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mespesadoさんによる1億人のための経済談義(36)財務省と日銀、そのバランスの取り方 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

経済政策を進めるにあたって、財務省と日銀をどうバランスとるか(あやつるか)が大きな課題ということです。この度の議論、かたや日銀プロパーが総裁に就くのを阻止し、かたや財務省が徴税権に拘るのを阻止する、という両面作戦で行くしかありません》という結論です。そうしているのが今の安倍政権です。

結城記念館だより14341400090.jpegこの議論は、「インフレ恐怖→デフレ→自殺者1万人増」の戦犯として白川方明前日銀総裁を槍玉にあげる事から始まっています。実は白川前日銀総裁は3年前に、結城豊太郎記念館開館20周年・臨雲文庫開庫80周年記念ということで、南陽市で講演しています。私は聴けなかったのですが、市民大学講座運営委員会も共催していたので、実施報告書に講演録が載っています。演題は「結城豊太郎総裁と日本銀行」です。このたび引っ張り出して、ビックリしました。半端でない中味です。おそらく白川氏の校正を経ての掲載です。白川氏の現在日本の経済政策についての見解がわかるので、後ほど取り上げることにします。

*   *   *   *   *

23:mespesado :
2018/10/13 (Sat) 17:22:23

 へっぴりごしさんのブログで参照されていた動画について。

take4@sumerokiiyasaka
> 上念司氏再び「白川を撃て!
> 白川方明氏は日銀総裁時代、インフレ恐怖症のあまり、日本をデフレに
> 突き落とし、中韓は大喜びしました。おかげで、自殺者が1万人も増えた
> 異常事態が14年も続き、安倍総理の金融政策変更でまともな状態に。し
> かし、残党が再び勃興の危機。無責任野党も金融政策はダメ。

 このツイートに張り付けてある動画の上念氏の解説を文字起こししてみました↓

>  つい5年前ぐらい、6年前ぐらいまでは、物価の安定っていうのは
> イナス1%でも安定してればいいんだって開き直っていたんですよ。
>  バカじゃね、と思うんですけど、これ言ってたのは白川さんです。で、
> 白川さんと言えばほら、あのチャイナ共産党のスパイですから、1998
> 年から日本がデフレになったでしょ。で、デフレになったことによって、
> それまで日本の自殺って、年間平均2万人台だったんですけど、3万人
> 1998年から3万人に増えて、アベノミクスが始まって2013にま
> た2万人台に戻ったんですよ。
>  1万人減ったんですよ。で、この間約14年間、14万人亡くなって
> んです。亡くなった人が多くなった原因というのは、男性の中高年の方
> の自殺が増えたことによって自殺者が1万人増えたんですよ。仕事が無
> くなっちゃって、もう目途が立たないと、人生の。こんな生き地獄生き
> るくらいだったらここで死んじゃえと思って死ぬわけですよね。
>  で、中高年の男性がそう思う理由っていうのは、失業でしょ。で、実
> 際に失業率と自殺率の相関を取ってみると、極めて高い相関があるとい
> うことを、岩田先生は説明してるんですよ。
>  で、失業率っていうのはインフレ率と逆相関してますから。つまりイ
> ンフレ率を低くしたまま保ってる人、ね、物価がマイナス1%でも安定
> してればいいとか言ってた白川方明、これが戦犯なんですよ、まさに。
> 彼が、日本人虐殺の戦犯です、はい。で、
>  その前の福井さん、その前の速水さん、この3人が、もう3悪人です
> ね。だから本当に日銀ていうのは日本人を14万人も虐殺したロクでも
> ない、ロクでもない中央銀行だと。
>  で、それを安倍さんが手突っ込んで、黒田さん送り込んで、岩田先生
> 送り込んでいろいろやって、何とかまともな機関になるようにやってる
> んですけど、未だに旧白川、ね、白川のこの虐殺遺伝子を継いだ雨宮さ
> んていう恐ろしい副総裁がいて、これが金利の柔軟化とか言ってですね、
> 日銀のイールドカーブコントロール妨害しているわけですよ。ロクでも
> ないですよね。
>  日経新聞はですね、「金融緩和の副作用」とかわけわかんないこと言
> ってやってんですよね。
>  国民民主党がですね、なんか経済政策みたいなね、アベノミクスのカ
> ウンタープランだとかいって出しましたけど、「金融緩和やめろ」とか
> 言ってましたよね。で、アイツらも日本人殺す気ですよ。
>  立憲民主党、アイツらの政策全部読んでください。金融緩和大反対で
> すから。今唯一安倍政権だけですよ、金融緩和こんなに積極的なのは。
> 安倍政権とね、あと野党だと維新の会だけ。あとはもう全部アゲンスト
> です。みんなもうね、日本人殺したくてしょうがないよね。

