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やすえちゃんに読んで欲しい議論 [舟山やすえ]

「放知技』板、たびたびそこからメモらせていただいていますが、今の世界をどう理解するかの最先端の議論が展開されています。ここを丹念に読んでいると他のサイトが読まなくてもよくなります。何年も読んでいた阿修羅板も最近はずっと御無沙汰です。とりわけmespesadoさんの腰の据わった議論が好きです。いちいち納得、臍落ちです。

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700:mespesado : 2017/06/12 (Mon) 07:28:54 host:*.itscom.jp
>>695
> Mespesado 様 >金持ちであることのメリットが少ない時代 
> 何を言ってんのかしら? mespesado様は、自分に見えるものだけで判断
> され、調べもせずに想像で物をおっしゃいますね。

 経済格差と言うと、どうしても所得の格差でものを考えがちですが、そもそもオカネはそれを使ってモノやサービスを得てナンボです。そういう意味ではオカネではなく、得ているモノやサービスで格差を比較するほうが「生活水準」の本である、ということになります。高度成長期のような「供給不足」の時代までは、所得格差とモノ・サービス取得格差はニアリー・イコールでしたが、供給過多の現在ではこの二つは完全に乖離しています。現代では「格差」の度合いはモノやサービスの普及率で考えるべきでしょう。この視点で見たとき、格差がほとんど無くなっていることは、例えば
http://www.garbagenews.net/archives/2057299.html


とかを見れば、一目瞭然だと思います。
 それじゃあ、金持ちは一体何が違うのかというと、豪邸に住んだり高級輸入車に乗ったりとか、ほとんどミエのために金を使ってるだけで、ミエなんて関心ない人からすれば、何も「うらやましくない」わけです。これが「金持ちであることのメリットが無くなって来た」ということの実質的な意味です。

 更に、「金持ちは教育に投資できる。見よ!高学歴な人は親が金持ちだと言うじゃないか」というかもしれませんが、高学歴は、高収入の職に就け易い、というのがメリットなわけですが、高収入になったところで「金持ちであることのメリットが少なくなってきた」のですから、やはり教育に投資するメリットが少なくなってきたわけです。これがもうちょっと進めば、「本当に学問がしたい人だけが大学に行く」という、ストレスのない世の中になるんじゃないかな、という期待すら持てるんですよ。そういう意味で、世の中は間違いなく良い方向に向かっていると思いますよ。

*   *   *   *   *

これを読んで「その通り!」と膝を打ち、その議論の流れ全体をメモしておかねばならない気持ちになりました。そうしているうち、なんとかやすえちゃんに読んでもらいたい、そういう切実な気持ちが起ってこの記事の表題になりました。わたしがかつて評価していた小沢一郎さん、山本太郎さんへの批判も的を得ていると思います。以下今の議論の流れです。

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661:猿都瑠 : 2017/06/10 (Sat) 14:22:58 host:*.kddi.com
2012年末、安倍政権が誕生すると、中韓を痛め付けてくれると思ったネトウヨは喝采し、軍事国家を目指すとパヨクは憤った。
あくまでも従米ネオコンのフリをしつつ、米ネオコンと共に歩む為に法整備を行ったように見せ掛けた。
憲法や条約の野党の詰問ものらりくらりと交わし、挑発すらして見せた。
絶対安定多数の議席を保持している為、野党の追求もマスコミの追求も、市民運動も政治的には恐れる必要が無いからだ。
それと並行しながら官僚組織の無力化も図っていった。

米国支配、官僚支配に慣れきった面子は独裁だと反抗している。
その構図は今も変わってはいない。

集団的自衛権行使の閣議決定は、米軍の補完と言う説明をしたが、事実はアメリカと対等にするためだった。

オバマとの首脳対談も2期目末期になれば、オバマの大統領としての力量は測れていた。
大統領選がスタートし、トランプの台頭に注目していた。
共和党の候補になると予断は許さないが、彼が大統領になればと願った部分はあっただろう。
しかしネオコンのヒラリー支援のフリをした。

