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mespesadoさんによる1億人のための経済談義(29)mes理論のいちばん大事なところ [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

白鷹山石段.jpg9月22日、「白鷹山登山道(石段)整備プロジェクト発足会議」に「白鷹山に『伝国の辞』碑をつくる会」の立場で齊藤会長と共に出席してきた。会からは樋口和男山辺町議、「石の浄朝」吉田朝夫社長も出席していた。鈴木憲和代議士の日程に合わせたとのことで朝9時からの会議。鈴木代議士の他、白岩南陽市長、柴田正人県議、その他山形市、白鷹町、山辺町の要職の顔ぶれ。実行委員長は小滝区長の川井榮助さん。川井さんは「白鷹山に『伝国の辞』碑をつくる会」の事務局長。

以下、「事業概要及び財源について」

①事業概要
 既存の石をそのまま使用し、危険のない状態に積み直しをする。
 石段の無い欠けた部分には、コンクリート木(擬木)を使用し階段状に復元する
  ※別紙写真は現在の石段状況です。
②概算見積額
 1,200万円
③工事期間
 3か年(平成31年度から33年度まで)
④費用負担
 小滝区としては2分の1程度の費用負担を考えております。
 南陽市からは4分の1程度の助成金をご要望申し上げます。
 各自治体からは応分のご負担をご要望申し上げます。
 各団体及び企業等からは協賛金としてご協力をお願い申し上げます。
⑤事業主体
 南陽市小滝区

柴田県議から「出来るだけ自然石を使った方がいい」との意見が出て思わず拍手した。事務局から「経費が倍になる」との説明。それに対して山形市の委員から「日本一の芋煮会」の三代目鍋太郎をつくるために、ガバメントクラウドファンディング方式で3000万円集めた例があがった。事業主体である小滝地区としては、まず600万円なら出せるというところからの出発だったのだと思う。しかし、スタートの会でこれだけの顔ぶれを揃えたにしては話しが小さい、そんな気がしていたところだったので、いい雰囲気になったと思って「1200万円の枠を取っ払うところまで議論を戻した方がいいのではないか。」と発言した。白岩市長が財源云々かんぬん言い出したので、行政をあてにできないところから始めた『伝国の辞』碑の資金集めが、当初目標の250万円を大きく超えて380万円集まった例を出し、「せっかくの事業、何十年単位でなく何百年単位で後世に残るようにした方がいい。いい事業は、金は後からついてくる」とダメを押した。思いがけない展開に事務局は迷惑だったようで、まずは事務局提案通りでスタートということでお開きになったが、まず財源ありきの財務省感覚からもうそろそろ卒業すべきなのだ。そんなことを思っていたところでのmespesadoさん。未来を決めるのはゼニカネではない、夢を持つ能力(構想力)だ!

*   *   *   *   *
878:mespesado :
2018/09/24 (Mon) 08:42:02
host:*.itscom.jp

>877
 この田中秀臣さんの記事の最後の方に、

>  財政再建は大事かもしれない。だが経済が十分に復活しないときに、
> 増税や財政支出の緊縮を行えば、それは国民の経済生活を困難なものに
> 陥れるだろう。経済のまともな発展の副産物として、財政再建は実現さ
> れるものでしかない。

という記述があります。ですが、この一段落だけは極めて要注意です。
 本当のことを言えば、日本のように「政府+日銀の統合政府」に通貨発行権があり、しかも供給過多な国では「財政再建」は「全く必要ありません」。というより「財政再建は決してやってはいけません」。
 また、最後の「経済のまともな発展の副産物として、財政再建は実現される」という部分も、今日のような「供給過多」で「内部留保過多」の時代には正しくありません。
 なぜなら、そのいわゆる「財政再建」とやらは、経済が発展して「財政黒字」、すなわち「税収」の方が「予算額」より多くなることによって実現するものです。
 ところが「政 府の収入」である税収の方が「政府の支出」である「予算額」より多くなるということは、「市場にとっての収入」である「政府の支出」より「市場にとっての 支出」である「政府の収入」の方が少ないということですから、これは市場からどんどんオカネが減っていくことを意味します。つまりデフレになってしまうことを意味するのですから、「経済のまともな発展」、すなわちデフレ脱却がなされれば、「財政再建」が実現されるわけがありません。
 かつて、高度成長期に「経済のまともな発展の副産物として、財政再建」が「実現され」ていたのは、まだ世の中が供給不足で、かつ企業は内部留保などなく、供給不足をなくすべく製品の増産のために設備投資のために借金
をし続けたから「信用創造」でオカネが増えていて、その増加量が政府の歳入歳出差額を上回っていたからこそ「市場で増えすぎたオカネを回収」するために「財政黒字」になっていただけです。ですから、今日のように供給過多で内部留保が多く企業の借金の必要が無くなった社会では、たとえ景気が向上したとしてもその結果「税収が増え」て「財政再建」する、というような経済ビジョンを描くべきではありません。そんな古い発想でいると、景気が改善されたのに「財政が改善されない」のを「おかしいな」などと誤って評価し、待ってましたとばかりに「増税」に走って再び世の中をデフレの暗黒に引き戻すことになってしまいます。
 「高度成長期と今日では経済構造が相転移といっていいほど変わってしまったのだ」。経済政策を考える際は、アベノミクスの真意を理解している層であっても、このことをよく念頭に置いてもらいたいものです。

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