの崩壊で、この「誤った経済理論に基づいていた」伝統的な経済政策の悪い面が顕在化した、ということになるわけです。
逆に言うと、これだけ長きにわたって誤解されていた経済理論を180度ひっくり返すということがどれだけの難事業であるかがわかろうというものです。
636:kenichi2409 :2019/10/13 (Sun) 12:40:59
メッサさん
>>634
の件。
コンクリートから人へ!
スローガンは立派でしたが、具体的には、問題点の先送りでしたね。
大規模な河川改修は、人も動物も、親水意識から遠ざかります。
命山や、広葉樹で土手は強靱に成ります。
でも、資本主義国家では、お金が、あまり動かないので嫌がられるのです。
単なる予算編成だけの問題では無いと思いますよ。
川上から川下まで、一直線に河川を改修して大雨を流す。
ココでも時短の考え方が問題なのです。
コンクリートは、一次しのぎです。
精々100年前後で、崩壊します。
そして、崩壊する時には、力で押さえつけた分だけ、影響力が大きいハズです。
大規模な予算を一部だけに出すと、他の分野での人が失われます。
お金を支払うとは、人を動かす事を意味しているからです。
そして、お金を出さないと何もしない。
こんな考え方が日本国の失われた20年間なのです。
言葉の魔術師モドキより
【追記 R1.10.14 4:45pm】
639:堺のおっさん:2019/10/14 (Mon) 07:26:39
年間降雨量に近い雨が降った地域では
警戒期間が少なくとも1カ月は見積もられる。
多少田んぼで土いじりをしている感覚で言えば、
水を張った田んぼを完全に乾かすには最低でも2週間。
本当に土深く底水も乾くには1カ月かかる。
しかし、途中で雨が降ればそこから時間が巻き戻される。
土砂崩れなどの警戒は年内いっぱい必要と思われる。
地下の水がどのように動いているのかはあまり分かっていない。
ただ、あのフク一の地獄の釜を止めたのも鬼怒川反乱をもたらした
あの豪雨であったことも忘れてはいけない。
日本と言う国は外圧以外に、
「神風」と言われる自然災害で変われる国なのだろう。
いや、変わってほしい。それを強く望む。
640:mespesado :2019/10/14 (Mon) 09:17:23
【中野剛志】自然災害対策と「財政問題」は、分けて考えろ
https://toyokeizai.net/articles/-/231318
【三橋貴明】生き残るために見たくない現実を見よう
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12535503427.html
【ドクターZ】自然災害大国ニッポン、災害で壊れたインフラ「そのまま放
置」のワケ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67687
この3人(ちなみにドクターZとは言わずと知れた高橋洋一氏のペンネーム)の中で、現代の管理貨幣制度である「円」の仕組みを正しく紹介して啓蒙しているのは中野氏と三橋氏であり、高橋氏は「家計簿脳」を前提にした上で、「日本の財政再建は終了している」という立場で積極財政を主張している点で、まあ財務省への忖度があるからわざとそうしているのだろうが、残りの2人より啓蒙上は「不誠実」だと言える。
ところが、災害対策に関する3人の主張を見ると、中野氏と三橋氏は災害対策にカネを出し惜しみするのがいかにナンセンスであるかを説くだけで、その原因がどこにあるかまでは深掘りしていない上に、三橋氏などは、民主党政権下での「事業仕分け」という財務省の手羽先みたいなパフォーマンスで予算カットしたのに対し、安倍政権はそういうパフォーマンスなどせずに世間に知られないようシレっと予算カットして、より陰湿だとか主張するありさま(要するにこれは蓮舫氏が素朴に予算カットを善いことだと勘違いしたからこそパフォーマンスを堂々とやったのに対し、安倍氏は逆に予算カットは悪いことだと考えたからこそ財務省の圧力に屈して予算を減らされたことは世間に知られたくなかった、という違いに三橋氏は気付いていない?)であるのに対し、高橋氏は、国土交通省が財務省に「遠慮」していることが原因であると核心を突いている。
どの論者が世の中に対する啓蒙の力があるか、というのは、その時々の問題の内容に応じて一概に決められない、という話。
年間降雨量に近い雨が降った地域では
警戒期間が少なくとも1カ月は見積もられる。
多少田んぼで土いじりをしている感覚で言えば、
水を張った田んぼを完全に乾かすには最低でも2週間。
本当に土深く底水も乾くには1カ月かかる。