トランプが大統領に選出されても、トランプが大統領に選ばれるなんて言ってなかったじゃないかと愚鈍なお坊っちゃまぶりを見せ付けた。

相手はテロリストを送り込み、時には国家元首すら正義の名の元に処刑し、ありとあらゆる手段で目的を達する相手である。

だからこそトランプに真っ先に接近した。
ビジネスマンであり、政治未経験者、付け入れる隙は大きいと思った筈だ。
そしてイヴァンカの安倍賞賛の談話が載った事は成功を示していた。

CSISのアーミテージやらが反トランプで逆鱗に触れていた事が分かっていたからこそ、時間を与えずに誰よりも俊敏に動いた。
あくまでもアメリカ支配下の属国の首相としての振る舞いを忘れずに。
その為に多方面の支持者達を惹き付け、その人脈を活用した。
1つ1つ見れば一般人には許せないと思える組織を、自分の到達点に向かうためにピースとして使ってしまう、稀代の政治センスの賜物と言えよう。

岸からの系譜で、政治史上最も注目されつつ、けれども日本の完全独立と言う悲願を達成するまでの道程は容易ではない。
相手は世界史上最悪の戦争マシーン共なのだから。

日本の完全独立の為には、ロシアや中国との連携も頭にあった。
彼らの敵もネオコンなのだから、プーチンとの対談チャンスが訪れた時に尻尾を振って駆け寄った、本能なのか演技なのかは知る由もないが、太いパイプを築いたのは見ての通りだ。

安倍支持層のネトウヨを騒がせておくには、中国と喧嘩しているように見せなければならない。
ネオコン配下の前原が尖閣問題を引き起こした事を活用し、ネオコン達にも揉めているように見せている。

未だ道半ば、人類史上最悪の福島原発事故の収束も行って行かねばならない。

安倍の政治家の度量や器量を見誤っていると、安易な安倍批判広げてしまう

ゴールは冬山登山に例えれば山頂に登るだけではない。
下山して安心できる我が家に戻ることなのだ。
途中の経路(過程)ばかりに拘っては、家には戻れないのだ。
遭難して命を落としては全てが終わってしまうのだから。
662:mespesado : 2017/06/10 (Sat) 14:57:45 host:*.itscom.jp
>>661
> 集団的自衛権行使の閣議決定は、米軍の補完と言う説明をしたが、
> 事実はアメリカと対等にするためだった。
 TPPも集団的自衛権も、元はと言えば、米ネオコンが嫌がる日本に命令したものでした。ところが安倍政権になってから、TPPは逆に米の自動車産業が日本の輸出力にビビりはじめ、最終的には米の方から撤退を言い出した。もう一方の集団的自衛権も、これは法案を成立させてしまったけれども、米には逆に日本が中国と戦争するのに巻き込まれるとビビらせてこれまた米を牽制してしまった。
 つまり、いずれももともと米が日本を草刈場にしようと企んだ企画だったのに、安倍さんは、経団連やらメトウヨを「利用」して米を逆にビビらせて牽制することに成功してしまった。「政治的目的の為には使えるものは何でも使う」という、まさにリアリズムの極致、実に頼もしいが、しかし考えてみれば実に恐ろしい政治家です。
672:猿都瑠 : 2017/06/11 (Sun) 01:52:51 host:*.eonet.ne.jp
>>662
mespesadoさん

戦争屋に命令されて法整備をやった(見た目)
いつか戦争屋を追い出す時の法整備(本音)

そうですね。やる事全てがカウンターパンチを喰らわしていますよね。
ただ人類史上最悪の兵器を躊躇なく使う相手なのと、落ち着いたとはいえ世界最悪の福島原発事故の収束作業の取り掛かり、
この2つの世界史上類を見ないだろう難題をこなす為には、恐さを覚えるぐらいの首相でないと務まらないと思うのです。

