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同門 細井平洲と舟山寛 [安藤昌益]

会場看板.jpgいよいよ今日が講演会。関係者には声がけして固定票は固めていますが、チラシで足を運んでくださる方(浮動票)がどれだけかは見当つきません。用意した資料は50部です。矢内氏から送っていただいた資料(A3に3枚をA4判6頁に編集)に加え、安藤昌益についてぎっしり詰め込んだ4頁、A4判フルカラー16頁(表紙共)で、それにA4の補遺がつきます。資料代300円です。資料だけでも値打ちものと自負します。

とっておきの新しい情報を得ることができました。舟山本家(当主林太氏)に行った時です。「家にはもう古いものは何も残っていない」というおばあちゃん、「ただ、先祖は昔医者だったと、お姑様の実家の漆山さん(田町)から聞いている。」早速漆山さんへ。留守なのでそのうちまたあらためてと、チラシを玄関先においてきました。しばらく経ってから漆山さん(現当主怜子さん。昭和9年生)から電話がありました。家系についていろいろ詳しく説明されるので、「電話ではわからないからうかがいます。」行ってみたら宝の山でした。漆山家は、長谷堂の戦いで活躍した北條十八騎のひとり漆山牛蔵の流れを汲み、菖蒲沢一帯に多くの土地をもつ地主でした。怜子さんの父親源次郎さん(明42〜昭42)は宮内町議から南陽市議になった方で、58歳のとき議場で倒れそのまま亡くなられたとのこと。田島賢亮先生の教え子のひとりです。奥さんは「おみなさ」と呼ばれた有名なおばあちゃんで、木村武雄代議士の有力な後援者でした。舟山家とのつながりは、源次郎さんの異母姉(キヨ)が舟山家(林七)に嫁いでいますが、その前に源次郎さんの祖母可の(万延元〈1860〉〜昭9)が、舟山家から嫁いでいます。可のは「医師舟山林次郎のニ女」とあります。林次郎は舟山寛(?〜1819)の孫か曾孫と思われます。いろいろうかがいましたが、可のの息子久四郎(怜子さんの祖父の弟)から聞いていたという話が貴重です。

山田ニ男先生が「星野」という人から聞いた話として書き残した舟山寛と細井平洲とが同門で親しい間柄だったということの信憑性(出処)についてです。なんと、細井平洲先生が初めて米沢にお出でになったとき、舟山寛先生は普門院まで出迎えに行かれたという話を、祖父の弟久四郎(明20年生)から聞いていたというのです。漆山さんは普門院がどういう場所かを確かめたくて訪ねたことがあったそうです。また、「星野」という人は、足軽町一帯に土地を持つ地主星野徳蔵(明37〜昭52)でまちがいないと思います(現当主寛氏 昭20生)。漆山家と星野家は地主同士で行ったり来たりの仲だったそうですから。また、漆山家は山田家とも深いつながりがあったそうです。今日舟山家、漆山家、山田家が一堂に会します。舟山寛を介して安藤昌益から細井平洲までつながった今日の講演会、今後どんな展開が待ち受けているのか、楽しみです。関心を持たれた方、ぜひお出で下さい。会場の熊野大社證誠殿周辺、昨日開幕した菊まつりも見ものです。朝の霧が晴れて快晴の青空です。菊まつり開幕 301006.jpg今朝の山形新聞。一面に取り上げていただきました。
【追記 30.10.6 10:40AM】
今はない料亭笠原に細井平洲先生の書がありました。ひょっとすると舟山先生との縁で宮内にあるのかもしれません。「四時閨怨」。王昌齢「閨怨」という唐詩があります。《ああ、わたしの愛する夫(ひと)、今すぐ帰ってきて!そしてわたしを強く抱きしめ、二度と離さないで!》という主意の詩だそうです。それにしても「四時(しいじ)」は年がら年中の意、平洲先生の意味するところは何なのでしょうか。
2-DSCF0040.JPG
【追記 2022.1.26】
【南呂】罵玉郎過感皇恩採茶歌
https://zh.wikisource.org/wiki/%E7%BD%B5%E7%8E%89%E9%83%8E%E9%81%8E%E6%84%9F%E7%9A%87%E6%81%A9%E6%8E%A1%E8%8C%B6%E6%AD%8C%C2%B7%E5%9B%9B%E6%99%82%E9%96%A8%E6%80%A8
四時閨怨



花飛春去愁偏甚,情緣惡夢難禁,分釵破監別離讖。淚滿襟,鸞拆衾,鴛分枕。弦斷瑤琴,髻墜瓊簪,玉消香,裙退錦,釧憁金。郎歡娛未審,妾煩惱特深。慵針指,懶梳掠,倦登臨。