しかし、途中で雨が降ればそこから時間が巻き戻される。
土砂崩れなどの警戒は年内いっぱい必要と思われる。
地下の水がどのように動いているのかはあまり分かっていない。
ただ、あのフク一の地獄の釜を止めたのも鬼怒川反乱をもたらした
あの豪雨であったことも忘れてはいけない。
日本と言う国は外圧以外に、
「神風」と言われる自然災害で変われる国なのだろう。
いや、変わってほしい。それを強く望む。
640:mespesado :2019/10/14 (Mon) 09:17:23
【中野剛志】自然災害対策と「財政問題」は、分けて考えろ
https://toyokeizai.net/articles/-/231318
【三橋貴明】生き残るために見たくない現実を見よう
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12535503427.html
【ドクターZ】自然災害大国ニッポン、災害で壊れたインフラ「そのまま放
置」のワケ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67687
この3人(ちなみにドクターZとは言わずと知れた高橋洋一氏のペンネーム)の中で、現代の管理貨幣制度である「円」の仕組みを正しく紹介して啓蒙しているのは中野氏と三橋氏であり、高橋氏は「家計簿脳」を前提にした上で、「日本の財政再建は終了している」という立場で積極財政を主張している点で、まあ財務省への忖度があるからわざとそうしているのだろうが、残りの2人より啓蒙上は「不誠実」だと言える。
ところが、災害対策に関する3人の主張を見ると、中野氏と三橋氏は災害対策にカネを出し惜しみするのがいかにナンセンスであるかを説くだけで、その原因がどこにあるかまでは深掘りしていない上に、三橋氏などは、民主党政権下での「事業仕分け」という財務省の手羽先みたいなパフォーマンスで予算カットしたのに対し、安倍政権はそういうパフォーマンスなどせずに世間に知られないようシレっと予算カットして、より陰湿だとか主張するありさま(要するにこれは蓮舫氏が素朴に予算カットを善いことだと勘違いしたからこそパフォーマンスを堂々とやったのに対し、安倍氏は逆に予算カットは悪いことだと考えたからこそ財務省の圧力に屈して予算を減らされたことは世間に知られたくなかった、という違いに三橋氏は気付いていない?)であるのに対し、高橋氏は、国土交通省が財務省に「遠慮」していることが原因であると核心を突いている。
どの論者が世の中に対する啓蒙の力があるか、というのは、その時々の問題の内容に応じて一概に決められない、という話。
【追記 R1.10.14 5:00pm】
神様、ありがとうございます!
八ッ場ダム、1967年に着手されたのだが反対運動などがあり今年の6月にようやく完成してつい最近の10月1日から試験のために水を貯め始めてたんだけど台風への対応でいきなり本番で頑張っていらっしゃる。水を貯め始めて13日目で試験もでぎず実戦だなんてアニメかな?事実は小説よりも奇なり。頑張れ!
今になって思う、「脱ダム宣言」の浅はかさ。
* * * * *
903:この世は焼肉定食 :2019/10/16 (Wed) 01:17:26
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/12492283/903/
今月1日から貯水を開始して、満水になるまで3ヶ月以上かかると見込んでいたが、
台風19号の影響で早まり、15日に満水になった群馬県長野原町の八ッ場ダム。。。
もし、八ッ場ダムが無かったとしたら大変な被害にあっていたかもしれない。
一方で、元知事の田中康夫氏が「脱ダム宣言」をした長野県…。
群馬県長野原町と長野県、とても対照的な結果となってしまった気がしてならない。
↓
【台風19号】八ツ場ダムが満水に 予定より早まる - 産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/191015/afr1910150100-n1.html
【長野県の脱ダム宣言】民主党の事業仕分けよりも前に…田中康夫元知事による工事中断から16年
あのダムがようやく動き出す!!(1/5ページ) - 産経ニュース
https://www.sankei.com/premium/news/161023/prm1610230004-n1.html
・民主党の事業仕分けより以前に、社会問題化した田中康夫元長野県知事による「脱ダム宣言」。
・脱ダム宣言は、小説家から転身した長野県の田中康夫知事が、平成13年2月、