お天道様が見てるよ、こんな事を言う甘い小沢一郎では、鳩山政権の時のように途中で投げ出してしまうのではないかと。
日本の主権を取り戻し、福島で全滅するかもという日本を立て直すんだと誰よりも強い意志があるのが安倍晋三ならば、自分は畏怖すべき存在だと思います。
681:mespesado : 2017/06/11 (Sun) 10:27:42 host:*.itscom.jp
>>672
> お天道様が見てるよ、こんな事を言う甘い小沢一郎では、鳩山政権の時
> のように途中で投げ出してしまうのではないかと。
 そう。「お天道様が見てるよ」という日本人の倫理観は、特別の宗教を持たない日本人が世界でその倫理性を賞賛されている源であり、大切にしなければならないとは思いますが、政治家がそれを行動原理にしてしまったのでは、謀略陰謀何でもアリの世界(特に表裏のある“陰湿”な英米系)に対抗することなどとてもできません。でも表裏そのものを生理的に嫌うサヨク・リベラル系は政治の世界のイロハを理解できず、小沢・鳩山は“良い”政治家、対する安倍は“悪い”政治家、という評価から一歩も抜け出ることができません。

> 日本の主権を取り戻し、福島で全滅するかもという日本を立て直すんだ
> と誰よりも強い意志があるのが安倍晋三ならば、自分は畏怖すべき存在
> だと思います。
 まったく同感です。私が「恐ろしい政治家」と書いたのは褒め言葉です。にとってまことに恐ろしい政治家イコール我々にとっては大変心強い政治家すから。
683:猿都瑠 : 2017/06/11 (Sun) 16:40:32 host:*.au-net.ne.jp
>>681
mespesadoさん

政治家の本質とは国益を護る為には手段を選ばないのが基本ですから。
魑魅魍魎が住む世界に、嘘はいけないとかの倫理なんて全くの不要です。
生きるか死ぬかのトランプのババ抜きで、カードの裏側を指されて、何でジョーカーを正直に言わないんだ。
嘘を吐くな!と政治家に迫ってどうするんですかね。

政治家が悪だ変えたいって言うなら、外野でごちゃごちゃ言わずに、秘密保護法の中身を知る事が出来る政治家になるしかないのに。
自分の支持しない政治家が自分達に情報を開示しないのは許せないし、絶対悪い事をやってるに決まっている。
それを隠そうとしたいから、秘密保護法とか、批判を封じる為の共謀罪に違いないとか言っている。
馬鹿だから騙されている事に支持者達は気付かないんだという、何処かそんな選民意識があるのでしょう。

政治は結果であり、過程ではない事に気付いていない。
どんな崇高な行動であっても、結果が出なければ意味が無いんですけど。
滅びの美学に酔ってる癖に、滅びるじゃないか!と罵倒している。本末転倒ですよね。

安倍首相に恐怖を覚えている?
魔坂とは思いましたが、漢字の捉え方の恐い所です(笑)

http://健康法.jp/archives/30788

政治が変わった、日本の統治体系が変わった。
この認識が全く出来ていない人たちの空元気、精一杯の虚勢を張った発言でしょう。
自分達がネオコン連中に加担しているなんか思ってないでしょうし。
アメリカが~とか官僚が~って言ってたのに、結局日本の統治構造が理解できていなかった。
つまり感情でしか見えていない証明ですね。
689:mespesado : 2017/06/11 (Sun) 19:18:06 host:*.itscom.jp
>>683
 http://健康法.jp/archives/30788
 このサイトの山本太郎さんのインタビューを見ました。
-----------------------------------------
 Q.今後の目標は?
 A.政権交代して、自分が総理になりたい。

 Q.総理になってできることの一番は外交だと思うが…。
 A.外交もあるが、最優先は人間が生きていく上での安全保障。
   今は生産性の高さで人が評価され、生きて社会から必要とされていると感じる価値が
   低いと感じている人が多い。その息苦しさを変えて生きたい。