  最近は財務省が諸悪の根源ということで袋叩きに逢っていますが、実は今の黒田総裁は財務省OB。それに対して上念氏が「3悪人」と罵倒する速水・福井・白 川氏は日銀プロパー。日銀の金融政策についていえば、財務省より日銀の方がより実害が大きい、ということであり、もし消費税増税ごり押しがケシカランと 言って財務省を「粛清」してしまったら、今度は日銀総裁が日銀プロパーから選ばれ、金融政策で酷い目に遭ってしまうことになる。まことに金融政策の世界は 何層にも「悪魔」が潜伏している感じで、金融正常化、経済正常化までの道のりは気が遠くなりますね。

29:この世は焼肉定食 :
2018/10/14 (Sun) 08:08:01

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32:mespesado :
2018/10/14 (Sun) 13:11:56

 >>23 で日銀プロパーの総裁ではダメで財務省OBの総裁ならよい、とあるわけですが、この世は焼肉定食さんが >>29 でリンクを貼ったサイトにはその説明があります。簡単に言うと、

■ もし政府が直接通貨発行権を持つ(政府紙幣)と、供給不足のときでも
■政府は国民に良い顔するために紙幣を刷りまくって予算の大盤振る舞いを
■してインフレを加速してしまう。それを防ぐために直接の通貨発行権を政
■府から取り上げて、別組織とすることで牽制するために作ったのが日銀で
■ある。だから、政府はインフレ政策を取りたがり、日銀はそれを牽制する
■ためにデフレ政策を取りたがるのは当然である。

ということですよね。
 で、そのインフレ政策ですが、具体的には「国債の発行(=財政出動)」「日銀による国債の買い取り(=金融緩和)」の 2種類があるわけですが、財務省の立場からすると、国債の発行は自らの権限(本当は政治に権限があるはずだけど、実際は財務省が政治家を支配してますから ね)だから、この権限を外からとやかく言われたくない。これに対して日銀による国債の買い取りは財務省にとって何の利害も侵されないからご自由にどうぞ。
 すると、財務省は、インフレ政策を取る際に、どちらをやりたいか。財務省には国債の発行権限の他に「徴税権」があるし、こっちの方がむしろ大事。なので、予算の財源を確保するのに「国債の発行」ではなく「増税」で対処したい、というのが財務省のホンネ。だから財務省としては「国債の発行」つまり「財政出動」ではなく、「日銀による国債の買い取り」つまり「金融緩和」の方を進めることによってインフレ政策を取ろうとするわけです。
 かたや日銀はどうか。日銀にとっては逆で、国債をいくら発行しようがご自由にどうぞ。ただし国債を「無理やり買わされる」のは日銀の主体性を損なうから反対。だから「日銀による国債の買い取り」つまり「金融緩和」には反対するわけです。
 結果として、金融緩和の賛否を巡って財務省と日銀の利害対立が起き、結局総裁の出身母体の利害の方が勝つ、とまあそういうわけですね。これが、>>29 の連載で言いたいことの趣旨なんだと思います。
 しかし、この議論で隠れてしまっているのがインフレ政策のもう一本の柱、すなわち「国債の発行(=財政出動)」です。財務省と日銀のバトルで財務省を応援するのはよいけれど、こちらは財務省側の、「徴税権」との対比で「やりたくない」と言ってるだけで、日銀は関係ありません。
 ですから、民主的に我々の意向を酌んでできた今の政権は、かたや日銀プロパーが総裁に就くのを阻止し、かたや財務省が徴税権に拘るのを阻止する、という両面作戦で行くしかありません。

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