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山下泰裕 ー「まともであること」のシンボル的存在 [イハトビラキ]

山下泰裕パンフ.jpg昨日(11月18日)、山下泰裕さんがプーチンさんをどう語るか、その生の声を聴きたくてシェルター南陽での講演会に出かけてきた。鈴木菊雄南陽市柔道連盟会長が講師紹介の中でプーチンさんのことに触れたので「あるいは・・・」と期待したが、講演の中で語られることはなかった。どうしても聞いておきたいことだったので質疑応答の時に真っ先に手と声をあげたが、無情にも無視されて質問は中学生ひとりだけで時間切れだった。

昨日の朝、「放知技」板 の堺のおっさんが中国覇権に立ち向かうための「日米露印戦略同盟」が成立すれば、従来の軍事的同盟間の敵対的関係からの脱却が可能になるとして、それを《「まとも」な関係》と言い換えたのを読んで、堺のおっさんによる北朝鮮講座(付・トランプ大統領 東アジア歴訪の意味)のコメント欄に、以下のようにメモったところだった。

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トランプさんになって何が変わったかと言えば、物事をまっすぐに見れるようになったこと。堺のおっさんが言う《「まとも」な関係》の構築が可能になった。堺のおっさん曰く、ネオコンが最も嫌うのがこの「まともさ」だった。まともな世の中にまっすぐ向かえるようになった、まさにイハトビラキです。

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507:堺のおっさん : 2017/11/18 (Sat) 03:45:15 host:*.ocn.ne.jp
本日のてげてげの大胆予測は面黒い。
日米韓で中国包囲網を作る構想が破綻。
韓国が抜けたために、新たな戦略が求められる。
それが…日米露の戦略同盟。
アメリカとロシアは巨大な中国という現実の前に
敵対し合っている余裕はない。
私としては、この同盟にインドも加えていただきたい。
より完全な中国包囲網の戦略が展望できます。

508:堺のおっさん : 2017/11/18 (Sat) 04:11:18 host:*.ocn.ne.jp
>>507 つづき
米露がマッキンダーのハートランド戦略以来
180度転換して接近すると世界はどうなるか?
大競合時代に入ることとなる。
これは、軍事的同盟間の敵対的関係から脱却していくことと同義だ。
ネオコンが最も嫌う「まとも」な関係である。

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山下泰裕 山形新聞.jpg山下さんは幼児の頃からとびきり図体が大きい上に手のつけられない腕白で、そのため不登校の同級生が出て大問題になったこともある。それが柔道に本気に取組むようになり、いい恩師との出会いがあって今に至ったことを、終始胸に染み入る語り口で話された。神奈川県の体育協会の会長を8年間務められた時の話だったろうか、上に立つ者として「人の気持ちを変えるのは金メダルをとることよりも難しい」と切々と語られた。山下さんが「まとも」の象徴のように思えだしたのはこの辺りからだった。「おそらく日本人としてプーチンさんと最も親しい山下さんとして、プーチンさんについて今いちばん語りたいことをお聞かせ下さい。」これが私の用意した質問だった。あと一押し足りなかったとかえすがえすも悔やまれる。

それにしても「録音、撮影は固く禁じます」とはどういう理由からなのだろうか。こういういい話はどんどん拡散させることこそ本来「まとも」で山下氏の意に添うことであるはずなのに。

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今朝うっすらの初雪でした。みづからを振ひ落とせしもののごと今朝一葉なき大公孫樹たり 鈴木冬吉」をねらって行ってみましたが、まだ散り終わってはいませんでした。

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【追記 2022.5.14】

プーチンが旧知の柔道・山下泰裕に見せた「おっかない顔」 ウクライナ侵攻に踏み切ったリーダーの源流に迫る(アーカイブ配信)