 Q.それって政治の仕事なんですか?何をどう変えるか全然ピンと来ないんですが。
 A.自尊心を保つための最低限の暮らしが必要。

 Q.でも憲法でも最低限の健康で文化的な生活を営む権利は保障されてるし、制度上も生
   活保護があるし、これで十分なのでは?
 A.憲法25条ですね。でも最低限の暮らしをどれだけの人が担保できているか。上場企業
   は過去最高益なのに、これが再分配されていない。これは企業のための政治が行われ、
   選挙で自分達の代理人を送り込むということに企業側が一番本気だから。多くの人は
   自分達の代表を送り込めず、光が当たらない、政治と距離があると感じている。生活
   のルールを決めているのは国会の場。だからルール作りに皆で参加するという意識を
   皆が持つ…。

 Q.市民参加型で政治をする、弱い人を助けるっていう…。
 A.切り捨てるのは簡単で、今切捨てが進んでいる。でも、いつ自分が弱い立場になるか
   わからない。明日自分が弱い立場になったとしても自尊心の保てるような国にしたい。

 Q.面白いですね、山本さんが総理になったら。めちゃくちゃ面白いですね。
 A.一年ぐらいやらしてくれればいい。
-----------------------------------------

 山本太郎氏は、多くのサヨク・リベラルの意見を代弁していると言っていいと思います。
そして、国会議員たる山本さんがそうした一般人のレベルでものを考えていることに、改め
て呆れました。
 聞き手が「総理になってできる一番のことは外交」と本質を突いた質問をしているのに、
「外交もあるが…」ってあんた…。まさにその外交によって、米ネオコンの支配下で国民の
ための政治ができない状態を何とかしなきゃいけないのに…。
 あと、政治が大企業優先になっている理由も、一回のパンピーである私ですら「それは低
成長下では一家の稼ぎを何とかしないといけなくて、それには企業が倒産しないようにする
ことが最優先課題だから」と気づいているのに、それすら分かっていないでよう政治家やっ
とるわい、という感じですし…。
 で、この聞き手の人、山本さんよりものごとの本質が分かっていてすごく興味深かったで
す。最後の「山本さんが総理になったら。めちゃくちゃ面白い」も皮肉で言ってるのに、山
本さんにはそれが全然伝わってないようだし…。
 もちろん、山本さんが語る「理想」はそのとおりです。しかし何が阻害要因でその理想が
実現できないのかというからくりを理解する勉強と、それが分かった暁にはそれをどうやっ
て克服するのかという作戦の立案を、いやしくも天下の国会議員なんだから、もっときちん
として欲しいと思いました(これは山本さんだけでなく、すべての野党議員に対して言える
ことですけどね)。
693:muku : 2017/06/11 (Sun) 21:12:39 host:*.bc9.ne.jp
>>689
政治家の仕事は、まず、国民に飯を食わせること。
太郎は、それをヤルと言ったのでしょう。海外では
職を失い食えなくなると、デモや反乱が起きますが、
日本人は大人しいので、死ぬまで耐えます。
非正規雇用者2,017万人。時間外労働月100時間を超えない範囲で認める(過労死は月100時間超えで発生が多い)。
694:mespesado : 2017/06/11 (Sun) 21:58:28 host:*.itscom.jp
>>693
> 海外では職を失い食えなくなると、デモや反乱が起きます
 これには2つ理由があって、一つは日本はそこまで切羽詰ってないということと、もう一つは企業も世界との競争で高待遇で人を雇うことができないことを知っているから意味のないデモをしてもしょうがないと悟っていることが大きいと思います。