悶相侵,恨相尋,閒愁閑悶綠成陰。念想逐宵渾廢寢,相思無日不傷心。



紗廚煙淡波紋簟,驚午夢恨厭厭,別離情緒難絕念。悶轉添,恨轉添,愁無厭。

問卜求籤,有苦無甜。痛無心,調錦瑟,對妝奩。淚淹殘杏臉,愁壓損眉尖。歡娛儉,愁檢束,悶拘鉗。近雕簷,簌朱簾,困人天氣扇慵拈。云髻蓬松愁病染,緗裙寬掩舞腰纖。



斜陽萬點昏鴉亂,閑樓閣映林巒,漫天愁悶為奴伴。眉黛攢,秋水漫,柔腸斷。

刀攪錐剜,情苦心酸。晚簾櫳,籠雙鳳,鎖孤鸞。病身屬恨管,暮景序愁端。云初判,月正圓,夜漫漫。景難觀,悶難搬,流蘇空掩枕衾寬。暗想有緣添恨滿,料應無夢繼情歡。



同云黯黯冰花放,梅撲簌絮顛狂,嚴凝寒透紅綃帳。情感傷,難抵當,愁魔障。

風竹敲窗。雪月侵廊。暮寒生,歡夢少,漏聲長。漫魂勞意攘,空腹熱腸荒。何曾忘,愁萬縷,淚千行。掩空堂,鎖餘香,消疏景物助淒涼。梅竹無言成悶賞,心情懷恨入愁鄉。

漁父

長天遠水秋光淡,天連水影相涵,澄波萬頃漁舟泛。月滿潭,魚滿籃,船著纜。

紫蟹黃柑,白灑紅蚶。醉魂酣,杯量減,酒空壇。賴江湖壯膽,仗魚鱉供饞。睚時暫,同苦甘,共妻男。暮云曇,曉山嵐,六合為我一茅庵。富貴榮華難強攬,衣食飽暖更無貪。

風情

酸丁詞客人多儳,歌白苧淚青衫,風流歇豁著坑陷。冷句兒詀,好話兒□鳥,踏科兒釤。風月貪婪,云雨尷九鹹。你妝憨,咱□淹。影羞慚,惜花心旋減,噀玉口牢緘。情絕濫,意莫貪,眼休饞。出深潭,上高岩,方知色界海中淹。美女花嬌休去覽,老婆禪奧莫來參。

惜花春起早

春雞夢斷云屏夜,銀燭短篆煙斜,朱簾卷起梨花月。酒暈頰,人乍怯,風兒劣。

綠映紅遮,似錦障周折。金沙軟睡鴛鴦,楊柳晴啼杜宇,牡丹暖宿蝴蝶。花枝蹀躞,花影重疊。木香洞薰蘭麝,茶蘼架飄玉雪,蒼苔徑繡紋纈。秋千外月兒斜,西樓畔鳥聲歇,海棠絲穿透露珠兒踅。宿酒禁持人困也,東風寒似夜來些。

閨情

才郎遠送秋江岸,斟別酒唱陽關,臨岐無語空長歎。酒已闌,曲未殘,人初散。

月缺化殘,枕剩衾寒。臉消香,眉蹙黛,髻松鬟。心長懷去後,信不寄平安。拆鸞鳳,分鶯燕,杳魚雁。對遙山,倚闌幹,當時無計鎖雕鞍。去後思量悔應晚,別時容易見時難。

閨中聞杜鵑

無情杜宇閑淘氣,頭直上耳根底,聲聲聒得人心碎。你怎知,我就裏,愁無際。

簾幕低垂,重門深閉。曲闌邊,雕簷外,畫樓西。把春酲喚起,將曉夢驚回。無明夜,閑聒噪,廝禁持。我幾曾離,這繡羅幃,沒來由勸我道不如歸。狂客江南正道迷,這聲兒好去對俺那人啼。

〈和訳〉
[南方魯】茶摘みの歌

ブドワールの4つの時間



花は飛び去り、春は大きな悲しみに包まれる。 涙で襟元を埋め尽くされ、ベッドから引き剥がされる。 真珠の簪は落ち、翡翠は消え、錦からスカートは後退し、金は取り去られた。 少年の喜びはまだ聞こえないが、妾は深い悩みを抱えている。 指でつついたり、髪をとかしたりするのは疲れる。