ウクライナ情勢

駒木明義
吹き出しアイコンプチ鹿島さんのコメント
プチ鹿島さん
写真・図版
特集「プーチンの実像」

連載「プーチンの実像」(2015年) プロローグ

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(62)が、戦後の国際秩序を揺さぶっている。1年前には、軍を投入し、ウクライナのクリミア半島を一方的に併合。当時、核戦力を臨戦態勢にする用意があったとまで今月、明かした。米国への敵意をむき出しにし、エネルギーや金融の分野では中国に接近。シリア北朝鮮問題でもカギを握る。北方領土問題の打開を目指して安倍晋三首相が接近を図る日本もその言動を注視する。プーチン氏とはどんな人物なのか。

 その瞬間、それまでにこやかだったプーチンの顔色がさっと変わった。

 「山下さん。安倍首相はあなたにそう言ったのかもしれないが、日本が今やっていることは、その言葉とは正反対じゃないか」

ロシアのプーチン大統領とは、どんな人物か。欧米への敵意をむき出しにし、ウクライナに軍事侵攻した今、2015年に展開した連載「プーチンの実像」をアーカイブ配信します。(年齢や肩書は当時。敬称略)

 プーチンのいらだちは、ウクライナ危機を理由に日本が対ロ制裁に踏み切ったことに向けられていた。

 2014年8月31日、ウラル山脈南部の都市チェリャビンスクで開かれた柔道世界選手権の最終日。ロサンゼルス五輪柔道金メダリスト山下泰裕は、貴賓席にプーチンと共にいた。

 プーチンの表情が一変したのは、山下が安倍から託された「2人のリーダーシップで日ロ関係を劇的に改善させたい」というメッセージを伝えたときのことだった。

 長年の交流がある山下は、「これまで私に見せたことがない、おっかない顔だった」と振り返る。

 プーチンの表情はしかし、すぐに緩んだ。我に返ったように「まあ、ここでそれを話してもしかたがない。ヨシ(元首相・森喜朗)に直接聞いてみよう」とつぶやいた。9月初めにモスクワを訪れる森との会談がこのときに固まった。

写真・図版
2014年8月31日、ロシア・チェリャビンスクで開かれた柔道世界選手権を観戦するプーチン大統領。このとき、山下泰裕氏(左下)と会話を交わした==ロシア大統領府提供

プーチンの怒りの本気度

 2013年4月、日本の首相として10年ぶりにロシアを公式訪問した安倍は、北方領土交渉の再スタートでプーチンと合意した。2人の関係がぐっと近づいたのは、2014年2月のソチ冬季五輪開会式。ロシアの反同性愛法などを批判する欧米の首脳の多くが出席を見合わせる中、安倍はあえて出席した。プーチンはソチ郊外の公邸で、日本から贈られた秋田犬を連れて安倍を出迎える気配りを見せた。

 しかし3月にロシアがウクライナから一方的にクリミア半島を併合。さらにウクライナ東部で親ロシア派とウクライナ政府軍の戦闘が激化。プーチンは主要国(G8)首脳会議から排除され、孤立を深めていく。

 対米関係やG7の連携を重視する日本も、対ロ制裁に追随した。プーチンは5月、各国の記者との会合で日本の制裁について「驚いた。(北方領土)問題の交渉も中断するつもりなのか」と語った。このとき日本の外務省関係者は、プーチンの怒りの本気度を測りかねていた。

 だが、8月に旧知の山下に見せた表情は、日本と安倍に対するプーチンの不信が深いことをはっきりと物語っていた。(2015年3月29日掲載)駒木明義

写真・図版
 

【次の記事】 幼少期の夢は「スパイ」…プーチンとKGB 当時から「敵はNATO」

第一部では、KGBエージェントとしての経験が現在に投げかける影を追います。

 

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プチ鹿島
(時事芸人)
2022年3月23日12時51分 投稿
【視点】ここ数日、本棚から引っ張り出して再読していたのが『プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔』でした。これは2015年10月に朝日新聞国際報道部(駒木明義、吉田美智


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めい

堺のおっさんの議論のつづき。中国の覇権国家化によって米露の関係が劇的に改善の可能性。このことは地政学的発想による「ランドパワー(ロシア)vs シーパワー(アメリカ)」という対立図式が通用しなくなることを意味する。《ネオコンは100年来の根本戦略を変更する可能性が出てきた》。

