構成吟「宮内八景」より(宮内地区新春懇談会) [詩吟]
1月6日の宮内新春懇談会オープニングアトラクションで、宮内岳鷹会20周年の構成吟「宮内八景」を1/3に詰めて披露した。4年前(平成26年)に「新春宮内歌碑めぐり」をやったばかりで心苦しいところもあったが、「宮内八景」を聞いてほしくて立候補した。会員18名中17名が参加できた。とりわけ「宮中校歌」で会場を盛り上がらせたかった。こっちも歌っているので会場の声が聞き取れなかったが、終わっての拍手からみんな歌ってくれたにちがいないと思えた。8年前に統合なって歌われなくなった校歌だ。宮中の校長も初めて聞いたとのことだった。宮内の人間にとっては「若く純真な心に、宮内の、置賜の誇らしさを植え付けてくれた」ほんとうに大切な歌なのだ。鹿又会長がハーモニカで伴奏した。「よかった」の声を何人からも聞けた。
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構成吟「宮内八景」より
あけましておめでとうございます。
宮内岳鷹会は、おかげさまで昨年創立二十周年を迎えることができました。その記念として、宮内の豊かな自然と歴史に思いを馳せ、「宮内八景」と題する構成吟を発表しました。新春を寿ぎ、その中からご披露させていただきます。
◎第一景 鳥居の場(全員)
まず、宮内のシンボルゾーン鳥居の場です。十八年前、電柱電線が姿を消して空が大きく広がりました。その感動から生まれた「宮内讃歌」を全員で吟じます。
宮内讃歌 宮内岳鷹会
天広望熊森 天広やかにして熊森を望み
地康懐四神 地康らかにして四神を懐く
史悠千歳五 史悠かなり 千歳五つ
菊馥潤宮民 菊馥りて宮民を潤す
まず、宮内のシンボルゾーン鳥居の場です。十八年前、電柱電線が姿を消して空が大きく広がりました。その感動から生まれた「宮内讃歌」を全員で吟じます。
宮内讃歌 宮内岳鷹会
天広望熊森 天広やかにして熊森を望み
地康懐四神 地康らかにして四神を懐く
史悠千歳五 史悠かなり 千歳五つ
菊馥潤宮民 菊馥りて宮民を潤す
◎第二景 大銀杏(男性)
秋が深まり冬が近づくと大銀杏が気になります。大銀杏の葉が落ち終えると初雪です。宮内で文房具の店を営んでいた鈴木藤吉は、宮内の情景に自分の心情を込め、多くのすぐれた歌を残しました。男性会員が吟じます。
今朝一葉なき 鈴木冬吉
みづからを振ひ落とせしもののごと今朝一葉なき大公孫樹たり
秋が深まり冬が近づくと大銀杏が気になります。大銀杏の葉が落ち終えると初雪です。宮内で文房具の店を営んでいた鈴木藤吉は、宮内の情景に自分の心情を込め、多くのすぐれた歌を残しました。男性会員が吟じます。
今朝一葉なき 鈴木冬吉
みづからを振ひ落とせしもののごと今朝一葉なき大公孫樹たり
◎第三景 秋葉山(全員)
「秋葉山かくもおおほらか」。東に在って宮内を見守る秋葉山のゆったりとした稜線は、宮内の人の心を和ませてくれています。山形百名山の一つに選ばれました。漆山中、吉野中と合併して、もう歌われることもなくなった結城哀草果作詞の宮内中学校校歌、力いっぱい歌った中学時代を思い起こして歌います。宮中卒業生でない会員も歌います。会場の皆様もどうか一緒に、思いっきり歌って下さい。若く純真な心に、宮内の、置賜の誇らしさを植え付けてくれた歌です。
旧宮内中学校校歌 結城哀草果
南に開く国原 吾妻嶺と呼び合う飯豊
置賜は四季美しく 青空にいらかかがやき
晴れやかにサイレン響く
学校は知徳満ちみつ 来よ 来よ 来よ 共に学ばん
秋葉山かくもおほらか 吉野川楽を奏でて
宮内は四季おもしろく 青空にいらかかがやき
高らかにサイレン響く
学園は善と美が咲く 行け 行け 行け 共に遊ばん
宮内は四季おもしろく 青空にいらかかがやき
高らかにサイレン響く
学園は善と美が咲く 行け 行け 行け 共に遊ばん
◎第四景 妹背の松(女性)
二本がつながる松は、日本各地どこでも「相生の松」として尊ばれてきました。双松公園の名の由来となった宮内の相生の松は「妹背の松」とよばれ、その姿形、歴史からして日本一です。宮内が製糸で栄えた昭和のはじめ、しばしばこの地に滞在した横山大観は、宮内のこの松をモチーフに「相生の松」と題する絵を残しています。超優良企業吉野石膏を須藤永次を支えて育て上げた妻るいも、誇らしげにこの松を詠っています。女性会員が吟じます。
千とせふる 須藤るい
千とせふる妹背の松は今もなほみどり色濃し里のほこりと
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