> 政治家の仕事は、まず、国民に飯を食わせること。
 このことを一番悟ったのが今の安倍政権であり、アベノミクスとやらで日銀と結託して異次元の緩和をしたのがその現われでしょう。モノは十分溢れているのに食えない人間がいると言うことは、カネが十分回ってないからで、カネを回すのが本だ、とよくわかっているからこその戦略だと思います。
 よく個人の所得を比べて今が貧富の格差が歴史上最大になったと騒ぐ人がいますが、物価も下がっている(特に高級品の世界で顕著)ため、「生活水準」の観点からしたら、現在ほど格差の少ない(言い換えると、金持ちであることのメリットが少ない)時代もないんじゃないかと思います。だって、現在であればカラーテレビはもちろんのこと、スマホとか、あるいは地方ならクルマですら、一人1台持ってるような時代と比べたら、昔は洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビかなんかが「三種の神器」と呼ばれていて、そんな生活必需品すら庶民にはなかなか手に入らない“あこがれの商品”だったんですから。
 これに対し、リベラルの人がいう政策、例えば「労働者の最低時給を1,500円に法定すべきだ」なんてのがありますが、そんなことをしたら、倒産してしまう企業が続出するでしょうし、そうならないために採用を控え、少ない職員でやりくりするために残業が増えて、かえってブラック企業が増えるなどの副作用があるわけで、こんな政策、実際に企業を運営したことのない人の机上の空論なわけで、政治ってのはそんな単純なものではないのですね。つまり、「国民に飯を食わせる」という目的は大変明確なんだけど、いざそれを実行するのは大変難しい、その副作用を伴わないい具体的方法を提案する、という政治家なら当たり前の作業をしている人は、野党の政治家にも一人もいないんじゃないか、と思うわけです。
695:muku : 2017/06/12 (Mon) 02:35:01 host:*.bc9.ne.jp
>>694
mespesado様は、物わかりの良い、温和しい日本人の典型的な方でいらっしゃいますね。
いえ、これは褒めているのですヨ。しかし、格差のとらえ方が甘い。アベノミクスの政策自体もその結果も御存じない?
Mespesado 様 >金持ちであることのメリットが少ない時代 
何を言ってんのかしら? mespesado様は、自分に見えるものだけで判断され、調べもせずに想像で物をおっしゃいますね。
 別に、御自分でおっしゃっていらっしゃるだけなら、それで結構ですヨ。
697:亀さん: 2017/06/12 (Mon) 04:37:22 host:*.t-com.ne.jp
>>695 
mukuさん
__________
Mespesado 様 >金持ちであることのメリットが少ない時代 

何を言ってんのかしら? mespesado様は、自分に見えるものだけで判断され、調べもせずに想像で物をおっしゃいますね。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

mukuさんの「何を言ってんのかしら?」は、mespesadoさんの「金持ちであることのメリットが少ない時代」という発言に対する反論であることは、誰の目にも明らかです。
では、そう言うmukuさんは、何故にmespesadoさんと反対の見方をするのか、mukuさんが批判する「想像」ではなく、「調べた」上で、鹿沼市民であるmukuさん自身の意見を披露してくれませんか? 楽しみにしております。

亀さん@人生は冥土までの暇潰し
700:mespesado : 2017/06/12 (Mon) 07:28:54 host:*.itscom.jp
>>695
> Mespesado 様 >金持ちであることのメリットが少ない時代 
> 何を言ってんのかしら? mespesado様は、自分に見えるものだけで判断
> され、調べもせずに想像で物をおっしゃいますね。
 経済格差と言うと、どうしても所得の格差でものを考えがちですが、そもそもオカネはそれを使ってモノやサービスを得てナンボです。そういう意味ではオカネではなく、得ているモノやサービスで格差を比較するほうが「生活水準」の本質である、ということになります。高度成長期のような「供給不足」の時代までは、所得格差とモノ・サービス取得格差はニアリー・イコールでしたが、供給過多の現在ではこの二つは完全に乖離しています。現代では「格差」の度合いはモノやサービスの普及率で考えるべきでしょう。この視点で見たとき、格差がほとんど無くなっていることは、例えば
http://www.garbagenews.net/archives/2057299.html
とかを見れば、一目瞭然だと思います。
 それじゃあ、金持ちは一体何が違うのかというと、豪邸に住んだり高級輸入車に乗ったりとか、ほとんどミエのために金を使ってるだけで、ミエなんて関心ない人からすれば、何も「うらやましくない」わけです。これが「金持ちであることのメリットが無くなって来た」ということの実質的な意味です。
 更に、「金持ちは教育に投資できる。見よ!高学歴な人は親が金持ちだと言うじゃないか」というかもしれませんが、高学歴は、高収入の職に就け易い、というのがメリットなわけですが、高収入になったところで「金持ちであることのメリットが少なくなってきた」のですから、やはり教育に投資するメリットが少なくなってきたわけです。これがもうちょっと進めば、「本当に学問がしたい人だけが大学に行く」という、ストレスのない世の中になるんじゃないかな、という期待すら持てるんですよ。そういう意味で、世の中は間違いなく良い方向に向かっていると思いますよ。
704:mikionz: 2017/06/12 (Mon) 09:24:00 host:103.26.196.126
>>689 
mespesadoさんが引用された山本太郎議員の言葉の中の「上場企業は過去最高益なの
に、これが再分配されていない」がもし事実であれば、mespesadoさんが言われている
「供給不足の解消→低成長→企業の低収益」という図式は崩れるのではないでしょうか
(「供給」をモノだけでなくサービスをも含ませれば、「供給不足」状態は無限に続けられ
そうですが…)。