   *   *   *   *   *

515:堺のおっさん : 2017/11/18 (Sat) 22:15:35 host:*.ocn.ne.jp
>>508 つづき
中国の巨大化は事実として進行。
アメリカのみならず、事の成り行き次第では、
北問題どころではない中国の覇権国家化。
ハートランド略奪をマッキンダーが構想したのは
当時のロマノフ王朝の富が群を抜いて巨大であったからに他ならず、
それ以前に植民地化に成功した中国に次ぐ標的であった。

時は流れ、中国の分裂はもはや習体制の確立で非現実的。
潜在的にはネオコンにとって最大の脅威となる。
こうなると、これを口実に100年以上の執念ともいうべき
ハートランド攻略の根本戦略を変更せざるを得なくなる。
このチャイナカードは、米露の関係を劇的に改善させる
カギともなりうる。
ロシアと中国が敵対関係になるということではなく、
対中国戦略をロシア抜きでは考えられなくなるということである。

ネオコンは100年来の根本戦略を変更する可能性が出てきたということだ。
そうしなければ、逆に孤立化が進んでしまうという難しい局面に
立たされてきたということだ。
これが面黒なくて何が面黒いか?

by めい (2017-11-19 08:03) 

めい

堺のおっさんの議論のつづき。時代は《いかにネオコンに根本戦略を放棄させていくのか》を肝に動き出しているのかもしれない。とすると、まさに「根本対立の解消」が実現する。イハトビラキ、その道筋が見えてきた。

   *   *   *   *   *

520:堺のおっさん : 2017/11/19 (Sun) 13:16:27 host:*.ocn.ne.jp
>>515 つづき
書いていて、自分で気づくこともある。
今日の諸問題の根源が、マッキンダーのハートランド理論に
根差しているなら、ネオコンがこれを捨てない限り、
閉塞した状況は終わらない。
しかし、中東で影響力を失い、ロシアどころか
中国問題の大きさに戦略を転換せざるを得なくなってきている今日、
受ける側だけでなく、ネオコン自体が戦略転換をせざるを得ないとしたら
極東でのシナリオも大きく変わってくる。
そして、実際の流れもアメリカが極東での影響力を失いつつある中で
もはやハートランド戦略に固執することがネオコンにとって
致命的に誤った戦略の迷路に迷い込むならば取り返しのつかない事態になる。
100年にもわたる戦略の転換とは、その戦略が
あまりに当たり前であっただけに、
ネオコン自体が混乱の極致に追いやられてしまう。
プーチンの戦略はそこにあるのではないか?
また、安倍総理とプーチンの連携も…
北の不退転の政治行動も…
いかにネオコンに根本戦略を放棄させていくのかということに
その肝があるのではないか?
今振り返ると、トランプもその流れの中でアジア歴訪を
行ったのではないかと。
バノンの描く戦略も、この線に沿ったものではないか?

これまで、ネオコンは根本戦略を絶対に変えない!
この前提で対応策を作ってきたのが大きく変わろうとしていることを感じる。
読者諸兄のご意見を伺いたいと思う。

by めい (2017-11-20 06:10) 

めい

つづき

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548:堺のおっさん : 2017/11/21 (Tue) 11:50:50 host:*.ocn.ne.jp
>>546 御大
一見出口の見えない複雑に絡んだ情勢ですが、
一番の原因は、やはりネオコンの世界戦略にある。と思います。
この戦略が事実上破たんしているのに、ネオコンはやめられない。
ましてや、ソビエトが崩壊して以降唯一の世界帝国の座を得、
やりたい放題を重ねてきた思考は簡単に捨てられない。
どこまで行っても、過去の栄光にすがる思考は
怨念とも、プライドともいえるものです。

