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地域福祉計画策定委員会最終会合 [地区長]

この委員会については第二回の会合のとき書いたことがあるが、このたび5日が最終会合(第4回)。自分自身の今回の発言をふりかえっておきます。

この計画の眼目は、行政・社協による【共助・公助】よりも、住民主体による【自助・互助】への傾斜。いわく《少子高齢化や財政状況から、「共助」「公助」の大幅な拡充を期待することは難しく、「自助」「互助」の果たす役割が大きくなることを意識した地域づくりが必要となります。》(2p)そうして打ち出された〈基本理念〉が、『市民一人ひとりの取り組みと住民相互の支え合いの町 南陽』。このことに関連して第二回会合でこう発言した。「市職員の姿勢が問われる、その視点がなければ市民の共感は得られない。これまでの『公助』『共助』頼みから、ボランティアをあてにする『自助』『互助』に比重をおくと言っても、市民は簡単には納得しない。」この発言が計画の中にどう反映されたかたよりないが、今回は長く民生委員を務めた委員から「福祉人材の育成・確保」の項の〈地域支援推進員(支援員)の育成〉が問題にされた。「そう簡単なことではない」と。「いつもいつもボランティア頼みでなんとかなると思っては困る。」

私としては1時15分からの会合というのはつらい。というのはこの時間だと毎日習慣になっている昼寝の時間(20分ぐらい)がとれない。そんなわけでうすぼんやりの頭で議論を聞いていたのだが、ふとあることに気づいた。86ページの分厚い計画書、この中にAIの視点が一切ないではないか。途端に頭がはっきりし出して以下の発言。
04-DSCF8184.JPGこの前の100万円獲得若者コンペの最優秀賞がTeam  Next50による「先端技術体験教室~Create the Creativity!~」。これからのAI(人工知能)社会を展望した企画で、高齢化社会も自動運転やパワースーツや介護ロボットの急速な発達で大きく様相が変わってくることを示してくれていた。行政が取り組んで若者の先端技術への取り組み、関心を引き出した100万円コンペの意義は大きい。地域福祉計画にも、従来通りの人頼みだけでなく、いま急速に発展しつつあるAI社会に向けた視点も入れておくべきではないか。9チームの発表、どれもよかった。ここで出たアイデアを行政はどんどん活かすべき。

実はこの発言の背景には、若い人がリードする時代の到来を思った『日本再興戦略』(落合陽一 幻冬舎 2018)があった。この本の「第4章 日本再興のグランドデザイン」、≪人口減少と少子高齢化はこれからの日本にとって大チャンス≫(154p)という。その理由は①労働力不足社会において機械化は正義である。(産業革命時のような機械への反発は起こらない)②高齢化・人口減少社会にいちはやく取り組まざるを得ない日本で開発される技術は、今後の輸出戦略の最強の目玉となろう。③子どもの数の減少によって、教育コストをかけることが社会正義となり、社会善となる。(その結果、著者のような人材がどんどん出てくる) 以上によって、日本の未来は決して暗くはない。介護福祉についていえば、AI技術の発展は高齢者に身体面の自由をもたらす。著者は言う。≪動けなくなった高齢者が動くことができるようになるだけで、高齢化社会における問題の半分は片付きます。≫(165p)

以上との関連でもう一つの発言の趣旨。やはり第二回の会合で注目した≪寄附文化を醸成し、NPOとの連携や民間資金の活用を図る≫という一文に関わり、「(前日斎藤忠明先生の受章祝賀会NDソフトの佐藤社長と話したことに触れながら)これからの世の中、先端技術の導入等でそれなりの必要性、必然性があれば金はどこからでも出てくる。行政の役割としてこれからは夢を描くことの重要度が増すに違いない。地域福祉計画にも夢がほしい」・・・といってももうできあがっている最終会合、せめて今後計画実行の段階でそうした視点も持ってほしいと思っての発言でした。

以上、言葉足らずのところを補いつつ整理してみました。


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