山本議員の「過去最高益」が本当なら、話は経営者と労働者の間の分け前の問題に戻っ
て来ませんか?

そうであれば、「国家社会主義者」だった岸信介の孫の安倍首相が今後、大企業から国民
へと企業益の移転に乗り出すことが期待できそうかなと。
713:mespesado : 2017/06/12 (Mon) 21:12:47 host:*.itscom.jp
>>704 mikionzさん
> mespesadoさんが引用された山本太郎議員の言葉の中の「上場企業は過去最高益なの
> に、これが再分配されていない」がもし事実であれば、mespesadoさんが言われている
>「供給不足の解消→低成長→企業の低収益」という図式は崩れるのではないでしょうか

 企業の「利益」の定義には何種類かあって、本業による売上高から必要経費を差し引い
た「営業利益」というものがあります。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4600.html
4600.jpg↑のサイトの最初のグラフがそれです。確かに年を経るに従って減少していることがわか
ると思います。私が企業の低収益と言っているのはこのことです。
 これに対し、本業以外の損益も含めた会社としての利益を「経常利益」と言います。これは副業による利益を加えたものというよりも、主として会社の借入金の利息分(マイナス計上)を差し引いたものといった方がよいでしょう。これが上の引用サイトの2番目のグラフです。要するに低成長になって設備投資がいらなくなったので借入も減り、支払う利息が減ってきていることを反映し、経常利益の方は1990年代以降は反転し、2015年度は1970年代を追い抜いて過去最大になっています。これが山本太郎さんの言う過去最高益というヤツです。
 ところで「じゃあ会社の利益と言うのは経常利益の方だろう。それが増えてきてるなら、何で従業員に還元しないのか」という疑問が出てくるかと思いますが、借入金の返済額などというものはゼロより小さくなりませんから、本業以外の利益というのはやがて定常に落ち着き、最後に残るのは営業利益の動向です。これが減少傾向にあれば、究極会社の経営は傾いてしまいます。そこでアベノミクスで景気を向上させたのが、上の「営業利益」の2013年度以降のグラフの上昇として反映しているのです。この本業の収益が増加したことにより、初めて企業は安心して従業員に還元し始めることができたのです。
(これ以外のグラフのデコボコの理由については引用先の本文をお読みください。)

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コメント 2

めい

記事議論のつづきです。よくわかります。

   *   *   *   *   *

722:mikionz: 2017/06/13 (Tue) 14:12:17 host:103.26.196.126
>>713 :mespesado さん、

資料のページを教えていただき有難うございます。とても参考になります。書いておら
れることを読み、資料ページにあった別のリンク先

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4610.html

のグラフを見て考えたのですが、2010年頃から、企業の内部留保と配当金の割合が大きく
伸びています。その分だけ、従業員の取り分が下がりますよね。内部留保は将来の不測の
事態に備えると言う意味があり、ある程度を取り分けておくことは会社の安全上やむをえ
ないのでしょうけど、配当金は会社の安全を確保した上でこの額なら安心して出資者に払
えるという性質のもので、配当金の割合が高くなったということは、従業員よりも株主の
方をより優先するようになったと言えると思います。

