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「宮内よもやま歴史絵巻」予約受付 [宮内よもやま歴史絵巻]

1ヶ月以上「宮内よもやま歴史絵巻」にかかりきりでした。夕べで私のすることを終えて、今日息子にバトンタッチ、一両日中印刷発注。9月22日の市民大学(漆山現地研修)になんとか間に合いそうです。A4判56頁(表紙共)フルカラーです。

1冊500円でお頒けします。(送料無料。加入者負担郵便振替用紙を同封しますので届いたら500円振込んでください。申込先:oshosina@omn.ne.jp)

表紙です。裏表紙に人物名、生没年、登場巻が載ります。

よもやま歴史絵巻 表紙.jpg

「まえがき」「目次」「あとがき」です。

*   *   *   *   *
(はじめに)       
  粡町(あらまち)は四百年の歴史ある通りです。かつては路線バスや吉野鉱山のトラックが行き交い、製造販売の菓子店が三軒(錦屋、福井屋、藤屋)もあるに ぎやかな通りでした。しかし平成21年、最後に残った藤屋菓子店も南陽高校の方に移転することになりました。ちょうどNHK大河ドラマ『天地人』の年でし た。
 秀吉の命による上杉藩の国替えで置賜を治めることになったのが重臣直江兼続でした。そのとき宮内の宮沢城に入ったのが、信州飯山の尾崎重誉です。実は尾崎家は、直江兼続の母の実家でした。母親は樋口兼豊の妻蘭子、法名蘭室妙香大姉。
  重誉は半年で福島に去りますが、家臣の多くがこの地に残り宮内の町の基礎をつくりました。家康に真っ向から敵対した兼続は、関ケ原後の徳川体制下、上杉藩 が生き延びる上で微妙な立場にありました。そのため兼続については多くが謎に包まれることになります。尾崎家と兼続の関係が明らかになってきたのも、ここ二十年ぐらいのことでした。「天地人」ブームはそのことを知ってもらう絶好の機会です。そうして、粡町通りの活性化に絡めて開催したのが「南陽『天地人』 絵巻」展でした。
  最初は布による展示でした。翌22年度からは南陽市のまちづくり活性化補助金を得て、長持ちするようにアルミ複合板(90×180)に代えました。24年 度からは、テーマを広げて「宮内よもやま歴史絵巻」になりました。二年ごとに追加して32枚になりました。「冊子にしてほしい」という声が聞かれるようになりました。新たに8枚加えることになりました。
  冊子化は松坂世紀記念財団からの奨励金五万円が元手になりました。多くの方々から予約をいただいて刊行に漕ぎつけました。当初は看板をそのままA4判に縮小すればいいと安易に思っていたのですが、それでは文字が小さくなるので、すべて編集し直しました。その分時間がかかってしまったことをご了承下さい。
 自分の住む地域の歴史が記録されていることのありがたさを感じつづけてきました。記録しておかねば忘れ去られる数々の事柄や人物、宮内に関わる先人の思いを受けとめながら積み重なった40巻です。いい未来に役立つことを願っています。
(目次)
1 置賜の床の間 宮内
2 直江兼続の母の実家 尾崎氏
3 金山城主 色部氏
4 善光寺神輿  
5 長谷堂の戦い
6 宮内菊まつりの源流
7 粡町通りの移りかわり
          (以上、平成22年度版)
8 平維盛伝説(照明寺)
9 小田仁二郎と寂聴さん
10 横山大観と二代目多勢亀五郎
11 賀川豊彦と宮内
12 佐佐木信綱と須藤るい
          (以上、平成24年度版)                      
13 「北条郷」の由来
14 熊野大社に秘められたロマン
15 斎藤茂吉と黒江太郎
16 宮内が舞台 小田仁二郎『にせあぽりや』
17 日本語を守った須藤克三
18 「ナイショ話」結城よしを
19 日本工藝デザインの草分け 芳武茂介
20 宮内発信 世界に届け! 鷹山公精神
21 この師ありてこそ 田島賢亮
22 東郷平八郎揮毫社号標
          (以上、平成26年度版)
23 宮内四季のうた
24 鷹山公改革につながる北条郷青苧騒動
25 宮内繁栄の祖 佐野元貞
26 宮内、賑わいの記憶
27 「菊の宮内」の菊人形師 菊地熊吉
28 日本一の相生の松(妹背の松)  
29 独立不覊の精神 須藤永次
30 宮内熊野大社中興 北野猛宮司 
31 山口蓬春と小関賢一
32 「日本ハム」草創を担った宮内ゆかりの人々
           (以上、平成28年度版)
33 大銀杏を植えた鎌倉権五郎景政
34 宮内に流れる名家大江氏の血脈
35 伊達氏と宮内
36 安藤昌益につながる宮内漢方の伝統
37 世界に誇る優良生糸「羽前エキストラ」
38 稀代の神通力者 髙橋宥明上人
39 井上ひさしにとっての宮内
40 徳田虎雄が置賜に播いた種
           (以上、平成30年度版)
(おわりに)
  掘り起こされ記録されることで、歴史は共有され、地域の財産になります。宮内は、掘っても掘っても掘り尽くせない宝の山です。その一部がこの一冊です。畳一枚をA4判に押し込めたので、ぎっちぎっちです。本物の「宮内よもやま歴史絵巻」は、ずっとゆったりしています。実際に粡町通りに足を運んで、のんびり歴史絵巻気分を味わっていただければうれしいです。
 冬は取り外し、雪が消えると付け替えます。毎年場所が変わります。
 お待ちしています。

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