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副島理論の検証(3) アンチ・レイシオ 『万引き家族』 [副島隆彦]

「万引き家族」ポスタービジュアル『万引き家族』を観てきた。よかった。反芻したくて、帰ってネットでこの映画に関する動画をあれこれ見た。どこでだったか是枝監督が、海水浴シーンでの樹木希林のアドリブ、安藤サクラを「よく見るときれいだね」と言ったセリフがヒントになって全体構想ができたと語っていた。そうしてできた映画、安藤サクラがいちばんきれいに見えたのが、拘置所の面会室、鉄格子の向こう側の顔だった。 あるいは、映画全体リアルな中で、唯一とってつけた感の居心地悪い場面があった。樹木希林と別れて再婚した夫の息子家族の場面だった。きれいに整頓されたまともな家庭が、この映画全体からすると異和の世界だった。 この二つの場面から、この映画の「アンチ・レイシオ」性を思わされた。副島氏はこの映画をどう評価するだろうか。副島氏の言う「世界基準」とは相容れない世界が展開されて、それが日本を越えて世界的評価を受けた。アンチ・レイシオの普遍性。

今日のニュース。先の米朝会談、国防長官に相当する努光鉄氏が、トランプ大統領が手を差し出すと先に挙手敬礼をしたのに対し、トランプ氏も軽く笑みを浮かべて挙手敬礼で応じたのが悪いという。トランプさんの健全な共感感覚の発露なのに(→ハンカチ渡しの法則)。人間関係の自然性に難癖つけるのが「レイシオ感覚」だ。
交通事故を起こしても決してこちらから謝ってはいけない。保険屋に任せなさい。「レイシオ感覚」で解決してもらいなさい。要するに、とどのつまりは金の問題の「レイシオ感覚」。それがどれだけ人間関係の自然性をぎくしゃくしているか。
私には、「レイシオ感覚」精算の時代を迎えているように思える。イハトビラキ。

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