本体の着工前の7つの県営ダムの中止を表明した。
・長野県は「安全性を示し、住民の理解が得られるように努めたい」(河川課)という。
脱ダム宣言に先駆けた工事中断から16年。混乱は何を残したのだろうか-。
by めい (2019-10-16 04:46)
台風19号で八ッ場ダムに称賛の嵐 「治水事業に無駄などない」との声も
【台風19号】八ッ場ダムに称賛の嵐 「民主党政権のままなら下流は大洪水か」との声も
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20162179402/
2019年10月14日 08時55分 しらべぇ
記事まとめ
10月1日に貯水試験を始めたばかりの八ッ場ダムに、台風19号により称賛の声が上がった
当時、前原誠司国交相は八ッ場ダム建設中止を明言も、2011年にはダム建設継続が決定
今回の台風で八ッ場ダムがなければ群馬県が終わっていたとの声もあり、称賛の嵐
台風19号で八ッ場ダムに称賛の嵐 「治水事業に無駄などない」との声も
2019年10月13日 17時20分 しらべぇ
台風19号で八ッ場ダムに称賛の嵐 「治水事業に無駄などない」との声も
台風19号で八ッ場ダムに称賛の嵐 「治水事業に無駄などない」との声も
(画像引用:国土交通省 八ッ場ダム工事事務所)
台風19号による河川の氾濫が相次ぐ中、国が来春の運用開始を目指し、10月1日に貯水試験を始めたばかりの八ッ場(やんば)ダムに称賛の声があがっている。この話題はツイッターでも一時トレンド入りした。
■町を二分
八ッ場ダムは、利根川の氾濫による洪水被害を防ぐとともに、首都圏の人たちの生活用水や工業用水を確保するため、1952年に建設省(現在の国土交通省)が、群馬県長野原町と東吾妻町の町境に計画したダム。
計画が発表された当初、「首都圏の人たちのために故郷が水没する」ことになるため、地元住民はダム建設に強く反対した。その後、賛成派と反対派に分かれ、町を二分するような深刻な問題となり、地元住民は大変つらい思いをすることに。
1980年に群馬県が生活再建案を、1990年には建設省と群馬県が地域居住計画を提示することで、地元住民はダムの建設に向けた話し合いを始めることになった。
関連記事:【人気急騰の3つの理由】矢木沢・奈良俣ダムの観光放流が今年も5/17に実施!
■構想から40年
住民の苦渋の選択の末、1992年に長野原町で、1995年には吾妻町(現東吾妻町)で「八ッ場ダム建設に係る基本協定書」が締結され、ダム建設事業が動き始めたが、このとき既にダム建設構想から、40年以上が経っていた。
2009年9月17日、鳩山内閣の下、前原国土交通大臣は、突然八ッ場ダムの建設中止を明言。これは、地元住民の意見、関係市町村、共同事業者の1都5県の意見を聞くことなく、国が一方的に判断したものだった。
国は、八ッ場ダムの建設中止を発表後、一切の予断を持たずに再検証を実施することを表明し、有識者の意見を十分に聞き、最終的には、その検証結果に沿って国土交通大臣が適切に判断することとした。
■継続決定の知らせ
2011年12月22日、前田国土交通大臣は、国交省政務三役会議において「八ッ場ダムの建設継続」を決定したことを発表。2013年5月15日に「利根川・江戸川河川整備計画」が策定され、「八ッ場ダム」が盛り込まれた。
ダム本体建設工事については、2014年8月20日に国が清水・鉄建・IHI異工種建設工事共同企業体と請負契約を締結。
2016年6月14日からコンクリート打設を開始し、2019年6月12日に打設完了式を開催。また、2019年10月1日には試験湛水(たんすい)が開始された。
■54メートル水位が上昇
国土交通省関東地方整備局の速報によると、13日午前5時現在の水位は標高573.2メートルとなり、満水時の水位(標高583メートル)まで10メートルほどに迫った。台風によるダムの被害は確認されていない。
周辺では11日未明から13日朝までに累計347ミリの雨が降り、山間部から流れ込んだ水でダム湖の水位は約54メートルも上昇した。水没予定地に残された鉄橋も11日時点では見えていたが、完全に水の底に沈んだ。
■八ッ場ダムがなかったら…
八ッ場ダムがなかったら、群馬県が終わっていたという声もあがっている。
「無駄な治水事業など無い」
「民主党政権のままだったら下流は今頃大洪水か」
「これで助かった命はたくさんあるんだろうな。現場の方、大変お疲れ様でした」
旧民主党政権が実施したパフォーマンス仕分けのようなものは、いらないものと言えるのかも知れない。
(文/しらべぇ編集部・おのっち)
by めい (2019-10-16 04:57)