つまり、勤労者の収入が増えないのは、高度成長期の頃と比べ、供給不足の解消により日
本の 産業界が低収益体質となったからというより、ネオリベラリズム等の影響で会社の
基本的な性格が変ってしまったという要素の方が大きいのではないかと思います。

あと上場企業だけに限った傾向が分かれば、もっと色々なことが分かりそうです。


723:電柱でござる : 2017/06/13 (Tue) 18:53:53 host:*.dion.ne.jp
日本の上場企業の外資比率は平均40%以上に達しており、
トヨタなど、外資比率が少ないほうでも25%以上になっています。
後の75%も銀行など上場企業の持ち株がほとんどであり、その40%は外資です。
75%x40%=30% 30%+25%=55%
つまり、ほとんどすべての上場企業の実質外資比率が50%を超えていることになります。
株に対する配当が大きくなっているのは、全上場企業が外資系だからであり、
日本国民の労働者から搾取された金が、グローバル資本にプレゼントされているということになります。
利益が最高額になったのは、営業利益も経常利益も関係なく、株主である外資から要求されるからに過ぎません。
今まで、M&Aや引当金で利益を出さずに節脱税してきた企業まで、逆に、粉飾まがいの決算で利益を出さざるを得ません。
東芝だって、不良企業を買わされた上に利益を出して配当しなければならず、粉飾するのも無理もありません。
利益を出して株価を維持できない企業は、たちまち潰されて、売り飛ばされてしまいます。
正規雇用を減らし、賃金を下げ、消費税を増税して法人税を引き下げるのも、もちろんグローバル資本の要求です。

725:mespesado : 2017/06/14 (Wed) 00:43:48 host:*.itscom.jp
>>722 mikionzさん Wrote:
> 配当金は会社の安全を確保した上でこの額なら安心して出資者に払
> えるという性質のもので、配当金の割合が高くなったということは、
> 従業員よりも株主の方をより優先するようになったと言えると思います。

>>723 電柱でござるさん Wrote:
> 株に対する配当が大きくなっているのは、全上場企業が外資系だからであり、
> 日本国民の労働者から搾取された金が、グローバル資本にプレゼントされて
> いるということになります。
> 利益が最高額になったのは、営業利益も経常利益も関係なく、株主である外
> 資から要求されるからに過ぎません。

 お怒りはごもっともで、確かにそういう傾向があることは確かなんですけれど、もう少し詳しく調べてみましょう。
 まず私の挙げた営業利益率と経常利益率のグラフを再掲します:
(1) http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4600.html
 次に民間平均給与の推移のグラフを掲げます:
(2) http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_company-heikinkyuyo
 それから、企業の配当金と当期純利益の推移のグラフです:
(3) http://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/keyword/keyword_08.htm

 まず(1)の営業利益率の推移を見てみますと、1993年から2008年まで途中2回ほど谷があるものの蒲鉾型にゆるやかに上がってゆるやかに下がり、その後上昇に転じる、という傾向を示しています。
 次に(2)の平均給与のグラフを見ると、やはり1990年代の初めから2008年にかけて緩やかに上昇して緩やかに下降し、その後やはり上昇に転じています。
 給与というのはどうしても硬直性がありますから、その間に細かい谷は見られないわけですが、このことに注意すれば、営業利益率と平均給与はほぼ連動していると見ることができます。
 一方、(1)の経常利益率の推移を見てみますと、1993年からずっと上昇傾向にあり、ただし途中2008年から2009年にかけて大きな谷があります。
 次に(3)の配当金と当期純利益のグラフを見ると、当期純利益はほぼ経常利益率と同じ傾向を示していますが、配当率は、2000年以降は1年遅れでこれらに連動しているように見えます。一方1900年代は、当期純利益が増えようが増えまいが配当率は変動していません。
 以上を纏めると、給与は本業の利益である「営業利益」に連動し、株式配当は本業以外の利益を含んだ「経常利益」に連動している。ただし、後者の連動は2000年以降に限られる、と言うことができます。
 この2000年以降の配当性向は、まさにグローバリズムにより他の資本主義国と歩調を揃えた結果と見ることができますが、だからといって、そのせいで給与があおりを受けたのだ、ということではなく、給与は下方硬直性があるため配当のように経常利益に連動させるのではなく、将来性を見据えて、本業の利益である営業利益の方に連動させているだけ、という企業行動の結果が浮かび上がってきます。
by めい (2017-06-14 04:20) 