退屈だ、憎しみ合っている、退屈だ、退屈だ、退屈だ、退屈だ。 一晩中、夫のことを考えると、心はいつも悲しくなります。



厨房の煙は軽く、編んだ草がある。 退屈が増し、憎しみが増し、悲しみは果てしなく続く。

占い師に頼むと、苦いものはあっても甘いものはない。 痛みは無情です。 涙がアプリコットフェイスを溺れさせ、悲しみが眉間を押しつぶす。 快楽と倹約に喜び、自制と退屈に悲しむ。 彫りの深い軒下近く、朱色の幕をそよがせ、悩める男の風見鶏は物憂げである。 心配そうに染まる曇り空のお団子、踊る腰を覆うように広いスカート。



斜陽はドスコイを乱す。 秋の水には、優しさと失恋が詰まっている。

ナイフがコーンに突き刺さる、苦い心。 龍の弓が夕幕に。 病身は憎しみの管、黄昏の情景は哀しみの連なり。 月が満ち、夜が長い。 景色が見えない、退屈な時間が動きにくい。 憎しみには理由があると思いますし、愛の喜びを継続することも夢ではないと期待しています。



雲は鈍く氷り、梅の花は荒れ、寒さは赤い布のテントを突き破るほどである。 恋の切なさには抗えません。

風と竹が窓をたたく。 雪と月が廊下を侵食する。 黄昏は寒く、喜びの夢は少なく、漏電の音は長い。 魂は感情で満たされ、胃は空っぽです。 悲しみと涙を忘れたことはない。 空っぽのホールに蓋をし、残った香りをロックする。 梅竹は言葉のない退屈な鑑賞となり、憎しみと悲しみに満ちた雰囲気となる。

フィッシャーマン

長い空と遠くの水面は秋の淡い色、空と水面は影に覆われ、澄んだ波は一万ヘクタールの漁船である。 月が池を満たし、魚が籠を満たし、舟が綱にかかる。

紫色のカニと黄色の柑橘類、白いスプリンクルと赤いアーク。 ワインは空っぽです。 私たちは魚や七面鳥に頼っているのです。 しばらくの間、妻や息子の痛みや苦しみを分かち合うのです。 雲は短く、山は薄暗く、世の中は私のための小屋です。 富や栄華はなかなか手に入らないが、衣食住には何の欲もない。

恋のお悩み相談室

ゲストは非常に不定期です。 言葉が冷たい、言葉がうまい、言葉が煙たい。 風と月は欲張り、雲と雨は不器用で塩辛い。 あなたはとても素朴ですが、私たちはとても鈍いのです。 影は情けなく、花の心は衰え、玉の口は黙っている。 欲張らない、欲張らない、欲張らない。 深い淵から、高い岩の上に上がり 花の美しさを見に来てはいけない、妻の瞑想を見に来てはいけない。

早春の花の盛り上がりを大切にしたい

春酉の夢は雲屏風の夜を破り、銀蝋燭は短く、煙は斜め、梨花の月で朱の幕を捲る。 酒は頬を染め、人は初め臆し、風は悪し。

緑が赤を映し出し、まるでタペストリーのようです。 金色の砂は柔らかくてオシドリと眠り、柳は澄んだ笑顔で鳴き、牡丹は蝶と温かさを感じる。 花の枝は余韻を残し、その影は重なり合う。 木の洞は蘭と麝香で香り、盟約者団の台は玉雪で満たされ、苔の道はバレリアンで刺繍されている。 ブランコの外には月が傾き、西塔のそばでは小鳥がさえずり、ベゴニアは露を突き破っている。 酒は禁じられ、東風は夜のように冷たい。

ブドワール

秋の彼岸、陽関の峠で別れの酒を注ぎ、歌いながら見送られてきた作家。 ワインはすでになくなり、歌はまだ終わっておらず、人々は散り始めているところである。

月も満開にならず、枕も寒い。 顔は香ばしく、眉をひそめ、お団子はゆるゆる。 私は長い心と長い記憶を持っていますが、平和の手紙を送ることはできません。 鳳凰と鸞は鳥と別れ、魚と雁はどこにもいない。 遠くの山に寄りかかって、幻影の縁に寄りかかっているのだが、その時は仕方なく鞍に鍵をかけている。 出発を後悔するのは遅いと思う。別れを告げるのは簡単だが、見るのは難しい。

ブードゥアーのカッコーが聴こえる

非情なカッコウは、頭がそのまま耳の底に入り、その声は心を打ち砕くほど。 どうして、私が家で憂さ晴らしをしているとわかるのですか?

カーテンが下がり、ドアが閉まります。 カーテンが下ろされ、ドアが閉じられる。 私は春の効果を目覚めさせ、私の夢をおどかしました。 夜は明るく、音は閑散とし、奴隷は禁制。 この刺繍の装飾品から長い間離れていたが、戻るべきと忠告する理由はない。 長江の南の野の客は迷うから、この声は我が男に泣きつくには良い声だ。

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