一般の人間関係でも「人格障害」を患う個人が
自分が苦しまず、周囲を苦しめる。
結構いませんか? こうした人物。
ウツなどの「病気」であれば、本人が苦しむだけですが、
ネオコンの立ち位置はこの周りを苦しめる「人格障害」に
当てはまると思います。
この障害は本人が自覚しないので直しようがない。
現実に目覚めれば対話の方法もあるが、それも難しい。
ひたすら近寄せず、かかわりを持たないことが
「人格障害」の対処法ですが、それもできない。
したがって、一つ一つネオコンの関われる場面を排除するしかない。

その意味で、官邸から網と緑を追放し、関われなくする手段に訴えた
安倍総理の決断は、「人格障害」に対する正しい対策なのです。

このように考えると、ネオコンを排除した(関われなくした)
国際関係を少しずつ、一つづつ時間をかけて構築していく。
こうして、100年にわたるハートランド攻略という戦略を
少しずつ放棄させていく。こうしたまるで地雷除去のような
政治作業が問われます。

しかし、気が付けば、巨大な中国という新たな脅威が眼前に出現
ロシアが主敵だと思っていたら、足元をすくわれる事態に。
しかも、手も足も出せない巨大な敵として出現。

いかに中国を包囲していくのか?この戦略にネオコンも
巻き込まれていくしかない。

安倍総理の全方位外交は、相対立する利害を解決していく
カギの役割をますます高めていくこととなります。

by めい (2017-11-21 13:13) 

めい

上の議論に対する飯山氏の絡み、それに応える堺のおっさんの発言がすごい!個人が歴史に関わるとはどういうことかについての見事な説明です。基本は《個人に歴史を作る力はないけれども、歴史の流れに先駆けて乗っていくことはできる。そのためには常に自身の思考を検証し、収まるべくして収まる歴史の流れに乗っているかどうかを自問自答する必要があります。》すなわち、絶えざる自己検証!

   *   *   *   *   *

549 名前:飯山一郎 2017/11/21 (Tue) 13:33:25 host:*.dion.ne.jp
>>548 堺のおっさん
↑↑
見事な「内心分析」です.熟読しました.
あえて付け加えれば…
ネオコンの温床=米国軍産体制(軍需産業)の産業基盤を…
『軍需産業からAI・ロボット産業へ』と…
産業構造を変えてゆく提案と実践を…
安倍晋三と孫正義らが実際に米国内で行っていること!
この動きを株式市場は,すでに察知し,織り込み始めています.

550 名前:堺のおっさん 2017/11/21 (Tue) 23:03:37 host:*.ocn.ne.jp
>>549 御大
100年に一度あるかどうかの歴史的転換点に出くわした…
これを、幸運と言わずしてなんというか。
歴史に法則があるなら未来予想は簡単だが、一寸先は闇。
歴史とは、所詮振り返って後講釈するしかない。
やはり、無数にあるシナリオを誰がどのように選択していくのか…
その結果を、後の歴史家が後講釈する。

しかし、歴史は収まるようにしか収まらないのも事実。
個人が道筋を決定しているようで、収まるようにしか収まらない。
その収まりどころをもっとも自覚して行動する政治家が
歴史に足跡を残す。

我々力のない個人にできることは収まりどころを熟考し、
その帰趨をいち早く捉える感性を磨くこと。
放知技はその道場です。

個人に歴史を作る力はないけれども、
歴史の流れに先駆けて乗っていくことはできる。
そのためには常に自身の思考を検証し、
収まるべくして収まる歴史の流れに乗っているかどうかを
自問自答する必要があります。

少なくとも、100年スパンのスケールで検証すること。
これでも短すぎるスパン。
歴史は繰り返すが、同じようには繰り返さない。
この複雑怪奇な局面を打開するシナリオは
100年スパンの歴史を踏まえながら…
アッと驚く独創的な発想をる政治家でなければ描けない。

残念ながら、トランプは100年スパンの発想は持っていない。
残るプーチン、習近平、金正恩、安倍総理…、そしてモディー

我々個人ができることは、彼らの思考を彼らになりきって
シュミレーションすることだと思います。
この過程を経て、初めてリアルな国際政治の
諸現象を理解することができるのだ…という
思考訓練の道場が放知技であると。

by めい (2017-11-22 05:47) 

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