めい

「小沢一郎の現在」について

   *   *   *   *   *

595:猿都瑠 : 2017/09/20 (Wed) 15:32:33 host:*.au-net.ne.jp
志位和夫

「二階氏、森友・加計は『小さな問題』」
驚きの暴言。二階氏の言う通りとすると、わが国の首相は、「小さな問題」に進退をかける愚か者ということになる。
https://t.co/Du9bqvuRCr

小沢一郎

自民党幹事長「森友・加計は小さな問題」。これが自民党の感覚。総理夫人が名誉校長の小学校に国有地をタダ同然で払い下げても、ワインとゴルフのお友達のために獣医学部に関する国の方針を変更させても「みんな取るに足りないこと」と。森友では逮捕者も出ている。最悪な政権を倒すため全力を尽くす。

あるラッパー

誰が信用できますか。

8/3
内閣改造

9/11
「人づくり革命」有識者会議

9/12
安倍首相「解散は全く考えていない」

9/16
解散を与党に伝える

9/18
解散の理由
与党幹部「総理しかわからない」
安倍首相「いちいち答えない」 https://t.co/RLrlQmBc8K

皆さん激怒されてますね(笑)
自分の最も嫌いな最悪の政権が全ての主導権を握り絶大な権力を誇示している憤りを抑えきれないようです。

確かな野党が必要ですと政権奪取する意欲すら示さない共産党。
自らの政治的失策で日本のネオコン従属化を加速させた結果の終わった剛腕。
同調してそうだそうだと声を上げる事だけで悦に入った支持者。

今までの奴隷的従属政策からまず脱却しようとしている事すら気付かない時点で終わっています。

597:飯山一郎 : 2017/09/20 (Wed) 16:02:36 host:*.dion.ne.jp
>>595 猿都瑠さん,日本国民の15~16%が,憤激したり激怒しているコトが良~く分かりました.
それにしても,オザワンの末路は山本太郎(実体は極左の斎藤まさし)の下宿人みたいになって…
な~んも見えないまま,「全力を尽くす!」たって,2~3名の国会議員だけじゃ~ね~ww
「政治は数.数は力なり!」って,あれほど角栄に言われてたことは忘却の彼方?
剛腕の哀れすぎる末路に落涙.

599:飯山一郎 : 2017/09/20 (Wed) 16:16:41 host:*.dion.ne.jp
>>597
オザワンとポッポちゃんは,ほんと,なんも見えてなかった.
日米合同委員会の存在を首相になって初めて知ったポッポちゃん.
これが↑↑ど~ゆ~もんか,オザワンもよく分かってなかったみたいだし.
オザワンを角栄の頃から嫌っていた外務省が全く教えなかったので仕方ないけど.

600:飯山一郎 : 2017/09/20 (Wed) 16:43:21 host:*.dion.ne.jp
>>597 >>599

角栄は「政治は数,数は力なり」ってコトは教えたが…
「政治は情報,情報は権力なり」ってコトは教えなかったよ~だ.

角栄自身も,情報局のインテリジェンスより,「勘」にたより…
自身の「勘の冴え」には万全の自信をもっていたので…
情報・諜報・防諜機関を充実させることは考えなかった.

その点,安倍は,情報・諜報・防諜機関だけでなく…
謀略,策略を練る機関(NSS)を内閣官房に直属させた.
さらに,公安と弾圧と謀略のプロ(北村・杉田)を官邸直属!等々…
CIAも顔負けの布陣を完成させた.

これは↑↑かつてない最強の「国家権力」だ.

今回…
国家権力の恐ろしさを,身にしみて知った三宅洋平や…
菅野完や山尾志桜里は,今さらながらにビビッている.

次は…
国家権力の冷酷無残さを,身をもって知ることになる.

by めい (2017-09-21 04:31) 

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